インド料理研究家 香取薫 日記

インドとスリランカの家庭料理からアーユルヴェーダまで、香取薫が語るあれこれ

フィリピン留学の薦め!MMBSに感謝。

写真 2-16
インド旅行記は小休止、今回はフィリピンに留学してきたお話です。
留学したのは娘(高校1年)です。私は初めの1週間付き添いに。アジア大好きなのでね!

フィリピンへの英語留学が注目されていることをご存知でしょうか。
韓国ではとてもポピュラーになっており、一流の就職をするためにはまず半年くらいフィリピンに行き英語力をつけて就職に望む学生が急上昇、どうやらその波は日本にも。

うちの娘はこのGWからシドニーに行きます。その前に授業に付いて行けるような語学力を身につけることが今回の目標で、12月までで都立高校を休学し1月から3月の3ヶ月間フィリピンに。これ、2カ国留学と言って今や留学事情の常識なんです。
オーストラリアなどのワーキングホリデーに行く前に、自分で計画を立ててやってくる20代30代の人たちがとても多いのですね。フィリピンは英語力の高い国で先生の質も高いのです、そしてお値段は欧米に比べるとまだまだ安い。特徴は、マンツーマン授業が多く1日5時間以上のスパルタ式が可能だということ。選択授業次第で8時間までできる。ヤル気のある学生はほんとうに伸びます。
とは言っても当家の娘やはりまだ16才ですから海外に出すにはまずは一緒にということで私も付いて行きました。馴染んで頑張ってるのを見届けて帰国、感心したり勉強したりの1週間となりました。
(授業を受けるのは2週間単位の申し込みです)
数十校の中から、説明会に出かけ質問を繰り返しネットをチェックしまくり、私が選んだのは、ターラクという街にあるMMBS、マンツーマン授業がしっかり取れる学校です。韓国人学生と日本人が半々くらいでしょうか。何と言ってもしっかりした常勤(住み込み)の日本人スタッフが4人もいるので心強いのです。入学時もマニラ空港まで日本人スタッフが迎えに来てくれます。

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ここターラックは昔アメリカの基地があった(ピナツボ火山の噴火で撤退)場所でまずはインフラが良いとのこと。マニラから車で3時間と、程よい田舎具合で遊びに行くところも少ない。
ここは寮の4人部屋です。明るくて清潔。

しっかり熱いお湯のシャワーも出ます(このことアジアでは最高に贅沢)、メンテ的に水量や水圧や温度をキープすることがどんなにアジアで大変かわかっているだけに私はそれだけで感激です。
水回りの写真で「宿」としての寮のグレードってわかると思うのですね。きれいです。
学生は勉強だけに集中すれば良いようにお掃除も洗濯もやってもらえます。枕カバーやタオルケットやシーツも毎週取り換えてくれて、天気がよいとマットレスも干してくれます。

年頃の男女がたくさん居ますから、男子女子の居住区別や寮の室内への入室管理もしっかりしていました。ここ、ずさんなの困りますよね。厳しいペナルティーもあるようで問題なく住み分けられていました。

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今度はお食事。
日本人スタッフがしっかり調理担当者さんに日本人好みの味を伝授しているようです。
食事は韓国人学生と日本人学生は好みが違うので別の食堂でそれぞれの好みのメニューをいただき、日曜には仲良く同じものを食べます。
朝食に美味しいヨーグルトが出るのですが、これはお腹の調子が良くなるようにと日本人スタッフが手作りしているとか。フィリピン式のお肉も出ればパンケーキやパスタやキムチも出ます。時折梅干しや海苔や日本のカレーなどもメニューにのぼり、私は十分満足しました。アジアでも欧米でもYMCAとかユースホステルにあちこち泊まってきましたからこれだけのものを出すのは実はたいへんなことだと理解できます。出来立ての温かいものがビュッフェで並ぶだけで本当は贅沢です。

