ブログ管理者
藤田 隆久
エキスパート・リンク株式会社 代表取締役 
2008年3月まで横浜市中小企業支援センター)
((財)横浜企業経営支援財団)
IPO支援マネージャーを兼務

非効率と効率  【金 世永】

February 10, 2012 16:30
みなさん、こんにちは。中小企業診断士の金 世永です。

私は普段から街並みを散策するのが趣味の一つで、時間があれば繁華街をぶらぶらしたり、店舗を見て回ったりします。中でも雑貨店や家電量販店は好きで、ふらっと店内に入ると、時間を忘れて様々な商品を見て回り、触れて回ります。とても豊かな時代に生まれてきたことを嬉しく思います。

仕事に戻ればPCやスマートフォンに代表されるIT機器が私を助けてくれます。ITの進化で業務はより効率的になり、ソーシャルメディアによってコミュニケーションのあり方は年々変わってきました。本当に便利な時代になりましたね。

しかしながら、最近ふと思うのは、効率と非効率、果たしてどちらがいいのかということ。まだITがそれほど普及していない頃、新たなITの登場で業務効率が上がり、生産性が向上しましたが、最近はIT機器を使って仕事をすることが当たり前になり、横並びになった今では、単にIT機器を一般レベルで活用するだけでは、何の優位性もありません。むしろ、直感力や感性を活かした企画アイディアや、一見して非効率、生産性と直接関係のないソーシャルメディアの活用が、新たなビジネスモデルになっていたりします。

シチュエーションによって、ビジネスの内容によって、その答えは、「どちらも正しい」ということになるのですね。ビジネスは単に効率だけを追究するものではないということを、最近あらためて考えるようになりました。

冒頭で書いた私の趣味である街中散策、一見して時間の浪費、非効率な時間の過ごし方と思われるかも知れませんが、私にとっては新たな情報収集の時間、ストレス解消の時間でもあります。「非効率の中から効率を追究すること」、これが最近の私の研究テーマです。

皆さんもお時間がありましたら、街中散策をしてみてください。新たな発見があるかも知れませんよ。

金 世永 (エキスパート・リンク株式会社 取締役、コリアマーケティング株式会社 代表取締役) 

韓国での日本食とビジネス 【金 世永】

January 15, 2012 00:59
みなさん、こんにちは。中小企業診断士の金 世永(当社取締役)です。

先日出張で韓国に行ってまいりました。毎回行くたびになるべく多くの都市や街を回って韓国経済や社会の状況を肌で感じることが楽しみの一つですが、最近は日本企業の看板も多く見かけるようになりました。

ソウルの代表的な繁華街である明洞や、江南にある貿易センターCOEXに行けば、ユニクロの広告が見事なまでに展開されていますし、街中の至るところにはセブンイレブンやファミリーマート、ミニストップといった大手コンビニチェーンが立ち並びます。また大手百貨店の地下に行けば、ラーメンやカレー、トンカツ、回転寿司、うどんそば等の日本食店舗が軒を連ねており、ともすればここは日本かなと思うほど自然な賑わいが広がっています。

日本食は韓国でも日を追うごとに人気が高まっており、新たなマーケットとして出店する企業も多くなっています。不動産事情や商習慣の違い、食材調達ルートの確保や人材育成など、当然ながら勝手が違うことによる苦労はありますが、それでもビジネスとして採算が合えば新たな開拓市場として将来性があります。

人口5000万人弱、国土面積は日本の4分の1強、GDPは日本の5分の1程度の韓国ですが、大手企業を中心に世界で存在感を高めており、勢いがあります。経済規模では日本よりも小さいと一見思いがちですが、韓国企業は大手企業も中小企業も「世界」を見据えて動いています。目指す市場はグローバル市場なのです。

まだ韓国に行ったことがない方、当分行っていない方はぜひ一度韓国を訪れて頂きたいと思います。新聞やテレビ等でもその勢いは伝わってきますが、肌で感じることがとても重要です。

