2010年01月30日
ZAZEN BOYS 「MATSURI SESSION LIVE AT YAON」
書く予定のものを変更した結果に。理由は二つある。どうでもいい理由としてそのCDを詳しく聞きなおす時間がなかったこと。もうひとつがitunes store での音楽販売の脅威を体験してそれに絡めて書きたくなったからである。今回は 題にあるライブ盤のレビューと僕の itunes store 初体験記を絡めていこうじゃないか。
さて、題に書いてあるのは zazen boys のitunes store 限定のライブ音源だ。僕は本当に二日前までは「CD絶対派」でダウンロードなんかごめんだと思っていた。むしろCD販売数を減らしている元凶だと忌み嫌ってさえいた。それが自分の誕生日の日に「itunes card」を購入して一度使ってみるとどうだろう。本当に手軽だ。コインでスクラッチを削り、IDを入力する。それで自分の好きな検索ワードを入れれば即、購入準備画面になり、購入ボタンを押せば、ダウンロードはすぐに始まる。五分もすればすぐに好きな音楽が聞けるようになる。価格も洋楽はHMVでの輸入盤(一枚1500円程度)だし、邦楽に至っては最新のもの以外は店頭よりも安く売られている。しかも家から出る必要や、宅配便を待つ煩わしさ(僕は体験したことがないがamazon の 配送遅れとか)も無いときた。
まさに 早い 安い(ry だ。
このままだと apple の宣伝になってしまうな。僕は決してapple社の人間ではありません。冷静になって考えてみると「本気でCD屋を潰しにかかってるな」ということを感じた。海外では相次ぐ大手CD会社や有名・無名問わないレーベルが次々と倒れているという。日本もそう遠くない将来そうなってくるのだろう。HMVやタワレコも縮小傾向にあるというし、今は、ネットが音楽産業を完全に飲み込んでしまう過渡期にあるのだろうと思う。もうCD屋ができることを itunes store がやりつくしてしまっているもの。
音楽を取り巻く状況が変わった+僕が大学生になった今はyoutube やら twitter やらで音楽をたくさん知る機会がある反面、音楽を探すという行為は前よりもつまらなくなった気がする。僕の地元には小さな個人経営のCD店があってそこでCDを買ったときにもらうフライヤーやらフリーペーパー、雑誌の立ち読みとかで必死に情報を集めるのが楽しかった。好きな音楽を探すのが「作業」ではなかったような。僕はこうしてitunes storeのアカウントを取ったわけだけれど決してのめりこまずに、これからもダウンロード化の流れに逆行してCD屋へ通い続けようと思う。やっぱり肉眼でCDのアートワークを見たり、欲しかったCDが店にあったときの喜びはダウンロードじゃ体験できない。あくまで音楽を手に入れるオプションがひとつ増えただけということだ。ただ、「食わず嫌いは良くない」という教訓をまた学んだ。
ちょっと前置きが長くなってしまったがここからが本編。題の「LIVE AT
YAON」について。このCDが録音されたのは2005年。カウントダウンジャパンでのアヒト・イナザワ 脱退後のライブで 会場は日比谷野外音楽堂。個人的にこのころのZAZENのラインナップが一番好きだ。新加入の松下敦の「ドスン、ドスン」いう特徴的なドラムがZAZENの音に変化を加えたことがよくわかるCD。これは同時にナンバーガール色との決別であったことはⅢとⅣを聞けばよくわかる。曲はZAZENBOYS ⅠとⅡを俯瞰するような内容でまさに初期のベスト盤といってもいい内容。夏の野音ということもあって向井のMC中に蝉の声が入っていたりとライブ音源ならではのハプニングがたくさん収録されている。「HARD RIQUOL」でのツェッペリンの「移民の歌」のギターソロ、名曲「自問自答」のライブアレンジも素晴らしいし、いかにZAZENがライブにおいてCD音源の再現だけでなく、十分すぎるプラスαを加えていることがわかる一枚。