キャンパス、wd、犬小屋
写真上はベストティーチャーに選ばれた先生がた。こうしてあちこちに写真入りで名誉が掲げられているので、先生たちも自然と競っていい授業を心がける雰囲気が生まれています。
実際うちの娘は年齢も若かったせいかたくさんの先生方にかわいがっていただき、休みの日曜に自宅に呼んで下さった先生もいらして、フィリピンのお料理を一緒に作ったりと思わぬ国際交流も。
お水と熱湯が出るディスペンサーも構内にあちこちにあり、ミネラルウォーターを買う必要も電気ポットでお湯を沸かす必要もありません。食堂も清潔なので、外で馬鹿食いでもしない限りはお腹を壊すこともありません。
お洗濯コーナーには決められた曜日に週2回洗濯物を持って行くことが出来ます。担当の人が洗って名前ごとに干してくれます。乾く頃に取りに行けばよいのです。
そして私が感心したのは番犬。30頭以上いたでしょうか、昼夜逆にしかも噛むようにしつけられ夜間は鎖で繋がれたまま敷地周囲を走って番をしてくれています。ゲートの門番さんや監視カメラなどその他のセキュリティーに加えてアジアの国らしい、効果的な方法だと思います。侵入者抑止効果すごいと思います。右下は番犬たちの一頭ずつの犬小屋。

eva先生
さてだんだん勉強の話に。
ベテランのEva先生です。この日の授業はグループディスカッション、校舎ではなくバハイクボというフィリピンの伝統奥屋(構内にたくさん建っています)で。

女性4人だったので授業後半は週刊誌のハリウッドスターを見ながら「タイプ」な人を選び合ったりで大盛り上がり。この先生はパーティーなどでの席で話のきっかけを作る話術や、男性に変に誤解されないような女性としての話し方のタブーなども教えてくれて若い子たちにはとてもいい内容でした。

私が帰国する最後の授業では手作りのフィリピン料理を振る舞ってくれました。レシピを語るのもすべてが英会話として生きたやり取りでした。

バハイクボにて
このバハイクボ、授業のない学生には自習の場としても大人気で、エアコンの効いた自習室よりもこっちを選ぶ学生も多いです。
伝統の建造物って良くできていて、陽は遮るし風は通るし快適。でも夜間の照明も扇風機も付いてるんです!
買って来たマンゴーを一緒に食べたり、宿題を教え合ったり、様々に使われていてフィリピンらしくて私はとっても好きな場所になったのでした。

やはりアジアですから停電したりスコール降ったりもします。
けれどここでは日本人スタッフさんたちが可能なことを早急に指示し対策し、柔軟に授業ができるようにしてくれます。わかるかな、これがどんなに心強いことか。
勉強の対策は万全ですから、そこにやはりせっかくのフィリピンらしさというか、異文化での生活も経験値として積んで欲しい。でも勉強はしっかりできるように。この辺りが完璧なんですよね。
あ、もちろんナースさんも常勤してます。最近日本人ナースさんもおいでになるとか。

放っておくとですね、虫も小動物も雑草もすごいんですよアジアですから。
でも芝生はお庭担当スタッフさんが手で毎日のように草むしり(これを見た時に除草剤使ってないんだと感動)、スプリンクラーが回って芝生も綺麗に茂っています。いい環境です。

写真 3-12
学校から外に出ることはほぼ無いのです、勉強ばかりやってるんですから。
目的がある学生がほとんど。
けれど日用品の買い物をしたり休みの日に外食したり、それも楽しみのうちなので、そんなときに足になるのが、このトライシクルというフィリピンならではのバイクにサイドカーが付いたタクシーのようなもの。
アジア情緒満点なのですが悪いドライバーもいるかもしれないし、料金交渉も面倒。
そこで MMBSでは学校と契約したMMBSとフロントに書かれたトライシクルを常にゲート前に待機させてくれています。このドライバー(ライダー?)さんなら安心。
女性の1人でも外出などにはほんとうに助かる配慮。
インドでオートリクシャーで散々そういう苦労をしてますからね、学校が初日にトライシクルの主だった行き先ごとの平均的な料金表までくれたことには唸りました。わかってるわー。
初日のオリエンテーションではその他、大事な心構えがしっかり伝えられていました。
「ここは勉強をするところです、勉強をしない人、勉強してる人に迷惑をかける人は退学にしますから」と明言し、実際にペナルティー(門限破り、無断外泊など)の学生の学制証が掲示されているところも見せたりで、親としては気持ちいいほどの鮮やかな管理体制っぷりに拍手です。

