2008年11月27日

研究とビジネス

こんにちは。エッペンです。

なんと、一か月もブログが書かれておらず、驚きました。

先日、サイエンスアゴラがありました。イベントに関わったみなさま、お疲れさまでした。来場者数も昨年を上回ったようです。アゴラでは科学コミュニケーターという言葉をしばしば耳にしました。政策として力を入れてるようです。一般の方々の科学リテラシーが向上するといいですね。

さて、最近、ぼんやりと考えていることがあります。
それは、「研究者(特に基礎研究者)が研究結果を応用し、ビジネスレベルまで昇華するという意識を持つべきか?」という問題です。

昨今、基礎研究はお金にならないことが卑下されてます。最近はノーベル賞のおかげか、基礎研究が大切という考えが少しは広まってる気がしますが。

私も以前は基礎研究は応用はあまり意識せず、つぶさに生命現象を観察し、新しい事実を明らかにすることだけが職務だと考えていました。まして、製品化だの特許だのという概念とは無縁でした。
しかし、この一年、ビジネスプランコンテストに参加し、ビジネスの考え方やベンチャーキャピタル、起業した方々のお話を聞いているうちに、お金を動かすことの楽しさや大切さを知りました。

平成20年度の日本学術振興会の科学研究費補助金は1932億円(人文、社会科学と自然科学)です。ほぼ100%税金から出ているわけです。これだけ多くの資金があるのに、基礎研究の場で研究者の自己満足のためだけに使われるのは少々寂しい気がするのです。

全ての研究がビジネスに結びつく必要はないと思います。全ての研究がビジネスへの応用ありきで進む必要もないと思います。しかし、研究者が自分の研究結果が出たとき、「これはビジネスのシーズにならないかな?」と考える習慣を持てば、中には実際のビジネスに結びつくものが出てくるのではないかと思うのです。

ビジネスになるということは、それを買ってくれる人がいるということ。お金を出してまで買うということは、誰かの役に立つということです。このような実例を作れば、一般の方々と科学の距離も近くなって、科学リテラシーも上がるのではないですかね?(本筋とずれますが、科学を知る明確なメリットがなければ、一般の方々は興味持たないと思います。今の科学コミュニケーターの方法だけでは、大した効果は期待できないと思います。)

冒頭であげた「研究者(特に基礎研究者)が研究結果を応用し、ビジネスレベルまで昇華するという意識を持つべきか?」という問題に対する私の答えは、

「研究結果が出た時、とりあえず意識して考えてみる。」

です。そのためには、研究者自身がビジネスに興味を持ち、ビジネス的センスを磨く必要があると思います。

若い研究者のみなさん、ちょこっとビジネスプランコンテストに足を運んでみてはいかがでしょうか?

cuvette at 23:04│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