ロミオ・マスト・ダイ ['00 米]

Romeo Must Die

【原題】Romeo Must Die
【監督】アンジェイ・バートコウィアク
【出演】ジェット・リー
    アリーヤ
    イザイア・ワシントン

 バーで争いを始めるカイ率いる中国系ギャングと黒人系ギャング。しかし翌日、争いの原因を作った中国系のポウが何者かに殺害される案件が発生。ポウは中国系ギャング筆頭:チュウの息子で取引相手のアイザックも誰が殺したのか調査に入る。

 そして香港の刑務所では、ポウの兄だったハンが、ポウの殺害を耳にして復讐の為に脱獄。この刑務所内でのアクションも、体を透かして骨を見せる描写で斬新な部分を見せてはいるが、余り要らなかった。でもポウの件に関しては、チュウの方は黒人系が行ったものだと思っているし、黒人ギャングの方は息子の復讐でアイザックの子供が危なくなる危険があると、娘のトリッシュをモリースなどが護衛。つまりの所、同じ事業を行おうとしながらお互い信用していない。

 トリッシュの方は父であるアイザックとは何時も喧嘩腰のようで(反抗期?)護衛されるのも余り気に食わず、隙を見て逃げ出す。そして逃げる為にたまたま乗ったタクシーに居たのがハン。偶然タクシーを盗み出した直後だったので、名前も間違えられているけど。

 ポウの調査の為に米国へやって来たは良いが、まだポウ殺害犯のヒントもない状態なので、ポウが泊まっていたホテルの部屋に不法侵入。でもアイザックもトリッシュという娘とコリンという息子が居て、チュウの方もポウとハンという息子が居るので境遇が微妙に似ている。黒人経営の理髪店が爆破された事で、アイザックとチュウの取引も危機的状況に。チュウの方も中国系ギャングの強さを黒人系相手に誇示したいと好機を狙っている。

 トリッシュの護衛であるモリースたちとハンの戦いのシーンは、ハンを上から目線で見ながら全く敵わないモリース達が面白い。黒人系と中国系の縄張りは可成り近く、お陰で抗争も多い。アメフトでモリースたちとハンは2度目の対決。ルールさえ何も知らないハンだけど、得意の格闘術でやっぱりモリースたちは敵わない。

 アイザックの息子であるコリンも何者かに殺害されるが、訪ねてきた者をコリンの彼女が笑顔で迎えていた所を見ると、犯人中国系じゃないだろという気がしないでもない(彼女は知らないはずだし)。そうなると内部犯行の可能性が強い。トリッシュはコリンが父であるアイザックと共に取引していた事もあり、ますます父を嫌いになっているけど。でも息子を失った部分では、チュウもアイザックもますます境遇が似て来たな・・・。

 そしてトリッシュからの頼みも有り、ポウだけではなくコリン殺しの犯人も見つけようと調査に走るハン。そしてポウが持っていたリストを場所を調査すると、死体があり、銃撃した人物が中国系だった事でますます内部犯行の様相をハンも強める。そして徐々に権利書を巡る争いに特化し始め、カイが中国系を殺害して本性を現す。やっぱり内部犯行だった。黒人系はアイザックの右腕であるマックだろうなと想像できるので、お互いの組織の犯行に見せるための内部犯行。しかし、チュウとカイの1番の失敗はポウを殺した事で、ハンが脱獄してきた事だろう。

 アイザックからしたら、娘がチュウの息子であるハンと会っている事を危惧し、チュウからすれば息子がアイザックの娘に会っているのを危惧。お互いの組織のボスの娘と息子が恋仲というのも考えように拠っては面白い。ただ、ハンの方はトリッシュとアイザックの関係以上に仲は悪い。まぁ元々刑務所に入れられたのも父の所為で、中国系が犯行に及ぶとしたら、地域的に父とカイしか犯人が居ない所為もあるけど。

 護衛している筈なのに、毎回毎回トリッシュに逃げられているモリースも面白いので、シリアスな中モリースだけ何だかお笑い要素。最後の対決でも、モリースは銃を持っているのに、ハンは格闘術だけで勝っている。モリースはトリッシュの護衛の筈なのに、何だかハンの方がトリッシュの護衛な感じになっている。

