1月の失業率が2.4%に改善したという報道がありました。1993年4月に記録した2.3%以来、24年ぶりに低い水準になったということです。

ほんの4、5年前までは、働きたくても働けない、ということが広く叫ばれていたわけで、そういう意味では、改善したと言っていいのかもしれません。

数字の上では。

実際、障害者やひきこもりの当事者の就労、就活状況をみていると、2点ほどまだまだ解決のつかない深刻な問題があります。

1点目は、賃金の格差が広がっているということ。キャリアの乏しい人の場合、どうしても最低賃金水準の仕事にしかつけません。このため、1日8時間、週40時間のフルタイム働いても、手取りは12〜15万円しかもらえないという問題が起きています。精神障害者の枠で就労した場合、多くは5年働いても10年働いても、時給がほとんど上がらないという問題にも直面します。こうなると、やがて働く気が低くなったり、やる気がなくなり、抑うつ的になることもあります。

2点目は、失業率や求職率が改善しても、キャリアや技術、経験値の乏しい人の場合、かなり高い確率で仕事に就けないということです。マクロの数字は改善しても、ごく少数のハンデを負った人が見捨てられたり、取り残されたりする現状はあまり変わりません。 むしろ、全体の雰囲気が良くなっていると、相対的にそういった見捨てられた人たちは、かえって落ち込みを強めたりします。

もちろん、就労支援など様々な公的、私的な支援はあります。ですが、状態がひどい人ほど、実はそういった支援を受けにくい、受けられない、という問題もあります。

マクロでは見えない部分に目を向けて、改善を考えていくことが大切なのかもしれません。