2017年04月28日

ラブ!ワン・ダイレクション ['13 英]

【原題】Love One Direction
【出演】ワン・ダイレクション

 ある番組のオーディションを受けに来た5人の青年。全員ブートキャンプで落選するものの、番組側がグループとして彼らを復活させる。そして生まれたのが「ワン・ダイレクション」。所謂棚ぼたなんだけど、その他の落選した者にとっては納得出来なかった事だろう・・・。彼らのファンは「ダイレクショナー」と言われた。

 番組のゲスト審査員だったプッシーキャット・ドールズのリードシンガー(当時):ニコールが彼らをグループとして誕生させる事を提案。個人が駄目でもグループならという考え方は自らの経験から来たのだろうか!?。

 ブートキャンプの予選は事前収録であるが故に、例え決勝まで進んでも黙っておかねばならず、当時アルバイトなどをしていたメンバーは、決勝へ進んでもその喜びを言えない事に苦悩。でも別に突然グループ結成するなんて言われても驚く事はなく、寧ろ個人とグループでは衣装も異なるので、これからの衣装をどうすべきかを優先して悩んだらしい。肝は据わってるな・・・。

 グループ間で仲良くなる為に、デビュー後1週間ほどは全員で一緒に暮らし色々共有。メンバーでは、ナイルが最年少で、ルイが最年長。でも最年長のルイがメンバーでは1番の悪戯好きだが、ファッションセンスは抜群。でもどの辺が良いのかはファッションに詳しくないと良く分からない。リアムは秀才で、音楽業界を勉強し、パフォーマンスだけではなくプロデューサーも学習。ゼインはメンバー1のイケメンと言われていて、髪型に拘り演技派。演技が巧い分ダンスは大の苦手。因みに現在、このゼインだけこのワン・ダイレクションの人気で私生活が圧迫されているとしてグループを脱退しソロに転向している・・・。演技も巧いと言う事なので、ソロでも仕事はあるだろうけど。世代別に1番人気のあるハリーは『ワン・ダイレクション』と言うグループ名の名付け親。有名になっても浮かれる事なく、休みがあれば実家にも帰っている(その時は地元が大騒ぎになるそうだが)。デビュー前はパン屋でバイトをしていたので、ハリーがバイトしていた店の店長がハリーが去って寂しそうな表情で当時のハリーの様子を語るのが何だか印象的。

 ワン・ダイレクションの曲は、歌詞でファンを惹き付ける。グループとして大成功を収める事になるけど、何故ソロだとここまで当たるとは思わないのか、それが分からない。ソロだと売れないと確信していた理由も欲しかった。まぁ日本もグループからソロに転向して当たった歌手なんて余り聞かないけど。

 ワン・ダイレクションのメンバーの英語は英国訛りで、そこを気に入るファンも多い(やっぱり本国の英国に)。歌詞は前向きなものが殆どで、不安を抱える若者を虜に。そして、日本でもそうなんだけど、人気者であるが故にワン・ダイレクションとそのファンに嫉妬してアンチな書き込みをする者も多い。人気者に嫉妬した所で所詮敵わないのだが、何処の国にも居るんですね・・・。

 ワン・ダイレクションのメンバーからファンが創り出す妄想物語もあったりする。一応メンバーにも恋人は居るけど、デートするにもボディガードが居て、どちらかと言えば彼女の方が気を遣いまくって大変そう。ナイルだけデビュー時から相思相愛の女友達は居るが恋人は居ない(どう違うんだ!?)。

 メンバーが通う西海岸1のタトゥーの店はアジア系が経営。メンバーのタトゥーは意味の分からないのも多く、何故その文字や絵を彫っているのか分からなかったりする。チャリティーソングを歌ったり、イベントにも参加しているけど、何のチャリティーなんだろうか?。

 彼らがデビューする切っ掛けとなった番組がどんな番組なのか分からず、本来は全員で落選していた彼らを何が惹きつけたのか。因みに、私自身も「ワン・ダイレクション」は良く知らない。ただ、グループを知らなくても、誕生経緯やメンバーなどは分かるようにはなっている。





2017年04月27日

追撃者 ['14 米]

Beyond the Reach

【原題】Beyond the Reach
【監督】ジャン=バティスト・レオネッティ
【出演】マイケル・ダグラス
    ジェレミー・アーヴァイン
    ハンナ・マンガン・ローレンス

 砂漠での獲物捜しと狩りは一流のベンが、ある日ジョンという男に頼まれ砂漠へ赴く2人。ジョンは富豪なので、世界に1台しかない車をもっていたり、砂漠へ出かけるのにエスプレッソマシンや電子レンジまで積まれていて何処に居ても生活には困らなさそう。ただ正直こんな場所に動物とか居るのか!?。