写真 3-13
しっかり勉強し、がんばったら休日にたまにこんな素敵なところに日帰り旅行もできる。
ちょうどよいです。私はセブ島とかマニラの学校では遊ぶ誘惑がありすぎると思ったのですね。
ここはハンドレッドアイランドという観光地で、娘がバッチメイト(同じ日に入学した仲間たち)のお兄さんお姉さんに連れて行ってもらった日の写真です。
未成年は1人で外出できませんので、そんな外出のつど、日本の保護者である私と現地の日本人スタッフの責任者のかたがメールでやりとりし、
出かける場所や戻りの時間や一緒に行ってくれる成人の友人の名前などを申告し判断していただき、許可をとって出かけさせました。
日頃Twitterでマネージャーさんが「私は全員から好かれようなどと思わない、勉強をする学生のためならできることは極限してあげるけれど、そんな学生が勉強する環境を守るのも仕事だと思っているから迷惑をかける学生は退学にします」と言い切っているその態度にシビレていましたからね、
安心してお任せしましたよ。もちろん親の方でも未成年を送り込む時には連携を取れる体制や、心構えを前もって話し合っておく努力も大切ですよね。
けれどいちばん私が言いたいのはここなんです。
ここのスタッフさんたちは給料もらえればそれでいいっていう人たちではないってことです。
社会人として、国際社会で働くものとして、教育関係者として、日本人として、立派です。

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何故か突然の天ぷら蕎麦です(笑)
休日に少し離れたところのレストランに連れて行ってもらって、娘が「日本の蕎麦より美味しいのを食べた!」と感激のLINEをくれたときの写真です。

この程度の食事には、ありつける街のようです。

尚、スーパーマーケットはSMというフィリピンナンバーワンの大手のショッピングセンターがあります。そこでなんでも足りてしまいます。
フィリピンではこのSMがあるということが田舎町であっても栄えている都市であることの証明のようです。美味しいケーキ屋さんも、腕利きなマッサージ屋さんもありますよ。

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学校で取り組んでいることのひとつにボランティアもあります。
娘は3ヶ月の滞在のあいだに2回行きました。
施設を訪れてそこの子どもたちと遊んだり寄付金から購入した文房具を寄付をしたり。
この日は「フィリピン人の弟ができたー!」と娘も喜んでいました。
土日は授業がないわけですが、たっぷり出る宿題さえこなせれば、このような休日の過ごし方も用意されています。


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一番上の写真をデザイン化したのが、これ。
バッチメイト(Batch mate)はみんな仲良くなるので、娘の代のみんなはこれを印刷したTシャツを現地で作ったようです。デザイナーをしていたバッチの女性がデザインしてくれたとか。

バッチメイトのなかの数人はこの先もオーストラリアで娘が来るのを楽しみにしていてくれています。みんな目的を持って社会人を一休みして自分で貯めたお金で夢を叶えている大人ばかり。
最高の友人(お兄さんお姉さんばかりですが)ですね。
2カ国留学が多いのもこの学校の特徴だそうです。

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これが、娘の3ヶ月間の努力の成果。
なにしろ、我が娘ながら飛び級もしたし3ヶ月でBeginner1からIntermediate2まで行けました。帰国後のIELTSもWritingとReadingでスコアがずいぶん良くなりしっかりグラマーの基礎を叩き込んでいただけたことが解る結果となりました。聞いたり話したりは、英語圏に生活すればどんどん吸収することでしょう。伸びるためには何をやっておくことが大事なのか、プロに任せて正解でした。
娘の帰国前には春休みということなのでしょう、中学生もやってきました。1人で入国する子もいます。お迎えにはスタッフが来てくれていますから本人次第でそれも可能です。同じ飛行機の便にバッチになる学生が居ることがわかればより安心ですね。
さて、気になるお値段ですが(笑)、学費と寮と食事すべてでひと月16〜17万円でした。(レート変化などもあり今後もう少し見ておいた方がいいかもしれませんが)欧米と比較してかなり安いです。
おすすめです。夏休みだけひと月で毎年行く高校生もいるそうです。会社を辞めたあと次の就職をするまでにここで半年とか、そんな選択が自分の若い日に欲しかった!
年配のかたも何人もいらっしゃるのですよ。娘のバッチメイトには68才が最年長でした。

褒めてばかりですが、だって感心したのです。
感謝を込めてブログにしました。
MMBS のみなさま、ありがとうございました。
娘は来月からオーストラリアで頑張ります。

タミルへ! 香取薫グルメ&建築の旅2013 その2

オールドハウス
(その1から つづき)

グルメと建築の旅、そしてタミルとなればチェティナード(カーライクディ)にも行かなくてはなりません。

でもね、普通に行けるところではないのです。
行くだけなら行けても、一般公開されていないお屋敷ばかり。そして閉鎖的。

チェティナードに関しては過去ブログのチェティナードカテゴリーをどうぞ。

ここは古く寂れるがままの趣を残したオールドチェティナードマンション。
手を入れてないとはいえ、その彫刻や門構えは建築の興味のある者なら一日中眺めて飽きないすごいところ。

