肥満をはじめとする危険因子が重なると重大な疾患を招くことは、日欧米の医学界では既に1980年代に指摘されていました。そして、平成10年、WHO(世界保健機関)がメタボリックシンドロームの診断基準を作成し、日本はWHOから遅れて7年後の平成17年に、欧米人に比べ、軽い肥満でも動脈硬化性疾患にかかりやすい日本人の特性を反映させた独自の基準を作成しました。
メタボリックシンドロームの診断基準は、内臓脂肪型肥満(腹部肥満):ウエスト周囲径が男性85cm、女性90cm以上、高脂血症:中性脂肪150mg/dL以上、或いは、HDLコレステロール値40mg/dL未満、高血圧:最高血圧130mmHg以上、或いは、最低血圧85mmHg以上、そして、高血糖:空腹時血糖値110mg/dL以上、の危険因子4項目であり、これらの中、3つ以上でメタボリックシンドロームと診断されます。最近はご存じの方も多いと思われます。
メタボリックシンドロームになると、前回のブログで紹介した例のように動脈硬化による突然死がやってくる恐れが高くなります。突然死には至らないまでも、もし一命を取り留めるも生体機能の一部に問題が生じ、その後、一生家族の世話にならなければならないとしたら・・・考えただけで恐ろしいことです。
では、メタボリックシンドロームはどのようにして起こるのでしょうか?
メタボリックシンドロームは様々な要因で起こるのですが、整理していくと、黒幕が見えてきます。すべての始まりは、過食や運動不足を長期にわたって続けてきた生活習慣にあります。つまり、摂取エネルギーの過剰と消費エネルギーの減少です。結果、肥満を招きます。脂肪蓄積の部位は年齢、性別、体質によっても異なりますが、特に問題は内臓脂肪型肥満(腹部肥満)です。内臓脂肪が蓄積すると、それが引き金になってメタボリックシンドロームの危険因子は次々に発生していき、悪化するのです。このようなメカニズムをみるとやはり黒幕はどうやら内臓脂肪のようです。
メタボリックシンドロームの診断基準は、内臓脂肪型肥満(腹部肥満):ウエスト周囲径が男性85cm、女性90cm以上、高脂血症:中性脂肪150mg/dL以上、或いは、HDLコレステロール値40mg/dL未満、高血圧:最高血圧130mmHg以上、或いは、最低血圧85mmHg以上、そして、高血糖:空腹時血糖値110mg/dL以上、の危険因子4項目であり、これらの中、3つ以上でメタボリックシンドロームと診断されます。最近はご存じの方も多いと思われます。
メタボリックシンドロームになると、前回のブログで紹介した例のように動脈硬化による突然死がやってくる恐れが高くなります。突然死には至らないまでも、もし一命を取り留めるも生体機能の一部に問題が生じ、その後、一生家族の世話にならなければならないとしたら・・・考えただけで恐ろしいことです。
では、メタボリックシンドロームはどのようにして起こるのでしょうか?
メタボリックシンドロームは様々な要因で起こるのですが、整理していくと、黒幕が見えてきます。すべての始まりは、過食や運動不足を長期にわたって続けてきた生活習慣にあります。つまり、摂取エネルギーの過剰と消費エネルギーの減少です。結果、肥満を招きます。脂肪蓄積の部位は年齢、性別、体質によっても異なりますが、特に問題は内臓脂肪型肥満(腹部肥満)です。内臓脂肪が蓄積すると、それが引き金になってメタボリックシンドロームの危険因子は次々に発生していき、悪化するのです。このようなメカニズムをみるとやはり黒幕はどうやら内臓脂肪のようです。
【コラム】 前回のコラムではαシクロデキストリンが難消化性デキストリンとしてメタボリックシンドローム対策に有効な食物繊維であることを紹介しましたが、実は、消化性のγシクロデキストリンも食物繊維ではないのですが、メタボリックシンドローム対策に有用な糖質なのです。γシクロデキストリンを摂取することで食物中の中性脂肪を吸着して排出するので、体脂肪が減少していくことが明らかとなっています。αシクロデキストリンとγシクロデキストリンの双方を摂取するのが良さそうです。 |