韓国の経済、社会の息吹をぜひ感じ取ってください。そしてここでビジネスをしてみたいと感じましたらお気軽にご一報ください。後はすべてお任せを。

金 世永

経営改善は「あいさつ」から【藤田雅三】

November 28, 2011 15:06
経営改善は「あいさつ」から

こんにちは、パートナーの藤田 雅三(フジタ マサカズ)です。

私は実を言うと小売業出身なので、今日は事業承継とは話題を変えて、小売の経営改善のお話しを少し。

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万引き防止システムなどのソリューションを提供する米チェックポイントシステムズ社がイギリス・ノッティンガムの調査機関であるセンター・フォー・リテイル・リサーチ社により実施された『グローバル・リテイル・セフト・バロメーター 2011 』(邦題『世界の小売業におけるロスと犯罪により発生するコストについての調査』)に出資し、最近その調査結果が発行されたようです。

『グローバル・リテイル・セフト・バロメーター 2011 』http://www.retailresearch.org/grtb_currentsurvey.php

昨年の調査も同じような時期に発表され、日経MJにも掲載されていたように記憶していますが、今年の調査結果によると、

・日本におけるロス率は、前年比 4.0 %増加し、売上高の 1.04 %に相当( 2010 年は 1.00 %)。
・日本の小売業におけるロス率は世界で 3 番目に低いものの、ロス総額 (注1)は 2 番目に高く、約 96 億ドル( 7,740 億円)に達し、アジアにおけるロス総額の約 53 %を占める。
・ロスの主要要因は「万引き」で、万引きによる日本の被害額は約 56 億ドル( 4,515 億円)。
・日本における小売業犯罪に要するコスト(注2)は、一般消費者一世帯あたり 185.99 ドル( 1 万 4,996 円)の負担に相当(世界平均は 199.89 ドル( 1 万 6,117 円))。
・日本でのロス防止対策費用の割合は売上高の 0.15% に相当(昨年と同じ)。これは世界平均( 0.35% )、およびアジア太平洋地域平均( 0.19% )と比べると、大幅に低い割合。

(注1)ロス総額=小売業犯罪によるロス(万引き、組織的な犯罪、従業員による盗難、サプライヤー・業者による不正)+管理上のミス
(注2)小売業犯罪に要するコスト=小売業犯罪によるロス+ロス防止対策費用

とのことで、調査国のなかで日本は驚くことに第2位のロス大国のようです。

平和な?日本にあって、海外に比べると不正管理の対策などは比較的手薄だと思うのですが、”ロス率”においては世界でも低いようです。しかしながら金額ベースで見ると、アジアにおけるロス総額の約 53 %を占めているのですから、大変なことですね。

そのうちロスの主要要因は「万引き」で、万引きによる日本の被害額は約 56 億ドル(4,515億円)とのことで、記憶によると昨年はたしか約4,800億円くらいだったと思うので、多少は減っているのかもしれませんが、それにしてもすごい数字です。

また要因の2番目は、従業員による不正です。小売業での従業員の不正テクニックについてはさまざまな方法があり、私もスーパーを経営していた経験から、何度も従業員の不正を見てきましたので実例をたくさん知っておりますが、それについてはまたの機会に。。。

それにしても、これって、まさに『埋蔵金』!!。

(図表1 日本における主要なロスの要因)




ロスの予防措置、小売業などの商品ロスのカイゼンの取り組みに”ロス・プリベンション”というアプローチがありますが、ロスを大きく3つに分けると、
1.万引き
2.社内の不正
3.伝票や商品管理の不徹底
が、主な原因でしょう。

そのうちの1(もしくは2も)がロスの主要要因だというわけです。

図表1(日本における主要なロスの要因)



こういった万引きや社内不正、犯罪などの防止対策に費用を掛けるとなると大変ですが、なんとかならないものでしょうか?