なんと言っても何のことは無い田舎の街に、忽然と建つその迫力。

廊下ふたつ
修復されたお屋敷の内部の美しさは、言葉にならないほどです。
この幾何学模様タイルは私のあこがれ。
こんな風に、床にいつかチェティナードタイルを敷き詰めた料理教室を持ちたいな。

チェティナードマンションの独特の建築スタイルはもっともっと積極的に修復されて蘇って欲しいもの。
この地域には数えきれないほどのこんなお屋敷があるのです。
そのほとんどは相続の問題から寂れ捨て置かれています。

マダム、ちり香取
わたしとちりちゃんの間においでなのが、
今回お世話になった大マダムであり、グループが宿泊した THE BANGALAホテルのオーナーでもあるミーナークシーマダム。去年一昨年お世話になったビサラクシーマダムの御義妹様にあたります。

世が世なら・・・・お姫様というのでしょうか。世界に冠たるチェティナードの財閥名家の娘、というお生まれ。普通は私達宿泊客の方がお客様なのですけどね、この方達お金のためにホテルやってるわけでもお金稼ぐ必要もほんとはないのよね。で、威厳に負けて、「へーこら」してしまうのよ、たかが東京のサラリーマンの娘ですからね私(笑)
この方のお育ちから来るその余りのオーラっぷりや動じないペースに、コーディネーターのちりちゃんほんとにがんばりましたよ。でもね、なんとかなるんだな。私達ってすごいわ。
今回は約束通りちゃんとまた来たことで信頼を重ねることができました。そして・・・最後に私に「1泊じゃ足りないわね」とぼそっと言われました(笑)

これね、「もっと金使え」って意味じゃないですよ、すごく有難いことなんですよ、このマダムはこういうこと誰にでも簡単にはおっしゃいません。
こういう方のこういう台詞は「気に入ったわよ、次回はもっと一般に見せないものも見せてあげるわよ」ということに他ならず、インドとの付き合いはこうやって深めて築き上げてゆくもの。
それでもまた連絡が取れなかったり忘れてたと言われたりするのも承知。インドですからね。
でもこうして対面するごとに信頼関係ができてゆく。
わたしとちりちゃんの心からのラブコールが認められた瞬間。

バンガラ1
ここでいただいた3食のお食事は、私達がもっとも力をいれて用意したものでした。

メインダイニングの給仕棚を見ただけでももう大興奮です、磨き込まれた使い込まれた質感の木製のこの棚!それだけで香取ノックアウト状態。
ここから給仕人さんたちがお料理を伝統通りの順に、位置に、サーブしてゆきます。バナナリーフにただ盛ればいいってもんじゃないのですの。
右は朝食なのですね、朝は南インドの州にこだわらずにケーララのものなども混ぜたここのシェフのお得意料理を並べていただきました。

手入れの良い庭に面した、オープンエアの気持ちのよいダイニングです。

バンガラディナー&乾物
ディナーは、今回の旅のメイン中のメインでした。
チェティナード料理の神髄、ウップカンダム(干し肉)がどうしても食べたかった。
海沿いから移住し、この灼熱のタミルの大地でチェティナード一族が産み出した、干し肉という食文化。今では流通の発達とともに作ることも無くなり、私達は2ヶ月前から、ヤギ肉を専門店で干してもらうところからこのディナーの準備をしました。
ちょうど雨期で、酷暑期なら二週間で干せるのに今回はひと月半かかったそうです。
バナナリーフの右下の黒っぽいコロコロしたものが干し肉の素揚げ。そのほかグレービースタイルも賞味しました。干し魚を含めこの夜はノンベジのチェティナード料理フルコースをお願いしたわけです。
この上部の写真は食べ始め。
このあとどんどん順を追って料理が盛られてゆくのです。
すみません、写真撮ってるどころじゃありませんでしたわ。

写真下はあとで市場で見かけた干し野菜などの乾物。この地方の料理の大きな特徴のひとつです。

マダムご自宅
翌日、私達はベジ料理の正餐をお願いしたのです。
そうしたら・・・・・・

なななんーーんと、食事場所としてマダムのご自宅に招待されました。ホテルのダイニングではなく。

マダムのご自宅は、玄関と次の間がアールデコのチェティナードマンションでした(感涙)
この写真は入り口と奥を繋ぐ細長い間取りの部屋。ご自宅というか・・・パレスですね。
ここの設計は少し変わっていて奥が伝統的な回廊、手前のアールデコ部分は家長だったかたの趣味かなあ、後から思いっきりクロスオーバーさせた感じ。あー写真に納めたかった!

