April 05, 2005

se★kirara-あとがき。

これは 私がネットを始めた 2001年頃に書いた私小説です。

暗いです。正直なところ。

思い出したくないけど 忘れてはいけない
なんだかそんなキモチから 書き出した気がします。

何度か加筆・修正もしてあります。
今回、このブログに載せるにあたって
しっかり書き直そうかとも思いましたが、
正直、読み返したくないので
ほぼ原文です。

いつか続きを書けたらいいな。

暗いことじゃなくて、楽しいことをね。  
Posted by cyber_kirry at 04:23Comments(0)TrackBack(0)se★kirara*概要

se★kirara-物語の終わりに

その後わたしは 2003/5/13に トモと結婚した。

結婚するにあたり パパが色々と間に入ってくれ、
わたしの戸籍は パパの元へ帰った。


式には妹3人はもちろん、
パパや弟、ママやママの彼氏も招待した。

父は呼べなかった。
あの人がもっと精神的にちゃんとしていたら
わたしは喜んで招待したと思う。

でも 彼はまだ
ママの居場所を探し続けている。
私たちが誰も
居場所を知らないと思っている。



こんな複雑な家庭のわたしを
トモの両親は 喜んで迎えてくれた。

式当日・・・・

自分の親族の席を見て
夢を見ているようだった。

わたしのだいじな人たちが すべて揃っていた。


その後 私たち夫婦は ちいさな家を建てた。
わたしのママと 彼氏も同居することになった。

心地よい空間に
彼とわたしがいる。


ちいさな幸せを 守りながら
わたしたちの 長い道は続いていく。
物語の終わりは
始まりでもあるのだ。

全てのひとに  ありがとう。
  
Posted by cyber_kirry at 04:21Comments(0)TrackBack(0)se★kirara*完結

se★kirara-解き放たれた自分

トモと付き合って 二年が過ぎた。

上の妹は 結婚を意識し今の彼と付き合っている。

真ん中の妹は 二人目の子を宿している。

下の妹は 同棲して三年くらいになるだろうか・・

ママは 好きな人と暮らしている。

父は 一人で仕事を続けているらしい。

弟は 結婚したそうだ。

パパは 不動産屋が順調らしい。



私は・・・
私は・・・

今が一番幸せだ。
大好きな人を大好きと言い
欲しいものを手にし
大事なものを大事に出来る環境がここにある。
幸せすぎて結婚できないのかな。
最後の願いは まだ時間がかかりそう。
今年28歳・・・・


縛られるものはもうないけど
解き放たれた自分の居場所は
自分で決めないといけないらしい。
私には 次なる試練が待っている。
  
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se★kirara-出会い

彼と別れる直前 別れてしばらくの
私の精神状態はまともではなかった。

でも別れて 色々な人に助けられ 立ち直る事が出来た。
「東京に帰ろう、頑張って働いて..」

それまで楽しい毎日を送ろう、まずは男友達でも作ってみるかな・・・
それがメル友探しのキッカケだった。
出会ったのは今の彼、トモだ。
メールで出会ったが なんと隣町に住んでいたので
知り合って二週間で逢う事に・・・

彼がどんな人なのか 逢う前からなんとなく解っていたけど
そのまんまの人だった。
駆け引きなんかしない 素直な人。
私より全然奇麗な心を持っている..。
初めて逢ったその日 キスをいっぱいされた。
何だか 彼の優しさがいっぱい伝わってきた。

