CVNひきこもり支援の集いのお知らせ

立ち寄ってくださってどうもありがとうございます。CVN(コミュニケーション・ボランティア・ネットワーク)という、主に長期ひきこもりの当事者や家族の支援の集いを埼玉県朝霞市で毎月開いています。2003年頃から活動しており、訪問サポートや個別相談、カウンセリング、若者の集い、家族教室などを催しています。主宰は石川清で、近著に「ドキュメント 長期ひきこもりの現場から」(洋泉社)などがあります。

2017年09月

10月1日に埼玉のけやきの会で講演します

ほとんど突然のお知らせとなってしまいましたが、参考までにお知らせです。

10月1日(日曜日)午後一時から埼玉県さいたま市のけやきの会(全国ひきこもり親の会埼玉支部)で講演をします。タイトルは「アジアの貧困と日本のヒキコモリ」です。

内容ですが、アジアの貧困を語るというよりも、経済成長や豊かさが日本で暮らす人の心の歪みにつながった一面がある、ことをテーマに話そうと思っています(まだレジュメはこれから完成させます。先ほど広島、下関から戻ったばかりなのですみません)。

僕は少年時代にフィリピンに住んで、20歳頃に1年間フィリピンのスラムや少数民族の村などに住んでいました。そこでは、豊かな日本人のエゴかもしれませんが、寂しさや心理的にギスギスした感じを味わうことはほとんどなく、のんびり自分の心を成長させることができたように思っています(それが、今の僕の活動=ひきこもりの当事者と旅をする、できればアジアなどへ、とつながっています)。

当時の僕は先進国、途上国と分かれた南北の経済格差や搾取の問題を考えることに傾倒していました。しかし、アジアと日本(さらにその後、そこに沖縄も絡んできます)を行き来するうちに、経済的に貧しいはずのアジアにいる方が“はるかに居心地がいい”と感じる自分がいることに気づきます。

居心地の良さは、ほどよい人のぬくもり。いわばフィリピンの人のかもし出す“ホスピタリティー”でした。当時、人生に迷い、葛藤していた僕は、どれだけ救われたことか…。

そして、今、ひきこもりの支援をするときに、最も効果のある“クスリ”は、この“ホスピタリティー”ではないかと考えています。

もちろん、ホスピタリティーがあれば全てよし、と短絡的に考えているわけではありません。

しかし、このホスピタリティー体験は、僕の支援の一つの“核”になっているのも事実です。長期重篤なひきこもりの当事者には、意外と効果をあげていたりするのですよ、実は(笑)。

そんな話になるかならないかはわかりませんが、参考までに。

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<会場などは以下の通りです>

東武アーバンパークライン岩槻駅東口前
「岩槻駅東口コミュニテイセンター(通称 岩槻WATSU)5階」

 

●対象
会員にかぎります。但し、1回に限り、一般の方も参加できます。
※当日、会場でも入会できます。

●月例会参加費(1家族あたり)
会員1,000円 、下見の方2,000円

●参加の方法

当日、直接、会場においでください。予約は不要です。 

9月18日のCVN家族教室&若者の集いのご報告

ここのところ、軽く体調を崩したり、忙しかったりで、書き込みが減ってしまってすみません。

さて、18日は午前8時から午後12時前まで、CVNの活動の方は賑わいました。ありがとうございました。

午前中(9時〜13時半)は個別面談の時間ですが、この日は臨時で午前8時から会場近くのファミレスで相談を受けました。どうしても急ぎの時は、午前8時とか、午後5時半とかに枠を設けて相談にあたることにしています。時には急ぎの相談もありますから。主に家族(親)の相談が多いのですが、この日は若者との面談も行いました。

個別面談の内容は細かくは紹介できないのですが、やはり長期化しての弊害、それに高齢化しての弊害(例えば親の健康状態が悪化したり、当事者が若くして成人病になったりします)、それに社会参加(自立)に向けて動きだした若者の葛藤や戸惑いなどが目立っているでしょうか。特に長期間引きこもっていた若者が、いざ社会に出て行こうという時、そこで直面する出来事や出会う人々とのやりとりは、ほぼ全て未知で初めての緊張すべきものばかりです。そこで混乱したり、迷ったりすることはよくあります。そういう時に丁寧に胸の内に耳を傾ける必要はあるかもしれません。

午後2時から5時半までは家族教室でした。ようは家族の集まり、というか勉強会のようなものです。この日のテーマは「緩慢なるひきこもりの変化」というものでした。北は宮城県から南は神奈川県までの、20数人の方が参加してくれました。

この問題は、ここ2、3年で特に感じていることでした。生活環境の変化や社会情勢の変化、家族や社会のひきこもり理解の変化などで、長期ひきこもりの当事者のひきこもり状態もかなり変わりつつあるようです。特に長期化、高齢化した人たちについては、悪化の動きについても、改善の動きについても、どちらの動きの推移も、10年前に比べるとかなり“緩慢化”(ゆるやかで変化の具合が周囲にわかりにくくなっている)しているようなのです。

その結果、いろいろな弊害が生じています。例えば、ゆっくりですが、確実に改善しているにもかかわらず、身近な家族にはその変化の様子が全く分からなくなって、諦めたり、焦ったりしてしまうことがあります。つまり、実はゆっくりとよくなっているのに、家族は「なんだ全然変わらないじゃないか」とか「悪くなっているんじゃないの」と勘違いしてしまい、諦めたり、絶望してしまい、支援が途絶したり、本人の改善の動きを潰したりすることがあります。