しかも、完璧に手入れが行き届いた現役の住宅。当たり前ですね、マダムが居住されてるのですから。
シャンデリアといい、タイルといい、調度品といい、
壁ひとつとっても、天井を見上げても、

力が抜けるほどのすばらしさ。

この色調・・・!


お屋敷ミールス準備完了
ここが、正餐をいただくホールです。
準備万端というところです。

磨き込まれた床の両端に並ぶバナナの葉皿。
よく見えないかもしれませんが座る面にはひとつながりの巾の狭い長い長い専用の絨毯を流すように敷きます。
この絨毯は通常の客席にはベトナムにオーダーしたものを使うそうですが、
「今日はね、一番いいフランス製の絨毯にしたわ」と、マダム。


お屋敷ミールス始まり
そしていよいよ、給仕人たちがお料理を盛ってゆきます。
出された順に、手で頂きます。これが最初に盛られた料理。一皿目にあたります。

左上のグラスですが、わかりますか??
本物のシルバーです。この形の銀製はさすがの私も初めてでした。
もてなされてます、わたしたち!

このベジのお食事が、たぶん全てのメンバーたちが今回の旅で1番美味しかったものにあげていた食事です。

お屋敷内部
マダム姉妹が大切に育まれている小さな美しい博物館から、チェティナードの美を少々。

左の「トラベラーズキッチン」、解説文と現物を。
こういうブリキの実用品にも機能美とデザイン性があると思います。
なにしろ柱もこの美しさ(右上)なのですから。

右中央は何気ない包丁台の彫刻のアップです。湯水のごとくにお金を使える立場にあった大奥様たちが、かつて家の中に閉じ込められるような生活をし、グルメにしか楽しみを見いだせずに、
サーバント任せにせずその有り余る才知と、金に糸目をつけない贅沢さで自ら料理をした。
これがインド人グルメを魅了してやまないチェティナード料理の秘密。だからこその料理用品の装飾。
通常のインドではサーバントの領域である日常調理品には、ぜったいに見ることができない装飾形態。
右下のステンドグラスも、お好きなかたなら、この色の濃さに引きつけられるはず。その他ステンシルの扉なども必見。

MBP
一方こちらは、マハーバリプラム。
海岸寺院の見学のあとで地元のホテルにお願いしておいたランチのお部屋。
壁に吊るされた折り紙のようなものは、この地方の吉祥のクラフトです。(テンダー)ココナッツの葉でできています。歓迎の意味を込めて用意してくださいました。

ここのお料理もおいしかったですねー。主任シェフをお呼びして御礼を言いました。

右下は、カーライクディにある大好きな家内工業のムルック(塩味のスナック)屋さんのムルックたち。
インド中あちこちで買えるものですが、ここのはサイコー!


糸組み
最後に、おまけ。

マドゥライで見かけて、あまりの珍しさにバスを停めてもらって見学した、サーリー用の染織糸を機織りにかけるためもしくは更に染織の行程をするために組んでいるところです。
この長さ!
作業としては何着分かの糸をこうして一度に広げて作業するのですね。
とんでもなく長いのですよ!!よくこんがらがらないね。そしてよく染め柄がピッタリ合うものです。


つづく

タミルへ! 香取薫グルメ&建築の旅2013 その1

ミイナクシ供え物手に
ブログがまた滞ってごめんなさい。
腰椎圧迫骨折の入院から退院いたしました。遅れちゃったから、料理修行・グループツアー・その他と、話題を行ったり来たりしながらブログを進めましょう。

ここは憧れの、ミーナークシー寺院。

生徒さんを連れて参拝できたことがとても嬉しいです

ついに、ついに、ドラヴィダ文化の本拠地タミルのツアー。

しかも建築もたっぷり堪能できる旅を、大陸旅遊さんの主催旅行で実現できました。

ミーナークシゴプラム
圧巻のミーナークシー寺院。

ゴープラムという形の門のすばらしさ。
やっと来ましたよ。

入場のとき、
添乗をして下さった大陸旅遊の谷奥社長がお供物を用意してくださいました。
それを持って歩く私。

ここは内部はものすごく広く、そして本当に格の高い寺院なので中心部には異教徒は入れません。
ところが、奇跡がおきました。

お供物を本院の手前で捧げてこようと思った私の手を、いきなりインド人ガイドの女性が引っ張ります。
「私の弟はここの僧なの!私も寺院の中で会うのは初めてなんだけどそこに今いるわ!あなたのお供物を中に持って行ってもらいましょう!はやく!」