付き合ってと言われて 初めはとまどった。
逢ったばかりの人だし 男と別れたばかりだし・・・
でもそんな建前、いらなかった。

私は半ベソをかきながら 「幸せにしてくれるなら」と言った。
知れば知る程 トモを好きになっていく自分が解る。

人に優しいけど傷付くのが怖いところ
甘えん坊なところ
実はしっかり者なところ
自分の容姿にあんまり自信が持てないところ
すぐ泣いちゃうかわいいところ・・・

..私はこれ以上素敵な男はいない と思ってる。
だいすき・・・
  
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se★kirara-借金地獄

仕事に行かないでと言う私
すぐ仕事を辞めてしまう彼
早く仕事を探せと言う私
金がないから仕事に行けないと言う彼。

そして ママからは
しょっちゅうお金を貸してくれと電話が来た。
私達は常にお金がなかった。

自分達のせいだ。

借金を借金で返す 自転車操業が始まった。
ガスが止められたり
家賃が払えず 不動産屋に「出て行け」と言われたり。
親と同じ道を歩み始めていた。

私にはかなりの額の借金が残った。

少しづつ借金を返しながら生活をしていた時
ママは 父から逃げる事を決意する。
妹達を連れ、離婚届を書いて北陸へ行くと言い出した。
今までも何度か逃げてはいたが
今度は自分の手で 先の生活の見通しを立てていた。

行ってしばらく 私達も普通に生活していたが
父が毎日アパートに来て 私は絶えられなくなっていた。
父は毎日 泣き言を言い
自分がどれだけ改心したかを私に話して
寂しさをまぎらわしていた。

そして、計画的に、父を捨て、
彼と北陸へやってきた。

2年半、そこに住む。

18歳で知り合い 25歳まで一緒に住んだ彼との終わりは
最悪だった。
もう顔も見たくない。

色々と別れた要因はあるだろうが 何がいけなかったのか・・・

長すぎたから。

もっと早くに結婚を意識して
真面目に生活しなきゃいけなかった。
だから 人に迷惑をかけ こんな最悪な終わりとなったのだ。
別れてよかった、けどね
  
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se★kirara-同棲

彼と付き合い始めた私は 帰りが遅くなる事が多くなり
そのたび父に殴られていた。
家を出よう・・・そう思うのに時間は掛からなかった。

独り暮らしを始めた私はわがままだった
淋しくなると彼を呼ぶ。そのうち彼は家に帰らなくなった。
同棲状態だった。
でも、父には紹介出来なかった。
またモメるのが 嫌だから逃げていた。

彼が大好きだった。
彼は優しかった。
いつも一緒にいたかった。
彼がいれば何もいらなかった。

お互い何もいらなかったから
彼の親に紹介してもらう事もなかった。

先の未来の話なんて した事がなかった。
今だけよければ それでよかった。
それは ただ自分勝手な
子供の恋愛と変わらなかった。
  
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se★kirara-経営破綻

学校を辞めた私は バイト(ファーストフード店)も辞めてしまう。
何故辞めたかよく覚えていないが
多分ママも父の仕事を手伝う様になり
私が家事をすることになったからだろう。
人も雇っていたから やることはたくさんあった。


朝送り出して 昼ご飯を作って昼寝して
買い物へ行って 夕ご飯とつまみを10人分くらい作って
夜はみんなで飲みに出掛ける。

今思うとどうしようもない生活だ。

おまけに雇っていたのは
チンピラ上がりみたいな若い兄ちゃんばかりだから
すぐ辞める。
人手不足で私も現場に出る様になる。

その頃も夫婦ゲンカは絶えなくて
私は酔うとすぐ父に食ってかかっていた。
包丁を持ち出したり 割ったビール瓶で殴りかかった事もある。
酔わないと歯向かっていけなかった。


もう、恨みはママの事だけではなかった。


しだいに、バブルは終わる。
仕事が取れなくなってきたのだ。
ここぞとばかりに私は外へ働きに出た
家に半分お金を入れる事を条件に。
私は18歳になっていた。

バンドは、2回のライブで自然消滅した。
17歳くらいから 筋肉少女帯も好きになって
追っ掛ける様になっていた。
ふたつのバンドのボーカリストは 私の神様だった。
しかし その興味が少しづつ薄らいでくる様になる..
職場で知り合った男と 付き合う様になったからだ。
  
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se★kirara-ROCK

三年生になって 私は少し変わった。

反抗期でママともあまり話をしなかったが
少しづつする様になった。

恋をする様になった。

今までとは違う、ちょっとだけオトナな恋。

初めて付き合った彼とは 音楽の趣味が合った。
その頃私は、BUCK-TICKにハマっていた。
ロック・・・今まで聴いていた音楽とは違う、退廃的な曲・・・
私に大きな影響を与えたものの一つだ。


2年生の時の成績のお陰で高校には入れたが
そこは私の行きたい高校ではなかった。
すぐにバイトを始め バンドを結成し
お金はバンドの練習とB-Tのライブにつぎ込んだ。

学校も行く気が全くなかったから
初めは誰とも口を聞かなかったが
パツキンで 鞄にデカデカとB-Tのステッカーを貼っていた私に
ロック好きの子達が声を掛けてきてくれる様になった。
その中の一人は今でも仲良しだ。

ちなみに、ロッカー気取りだったが
時々ヤンキーと間違えられ からまれる事もあった…
でも学校へあまり行かず
たまに行っても二日酔いという状況..