 そんな時、ジョンが確認もせずに撃った為に、チャーリーというベンの知人の老人を射殺してしまう。正直チャーリーも何故あんな所に居たんだ!?と言う感じではあるが。そんな事故を起こしてしまったジョンは、どうにかして罪を隠したいとベンを買収。でも幼馴染のレイナと一緒に居られれば何でも許してしまうベンにも大いに問題がある。

 ベンを買収した筈が、ベンが連絡しようとした事でジョンが豹変し、ベンを下着一枚で砂漠に放り出す。でもベンもジョンと今回の一件を何も喋らないと握手までして約束した癖に、話そうとしたのも可笑しいので、ジョンだけが悪い訳ではない所が何とも・・・。

 ほぼ裸で灼熱の砂漠に放り出されたベンと、それを眺めるジョン。ここのミソは、ジョンがベンを傷付けないように銃で狙う事。砂漠の誰1人居ない地であるが故に、殺人してしまうと犯人が即明らかになるので、それはジョンも避けたい。ベンを生かしておけば一応チャーリー殺しはベンの所為に出来ると言うのもある。

 ベンは偶然チャーリーが元々居ただろう炭坑を見つけるけど、ベンも隙が多く、逃げたと思っても割と良く見つかる。でも伊達に砂漠で仕事をしてきてなかったサバイバル術を見せるベンと、砂漠に関しては素人のジョンの1対1の対決が本格化。ベンは武器も何もないので逃げるだけなんだけど、そのサバイバル術で生き延び、チャーリーの遺品からパチンコを作ってみせる。でも炭坑にダイナマイトがあったのに、何故ベンは1つも取ろうとしなかったのか気になる。ダイナマイト盗んでジョンの車でも破壊すれば、ジョンはサバイバル術は知らないのでベンの勝ちなのではなんて思ってしまう。本編直ぐに終わりそうだけど。

 終盤につれて、徐々に狂気の眼になっていくジョンと、立ち向かう決意の眼になっていくベンで変わっていくのが見もの。ジョンからすればただの”人間狩り”なんだろうけど、ベンからすればチャーリーの仇討ち。でも一瞬チャーリーの事もジョンと協力して隠そうとしましたよね!?。

 銃とダイナマイトを持つジョンに対し、パチンコぐらいしか持たないベンなので、ジョンに対抗するにはパチンコを如何に正確に撃つかに掛かっている。射撃範囲もあるし。2人だけのシーンが中盤はずっと飾っているが故に、セリフも音もない放送事故並みのシーンも数分間あって冗長。

 パチンコを見事に当てて保安官事務所に連れ帰る事が出来たと思えば、ヘリで逃げられる始末。保安官たちも馬鹿ばかり。しかし、このまま逃げておけば良かったものの、ジョンの1番の失敗は再度ベンを狙いに帰って来た事。しかもベンの傷がまだ癒えていない直ぐにやって来るジョンなので、ベンの闘争本能(?)もまだ消えていない段階で、一緒に居たエレナの銃で思い掛けない反撃に遭ってしまう。

 でも、結局ジョンの取引先とか、仕事などが何も分からないままだったので、取引相手と電話するシーンなどが必要だったのかは疑問に残る。そして結局チャーリーの件はどうなったんだ!?。

   ≪キャッチコピー≫
狩るか、狩られるかーー。






2017年04月26日

フレンチ大作戦/灼熱リオ、応答せよ ['09 仏]

OSS 117 : Rio Ne Repond Plus

【原題】OSS 117 : Rio Ne Repond Plus
【監督】ミシェル・アザナヴィシウス
【出演】ジャン・デュジャルダン
    ルイーズ・モノ
    リュディガー・フォグラー

 フランスの諜報員:OSS117ことユベールは、皇族の宝を巡ってリー率いる中国系組織に命を狙われている。でも中国系組織が銃の腕が可成り下手で、突っ立って動いていないユベールに弾が全く当たらないし、情報部の幹部は家鴨型の足漕ぎボートの設計図造りに精を出している。

 ユベールの次なる任務は、プロレス興行師のジンメルがフランスでナチス側に付いている人間をリストアップしたフィルムを持っていると脅迫して来たので、それを奪還・・・するのもあるけど、脅迫された金額を払って正当に貰って来る事。別にユベールじゃなくて良い気もするけど、相手が「最高の諜報員」と言う条件付きらしい。相手に従いすぎというか、何故ジンメルも諜報員じゃないと駄目なんだ!?。そしてブラジル・リオへと向かうユベール。リオに着いても相変わらず中国系に命を狙われているけど。