完成1思いがけず私は本殿のお坊様に名前を聞かれお供物を預けることができました。
本殿では私の名前を呼びながらのプージャ(お祈り)が捧げられました。

さらに、参拝を終えた私達をガイドさんの弟さんであるお坊様が探し当ててくださり(広く混んだ寺院で、絶対普通はもう会えません)プラサード(お祈り後のお下がり)を渡してくださいました。

神様からの届け物までやってきたのです。

細かく切ったバナナとココナッツはそのプラサードを私がバスの中で全員に配って食べたものです。
そのほかのプラサードの聖灰や氷砂糖や白檀などはペイズリーに今も飾ってあります。

PicFrame-27
憧れていたミーナークシー寺院。

現地ガイドの女性は、その日の朝わたしたちがタミルのスーパースターであるラジニ・カントの主演作のダンスを踊っているのを見たときから、もう最大級の大喜びでした。

私ともたくさん話をして、
「こんなグループは初めてよ、」と、寺院のなかでもいろいろ真心を尽くしてくれました。
ガネーシャ神の名前を持つお店のオーナーさんがいると聞くと彼女をふさわしい場所に連れ、祈り方をガイドしてくれ、
女性が多いからと、女性の幸せにご利益がある女神様の前ではそう教えてくれて、
私は皆の幸せのために、ディヤ(オイルランプ)を灯し、

祝福をしてくれる象に頭をなでてもらい、
とっても神々しいきもち。 清々しく、はれやか。



カイラーサ
ここも憧れていた場所。カイラーサナータ寺院。
この原形となったマハーバリブラムの海岸寺院(ひとつ前のブログ参照)のあと訪れました。

シバ神が住むカイラース山はヒマーラヤーにあり、その昔南インドから巡礼に行くのは人生を賭けるような長旅となるはず。
そこでヒマーラヤーを模したような、この寺院でシバ神に祈る。

実際に行ってみてここの砂岩は色が違う。白くて気高い。


写真 1この日は満月でした。

狙っていたわけではなく偶然なのですけど、ここにもサプライズが。
せっかくの満月ということで予定に無かった、エーカンバラナータル寺院!

ここは、シバ神がパールバティー女神と結婚した場所。
境内には樹齢3500年のマンゴーの樹があり、
結婚前の女性が良縁を求めてパールバティーにあやかりにやってきます。
このマンゴーの樹とシバ神パールパティー女神のなれそめストーリーはインド人なら誰でも知ってる神話のひとつ。
そう、

インドでも最も神聖な縁結びの寺院でっせ!!!

あ、急にトーンが変わってしまったわ。

とにかく 何回目かは別として グループ内の独身女性たちがこぞってこの樹の周りを回ってみたらしいわ。私?まあねーふふふ。


満月の夜には特別にたくさんのたくさんの無数の、ランプが灯り別世界。

満月のディヤ



今回グループのなかには、
愛する夫を看取った、まだまだ若い素晴らしい女性が3名参加されていました。

これから未来の夫に出会うであろう若い女性も、

天国の夫に語りかける女性も、



みんなみんな、


幸せに。

写真

この夜の満月。
バスの中から。


インドの神様、ありがとうございます。



つづく

"Balleilakka" ついにインドで踊ってきました!

Dedicated to Rajinikanth-Thalaiva fans all over the world.
世界中のラジニ・カーントファンに捧ぐ

インド料理修行の途中ですが、中断!
ここでちょっと、Super (スーッパル) なご案内を!
BINDUのダンサーであるラジャ・マコラジャ先生のご指導で練習を繰り返して来た、インドムービーダンスチームのSUNDARIS(スンダリーズ)は、このたび有志にてタミル・ナードゥ州での公演を 強行 挙行して参りました!

ツアー参加の皆さんの多大なるご協力、ありがとうございました!
私たち5名、立派に「踊るアホウ」を全うして参りました。
ようやく動画の編集が完了し、念願のYouTubeアップを果たしました!

