東京都の最低賃金が27円上がって、時給985円になるという。10月をめどにそうなる。

東京都の最低賃金の金額は全国では最高額のものとなる(なんかややっこしい表現)。全国の平均額はだいたい時給870円台になるようだ。ちなみに最低は沖縄や鹿児島などで、時給760円程度だ。僕の住んでいる埼玉県では871円から898円程度まで引き上げられることになる。

ところで、障害者手帳を利用して就労する障害者枠での就労というものがある。障害者枠を活用しての就労は、比較的一般就労に比べて平易なのだが、その中でも精神障害者の人が障害者枠で働くと、どうしても多くの場合、最低賃金程度(若干プラスアルファが多いが)となってしまう。5年、10年継続して働いても、時給がアップすることがほとんどない。もしくは賃金のアップ率が極端に超鈍い。

あまりにも低賃金が続くので、途中で一生懸命に働く気をなくしてしまう人もいる。

ちなみに時給985円で計算すると、フルタイム(週40時間)働いたとして、その月収は総額で16万円強となる。税金や健康保険、年金などを引かれると、だいたい月の手取りは14万円ちょっとであろうか。決して高くはない 。我が埼玉だと、フルタイムで月の手取りが13万円弱。沖縄だと、せいぜい11万円程度となるだろうか。

決して十分な金額とは言えない。これでは結婚したり、子供を産んだりするのに、どうしても尻込みしてしまっても仕方ない。

最低賃金の金額を時給1500円程度まで引き上げてほしいという話もあるという。そうなると、月の手取りはだいたい22万円程度になる。確かにそれならなんとかなるかもしれない。

しかし、国の財政事情は決して明るくはない。すぐに時給を1500円に上げるのは厳しそうだ。

だとすると、補助的な財源として、例えば少額のベイシックインカム(例えば月に5万円程度)でも実施することはできないだろうか。そうすると、多少最低賃金レベルでも収入はそれなりの金額にアップするし、その人の状態(例えば障害の状態など)に応じて、多様な選択肢を得ることも可能だから。多様な生き方を選べるとなると、ちょっと人間らしくなるのではないか。