 『007』のパロディ的な話でもあるので、ユベールは女誑し。でもボンドと同じで憎めないし、仕事はきっちり熟すのが信条。でもユベールが向かう所事件ありだが、向かった先の若い女性に羨望の眼差しで見られているのは何故だろう!?。でも年輩の女性からは嫌らしい目で見られて避けられるけど。

 イスラエルの諜報部もジンメルを追っていて、美人大佐:キャルロッタに釣られて(?)協力する事になるユベール。でもイスラエル側はアイヒマン事件と重ねて、ジンメルを誘拐して裁こうとしている。ユベールはユダヤ人とドイツ人には偏見を持っていて、嫌いではないんだけど微妙。特にドイツ人はナチスの国だった過去があるので、ドイツ人=ナチスと関わっているなんて思っている。職業病もあるだろうけど。

 本当に何処に行っても何をしても中国系に狙わているけど、ユベールは事前に何も調べないのだろうか。中国系組織にはめちゃ居場所とか調べられているのに。ジンメルの友人の仮装パーティに赴けば、皆格好が殆ど同じで仮装でも何でもなく、ユベールと相棒のドロレスだけ浮かれている状態なので、仮装の意味が何もない。ユベールたちに正体を見破られて銃撃戦になっても、ユベール側は殆ど動いていないのに、敵の方は弾が掠りもしない。

 2人揃って崖下に転落して重傷状態での病院での追いかけっこも面白い。ジンメルも歩行器だし、ユベールもほぼ同じ速度でしか歩けない状態なので、お互い可成り遅いけど追い付かれる事もない。ユベールとドロレスの連絡先が次々に繋がって画面が分割される様は中々斬新。

 過去のトラウマから極度の高所恐怖症であるユベールが、ジンメルを捕らえる為に克服。でも、歩行器着けたりして殆ど歩けなかったジンメルとユベールが終盤は平然と歩いていた。結局中国組織のリーって誰だ!?。

   ≪キャッチコピー≫
俺たちスパイ、シルヴプレ!






2017年04月25日

クーパー家の晩餐会 ['15 米]

Love the Coopers

【原題】Love the Coopers
【監督】ジェシー・ネルソン
【出演】ダイアン・キートン
    ジョン・グッドマン
    アラン・アーキン

 クリスマスを彩どる綺麗な街並みの冒頭。喫茶店で働くルビーは人見知りだが、毎日店に来るバッキーという客には気を許している。エマは姉の散財に参っていて、姉の為に金は遣いたくないと万引きして見つかっていたり。でもサンタの格好をする犬が何匹もさり気なく登場して可愛い。

 シャーロットとサムの夫婦は離婚が決まっていて、毎年の家族で行う晩餐会も今年が最後だと意気込み、離れ離れになっていた家族が一堂に集結する事に。お互いの叔母に叔父に孫にと総勢11人が大集合。娘であるエレノアは、恋人が居ない事が悔しくて(と言うより浮気されたショック)、たまたま出会ったジョーという青年に偽の恋人役を頼み込む始末と、やって来る家族も何かしら秘密を抱えている。サムの叔母のフィッシャーは痴呆症寸前の状態だし、息子のハンクは失業中だが、仕事に行く振りして面接へ行ったりして家族には話さず隠し通している。

 エレノアは民主党支持者で、神は信じない派。神の要求が多すぎるのが好きにはなれないらしい。神に対する言われは良くあるけど、確かに色々要求してますね・・・。「○○信じないと地獄行き」みたいな感じで。離婚を控えるシャーロットとサムなので、最後の晩餐会の準備の買い物でも口喧嘩ばかり。中盤までは晩餐会に参加するまでの各家族を描写。エマだけ万引容疑で警察署に連れて行かれているけど。バッキーはハンクの叔父で、ハンクは祖父にだけは失業中である事を話している。

 でも11人もの身内の様子をポンポン切り替えながら晩餐会までの様子を映すので、どれもこれも途切れ途切れに映されて混乱してくるのも事実。エレノアとジョーは偽の恋人同士という役割(?)なので、晩餐会前に何処で何年前に出会った事にするか悩んでいるが、ジョーが共和党支持者というのが若干ネックにもなっている。身内の様子を描いてはいるが、バッキーが恋するルビーだけは身内でも何でもなく、ただ単にバッキーの話し相手という感じなので、存在意義が良く分からない。正直、エレノアとルビーは配役を逆にすべきだったように感じた。