まずちょっと豆知識、
この曲 Balleilakka(バーレーラッカ)は、タミルナードゥ州のスーパースターのラジニ・カーント主演「Sivaji」の挿入主題歌でタミルの素晴らしさ美しさを讃えるいわば「俺たちのタミル」的な曲内容となっており、郷土芸能の虎踊りPulikali(お腹に虎の絵を描いて揺らして踊る)などが出てきます。今回はこの虎踊りも南インド料理店「ケララの風2」店主の怪しいおぢさんこと沼尻氏、カレーライターのはぴぃ氏、そしてマサラワーラーの武田君鹿島君の計4名が日本で再現し踊っており、しかも自慢のボディーに虎の絵を描いたのもマサラワーラー武田こと画家の武田尋善氏と、かなり通な本格的な大人の遊びに仕上っております。

●これが本物です、まずこれをご覧になってから私たちのダンス動画を見ると楽しさ倍増ですので、必ず見てね。



さあそしていよいよ、私たちのバーレーラッカ!
"Balleilakka" Annan Vandha TamilNadu Japan?


ぶっちゃけ教えちゃうとね、香取が黒い服でガーデンではなくチェティナードマンション(本物のチェティナードマンションなんだからね!!)で踊ってる時に黒の服の隙間から白く見えているものは・・・・・
色っぽい下着ではありません残念ながら。
大金の入った貴重品腹巻きだから。はした金じゃなくて大金だから。言っとくけど。何も怖くない51才ですから、なにか?(爆)

で、踊りの後で、インドの皆さんの楽しんでくれている様子が映りますが、そのなかでインド人ご家族が出てきます。この一家です、
写真 2
このご一家の長女の8才の女のコはムンバイで子役の女優をしている「ベイビー・サーラー」ちゃん。
偶然同じホテルに滞在し、(ご一家はバカンス中)仲良くなりお別れに踊って差し上げたわけなのですが(笑)、

な、な、なーんと、帰国して私にやって来た「とあるインド映画プロモーション関係」の仕事。
資料を見てみると・・・・・
主演が・・・・・
この、サーラーちゃん!!!!

なんていう偶然なんでしょう。
お会いしたのはカーライクディという、いわば、ど田舎。
ムンバイとか日本からとか観光客はあまり行かない土地なんですよ。

写真 1
これがサーラーちゃん。
とても利発な、けれど落ち着いた美少女でした。

ホテルのマネージャーさんの粋な計らいで紹介し合って仲良くなった私たち。
どうやらご縁があるようです。
この動画も配給会社さんを通してご一家に見ていただくことになっています。

うれしいなあ。

さて、ではサーラーちゃんそしてこちらもまたタミルの大スターヴィクラムが主演のタミル映画、
「神様がくれた娘」も紹介しましょう!撮影当時、彼女は5才です。
映画公開は来年の2月15日からです。来年は楽天とのタイアップで、私のレシピも映画を応援します。
公式ページこちら です。
main


さて、こんなわけで、
私たちスンダリーズの第1回インド公演は大盛況のうちに終演いたしました。
来年5月31日土曜には発表会も予定していまーす!

これでこそ、ホンモノの大人の遊びであります。虎さんたちを含めて、ね!
ふっふっふ。

超絶怪しい超絶美味なアラビアンビリヤーニー@ハイダラーバード

写真 4-1
イスラムの街ハイダラーバード、そのさらに郊外の、ムスリム居住区の更に商店街を抜けた先の暗い暗い道の、曲がり角の先。
そこに、その店はありました。

エスコートして下さったのは、私たちの料理修行のお世話をして下さったJマダムのご親友の息子さんご兄弟。
とんでもないグルメな、人呼んで(というか私たちが勝手にそう名付けた)AA兄弟。ハイダラーバードで有名な飲食業経営者であります。

着いてこの壁を見ただけで、タクシーなどで来た外国人はビビって車から降りられなくなる。
そんな場所。そこに兄弟とわたしとちりちゃんの4人で。
外国人だとわからないように目立たず目立たず、エスコートの2人に隠れるようにしてサッと店内へ。


写真 5-1
その壁の上方に、なにやら暗い看板。
写真に撮るも暗くて暗くて全く無理。
そこにちょうど他の車のヘッドライトがこの壁を照らすようにして走り去って行ったため、そのチャンスに急いでやっと撮って、それでもこの暗さ。

周囲に街灯がまったくないんですよ。車で来ない場合は懐中電灯が要るかも。

ちなみにそのJマダムのご主人はインドの警察関係の退役要人。マダムはインド第4代目大統領の孫娘という名門家系。そのご夫妻が信用する兄弟のエスコート無しでは、この地区にノコノコきませんよさすがの私も。
ほんとにインドでは人脈がモノを言うのね。あ、でももちろんそのマダムご夫妻はここに来たことはありません。あったとしたら外国人のしかも女性は来させないと思います(苦笑)