 アイザックの狙いはNFLの共同オーナー。しかし右腕のマックはアイザック開発の乗っ取りが目的。最後のカイとハンの対決も中々見所あり。でも黒人系ギャングと中国系ギャングを絡ませておきながら結局はお互いの内部犯行だったので、余り絡ませる意味がなかった。チュウはアイザックではなくマックと共同経営オーナーを企んでいたんですね・・・。ポウを殺した動機は分かったけど、リストの施設の人間を殺していった理由が分からないし、カイと行動を共にしていた他の中国人は何処行った!?。



ターミネーター4 ['09 米]

Terminator Salvation

【原題】Terminator Salvation
【監督】マックG
【出演】クリスチャン・ベイル
    サム・ワーシントン
    アントン・イェルチン

 人間と機械の戦争が始まり、スカイネットは”ターミネーター”と言われる殺人マシーンを開発。人類絶望の時期に、人類希望の戦士として現れたのがジョン・コナー。今までのシリーズでも殆ど描かれなかった、未来でのジョン率いる人類vs機械の戦争が本格的に描かれているのが特徴。未来と行っても2018年なのでさほど未来じゃないけど。

 スカイネットは捕らえた人類を実験体としているが、その中で最凶のターミネーターとして製造中なのがT-800系(初作でシュワルツネッガーが演じた系統)。この設計図を見たジョンでさえも恐怖に陥れる存在。今までのシリーズで見ると、つまりは人型の量産型ターミネーターと言う事なのだろう・・・。

 抵抗軍の基地は海中の潜水艦内。その為味方にさえ位置情報は教えない。抵抗軍は機械を同時に操るシグナルを発見し、それをオフにする事で全ての機械が停止するとして、その好機を狙っている。その好機を狙う任務を仰せつかったジョン。スカイネットはリストにある名前を暗殺する作戦に入り、ジョンは2番目で、最初はカイルという少年。

 当のカイルは、彷徨い続けていた元死刑囚のマーカスをT-600の攻撃から救出。でもマーカス自身は現代に一体何が起きているのか分かっていない。カイルも別の場所で数は少ないながらも抵抗軍を率いている。ジョンは1体のナノロボットからシグナルを発信し、世界中のマシーンの動きを把握、同時に世界中の抵抗軍の動きも知る。

 人類の中では別に抵抗軍でもなく単に隠れているで生き抜いている人類も居るが、マーカスと行動を共にするカイルが、スカイネットの第1の標的である以上、カイルが行く所ターミネーターは必ず現れる。巨大ターミネーターがバイク型のモトターミネーターを出したり、ハンターキラーと呼ばれる飛行型を出したりと中々良く出来ている。

 シグナルが大型機にも通用した事で、スカイネットへの総攻撃の準備に入る司令部。ジョンはスカイネット内部の捕虜も助けたいんだけど、司令官は戦争という事で聞く耳を持たない。マーカスが抵抗軍が設置した磁気式地雷に反応し、そこでマーカス自身も自分の体が機械で出来ている事を初めて知る。全てが機械ではなく、心臓や血液などは人間なので、言わば人造人間的な存在。

 ジョンはマーカスはスカイネットが人間に似せて造られたターミネーターで、抵抗軍の基地への侵入とジョンの暗殺の為に送り出されたと認識。その割にマーカスの方はジョンも知らなければ抵抗軍の事も良く知らなかったけど。マーカスを解体したいジョンとは裏腹に、そのマーカスに命を救われたブレアは、彼と共に抵抗軍基地を脱して逃走。ここから暫くは正体不明となったマーカスと、抵抗軍との戦闘。抵抗軍の銃撃からマーカスが逃げるだけだけど。この戦闘で本物のターミネーターたちを引き付けるんじゃないかと思うけど。叔父であるカイルを探し出したいジョンと、自分をこんな姿にした主を探し出したいマーカスで利害が一致し、スカイネット侵入の為に共闘。

 司令部のスカイネット爆撃指令に背いて任務から外されるジョンだが、スカイネットに囚われているカイルに人類の希望を見出し、他の抵抗軍は司令部ではなくジョンの言葉に耳を貸す。爆撃は構わないが、ジョンがカイルを救出するまで時間を設ける事に従う。ジョンからすればスカイネットに侵入を試みるマーカスにも少しばかり期待をしている(信用はないけど)。

