テレビや新聞、ネットでは、元次官のひきこもりの息子を殺害した事件の報道で持ちきりの日でした。

 そんな喧騒の陰で、深刻な相談が相次いでいます。

 例えば、40代の当事者の親御さんが亡くなって、もう片方の親御さんが半身不随の重病を患ってしまったものの、公に相談できないひきこもり当事者だったために、なんの支援もなく取り残されて、自らの命を絶つ寸前である状況であること。
 あるいは、ひきこもりの当事者以外の家族(両親など)が突然、家から消えてしまい、ひきこもり本人一人が実家に残されて、途方に暮れていること。重度の抑うつ状態になってしまっています。
 あるいは逆にひきこもり中の当事者が大きく荒れてしまって、一時的に自宅から外のシェルターへ避難してしまったケース。
 さらに父は死に、母が危篤状態で、自宅に長期ひきこもりの当事者が一人残されて、公的な支援は何もないもの。
 子供のひきこもりが引き金となって、両親の仲が決定的に壊れてしまい、家庭不全に陥っているもの。
 また、親がいなくなって、ひきこもりの子供が一人残され、親が残した資産をことごとく詐欺で失ってしまい、途方に暮れている当事者。

 いずれもシビアなケースだけに、詳細はいっさいオープンにできないし、するつもりもないものばかりなのですが、きめ細かく対応していくことで、なんとかなることが少なくないです。ただ、どれも複合的な問題が絡んでいるため、マニュアル通りの対応は通用しません。
 おそらく多くの当事者、家族、あるいは支援者が、今現在もこのような諸々の問題に徒手空拳の体で取り組んでいるものと思われます…。

 センセーショナルな話題をめぐっての誹謗中傷や噂話も仕方ないのかもしれませんが、現在進行形の問題をめぐって、優しさや創造力のある議論も展開してほしいものですね。

 合掌…。