2006年01月04日

日本漢方の「虚実中間証」という概念が、中医学派にとって最も理解に苦しむ概念の代表的なものであろうということ

ここでは多くを説明しない。
一般の方にはこのブログの一面程度では説明が困難なので、たとえばGoogleさんなどで「虚実中間」で検索すれば、各サイトにおける説明が出てくるので、それで勘弁して頂きたい。

虚実中間証という概念が、中医学派にとっては、まったく理解に苦しむ概念であり、どんな解説書を読んでも理解できない。

理解できないというのは正確ではないかもしれない。

実際は噴飯ものだと感じておられる先生方が多いのは裏の真実である。

どなたか、中医学派の先生方が納得できるように論理的に、あるいは科学的に説明・解説して差し上げるべきであろう。

虚実中間証の概念を中医学派に納得がいくように説明できないのであれば、そろそろ世界標準の中医学理論を取り入れるべきではないだろうか。

中医学派の多くの先生方が感じているのは、「虚実挟雑」というなら理解できるどころか、慢性疾患の多くの患者さんの実態であるから当然の概念であるが、「虚実中間」という概念になると、言語矛盾というよりも根本的な虚と実の概念、つまり基礎概念上の錯誤の上にさらに錯誤を重ねている結果ではないかとされている。

虚と実を単なる相対概念ととらえることに無理があるのではないだろうか?


参考文献:日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱


以上は一般的な通説である。

実際には中医学はもっともっと奥が深く、虚実の概念には複雑なものがる。

上記の議論だけでは片付く問題ではないので、瞿岳雲先生著1990年11月発行の『中医理論弁』(湖南科学技術出版社)の中の一説、

「邪気が盛んであれば必ず実」とは限らない

を是非、参照されたい。

ほんの一部を要約すれば、虚実の概念には任応秋先生によれば

 \亀い寮洪蠅砲發箸鼎い撞実に分ける場合。〔訳者注:現在の日本漢方の虚実の概念に近い〕
 ⊆拈垢叛疑蠅砲發箸鼎い撞実に分ける場合。〔訳者注:現代中医学における虚実概念の最も代表的なもの〕
 I詑屬病態でないかにもとづいて虚実に分ける場合。
 ど楕僂侶攴鼎砲發箸鼎い撞実に分ける場合。
 ゴ暁にもとづいて虚実に分ける場合。
 ι楕僂離織ぅ廚砲茲辰撞実に分ける場合。
 風邪のやってくる方位にもとづいて虚実に分ける場合。

の七通りくらいあるとされる。



Posted by cyosyu1 at 17:28