 マシーンとは言っても所詮1番最初に製造したのは人間なので、弱点さえ見つかれば後は簡単に制御できる。人類の希望がカイルなら、スカイネット侵入の希望がマーカスで、スカイネットへの侵入を楽々成功させるマーカス。マーカスは昔死刑囚で科学実験の検体として今の体になり、侵入型プロトタイプとして、カイルとジョンを同時に狙えるスカイネットの企みとして誕生したけど、その割に何故スカイネットの事もターミネーターの事も知らずに、死刑囚だった人間時の記憶の方が上回っているのか・・・?。

 T-800系の動力源が核である事で、それを使ってスカイネット爆破を画策するジョン。カイルと常に行動していた喋れない少女であるスターが何気にさり気なく大活躍。T-800型との戦闘で重傷を負ったジョンを助け出す為に、マーカスは心臓を提供。自ら命を張って人類の味方である事を示している。でもジョン以外の抵抗軍に狙われる立場だった筈のマーカスが、スカイネットから脱した際は誰にも狙われてなかった不思議。まぁスカイネット施設1つを潰した所で、スカイネットネットワークが強大な所為で、終わりが見えない結末は分かる気がするけど。

 1番最初にT-800が登場する際はシュワルツネッガーそっくりだったけど、あれは本人だったのだろうか・・・!?(直ぐに燃やされてマシーンの姿になるけど)。あと、1作目と2作目でジョンの母であるサラ役を演じたリンダ・ハミルトンが写真として登場するので、1作目を幾つか踏襲。でも前作ではサラの死が「白血病に拠る病死」だったのに、今作ではT-800系に殺された設定で希望の持てる未来にはなっていない・・・。そう言えば1作目でT-800系からサラを守る役を担っていたのはカイルでしたね・・・(未来からカイルを送り出したのがジョンという設定だった)。

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何処で誰が、未来を変えたのか?




レバノン ['09 イスラエル・仏・英]

Lebanon

【原題】Lebanon
【監督】サミュエル・マオズ
【出演】ヨアヴ・ドナット
    イタイ・ティラン
    オシュリ・コーエン

 オープニングは向日葵畑・・・・なんだけど、向日葵が皆萎びていて綺麗じゃない。戦争の悲惨さとのギャップでもう少し綺麗な花を使えなかったのだろうか。

 さて、本編はアシを指揮官とする戦車兵の話。話の殆どは戦車の車内で、外の様子を砲撃手から見える照準から見るので中々斬新。戦車兵達に指示を出すのは、総司令官のジャミル。司令部は「王冠」と呼んでいる。アシと砲弾係(戦車砲弾を詰める役)のヘルツルは喧嘩ばかり。アシが指揮官ではあるけど、アシより年上で戦車内では最年長のヘルツルなので、アシに指揮官面されるのが気に食わない。でも戦車内では1番根性と度胸がある。

 戦車砲を撃つ係である砲撃手のイガールは、実戦が初めてと言う事も重なって戦車砲を撃つ事を躊躇い、その所為で兵士たちを危険に陥れるヘタレ。自分の攻撃で人の命を奪いたくないという所には一理あるけど、それは誰だって同じではないのか!?。先述したように、砲台から見える照準で外の景色を見るので、外からすれば砲口がグイグイ動いて鬱陶しいだろうなとは思う。

 戦車の中だけで既に色々な係として分担されて4人ほど乗っているのに、更に戦士した兵士の搬送とか、囚えた捕虜なども乗せるので、意外と多くの人物を乗せられる事を知ったり・・・。

 ヘタレのイガールは、撃つべき所で砲撃できず、撃たなくても良いような所で撃って、鶏業者のトラックを誤射する始末。他にも別にイガールの所為ではないんだけど、小さな幼子を失って半狂乱する母親とか、体が半分なくなりながら目から涙を浮かべて倒れている馬など戦場の悲惨さを目の当たりにして、徐々に精神に異常を来していく戦車兵達。落ち着きがなくなるイガールとアシとは裏腹に、常に冷静で現状直視しているのがヘルツル。ヘルツルが他の兵士とは違って精神的にまだしっかりしているお陰で、どうにか精神異常がこれ以上酷くならないように耐えている感じ。