前日から「明日は洋装もサーリーもダメですよ、サルワールカミーズで、目立たずね」
AA兄弟から、そう念を押されてやってきました。
私たちが若い乙女だったとしても、連れて来てもらえなかったと思います。良かったオバサンになってて。

PicFrame-20
寄ってみましょう。

羊が何か持っています・・・・


Welcome to YumYum Tree
ARABIAN FOOD COURT
& TASTE ME THE ARABIAN WAY

ひーーーっ、なんか怖いよ!
暗いよっ!
怖いよっ、暗いよっ!

写真 3-1
反対側には、店舗。
暗闇にいきなり、ポツンと店。

ハイダラーバード生まれのAA兄弟の弟の方のAさんは、3カ国?だったかな、に留学していて世界中の美味しいものを食べ歩いたグルメさん。

でもおそらく彼が世界一好きなのはここの味。とにかく食べたくなってしまうらしく毎週のように来てるとか。

ITCホテルのムスリムのチーフシェフも、私たちがここに行って来たと聞いたとたんに「キラ〜〜ン」と燃えていましたっけね。「わたしも大好きな店ですよ」と。

PicFrame-19
壁の格子のところ、ガラスなどは入っていません。スダレのようなものが内側に下がってます。
ドアも開いたまま。

そう、出入り自由で、
中は蚊のパラダイスでした。(うぎゃー)

だけど、気分は絶好調な盛り上がりですって。
「ウマイ店」オーラがものすごいです。

写真 2
席に通されました。
インドでファミリールームと呼ばれている、他の客に顔を見せずに食事が出来る半区切りの個室のような場所は空いていなかったので、
カーテンの仕切りのコーナーに腰を下ろしました。
奥には男性ばかりのオープンなテーブル席も見えました。女性が混ざっている場合、そちらに行くことはありえません。

スダレの向こうに、あの壁が。

足下には無数の蚊。座ったとたんにワーっと立ち上る蚊柱。
そこでひるむ 蚊取り 香取 ではなく、無情にバッグからスプレーを出して「悪いわね」とプシューーッ

見る見る快適になるその空間。
兄Aが「ツカエル女だな」という顔でニヤリ。
ドヤッと応えるわたし。


写真 2-1
落ち着いてファミリールーム側を見ると、
これがまた、なかなか豪華じゃないですか。

この紫のカーテンの色彩効果がまた、盛り上がるのなんの。







・・・・・捕われの姫ごっこができるわね。

写真 5
あああーーっ!!!
食べ物がきましたっ、くだらないこと考えてる場合ではありません。

なんなのこの大きな皿!
なんなのこの素晴らしい香り!

あああーーっ、AA兄弟ったら食べ始めようとしているわっ。

こうしてね、みんなで手を入れて一緒にワシワシと食べるのよ。

さあ負けないわよ!

おいしいーーーー

なにこれ、おいしいーーーー


写真 3
こんなものも、頼んでくれました。
チキンローリーポップ!
かわいい名前です。でもピリリとカライのよ。

ザクッと大きなミンチのチキンが団子になっていて、周囲の網状の衣・・・これはっ!ムンバイのパールスィー料理店で見たあの卵白テクニック。うーん、アラビア&ペルシャの流れなのねやはり。


写真 4
そしてこれがまたもう、泣かせるの。

外国が長かった弟A,
この店の常連の弟A,
ここの肉をバーガーにしたらウマイと思い立ち、メニューに無いのに彼が頼むとバーガー仕立てで出してくれるのだそう。

これがまたね・・・・本当に美味しい。
今まで食べたどのハンバーガーよりもその100倍美味しい。
どうしてこんなに美味しいハンバーガーバンズがあるのか謎だけどね。今度聞いてみよう。
もしや弟A, 自分のグルメのためならバンズ焼かせてる???
そう疑うくらい、完璧なのでした。
合わせて飲むのは、ここはやはりコーラでしょ!
泣かせるなあ、こんなバーガーも最高だ。

さて。今日の内容はインド料理の範疇にあるのかアラビア料理とくくるべきかはさておいて。
こういう場所なんです、ハイダラーバード。

そしていくつも、私はその味からスタイルから、勉強させていただきました。

では次回は、街の人気のハイダラーバーディービリヤーニーたちを!
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