 画面を4つに分割してそれぞれの今の状態を映し出す演出も面白い。1番最初にエレノアと恋人の振りしたジョーの2人が帰って来るが、ジョーがエレノアの婚約者と自己紹介してしまった事で、恋人のフリどころではなくなっている。晩餐会にはバッキーがルビーを連れて来るので、身内とは関係ないジョーにルビーまで来る始末。そしてジョーとルビー含め家族が全員集合で晩餐会開始。ルビーだけどうすれば良いのか戸惑っているので、ジョーは恋人の振りでまぁ良いとして、ルビーはこの場に必要か!?。ルビーが来ているお陰で遅刻してきたエマの席がないし・・・。

 飼い犬のラグズは、盛り付けてある料理を勝手に過食する始末で、犬の癖に何でも食べる。いざ晩餐会が始まると、停電騒動でバッキーは倒れるわ、ハルクは喧嘩するわで散々な幕開け。そしてこれを機に、エレノアとジョーの事など家族の嘘が明らかになっていって何だか面白い展開に。でも身内関係が分かり辛い。

 離婚まで漕ぎ着けていたシャーロットとサムも、子供たちと恋人との様子を見てやり直しを決め最後は良い感じに大団円になっている。序盤の喧嘩ばかりの日々が嘘のよう。でも肝心の晩餐会のシーンが数分ほどしかなかった気がする・・・。

   ≪キャッチコピー≫
年に1度の一族の晩餐会。どうかデザートまで、嘘がバレませんように。






2017年04月23日

シャンハイ・ヌーン ['00 米]

Shanghai Noon

【原題】Shanghai Noon
【監督】トム・デイ
【出演】ジャッキー・チェン
    オーウェン・ウィルソン
    ルーシー・リュー

 政略結婚が嫌な中国のぺぺ姫が紫禁城から脱走。連れて行くアメリカ側は”誘拐”として連れて行くので、身代金を要求された中国は、優秀な近衛兵を3人派遣。目の前で姫に出て行かれたチョンは、近衛兵には選ばれていないが、自らの懇願でアメリカへ赴く事に。姫が紫禁城に入城するだけでも大名行列状態になっているけど。

 次のシーンではアメリカの列車の中。でもここまでどのように行ったのか気になる。そして列車に着けば今度はロイ率いる列車強盗に遭遇。しかもロイと強盗のメンバーは全く気が合わない。今までどのように仕事続けて来たんだろう・・・!?。ロイがちょっと優しすぎる所為なのか、仲間にも裏切られるロイ。

 アメリカでは、紫禁城の元近衛兵だったローが暗躍。勿論ぺぺ姫も顔馴染み。チョンは、たまたま原始人に追われている少女を助けて、その少女の民族に気に入られて英雄に。言葉が通じないので適当に対応しているのが面白い。そして何故か意味なく結婚させられるチョン。チョンからすればポンポン勝手に話を進行させられるので混乱している状態。そして仕方なく一緒に近くの酒場に行けば、そこにロイが居たりして偶然重なり過ぎ。

 酒場で暴れてロイとチョイ揃って牢獄に入れられるけど、元々強盗だったロイは姫の奪還の為にチョイ達近衛兵が金塊を持って来ている事を知って、目を輝かせる。チョイの昔ながらの中国風のやり方と、ロイの西洋風のやり方で色々作戦が異なったりする。ロイも列車強盗していた割に銃の腕が非常に下手。チョイの妻は何気に西洋に精通。

 牢獄から脱走した事も相俟って賞金首になる2人。でもチョイの方は賞金首が何であるか分かっていない。2人を追う早撃ちの保安官:ネーサンは悪徳で有名。ネーサンはロイの天敵だが、何と言っても銃の腕が下手なロイなので、早撃ちがどうとかの問題ではなかったりする。でもロイとチョンが手配されている事になっているのが可成りの一部地域だけと言うのが気になる。

 チョイの愛馬が瓶酒を一気飲みするけど、ありゃ着包みか!?。皇帝の命令絶対のチョイはぺぺ姫を見つけるが、強制労働をさせられている人たちを助けたいが為に帰国を拒否。そして、身代金受け渡し場所での教会での決戦。ずっと皇帝側の言いなりだったチョンが、ここが西洋として言いなりにならずに仲間の近衛兵にも立ち向かうようになる様が格好良い。

 チョイ対ロー、ロイ対ネーサンの決戦になっているけど、ネーサンが早撃ちの達人の割に無駄に弾を使って適当に撃っているロイに敗れるので何だか情けない。あと、チョイはジャッキーのアクションで何時も思うけど、痛がるのが長すぎ。そしてチョイの妻になった女性が出番少ないのに良いとこ取りで、良い所で何時もやって来る。

 でも、何故ローが紫禁城の近衛兵を裏切ったのかや、チョイとどんな因縁があったのかなど何も分からないので、悪役側の説得力に欠けていたのが残念。

   ≪キャッチコピー≫
ふたりの戦士が世界を救う!