 終盤は、夜の街中で更に電灯などもない場所でのちょっとした紛争があるので、暗くて何が行われているか分からない。最終的に、イガールだけ戦死してしまうが、ずっと戦車の中に居て他の乗員は無事なのに、一体何が遭って戦死してしまったのか正直良く分からなかった。

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あなたは≪真実≫を目撃する




ターミネーター3 ['03 米]

Terminator 3 : Rise of the Machines

【原題】Terminator 3 : Rise of the Machines
【監督】ジョナサン・モストウ
【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー
    ニック・スタール
    クリスタナ・ローケン

 ジョン役がキャスト一新。シュワルツネッガーが演じるのも前作で溶岩に沈んでいた事もあり、T-800系ではなく、T-850系で「同型のマシーン」と言う位置付け。機械って便利だな・・・。

 「審判の日」を回避して、ずっと機械に命を狙われ続けていたジョンも一段落。でもジョン自身は全く平穏とは思えず、何からも見つからないように住所なども持たない日々。ロボットたちとの戦争の夢を毎日のように見ている所為もある。そんな時、ジョンの予想が当たったのか、女型のターミネーターが現代へやって来る。でも今回は同じ名前の人を何人も殺して本物を探す・・・のではなく、リストにある名前を殺していく。そう言うところはちょっと未来的。

 女型ターミネーターは流石はロボットだけあって感情はないので殺害も平気だし、不思議と男をセクシーに見せる技を心得ていたりする。同じ頃、ある荒野では旧型のT-850が上陸。女型のT-XもT-850も現れる時は素っ裸なので、その辺を巡回して目に留まった者から服を貰うのは今までと同じ。T-Xは相手女性を殺して、T-850は殺さないまでも強引にと言う違いはあるけど。

 ジョンが薬を盗む為に入る動物病院で勤めてる事で、ジョンと出逢う事になるのがケイトでケイトとジョンは中学時代の同級生。そしてこのケイトもT-Xのリストに入っていた事で命を狙われる事に。でもT-Xも最新式ターミネーターの割に、隠れているケイトを見つけ出すなんてのは出来ないんですね・・・。ローテクではないだろうけど微妙。

 ケイトと違ってジョンの方は新たな何かが自分の命を狙ってくると半ば想像していたので、T-Xが現れてもさほど驚く事はない。ケイトの窮地にやって来るのがT-850。T-Xは車をリモートコントロールして操るなどの能力を持つ。最初のカーチェイスは小屋に車に庭に破壊しまくり。

 T-850は思った通り大量生産型。でも今まで生産された分との記憶は若干継続。そして審判の日は回避した訳ではなく、伸ばされた訳で実は不可避。誰からかは分からないけど、ジョンだけではなくケイトをも守る任務を仰せつかったT-850。そしてT-XはT-850も来る事も予測して造られたターミネーター用殺人ターミネーターでもある(ややこしいな・・・)。

 これから何が起こるか分かっているジョンと、今の状況が全然理解できないケイトの対照的な部分も何だか面白い。でもジョンは口下手なのか色々説明が下手で、ケイトをますます困惑させている。ジョンの母であるサラは白血病で亡くなったが、棺には審判の日用に武器が隠されている。

 ケイトの父:ロバートはスカイネット創始者。つまりロバートがターミネーター戦線のキーであるスカイネットを止める事も出来る鍵。審判の日は、要は核戦争の始まり。T-850も元々はT-Xと同じような暗殺ターミネーターだったが、抵抗軍に捕獲されプログラミングを書き換えられた事で今に至っている。旧型だったのでプログラミング書き換えも簡単だったのかな!?。T-Xは仕組みが多すぎて改造とか難しそうだし。

 そしてT-850を現代に送り込んで来たのが未来のケイト。その為、ジョンの命令は聞かないが、ケイトの命令なら聞くようなプログラミングをされている。ジョンは未来でまだ暗殺ターミネーターだったT-850に暗殺されていて、ジョンの思い入れがあるからと、守るようにプログラミングされているのがその理由。やっぱり運命ですね・・・。

 そしてケイトとジョン殺しに失敗したT-Xが今度はロバートを狙いにやって来る。スカイネットを動かす為に新種のウィルスが入り込んでいると思い込んでいたロバートだが、実はスカイネット自身が自我に目覚めた新種のウィルス。そしてT-Xの行動も有り、暴走を始める審判の日用のロボットたち。