これは哀しいことですね。

そんな最近みられる緩慢化について話し合いました。あと、先日まで参加していたピースボートのグローバルスクールの簡単な報告もしました(これはまた後日に)。

午後6時半からは若者の集いでした。この日は、CVN若者の集いの番頭格でありひーくんが急に来れなくなってしまい、ちょっと困ってしまいましたが、なんとかなりました。10人余りが参加してくれたでしょうか。

CVNの若者たちの旅行先を決めようということでしたが、これはひーくんもいないので、次回に繰り延べで(まあ、僕も忙しかったのですが)、あとはある種の暴力的な支援団体の施設に入所経験のある参加者の話を聞いたり、東南アジアのロヒンジャ族が国を追われる経緯の話をしたり、LGBTとひきこもりの話をしたり、まだ未定なのですが、もしかしたら年末年始のピースボートのショートクルーズで不登校ひきこもり向けのグローバルスクールを開講するかもしれない、という話をしたり、色々話したでしょうか。二次会のいつもの駅前の中華料理屋で午後12時前まで盛り上がりました。

どうもお疲れ様でした。(石川) 

9、10、11月のCVN家族教室のお知らせ

 書き込みの間隔が空いてしまって失礼しました。9月1日にヤンゴンから帰国したのですが、その後いろいろ煩雑になってしまって、書き込みが遅れてしまいました。

 CVN家族教室は9月18日(月祝、会議室、個別面談の空きなし)、10月15日(日、会議室、空きなし)、11月23日(木祝、会議室、空きあり)に朝霞市の弁財市民センター(JR武蔵野線北朝霞駅、東上線朝霞台駅から徒歩10分。朝霞台駅南口出て右側の武蔵野線高架下を南の府中方面へ向かって歩き、二つ目の信号右側。角につけ麺屋「番長」)で開催します。午前9時から午後1時半までは個別面談(要予約。50分3千円)、家族教室は午後2時から5時半の間で(参加費1家族1千円。予約不要)、終了後6時頃まで茶話会をしていま す。午後6時半以降は若者の集い(無料。人生の楽しみ方 や悩み方?など話し合います)を開きます。家族教室では情報交換、コミュニケーション講座、ミニゼミをやります。

 10月7日(土、和室、夜に1枠空きあり)、11月11日(土、和室、若干空きあり)、12月2日(まだ抽選前の暫定です。土、和室、空きあり)の午前9時から午後9時(要予約50分3000円)まで個別相談の日を設けています。場所は弁財市民センターで、メールか電話で事前に予約が必要です。最近個別面談が混み合い、急ぎの相談を希望の方は別の日に随時入れることもできます。ご連絡ください。
 会場1階のホワイトボートの場所の表示には「コミュニケーション・ボラ ンティア・ネットワーク」と書いてあります。1階ロビーにはベンチもあります。

9月18日(月祝)の会場は2階会議室です。
 ミニゼミのテーマは「緩やかなる改善の実態」です。長期、あるいは高年齢、重篤、あるいは若く軽症でも依存の強い状況に置かれた当事者の場合、その改善の速さは周囲が期待するペースに比べると、実にゆっくりで緩慢としています。しかし、それでも改善傾向にあるのに、周囲が気づかずに見過ごして、時には潰してしまうこともあります。そんな緩慢な改善の実態を考えたいと思います。またピースボートのグローバルスクールの様子など簡単に報告します。

10月15日(日)の会場は2階会議室です。
 ミニゼミのテーマは「発達障害バブルと薬物依存」です。発達障害についての正確な理解や診断は大事ですし、症状の改善に適切な薬の服用は大切です。とはいえ、最近はちょっとしたことで発達障害と先走った判断をしたり、過度な薬物の服用や誤った服用を繰り返し、必ずしも改善に向かわないケースも出てきています。発達障害や薬物の効果について多面的に考えてみたいと思います。

11月23日(祝木)の会場は2階会議室です。
 ミニゼミのテーマは「訪問サポートの効果と活用」です。ひきこもり支援でアウトリーチは重要な改善ツールとなりますが、支援に消極的・否定的な当事者への応用には時間と日々の小さな努力、それに若干の忍耐が必要となることがあります。うまくいけば多様で幸せな生き方を手に入れることも可能です。僕自身の長年の経験も踏まえて、訪問サポートの具体的な活用法などを考えたいと思います。


 2月下旬に洋泉社から「ドキュメント 長期ひきこもりの現場から」(税抜1700円)を上梓しました。訪問支援をする側の視点で実例を交えて書いたので、よければ一読してください。インターネット通販サイト「Amazon(アマゾン)」の電子書籍ストア 「Kindle(キンドル)ストア」で、過去の講座の概要が電子書籍で購入できます。価格は500円程度で、 パソコンやスマートフォン、タブレット(無料の専用アプリが必要です)、電子書籍リーダー“Kindle”などで読めます。Kindle内で「石川清」で 検索すれば簡単に探せます。2017年1月からの講座分も発行予定で、他にこれまで「長期ひきこもりの多様な自立」「超長期ひきこもりの心身の衰え」「アジアの貧困、日本のヒキコモリ」等があります。
ギャラリー
  • 2月27日の午後1時半から毛呂山で講演させていただきます
  • 2月2日に茨城県の鉾田市で「公開面接」に出向きます
  • 9月14日に茨城県鉾田市で講演をします
  • 「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」(洋泉社)の重版が決まりました
  • 6月6日の東京新聞朝刊の記事です
  • 6月6日の東京新聞朝刊の記事です
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  • 「ひきこもり回復への3つの壁 〜2つの毒親とゆがんだトラウマ〜」2月24日愛媛県松山市で講演します
  • 「OUTREACH〜ひきこもり訪問記〜」と「ひきこもり世界を架ける」(コミキャン文庫4「まなぶ」所収)
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