2017年04月22日

ファンタスティック・プラネット ['73 仏・チェコ]

La Planete Sauvage

【原題】La Planete Sauvage
【監督】ルネ・ラルー

 赤い眼をした巨人:ドラーグ族に虐められている人間。人間がドラーグ族に「飼われる」設定でもあるが故に、ドラーグ族を人間と同じ大きさで表し、人間が動物の如く小さく描かれていて、ドラーグ族は瞑想が日課。

 そのドラーグ族に赤ん坊の頃に拾われ飼われるテールが主人公。逃げ出さないように磁力で操れる首輪を着けられているが、皮肉にもこの首輪がテールに知恵を植え付ける武器となっている。そして成長するに連れて知能も発達し、高等人種となったテールは、ドラーグ族の瞑想時間を利用して脱走し、そこで出会った女性と人間が集う町へ。

 ドラーグ族に赤ん坊から飼われていた所為で、ドラーグ族の文字が読めるのも強み。そして一緒に盗んで来たドラーグ族の勉強用トランシーバーで、他の人間にも知恵を植え付ける。教科書とか必要なく忘れないように覚えられる装置なので結構便利。高等人間と野蛮人間で分かれるので、意見の食い違いは、闘獣で戦わせて勝った方の意見などを優先させる。

 人間の方が小動物や昆虫と同じ扱いな分、ドラーグ族以外にも敵は多く、他の大型動物の食用にされたりするが、人間は知能が働くので、逆にその大型動物を狩って逆に食料にしたりする。そんな中、ドラーグ族は「人間絶滅作戦」を発令。でも何故こんな風な世界になったのかの説明も何もないので、何故ドラーグ族が人間を嫌っているのかまず分からない。大人は嫌って直ぐ殺すのに子供はペットとして飼おうとする意図も不明。

 ドラーグ語が読めるテールのお陰で、彼らの人間絶滅作戦も、攻めてくる時期などが分かった為に被害者は出るものの、絶滅に関しては失敗し、逆に人間はドラーグ族への反撃の狼煙を上げる。ドラーグ人から離れた星に一部の人間が逃げられたかと思えば、そこがドラーグ人達の弱点の場所で、結局ドラーグ人の方が人間に屈して和平するという展開になっている。

 本当に何の説明もないので何でも分かりづらいけど、音楽には不気味感が漂っていた。





2017年04月21日

マイ・インターン ['15 米]

The Intern

【原題】The Intern
【監督】ナンシー・マイヤーズ
【出演】ロバート・デ・ニーロ
    アン・ハサウェイ
    レネ・ルッソ

 妻に先立たれているベンだが、1人で海外旅行行ったり散歩に出掛けたりと一応幸せを感じているが、何時も独りであるが故に妙に退屈なベンが、ある日見習い社員(インターン)のシニア応募を見て募集する事に。でも65歳以上が資格なのに、movとかmjpとかネットの専門用語が分かるのか!?。自己紹介ビデオをYoutubeにアップロードって・・・Youtubeも凄い安く見られてるな・・・。

 ベンもIT関連には疎い。でもインターンが出来れば毎日暇がなくその会社に通える訳で、暇の持て余しが嫌で応募しているとも言える。そして社員の見本と言われ社長をしているジュールズが、ベンの直属上司に。周りが最新式のUSBなどを持っている中で、ガラケーなどの昔気質な所がインパクトあり。

 ベンが70歳以上のシリアである事から、ジュールズ含め若手からは仕事が遅いという先入観があり、最初は仕事依頼が来ない。でも、社長であるジュールズが専属になった為、ジュールズが会社に居る間は決して先に帰ろうとはしないし、仕事がなくても嫌がる事もなく、逆に会社に居る事に幸せを感じてもいる。でも仕事がない間はやっぱり暇だろうけど。

 でもベンの強みは、ジュールズ含め社員の誰よりも人生の先輩である事。つまり、社員からのさり気ない相談への回答は一流。そんな社員の相談相手として徐々に社員の人気者となるベン。しかし会社の方は、何でもジュールズが1人でやっている所為で、社員が付いて行けず、CEOを立てようという企画も持ち上がる。会社が急に成長した事もネック。

 誰もやりたがらなかった事を率先して行うのもベン。ある事情でジュールズの専属運転手も担い始める。でもベンも可成りの世話焼きであるが故に、ジュールズからすれば、ちょっと目ざとい。でも文句の一言も愚痴の一言も言わずに純粋にジュールズや会社に尽くすベンは、理想の社員という気がする。

