2023年11月30日

ハセガワ1/24三菱ギャランGTO2000GSR前期型[1973] 2000円

今回取り上げるキットはハセガワのギャランGTO。現在の国産模型メーカーで、もっともカーモデルに力を入れてくれているのがハセガワと言って間違いは無いでしょう。他社のように箱替え/バリエーションキットだけではなく、新規開発キットの多いのも本当に嬉しいところ。ハセガワが航空機メーカーから方向転換をしていなかったら、今の国産プラキットのカーモデルは縮小の一途だったかもしれません。

ただ一つ苦言を呈するとすれば、他社と商品が重なるのは出来れば避けて欲しいところ。特にフジミ潰しのような商品ラインナップはもう少しどうにかならないモノかと思います。もっともそのフジミ自体が縮み上がっていて自社商品の再販が滞ってるという状況ではあるんですけれど。

そう言う意味ではハセガワ新製品のフェアレディZ300ZXの2by2は絶妙な落としどころ(笑)。タミヤとフジミが2シーターで、今まで無かったそれでいて実車では台数の出ていた2by2のモデル化。こういう棲み分けなら大歓迎です。

冒頭から話しが逸れました(暴投だけに←オヤジ)。そんな絶好調ハセガワのギャランGTO。こちらは商品がバッティングするのは、アポロ→日東とニチモの絶版キットのみ。こういう再商品化は積極的にやってください。お願いします。ぺこーり。

ギャランGTOはアメリカのポニーカーブームを見て、トヨタセリカと同時期に企画されたスペシャリティカーで、セリカが当初ハードトップクーペのみだったのに対して、ファストバックスタイルのダックテールが特徴的でした。

当時国産車でスペシャリティカーと言えるのはこの2車のみ。シルビアやコスモもこのカテゴリーに入りますが、初代はどちらも消滅していて、この2車を見てから開発を始めたので登場は遅く、また初代とは性格の変わる2代目となりました。

先行者利益を享受していた2車ですが、その後トヨタが順調にセリカを育て上げたのに対して、後継車がラムダになったりスタリオンだったりエクリプスなのかGTOなのかFTOなのかと迷走したのが三菱らしいです(笑)。とはいえ、セリカ以上にポニーカーを上手く翻訳して日本に持ち込んだギャランGTOのスタイルは、今見ても大変素晴らしいです。

先日光岡がシビックペースのスペシャリティーカーM55コンセプトを発表して、ダッジチャレンジャーだ、いやいやケンメリだと元ネタ探しが行われましたが、あれはギャランGTOと同じくあの時代のポニーカーを上手く翻訳した車で、特定のモデルのコピーでは無いと思います。

光岡にはガリューやビュート、ロックスターのような元ネタが露骨にわかるそのままな車もありますが、M55コンセプトは色々上手く混ぜられていて、光岡デザイナーのカーガイぶりがうかがえますよね。

以前も記したかもしれませんが、本来はトヨタがああ言う車をセリカの名前で生産して欲しいんですよ。マスタングもチャレンジャーも往時の雰囲気を活かした現行型が人気なんですし、フェアレディZだって瞬殺で売り切れてるんですから。え?三菱にそんな体力が無いことはわかってますよ(泣)。

ハセガワGTO1
ハセガワGTO2


czmokeido at 23:59|PermalinkComments(2) ハセガワ | 日東

2023年11月15日

アオシマ1/24スズキキャリイトラックパネルバンST30 1500円

今回取り上げる車はアオシマの7代目キャリイです。元々は80年代前半におでんキャリイなどの移動販売車シリーズとして展開されたモノを、昨今の実用車ブームに合わせてパネルバンに変更したキットです。

アオシマは他にもイマイから引き継いだ3代目サンバー、新規開発の6代目サンバーもキット化していて軽トラ充実しています(笑)。キャリイと言えば、トミーテックから1/35で現行モデルがキット化されてもいますし、この辺の「本物」な車はモデラーだけでなくメーカーも製作(開発)意欲がわくんでしょうね。

