先日、ニュージーランドのハチミツであるマヌカハニーを毎日食している人から問い合わせがありました。その人は、高脂血症を患っているそうで、掛かりつけのお医者さんから、ハチミツはコレステロールを増やすのでやめた方がいいと言われたそうです。マヌカハニーもそうなんですか?との質問でした。マヌカハニーもハチミツですので、もしお医者さんの言葉が正しければやめた方がいいことになります。しかし、果たしてそうでしょうか?


先ず、ハッキリと言えることですが、ハチミツには脂肪分(具体的には、コレステロールや中性脂肪の脂肪酸トリグリセリド)は含まれていません。よって、ハチミツを摂ることによる直接的な体脂肪の増加はないと考えられます。しかし、ハチミツの80%は糖分のブドウ糖と果糖ですので、過剰な摂取を続けると、エネルギー源としてこの糖分が使われ、別の食べ物から摂取した脂肪分をエネルギーとして使う必要がなくなり、結果、体脂肪として蓄えられることになります。この点で、掛かりつけのお医者さんは正しいことを言っていることになります。どのような食べ物でも過剰摂取は問題です。


一方、ハチミツの中でもマヌカハニーには、体内のコレステロールの低下作用があることが知られています。そして、既に、その作用機序も明らかになっているのです。マヌカハニーは他のハチミツに比べて、ブドウ糖から酵素変換されるグルコン酸という物質の含有量が豊富です。このグルコン酸は、腸内善玉菌であるビフィズス菌や一部の乳酸菌を増やすことが知られています。実際に、このグルコン酸を高含有するマヌカハニーを毎日摂取すると善玉菌が増え、腸内環境が整ってきます。


善玉菌は胆汁酸を取り込む性質があります。胆汁酸は、肝臓でコレステロールから作られていて、腸管内で消化を助けた後は、再び、体内に戻る仕組みになっています。善玉菌が多いと、その胆汁酸が善玉菌に取り込まれ消費するため、原料であるコレステロールが不足していくことになります。その結果、体内の余分なコレステロールを消費しなくてはならなくなるわけです。図は、ビフィズス菌による血中コレステロールの低下作用を示したものです。


グルコン酸

 

















 結論として、マヌカハニーの摂取は、過剰な量でなければという条件付きで、高脂血症やその予備軍の方にはオススメのハチミツと言えます。