 ジュールズが社長でベンがインターンとして働く会社は、元はベンが働いていた会社。偶然度が半端ないけど、40年近くベンが働いた場所なので、内部は違えど思い出深い場所。CEOを結局は就けたいジュールズだが、中々理想のCEOが見つからない。何処へ行くにも安全運転で近道も知っているので、ジュールズの理想の運転手にもなっているベンだが、いざベン以外になると、近道は知らないわ運転は散々わでジュールズ自身が運転する羽目になるなど散々(しかもジュールズは無免許)。

 ジュールズのメール誤送信を相手に見られる前に削除するのは『オーシャンズ11』の音楽が流れてオマージュされている。若干犯罪者だけど、これに拠ってジュールズと社員の絆も深まっている。ベン自身は、ジュールズには幸せになって欲しいけどCEOには反対。何も言わないけど。

 そんな中、偶然ベンはジュールズの夫であるマットの浮気現場を目撃してしまい複雑な心境に。ジュールズに話せない所為もあるけど。実はマットの浮気には気付いていたジュールズ。でもジュールズも傷付くのが嫌で夫には黙っている。浮気を公認するつもりもないけど、黙っていれば結局同じでは!?。

 遠出をしてまで理想のCEOを見つけたジュールズ。マットも会社まで態々謝罪に来るけど、ジュールズを失いたくないと分かっているなら浮気するなよ!?と突っ込みたい。でもこの事を機に折角見つけたCEO制度も取り止め、ジュールズがそのまま1番の経営者を続行する事になったけど、マットもジュールズの多忙は家族との生活が減るので嫌だとか言っていた癖に、一体ジュールズにどうして欲しいのか中途半端。

   ≪キャッチコピー≫
全てを手に入れたはずの彼女に訪れた試練。そこにやって来たのは、70歳の新人だったーー。






2017年04月20日

マッチポイント ['05 英・米・ルクセンブルク]

Match Point

【原題】Match Point
【監督】ウディ・アレン
【出演】ジョナサン・リス・マイヤーズ
    スカーレット・ヨハンソン
    エミリー・モーティマー

 プロの道を勝負に対する執念が欠け始めた理由から諦め、会員制テニスコートのコーチに着任するクリス。相手の弱点を見極める指導法で評判も良い。実業家の息子であるトムと親しくなり、妹のクロエと付き合うようになる。しかし、トムの婚約者であるノラも気になって仕方なくなる。あと、正直クリスとトムの区別が付かない。

 トムの母親はトムがノラと結婚する事に反対。アメリカ人の英国人に対する偏見と、バツイチというのがあるらしい。コーチだけでは稼ぎが安いので、クロエの口添えでクロエとトムの父である実業家のアレックスの企業でも働く事になるクリス。

 クロエとは、どちらかと言えば付き合っている”振り”で、本家はノラの方なので、ノラとトムに何か誘われると、ノラに会いたいが為に、クロエを言い包めて誘いに乗っている感じなので、結構ウザい。ノラは自身が男を惑わしている事は自覚している。でもクリスを全く拒否しようとしないノラも可笑しいけど。

 クリスとクロエは目出度く夫婦になるが、トムはノラと破局。結婚直前まで行っていたが、母の考えに屈している感じ。まぁでもノラも姑がこれでは後先不安になるのも確実だっただろうけど。トムは母が元々勧めていたオリヴァーという女性と結婚・・・・えっと、誰!?。

 逆にクリスはこれが好機とばかりにノラとも付き合うようになり、クロエが妻でノラが愛人という感じなので、何も知らないクロエが非常に不憫。クロエと言う妻が居るのを知っている癖に付き合うノラにもやっぱり大いに問題あるけど。

 でもノラを愛人に持ち始めた事で、如何にクロエやその家族にバレないようにノラと付き合うか四苦八苦している。更にノラからは妊娠したと言われ今度は罪悪感も感じるように。いや、付き合う時点で気付けよ。クロエの方はその罪悪感が自分に子供が出来ない所為だと違う方向に思い込んでいるのでやっぱり不憫。クロエが純粋な所も切なさが残る。クロエの口添えで父の会社に就職できた恩もあるが故に、ノラが望む離婚も果たせない。嫉妬深いノラはクリスがクロエと寝る事が許せないが我慢している段階。クリスもノラも面倒臭いな・・・。まぁクリスも今の仕事が給料が良いので辞めたくない我儘もある。

 ノラがクロエに全てバラすと荒れ始め、切羽詰まったクリスはノラの住むマンションの隣の部屋の老婆とノラを保守の為に射殺。本当の妻であるクロエを結局獲る形になったけど、これも待遇の良いクロエの父の会社を辞めたくないからだろう。しかも、ノラの所は過去にも強盗が入った事があるようで、警察はその強盗の仕業だとして捜査し、「鉢合わせて殺された」となったので、そこはクリスも運の良さで切り抜けた所だけど、ノラの部屋に彼女の日記があり、そこに何度もクリスの名前が書かれていた事で、刑事はクリスも一応尋問。クリスは刑事には浮気も証言し、刑事からすれば浮気も動機の1つだと疑いはするんだけど、やっぱり麻薬強盗の線で片付けてしまう。結構惜しい所まで行くんだけど。