以前は各メーカーがラインナップしていた軽トラも淘汰が進み、ホンダもアクティを諦めたのでハイゼットとキャリィのOEM車のみに。ダイハツとスズキはトヨタの大きな傘の下にいるのでいずれ2車も統合されるかもしれません(電気自動車の軽バンはダイハツ開発のモノをスズキが販売する事を発表済み)。

そんな軽トラキャリイですが、キャリイと言えばレトロ可愛い丸目ライト(シールドビーム)。90年代に入っても一部グレードに丸目フェイスを残し、これをベースにあと数年で21世紀もやってくる97年にキャリィクラシックを新発売してました。まー個人的軽トラ可愛い王はマツダのポーターキャブなんですけどね(笑)。

キャリイと言えば避けて通れないのが、ジウジアーロがデザインした4代目。丸目でないのも異端ならバンの前後が同じようなデザインも特徴的。なんかロープウェイのゴンドラみたいです。リアハッチが傾斜しているので荷室容量が他社に比べて劣ると不評だったみたいですが、ハイゼットの4代目も結構寝てると思うんですけどあちらは影響無かったのでしょうか?

そうそう60年代の軽トラはたいがいサイドミラーがフロントから生えていたんですけど、あれって国産車がドアミラー禁止だったのと関係有ったりしますかね。ドアミラー解禁との時系列は合ってないんですけど(笑)。

アオシマキャリイ1
アオシマキャリイ2


czmokeido at 23:59|PermalinkComments(0) アオシマ 

2023年10月31日

フジミ1/24日産ガゼールハードトップRS4バルブDOHCオープン限定販売品モーターライズ

今回取り上げるキットはフジミのガゼールオープン(といっても箱には一言もオープンとは記されてないんですよね)。すでに売却済みとなってしまいましたが、いつものように備忘録的につづります。

パッケージ写真をご覧になっていただければわかるように狙うべき所はアレ(優勝ではない)です。ボディカラーこそ遠慮気味に水色で描いていますが、後ろにはアメリカだと絶対に許されない、キットには含まれてない赤い色の車とそれっぽい階段が描かれています。

フジミらしいのは、アオシマのように正攻法でキチンと版権を取得して両者共にwin-win儲かってウハウハではなく、「そんな版権料なんていくらになるかわからない怖い」→「怒られない範囲ギリギリで突破」な個人商店的思考なんですよね(笑)。

箱絵の色も違う。ルーフの切断の仕方が違う。ボンネットグラフィックのデカール付けてない。実車には無いソフトトップカバー付けてる(切断面隠し)。これなら別の車でたまたま似てたと言い張れる。そう言う面での法律家のアドバイスは聞いたのかもしれません(笑)。

フジミはボデイを切断してオープンカーにするシリーズをよく展開してますが、クラウンオープンなんかもベンツマスク仕様だったりするので今の目で見るとグレー。もっとも当時は実車のルーチェが堂々とベンツマスクだったので、昭和の感覚的にはセーフだったのでしょう。もっともアオシマもアレの版権切れ後は、↓(正月に中央道に集まる人達)のようなヤンチャなキットにしちゃうんですよね。

実車のアレは正月に中央道に集まる人達(そんな話しも聞かなくなりましたね)のように基本タダぶった切っただけのでソフトトップが展開されるような仕掛けにはなっていません。ただ骨組を差し込む形で幌を掛けられるようになっているらしく、最低限移動時の雨などには対処出来たようです。

このS110型はS13型が出るまで一番売れたシルビア(ガゼール)だったので、バンダイ1/20や日東1/28とキット化に恵まれていました。金型消滅と噂されていますがフジミではハッチバックもキット化されていましたしね。見映えのするバンダイ1/20でアレ作成する猛者はいないんでしょうか?

フジミガゼール1

フジミガゼール2


czmokeido at 02:24|PermalinkComments(0) フジミ | アオシマ