アメリカのカリフォルニア州にあるユーチューブの本社が銃撃されたそうです。3人のけが人が出て、犯人の女性は、犯行後、自殺しました。

犯人は、そのホームページによると、ペルシャ系アゼルバイジャン人の女性(39)ということで、職業はユーチューバーでした。動画を制作、配信して、その広告収入で報酬を得ているわけです。動物愛護に熱心だったそうです。

犯行の動機は、ユーチューブの規制に引っかかって、自身の配信動画の一部が自由にアクセスできなくなってしまったようで、それで視聴者らが減ったことが一因とされています。 

ただ、このニュースを見たときに「いくらなんでも、動画配信を制限されたくらいで、銃撃や自殺なんてするか?」と思った人も多かったかもしれません。

このニュースを見て、直接関わっているわけではないかもしれませんが、DSM-5(アメリカの精神医学会のだした精神疾患の診断基準)に記されている「インターネット障害」のことを思い出しました。

インターネット障害は、いわゆる精神疾患化したネット依存のことです。DSM-5によると、突然ネットなどにアクセスできなくなると、離脱症状が生じて、キレたり、怒りがわいたり、パニックになったりするようです。

離脱症状とは、いわゆる禁断症状のことで、有名なのは覚醒剤などの薬物を急に使用できなくなって、動機や息切れ、あるいは震えなどの症状が出て、コントロールできなくなってしまいます。

詳細はわかりませんが、このユーチューブ銃撃事件を聞いて、犯人の女性は、もしかしたらインターネット障害だったのではないか、などと考えてしまいました。事件の詳細な検証が必要かもしれませんね。