CVNひきこもり支援の集いのお知らせ

立ち寄ってくださってどうもありがとうございます。CVN(コミュニケーション・ボランティア・ネットワーク)という、主に長期ひきこもりの当事者や家族の支援の集いを埼玉県朝霞市で毎月開いています。2003年頃から活動しており、訪問サポートや個別相談、カウンセリング、若者の集い、家族教室などを催しています。主宰は石川清で、近著に「ドキュメント 長期ひきこもりの現場から」(洋泉社)などがあります。

2018年11月

11,12,1,2月のCVN家族教室のご案内

 CVN家族教室は11月25日(日、会議室、個別面談は空きなし)、12月16日(日、会議室、空きなし)、1月20日(日、会議室、空きなし)、2月16日(土曜日です!、会議室、空きあり)に朝霞市の弁財市民センター(JR武蔵野線北朝霞駅、東上線朝霞台駅から徒歩10分。朝霞台駅南口出て右側の武蔵野線高架下を南の府中方面へ向かって歩き、二つ目の信号右側。角につけ麺屋「銀」)で開催します。午前9時から午後1時半までは個別面談(要予約。50分3千円)、家族教室は午後2時から5時半の間で(参加費1家族1千円。予約不要でどなたでも参加自由)す。午後6時半以降は若者の集い(無料。人生の楽しみ方 や悩み方?など話し合います)を開きます。家族教室では情報交換、コミュニケーション講座、ミニゼミをやります。
 12月1日(土、和室、個別面談は午前10時に空きあり)、1月5日(土、和室、午後5時以降に空きあり)、2月2日(土、和室、空きあり)の午前9時から午後9時(50分3千円)まで個別相談の日を設けています。場所は弁財市民センターで、メールか電話で事前に予約が必要です。最近個別面談が混み合い、急ぎの相談を希望の方は別の日に随時入れることもできます。ご連絡ください。
 会場1階のホワイトボートの場所の表示には「コミュニケーション・ボランティア・ネットワーク」と書いてあります。1階ロビーにはベンチもあります。

11月25日(日)の会場は会議室です。
 ミニゼミのテーマは「喪失した思春期 いかに追体験(埋め合わせ)するのか」です。長期ひきこもり状態の場合、成長期の貴重な時間に、十分な経験や学習を獲得できなかったことがあります。例えば「歳を重ねても幼い」などの要因でもあります。喪失した思春期の追体験を、30代、40代になってからどのように再獲得するか、そのポイントを学びます。

12月16日(日)の会場は会議室です。
 ミニゼミのテーマは「心の傷とトラウマ 過敏、頑な、急変するもろい心」です。長期ひきこもりの多くは心に傷を持っています。このためトラウマ反応が日常で頻出するなどして、生活に支障が出たり、孤立して閉じこもったりします。一方で、心の傷は誰でも経験し、それが成長の糧になります。トラウマと心の傷は違うものです。音や知覚の過敏(強迫症状)、急にキレる、頑固、怯えを日常的に患う場合、トラウマが関わっていることがあります。発達障害傾向の当事者も心を傷つけやすいです。しかし、単純にトラウマのケアを試みても、それだけではひきこもりの改善にあまりつながらない。近々WHOが発表する診断基準にも新たに複雑なトラウマ症状が登録される予定です。心の傷や複雑なトラウマの今について話し合います。

1月20日(日)の会場は会議室です。
 ミニゼミのテーマは「歪んだ金銭感覚 経済観念、小遣い問題をどうする?」です。小遣いが多少ないとひきこもりの当事者は外出や買い物など動き出せません。しかし、一定以上のお金を貯めこむと、極端な節約思考に陥って変化しなくなることがあります。アメリカなどでは近年、子供に小遣いを渡さず、家事労働で幼いうちから金銭感覚を身につけさせているようです。途上国では5歳から稼がなければいけない子供もいます。自立や変化のために、いかにバランスのある経済観念を育むか、考えます。

