フリーライター石川清のblog

ライターの石川清のブログです。アジアや沖縄をまったり歩くのが好きなほか、最近は長期ひきこもり問題や、八つ墓村のモデルにもなった大量殺人事件などの書籍なども上梓しています。よろしくお願いします。

路地裏で見つけた資料から

1964年埼玉県生まれ。NHK記者を経てフリーに。主な共著作に「ドキュメント 長期ひきこもりの現場から」(洋泉社)、「津山三十人殺し 七十六年目の真実」(学研)、「元報道記者が見た昭和事件史」(洋泉社)、「ヤシの実のアジア学」(コモンズ)、「津山三十人殺し 最後の真相」(ミリオン出版)、「危ないカギ屋の事件ファイル」(三才)など

カミグィン(フィリピン)と与那国の意外な関係

「よみがえるドゥナン」(米城恵、南山舎)という本を読んでいたら、与那国島の在来馬である与那国馬(小型のとっても可愛い馬で、与那国島の牧場で放し飼いになっている)の由来についての一節が記されてあった。

太平洋戦争中の昭和18年に与那国島を訪れた兵隊さんが、地元の人に与那国島の由来を訪ねたところ、こう答えられたというのである。

「この小馬は昔、カミゲンという所からきたそうで、カミゲンには立派な馬がたくさんいます」

兵隊さんは、カミゲンってどこかね、と聞いてみた。すると、

「台湾から一昼夜半で行けます。今は日本の領地ですが、この間までは外国でした」

さて、実はフィリピンのルソン島の北にカミグィン(Camiguine)という小さな島がある。この付近はカツオあがたくさん取れたところで、昔はよく沖縄からもカツオ漁船が出漁していって、台湾の工場で鰹節を作ったりしていたそうである。1ヶ月で、与那国島の収穫の2年分が取れたというからすごい。

1477(成化十三)年、与那国島に朝鮮のチェジュ島の人が漂着し、その時の島の様子については「成宗大王実録」に詳しく記されている。牛や鶏はいた記録があるが、馬の存在についての記録はなかった。だから、少なくとも500年前までは与那国島に馬はいなかったようだ。

つまり、愛らしい与那国馬はその後に与那国島にやってきて、どうやらそのルーツの一つはフィリピン北部のカミグィン島あたりなのかもしれない。

僕は沖縄のバナナや芭蕉のことを調べているので、その関連で与那国島の与那国馬のルーツや伝播についてもちょっと気になってしまった。それで、ちょっとここに書いている。

近いうちにちょっとカミグィンに行ってみたいと思った。少しならタガログ語もできるし。ただ、台風の時は大変なのですよね。

それにしても、郷土出版物には宝物がたくさん詰まっている。 

「茨城県・祝町の仇討ち騒動」(歴女の大洗幕末史レポート)

先日、茨城県の大洗町にさる若者と一緒に出かけて来ました。

この町はガルパン(ガールズ&パンツァー)という知る人ぞ知るアニメの舞台になった町で、アニメの聖地巡りのファンというか、観光客でにぎわっています。まあ、僕らもその聖地巡りというものをして来たのですが。

その時に町の商店街の本屋でこんな冊子を見つけました。 表紙にはこんな風に記されています。

「茨城県・祝町の仇討ち騒動」(歴女の大洗幕末史レポート)

値段は確か百円だったかな。A4の紙を半分にした小冊子でした。どうやら江戸時代に実際にあった仇討ちのお話みたいです。(ちゃんと買いました)

祝町とは、今の大洗の中心あたりで、大洗パークホテルからもそう遠くないところにあります。

19世紀の有名な仇討ち事件でもあります。

小田原藩で藩士を切った足軽が、逃げに逃げて大洗までやって来ました。そして、そこで身分や名前を偽って、商人として暮らしていたのですが、小田原藩から仇討ち目的で探索に来た藩士の遺族の武士二人に、この足軽は斬り殺されてしまいます。足軽が現地でめとった妻は、刀も持たずに斬り殺された夫の無念を祈り、その後願入寺というお寺のお世話になって暮らしたそうです。また、大洗の人々は、足軽の無念を思って、小さな祠を建てて木刀を奉納したりしていたようです。

こうなると、推測にしかなりませんが、足軽の方にもやむにやまれぬ理由があったか、大洗に来て改心して暮らしていたのかもしれません。

とはいえ、こう言った地元の歴史をこうやって伝える人がいるのは、なんとなく嬉しいことですね。 手作り感も悪くないです。

1702茨城県大洗の歴史歴女レポートガルパン関連
 
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