 罪の意識に苛まれてこれから生きていくだろうクリスだけど、その綻びは何時かバレて永遠に隠せないのも事実(特に殺人は)。幸せを無駄に掴んだクリスがこれからどう生きていくのかが謎。あと、ノラの髪型が場面ごとに違っていたのも気になった。最初はショートカットだったのに、トムと破局した後はロングで後ろで髪を束ねていて、終盤ではまたショートに戻っている。はてっ!?。

   ≪キャッチコピー≫
愛に負けるか。欲に勝か。それでも人生は、運が決めるーー






2017年04月19日

ヒトラー暗殺、13分の誤算 ['15 独]

Elser

【原題】Elser
【監督】オリヴァー・ヒルシュビーゲル
【出演】クリスティアン・フリーデル
    カタリーナ・シュットラー
    ブルクハルト・クラウスナー

 ヒトラー演説場所で爆弾が爆発し、慌しくなるが、偶然にもヒトラーは早めに退席していて無事。しかしこの件で逮捕されるのはゲオルクという一般人で、彼の身内もベルリン送りに(子供除く)。ヒトラー側はゲオルクが属している組織の仕業だと秘密国家警察(ゲシュタポ)を使って徹底的な捜査を開始。

 この爆弾事件で死亡者も出てしまうが、ドイツ兵にも軍幹部にも死傷者がなく、雇われた給仕など被害者も一般人ばかりで、何故その場所に居たのか分からない。ヒトラーが退席して13分後の事だそうだが、13分とか又中途半端。そんな中途半端な時間に爆発するような仕掛けだったのか!?。あと、ゲオルクはここまで秘密裏に行っていた割には、怪しい場所に出掛けて捕まるまでが早すぎ。捕まるのが分かっていても、そこまでの緊張感も欲しかった・・・。

 ゲオルクがこの事件を起こすまでの過程である過去ももう1つの物語の主体として綴られている。舞台が変わる度に「○○地方」とか表記されるけど、何処でも一緒な気がする。過去が地元:ドイツでの暮らし、現代がゲシュタポやドイツ兵幹部からの過酷な尋問となっているが、急に場面が飛ぶので困惑する。でも尋問(拷問?)にも耐え決して話さないゲオルク。

 幹部からすればゲオルクも同じドイツ人なので、同胞が総統(ヒトラー)を狙う理由が分からない。ゲオルクはアコーディオンを演奏するのが上手だったようだけど、若干女誑しの面が見受けられるのが玉に瑕かな・・・。現代では、ヒトラーは殆ど登場せず、刑事警察長官のネーベと、秘密警察の局長であるハインリヒがメイン。

 当時はヒトラー絶対政権のドイツだったので、ヒトラー政党が第1党になるだけで大騒動で、反体制派と酒場で喧嘩になる始末。そして何も言わないゲオルクの為に、秘密警察が連れてくるのが恋人のエルザ。でもゲオルクの名字が「エルザー」で、恋人が「エルザ」なのでややこしい。

 エルザも捕まっていた事で、今回の件での自白を始めるゲオルクだが、支持政党もなければ共犯者もなく単独行動。でもヒトラーが嫌っていた”赤色戦線”に憧れその証明バッジを持っている所為で、ハインリヒは信用しない。でも政府側は政治に興味さえない人が総統を狙うはずないと思っているが、ゲオルクからすれば自由が欲しかっただけ。誰かを守る為でもなく本当に単独。

 エルザは既婚者だが、夫がドイツ兵で暴力的。それでも一応子供も居る。でもゲオルクも似たような境遇。ゲオルクも秘密警察などが節穴ではない事を分かっているので、誰も庇ってもいないし、誰の側にも付いていない事を証言するんだけど、単独犯という証拠もないので、どうしても黒幕を知りたがる秘密警察。でも単独犯の証拠がないと言う事は、組織的犯罪という証拠もない訳で・・・。爆弾が余りにも精巧で、単独ではここまで造れないと怪しんでいるのもあるけど。

 過去のドイツやエルザとの暮らしと、現代の秘密警察からの尋問を交互に描いているが、エルザの方も結局の所夫と一緒に居たいのかゲオルクと一緒が良いのか分からない。自宅が執行官に差し押さえされ、エルザの家に居候する事になるゲオルクだけど、エルザの夫からはゲオルクと妻が何度も一緒に居るのに気付かれていない。