この頃は 母、父、父の会社の若い衆と
毎晩明方まで飲んでいた。
酒を飲んでいると 父はゴキゲンだったからだ。

文化祭をしっかり仕切っておきながら
秋には学校を辞めた。
当時の私に未練はなかった
これで自由になれる、これでバンドに専念できる。
そして何より 父に学費の話をもうされなくて済むんだ..そう思った。
  
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se★kirara-バブル

中学に上がった頃から 父は真面目に働き出し(自営業)
ママも家にいる様になった。
貧乏だった我が家にバブルの恩恵がやってきたのだ。


父の私に対する態度もこの頃から変わり始めた。
他の姉妹と同じ様に扱ってくれたのだ。

その後 父と当時を語った時
「あの頃から○○(宗教)を頑張りだしたからなぁ
お前を大事にしなければと思ったんだよ」
と言っていた・・・

しかしそれには裏があって
それが男という生き物の汚い部分であったと今は思う。
その事を詳細に語るのはやめておこう。


中学生の私..
1年生の頃は至って普通の子
部活(バレーボール)をやって
アイドル(少年隊)に夢中の女の子。

2年になるとクラスに話の合う子が全くいなくなり
学校で話す事は稀だった。
休み時間はいつも本を読んでいて 勉強もかなりできた。
部活も辞めてしまっていたので
楽しみは少年隊と
小学校時代から仲良しな子達と行く英語塾だった。

だから、3年になると、「変わったねー」と思われたかな..
クラスに仲のいい子ばかりになって
毎日遊んでばかりいた。
煙草を吸ったり 族の知り合いがいる様な子と遊ぶ様になった。
成績は下がる一方。

だけどその頃の交友関係は幅広く
普通の真面目な子とも遊んでいた。
悪くも真面目にもなれない 中途半端な子供だった と思う。
みんなに嫌われたくないという 八方美人的な所もあっただろう。
  
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se★kirara-いってきます

あいさつのできない子供だった。

学校や近所の人にはしていた
「おはよう」も「こんにちは」も言えた。
言えなかったのは家の中で使うあいさつだ。

「いってきます」も「いただきます」も「おやすみなさい」も
父がいる所では言えなかった。
習慣になっていなかったので恥ずかしかったのだ。

父の前では無口になる
いなければ明るく冗談ばかり言う明るい子。
「まるで 二重人格だ」
当時 よく悩んだ。

しだいに、夫婦ゲンカの度合いはひどくなり
ママが大怪我をする様な事態に陥る事が増える。
私の中で父に対しあったのは恐怖心だけだったが
次第に憎しみも産まれてくる。
ママが死んだら 殺されたら 
私はどうやって生きていけばいいんだろう。

この頃からママの葬式の夢ばかり見る様になる。
小学校高学年になると 私は家の中での暗さと反比例して
クラスクラスのムードメーカー的存在になっていった。

前の家から次の家に引っ越したあたりから
一階にもテレビが置かれる様になり
世の中の情報を吸収していった。
ひょうきん族、スケバン刑事、おニャン子、ジャニーズ・・・
当時の私に影響を与えたのは
ブラウン管からの情報がほとんどだった。
  
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se★kirara-3人の妹

三人目の妹ができる少し前 私はちょっとおかしくなった。
学校で 突然教室にチョークやお道具箱の中ののりなどが
散乱する事件が起きた。
全部私の近くで起きた。
先生に「こんな風になってます」と報告したのはいつも私だ。

なぜかって?