2月16日(土曜日です!)の会場は会議室です。
 ミニゼミのテーマは「セルフネグレクト 自分のチャンスを潰す理由」です。長期ひきこもりの中には、自分のチャンスや節目に、あえてトライやチャレンジをやめたり、逃げたり、途中でやめたりする人がいます。僕は10年以上前からこれを「心理的な自傷行為」と呼んでいますが、最近は「セルフネグレクト(自ら何もしなくなる)」という言葉や考えも出てきました。一瞬、自分で自分のチャンスを潰すと脳内に快感物質が出て、スッとすることもあるそうです。癖になると怖いですね。こういったセルフネグレクトについて考えます。

 洋泉社から「ドキュメント 長期ひきこもりの現場から」(税抜1700円)が出ています。支援する側の視点で実例を交えて書いたので、よければ一読してください。インターネット通販サイト「Amazon(アマゾン)」の電子書籍ストア 「Kindle(キンドル)ストア」で、過去の講座の概要が電子書籍で購入できます。価格は500円程度で、 パソコンやスマートフォン、タブレット(無料の専用アプリが必要です)、電子書籍リーダー“Kindle”などで読めます。Kindle内で「石川清」で 検索すれば簡単に探せます。その後の講座分も発行予定ですが、遅れてすみません。他にこれまで「長期ひきこもりの多様な自立」「超長期ひきこもりの心身の衰え」「アジアの貧困、日本のヒキコモリ」等があります。

石川清

バリケードの奥のひきこもり

前に訪問したケースの中の一つに、自室のある二階の階段の上り口に、大きな板をいくつも重ねて、誰も一階から二階にあがってこれないようにしている当事者がいました。親御さんも、バリケードを作って立てこもっていると、戦々恐々となったものです。当事者の子供は、親とほとんど会話していませんでした。

下手すると、深刻なケースだということになってエスカレートして、警察やら外部の人たちやらが介入することになっていたかもしれません。

幸い、僕のところに相談があって、訪問を始めました。そして、一、二年してから(もうちょっとかかったかも)本人とコミュニケーションがとれるようになり、僕だけはバリケードの内側に入って話ができるようになりました。

さて、そしてようやくバリケードの謎がとけることとなりました。

バリケードの正体はなんだったと思いますか?

結論からいうと、それはバリケードではありませんでした。ゴキブリやネコなどの小動物が自室のある二階に侵入するのを防止するためだったそうです。本人は口無精なので、そことを親に告げることはありませんでした。

結局、その意味がわかって、親子間の無用な高い緊張感が薄まったのは言うまでもありません。ほどなく会話もできるようになりました。 

秋の珍事

春と秋は、ひきこもり支援をしていると、変化の大きい季節だったりします。これは良い意味でも、そうでない意味でも、です。

先月は結婚をした若者も出ました。働き始めたり、学校に出かけたり、海外へ出かけたりした若者も出ました。パートタイムから、無期契約に首尾よく変わった人も出ました。

一方で、体調や心の調子を急に崩した若者も、2、3人出ました。 やろうと思ったことが長続きせず、挫折してしまった人も出ました。

いろいろあります。とりあえず、三歩進もうが、二歩戻ろうが、温かく見守りたいですね。

あ、もちろん、秋でもいつもとほとんど変わらないマイペースの人も多いです(笑)。 
ギャラリー
  • 2月27日の午後1時半から毛呂山で講演させていただきます
  • 2月2日に茨城県の鉾田市で「公開面接」に出向きます
  • 9月14日に茨城県鉾田市で講演をします
  • 「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」(洋泉社)の重版が決まりました
  • 6月6日の東京新聞朝刊の記事です
  • 6月6日の東京新聞朝刊の記事です
  • 6月6日の東京新聞朝刊の記事です
  • 「ひきこもり回復への3つの壁 〜2つの毒親とゆがんだトラウマ〜」2月24日愛媛県松山市で講演します
  • 「OUTREACH〜ひきこもり訪問記〜」と「ひきこもり世界を架ける」(コミキャン文庫4「まなぶ」所収)
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