 ドイツが戦車を製造し始め戦争が始まる事を目前に控え、ゲオルクはドイツの暴走を阻止する為に敢えてドイツ軍のトップであるヒトラーを狙っている。ドイツ兵などの雑魚を何人か爆死させた所で殆ど意味はない事を分かっている。でも同じような考えを持つ反政府派は居なかったのだろうか?。

 大衆的に考えると、ヒトラーや最高指導者に頼ってドイツが禄でもなくなったのも事実で、ゲオルクの証言が正しかったのも又事実。結局そのドイツの暴走が祟ってドイツ敗北→ヒトラー自害まで追い込まれる訳で、ゲオルクの行動を見ると、ドイツも調子に乗りすぎたんだなと思わずにはいられない。

 ゲオルクの単独犯証言をどうしても信じない最高指導部は、ゲオルクに自白剤を打ってまで告白させるが、自白剤打った所で証言が変わるはずもなし。最終的に、終戦直前にゲオルクも死罪になるが、まさか自分が死罪された後にドイツ軍が敗北してヒトラーなどの幹部の殆どが自害か処刑されるなんて思ってなかっただろう。でも死罪にされるまでの5年間は一体何だったのか、5年の空白期間も気になる。

   ≪キャッチコピー≫
あの時、目を開けていたのは、僕だけだった。






2017年04月18日

ミッドナイト・アカデミー/秘密の扉 ['10 ブラジル]

Eu e Meu Guarda - Chuva

【原題】Eu e Meu Guarda - Chuva
【監督】トニ・ヴァンゾリーニ
【出演】ルーカス・コトリン
    ヴィクトル・フロイマン
    ハファエラ・ヴィクトル

 幼馴染のユジーン、セボラ、フリーダ。ユジーンは祖父の死を未だ受け入れられず、フリーダは常にお守り?付きで、何かしら理由がないと遊びにも行けない。「携帯を外に落とした」と言う取ってつけた理由で外へ長い間行けるのかと疑問だが。そんな3人が翌日から通う学校は、昔から怖い噂が絶えず。

 質問に何も答えられなかった生徒を拷問していたと名高い学校設立者のフォン男爵が亡くなった後も、学校内を幽霊として彷徨っているという噂。結構その話も伝説化していて、その学校に通学する者は皆知っていたりする。怖がりながらも夜の学校への侵入を試みるユジーンとセボラ。逆に臆病なんかなく堂々としているフリーダ。どっちみち明日から通う学校でもあるので、怖がっても仕方ないんだけど。

 ユジーンは新しい学校への進学に反対。噂とかどうとかは関係なく、全てが一新する事が不安で仕方ない。祖父の死が病気なのか事故なのかは不明だが、祖父の遺品は全てそのまま残している。フリーダと「夢の中で逢おう」なんて約束をするユジーンは小学生らしい。夜中の学校で幽霊となったフォン男爵に出会いフリーダが連れ出される夢を見るユジーンだが、実は夢ではなく本当に連れ去られている事を知り、救出に向かう事に。フォン男爵が肖像画から復活したのも何故!?。

 フォン男爵は質問は明確にせず答えだけを求める理不尽さを持つ。怖がって大声で喋るセボラだけど、男爵には聞こえていないと言う所は彼が幽霊だからか?。警備員が普通に警備しているし。でも傘を追って警備員を追跡すれば、落とし物預かり所の筈が飛行機内で、フリーダが大人になっているという10年後の世界に。でも男爵の学校は知っている者が多いので、学校近辺だけが時間軸が狂っているという感じ。それもその筈、ユジーンとセボラが居たのは絵画の中の世界。でも一体何時の間にどうやって!?。

 フォン男爵は誰もが分からないような難解な質問ばかり出すが、彼の弱点は素で全く分からない者。つまり、男爵に恐れて無理に答えようとする事自体が間違い。難儀な質問ばかりする為、逆に言えばめちゃくちゃ簡単な言葉の意味さえも説明できないのが男爵なので、そこをユジーンは巧く突き、3人の中で素で1番頭の悪いセボラに賭ける。祖父が持っていた傘が男爵を封じ込める武器に。そして男爵も地獄教室の生徒をどのように集めていたのか。幽霊なのに不整脈で倒れるとか訳分からん。

 でも男爵を再度肖像画に封じ込めても、その肖像画をどうにかしないと又復活しちゃうんじゃないのか!?。あと、時間軸の世界でテロリストと間違えるほどの傘に埋め込まれたものの謎が何も明かされなかった。

   ≪キャッチコピー≫
幽霊男爵に攫われた仲間 僕達の救出作戦が始まる!