ダン・ブラウン
2010年05月17日
先週、仕事でイタリアに行っていました。
僅かな空き時間を利用してローマ観光。ローマは以前にも行った事がありますが、時間が少ないとなればやはりバチカンに行くっきゃない!!もう一度ミケランジェロの「ピエタの像」が見たかったのです。
しかし甘い観測でした。
この写真ではよく見えませんが、右側の端に大勢の人が集まり左側の建物の端までずっと人の列。数百人はいたと思います。汗ばむ陽気の中でこの列の最後尾に並ぶ根性はゼロ。結局あきらめて隣のシスティーナ礼拝堂に向かいました。
ちなみにこれがシスティーナ礼拝堂にあったバチカンの全体像を描いたジオラマです。
なんでこんなに人が多いの???と不思議に思っていた時、手にダン・ブラウンの「ANGELS AND DEMONS(天使と悪魔)」を持っている人をみかけて納得。「ダヴィンチコード」でルーブル美術館に人が殺到した事が、今度はローマで起きているんです。物語で登場したベルニーニの彫刻をめぐるツアーのあるらしい・・・・。私もつい街中の噴水を見ては「枢機卿が水死しかかったのはどこだっけ?」など考えてしまいます。
システィーナ礼拝堂と言えばフレスコ画。ラファエルやミケランジェロの描いた「教科書で見たことがある」壁画があちこちにありました。聖書を題材にしているので、聖書の内容を詳しく知っていればもっと楽しめたのでしょうが・・・・。
これはラファエロの「アテナイの学堂」。古代ギリシャの哲学者が描かれているばかりか、右端にラファエロ自身もカメオ出演しています。
この後礼拝堂のメイン部分に行きましたが、そこは写真撮影禁止。ミケランジェロのかの有名な「最後の審判」がありました。神とアダムが互いの指先を触れ合う「アダムの創造」もここ。この絵は確か映画ETのポスターでパロった・・・なんて全く宗教心の無い事を考えていました。
しかし「天使と悪魔」のおかげで法王を決めるコンクラーベが開催されるのがここだ!とか、投票結果が出れば白い煙、ダメなら黒い煙があがる・・・なんて事情も知った訳で、やはり恐るべし、ダン・ブラウンです。
夕食の前にスペイン広場近くのコンドッティ通りにも一応足を踏み入れましたが、ゴールデンウィーク明けのせいか日本人の姿はあまりなく、その代わり中国人観光客の姿を多く目にしました。グッチの店内では大量買いしている一団もいて、チャイナマネーの凄さを目の当たりに。
私は観光で疲れ果て、買い物する戦力はゼロ。結局今回の出張で買ったのは雨宿りがてら入ったFURLAのキーホルダーひとつだけでした。所詮、仕事で行っているので・・・・。