私が犯人だったからすぐ察知できたのだ。
先生は私をうたぐった。
当たり前だ、大人の目で見れば明らかに私が犯人とわかっただろう。
でもいつも ちがいます、と言った。
親に 先生に構ってほしかったのだろう。


そして、三人目の妹が産まれてしばらくすると
私は外でもあまり遊べなくなる。
父があまり働かなかった為 母は水商売に出た。
私は夕方から子守をすることになる。

ちいさな二人の妹は、父と楽しく遊んでいた。

私の楽しみは 夕方仕事に行く前のママに学校の出来事を話す事と
ママが夜中に お土産買ってきたよ と起こしてくれる事だった。
  
Posted by cyber_kirry at 03:49Comments(0)TrackBack(0)

se★kirara-テレビ

小学校に上がる前に引っ越した家は二階建て(借家)だったが
私には二階の記憶は全く、ない。

その頃から両親は妹を連れ パチンコへ毎日出掛けていた。
学校から帰ると誰もいない。
それでも近所の子達と遊んでいる時は楽しかった。

夕暮れになれば みんな 家に帰ってゆく。


こんな記憶がある。

私は当時 「おはようスパンク」という漫画が好きで
アニメが見たくて仕方がなかった。
わたししかいない家に パチ屋にいるママから電話が掛かってくる。

「まだ遅くなりそうだから、つまんなかったら二階でスパンク見なさい」
テレビは二階にしかなかった。

「ばれたら怖いから、嫌。」

私はそう答えた気がする。
二階は父の専用の部屋だった。
油絵の道具などもあり、私は入る事を許されていなかった。

父が怖くて仕方なかった。

この頃から 事あるごとに怒鳴り、殴られていた。
それでも 明るくてよくおつかいに行く私のこころの中に
コールタールの様にどろっとした黒い恐怖があった事
近所の人もママさえも わかっていなかったに違いない。
  
Posted by cyber_kirry at 03:31Comments(0)TrackBack(0)se★kirara*完結

se★kirara-カメラ

私は 小太りの子供だった。

顔も お世辞にも可愛いとは言えない顔だった。

父は すらっとして、可愛らしい顔立ちの妹を
パチパチと写真に撮る。

母も楽しそうに一緒に写されている。

私もそこに「撮って!」と参加すると
「お前が写ったら絵にならないだろ。そんな不細工で。あっちへ行け」

見えないところで目に涙を溜めた。

背中越し 母の「かわいそうじゃないの〜・・・・」という
声が聞こえる。

カメラが大嫌いになった。
  
Posted by cyber_kirry at 03:29Comments(0)TrackBack(0)se★kirara*完結

se★kirara-あたらしい父

それから母は再婚した。
新しく私の父となった人は 初めは優しかった様な気がする。
20代前半で いきなり父親になってしまったんだから
どう接したらいいのかきっとわからなかっただろう。

でも彼は 自分の本当の子供ができて
継子が疎ましくなった様だ。
私に妹が出来た 嬉しいのに素直に喜べない子供がそこに居た。
その頃から 私は父に冷たい仕打ちを受ける様になった。
父にもよく喋っていた私が 次第に喋れなくなっていった。
時折見せる父の優しさと冷たい仕打ちのギャップが怖かった。

当時の記憶はあまりない。
断片的に覚えているかぎりでは その頃の私はまだ
家の中でも外でも明るかった様に思う。
外ではいつも男の子と 男の子がする様な
やんちゃな遊びばかりしていた。
  
Posted by cyber_kirry at 03:26Comments(0)TrackBack(0)se★kirara*完結

se★kirara-はじめての別れ

ある二人の子の母親が 離婚した。

男の子は父親が 女の子は母親が引き取る事となった。

母親はまだ若かったから 旦那の浮気が許せなかった。

広い家で子供達とだけで待つ毎日が 辛くて仕方なかったのだ。


母親は私の母。

離婚は私が3,4歳の時の事だったと思う。

別にそれを恨んではいない そこで別れがなければ、
その後産まれた3人の妹達に出会えなかったんだからね。


大人になった今だから言える言葉だけど。
  
Posted by cyber_kirry at 03:21Comments(0)TrackBack(0)se★kirara*完結