お金を掛けない犯罪防止策の一つに「あいさつ」「声掛け」がよくあげられます。

ところで、セブン&アイ・フードシステムズの社長である大久保恒夫氏といえば、ファーストリテイリングや良品計画で素晴らしいコンサルティング実績を残し、2007年に成城石井の社長に招聘され、見事業績急回復を果たした凄腕の方。

大久保氏が業績を回復させるのにいつも、いの一番に取り組まれるのが「あいさつ」とのことです。
「あいさつ」を徹底するとまず苦情が相当減るそうです。

しかし「あいさつ」の効果はそれだけに留まりません。

お店や会社内で、お客様や従業員の目を見て「いらっしゃいませ」とか「おはようございます」等のあいさつがきちんとできているでしょうか?
「あいさつ」することによりお客様や従業員に対して「あなたの存在を認識しています」というメッセージとなり、相手には「私の存在は認識されている」「私は店の人に見られている」という意識を与えることになります。

「声掛け」という行為には従業員にとっては、コミュニケーションややる気を促進し、お客様にとっては”接客の気持ちを伝える””万引き対策””店内でのお客の迷惑行為に対する警告””販売促進・推奨販売”など、いろいろなことに繋がってくるものです。

つまり小売業では従業員に「あいさつ」を徹底させることで「万引きや犯罪の防止」、「お客様のリピート、集客」「販売促進」などの効果があるのです。

「あいさつ」は気持ちの持ちようで誰にでもできること。こんなに簡単で副次的効果の多い「あいさつ」を、おろそかにしていないでしょうか?

一度あなたのお店のロス率を調べてみてはどうでしょう。
万引きや不正ロスが多そうだな、と思ったら、即実践。

「あいさつ」を徹底して、『埋蔵金』が発掘でき、利益の向上に繋がればこんなに良いことはありませんよね。

藤田 雅三

後継者にも右腕を

November 04, 2011 12:06
こんにちは、パートナーの藤田 雅三(フジタ マサカズ)です。


下の図1は中小企業庁の調査ですが、これによると経営者に「右腕」が存在している企業の方が従業者増加率が高い、と言う結果が表れているようです。
(図1)
図1(従業者数増加率)



単純には言えませんが、従業員が増えているということは会社が成長しているということの一つの表れでしょう。

やはり優秀な参謀がいると良いということでしょうか。

また、図2では経営者の子供が「右腕」である割合を見ると5人以下の企業が最も多く、人数規模の小さな企業ほど「右腕」が経営者の子供であるようです。
(図2)

図2(右腕)


当たり前のようですが、規模が大きくなれば親族以外に優秀な参謀もいるでしょうし、逆に親族以外に優秀な「右腕」をつくる努力をしたから成長してきたと言えるのかも知れません。

次に図3の経営者との関係と「右腕」の役割をみると、”親族以外の正社員・正職員”が右腕である場合の役割は[代表者と従業者との仲介役]がダントツに多くなっています。
経営者と子供の組合せよりも、親族以外が右腕である方が、経営者と従業員のハブとなって良いのかも知れませんね。

図3(右腕の役割)



バーティカルなコミュニケーションをスムーズにし、経営者の理念や、方針といったものが組織に浸透しやすいのでしょう。

前述のように会社規模が小さいほど、「子供が右腕」の場合が多いのですが、後を継ぐ後継者にはぜひとも親族外で自分自身の「右腕・ブレーン」をつくってほしいものです。

偉大な先代の理念を引き継ぎながら、会社をより成長させて行くためには、後継者一人ではなかなか先代を一気に超えていくのは難しいもの。

事業承継のタイミングにおいても、親族外でのブレーンを数人揃えておく方が何かと心強いですね。ブレーンを含めたチームで承継するといった感じでしょうか。

今は現社長の右腕である後継者も、自分自身の「右腕・ブレーン」をつくる準備を早くしておくことをおすすめします。

藤田 雅三(フジタ マサカズ)
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