今回は、運動と脳の関係を中心に紹介したいと思います。


勉強前に運動すると読解力と理解力があがる。

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アメリカにある高校のあるクラスで、1学期間にわたって授業前に運動(0時限目体育)をしたところ、他のクラスとくらべて、読む力と理解する力が上がったそうです。
しかも、運動した直後の1時限目の教科に、とくに顕著な効果がでたとのこと。
この高校は、最終的に、全学年で0時限目体育を取り入れて、生徒たちの成績は17%も伸びたそうです。

そして、<シンガポール式算数教育>でも紹介した「TIMSS」のテストで、この学校は理科のテストで一位、数学のテストでは六位になりました。
この学校は、現在、アメリカでも、注目を浴びています。

日本でいうと、部活の朝練のようなものでしょうか?

私が高校生の時は、部活で疲れて、授業で寝るパターンでしたが、、、、(笑)
適度に運動して頭がすっきりした後に勉強すると効率がいいようです。
詳細な理由は、後述します。
 

勉強した後に、運動すると記憶力があがる。

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ある実験で、記憶力テストをした後、1つのグループには30分間の安静を、もう1つのグループには30分間のエアロバイクが言い渡されました。
その後、両グループ共に記憶力テストを再実施したところ、30分間のエアロバイクを行ったグループは、運動後の記憶力テスト結果が明らかに向上したとのことです。

又、別の実験では、記憶力テストをした後に、あるグループにはすぐに35分のあいだ運動するよう求め、別のグループには4時間後に運動をしてもらい、残りのグループにはまったく運動しないようにしてもらいました。
2日後に記憶しているか確認したところ、4時間後に運動をしたグループの連想記憶がより優れ、記憶の呼び出しに関連する脳の動きもより活発であったことがわかりました。

複数実験で、勉強した後に運動すると記憶力があがるのは、明らかな事実として証明されています。
さらに、勉強した後、少し時間をおいて35分~4時間後くらいに運動すると、さらに記憶力がアップするようです。


定期的な運動でも記憶力があがる。

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ネズミと人間の脳の研究で、定期的な運動によって記憶力がよくなることが証明されています。

ドイツの研究者チームが、60歳から77歳までの21人に、3か月間の運動プログラムを受けてもらったところ、記憶力が改善したとの結果がでました。また、高齢者の運動は、定期的でなくても、記憶力の低下を遅らせることが分かっています。

運動するとメンタルが強くなる。

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普段運動していない人の気分を調査し、次に同じ人に半年間運動してもらい気分がどう変化したかを調査した研究があります。その結果、運動していた期間の方が気分が高揚していたのです。この結果から、明らかに、運動そのものが気分の高揚に直接的影響をもたらしていると分かります。

では、うつ病患者はどうか?

うつ病の患者156人を抗うつ剤グループ、運動療法、運動療法と抗うつ剤両方を試すグループに分けました。16週間後の結果は、3グループともうつの症状が大幅に緩和し、それぞれ約半分は症状が完全に消えた。
このように、うつ病患者に運動療法を行った結果、薬物投与とほぼ同等の治療効果が出た研究報告が数多くあります。

薬物投与は、なんか怖いイメージあります。運動療法で解決できるならそれが一番ですね。 
 

運動と脳の関係

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運動の力すごいですね!
私も、今回色々調べてたら、つい運動したくなって、妻に「エアロバイク買っていい?」と聞いて、「外走ってこい」と言われるのでした(´;ω;`)

なぜ運動すると、記憶力があがったり、メンタルが強くなるのでしょうか?

主に下記3つが考えられます。

1.運動によって各種ホルモンが分泌されるため。
2.運動すると脳の血行がよくなるため。
3.脳由来神経栄養因子(BDNF)が多く分泌されるため。

この中で、近年注目をあびているのが、3のBDNFです。

BDNFは脳由来神経栄養因子と呼ばれるタンパク質の総称で、神経細胞の発生や成長、維持や再生を促してくれます。脳内で記憶を司る「海馬」に非常に多く含まれていて、そこで神経細胞の動きを活発化させて学習や記憶に関連していると考えられています。
BDNFが約半分のマウスと、通常のマウスで記憶力テストをしたところ、明らかにBDNFが半分のマウスの記憶力が低下することが証明されています。

又、BDNFが脳内のIGF-1の摂取量を増やし、そのIGF-1はニューロンを活性化して、セロトニンやグルタミン酸をさかんに作らせるため、うつ状態も改善する効果が表れるとも言われています。

 
脳をエンジンとすれば、BDNFはガソリンみたいなもんです。
  

BDNFを増やすには?

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いまのところ、BDNFを増やすには運動が一番と言われています。
どんな運動でも一定量は増えていく模様です。

「脳の神経細胞を育てる」「脳を鍛えるには運動しかない!」の著者、ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士が勧める運動は、こちらです。

1.一定時間にわたって心拍数を上げるタイプの運動。
数ある体力の評価基準のうち、とくに心肺機能が学業成績と強い相関関係を示しているとのこと。
週に2日は最大心拍数の75.90%まで上がる運動を短めに、残り4日は65.75%までの運動をやや長めに、というのが脳のためには理想的とのことです。
心拍数の目安としては、最大心拍数に対して80%以上というのはかなりきつい全力疾走、70%はやや息が上がる走り込みといった具合です。
 
2.頭も使うような運動はより効果的。
ヨガのポーズ、空手の形といったように、自らの動きを意識させる運動は脳に良い刺激になるとのことです。

そんなレイティ博士が進める運動プログラムがあります。
レイティ氏の理論を基に米国で行われている運動プログラム(boks)

1.準備体操(標準時間5~10分)
運動前に体と心をほぐす輪になっての準備運動。声を意識して出すことで、積極的に体を動かせるようにする。

2.ランニングアクティビティ(標準時間10分~)
体を動かし体温を上げるジグザグ走やジャンプなどを取り入れたランニングで、体を温める。

3.グループゲーム(標準時間15分~)
体だけでなく、頭も使って楽しむ遊びをベースとした、作戦やチームワークが必要とされるゲームに取り組む。

4.クールダウン
整理運動をし、徐々にクールダウン体操などで参加者全員に同じ動きをさせ、気持ちを一つにするのも目的。

この運動プログラムは、アメリカで、広がっていますが、日本の栃木県でも、6校の公立小学校で、boksプログラムが導入される予定となっております。
 
栃木県の小学生の成果が楽しみですね。 
 

我が家では?

運動の習慣が、特にない我が家。。
ただ、子供たちは、保育園で、全力で遊んでくるので、特に気にしていませんでした。

今回、運動と記憶力の関係が分かったのですが、我が家では、寝る前に学習時間を設けているので、勉強後の運動は難しく、うーーーんといったところです。

個人的には、息子の年代でなく、学年がもう少し上で、塾にこもっている受験生が、勉強後に運動すれば、効果が大きいような気がしました。
興味のある方は、是非取り入れてみては如何でしょうか?
私自身も運動不足なので、何か取り組んでいきたいと思います♪

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運動と脳について興味のあるかたは、こちらをご一読してみてはどうでしょうか?
ジョン・J・レイティ博士の著書で、アメリカのネーパーヴィル203学区の取り組みを元に詳しく脳と運動の関係を記載しています。今回、こちらの本から、トレーニング方法など一部抜粋しております。

脳を鍛えるには運動しかない!





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