 T-850とT-Xの格闘戦でも、両方共ロボットで重いという部分をしっかり表現されている。T-850は任務を全うして、自らの水素装置でT-Xと共に自爆。でもスカイネット本部として教えられた場所に行けば、そこは政府要人用の核シェルター。政府が自分たちだけが逃げられればそれで良いという考えは何処の国も同じなんですね・・・。つまりは審判の日は誰にも止められず、ロバートもT-850もケイトとジョンを生かして未来を託している。つまりそれがジョンとケイトを指揮官へ導く未来へのキッカケ。結局何も出来ずに終わっているのが切ないというか何というか・・・。

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恐れるな。未来は変えられる。




ホーンテッドマンション ['03 米]

The Haunted Mansion

【原題】The Haunted Mansion
【監督】ロブ・ミンコフ
【出演】エディ・マーフィ
    ジェニファー・ティリー
    テレンス・スタンプ

 巧みな話術で、どんな家でも売るのを得意としている不動産業のジム。1日に7軒も売る事もザラだが、その分家族を放置気味。週末に休みを取り、家族で旅行に出掛ける約束を取り付けるが、そんな時に豪邸の家主であるグレイシーから豪邸を手放したいという報せを受け、居ても立ってもいられないジムは、家族総出でその豪邸に向かう事に(本当は旅行したいけど寄り道という案件で)。

 そして家族総出でその豪邸へ行けば、人は居ないのに自動で開く扉に、裏庭には大きな墓など不気味な造りだが、豪邸は豪邸。でもジムの呼び掛けには答えなかったのに、さり気なく現れるラムズリーと、家主のエドワード。御持て成しを出す為に、他にも色々人物が出てきて、意外と人が多い。

 川が溢れたと言う事で、結局家族の旅行もこの豪邸の寝泊まりで予定が狂ってしまう。ジムは仕事で家庭を考えていない事を、毎回豪華プレゼントで誤魔化していたりするので、妻のサラも飽き飽き。

 ジムが怪しい隠れ部屋に閉じ込められ、娘と息子もオルゴールから出てきた青い光に導かれて別の部屋に。そしてエドワードは、彼女の思い出全てがこの屋敷に取り憑いている事をサラに告白。ジムの息子は冒険心を擽られるのが好きだが、その割に結構怖がりで、娘は逆に何も怖がらずに堂々としている。

 豪邸の方も徐々にその不気味さを醸し出して来る。ジムは水晶の中の占い師から、悪霊の復活を知るが最初はジムも信じない。そしてエドワードの彼女であるエリザベスがサラとそっくりだった事で、サラを使ってのエリザベス蘇生を画策。つまりエドワード含めこの屋敷に住む者は全員幽霊なのだが、ラムズリーとエドワード以外は、その呪いを解こうとしているので、幽霊の住人とともに屋敷の呪いを解く為に、ジムと子供たちが奮闘する事になる。最初はサラだけをエドワードが屋敷に呼んでいたのもこの為。でも何処でエリザベスのそっくりな人が居るって知ったんだろう?パソコンもないのに。

 裏庭には成仏できない幽霊たちが沢山居て、この幽霊表現も不気味には作らず逆に綺麗な青光で上手い具合に出来ている。この幽霊の間を幽霊馬車に乗って進むシーンは、本当にお化け屋敷のアトラクションっぽい。

 棺から鍵を取るだけの筈が、それを機に色々な場所からゾンビが復活してやって来たりと屋敷の本性を発揮。でもエドワードの妻の件に関しては執事のラムズリーが黒幕。元々はこのラムズリーが幽霊たちを操っていただけ。

 でもラムズリーが地獄の業火の竜を呼び出したのに、その竜に捕まって煉獄へ落ちていく結末は何だかなぁと言う感じがする。でもエリザベスの真実に拠って、全ての幽霊たちが皆笑顔で成仏していくラストは良かった。

 歌を歌う銅像と水晶の中に入った占い師を持参して持って帰るのも面白かったけど、結局あの豪邸はどうしたのか気になる・・・。

   ≪キャッチコピー≫
この館には、誰も知らない秘密があった




コードネーム U.N.C.L.E. ['15 英]

The Man From UNCLE

【原題】The Man From U.N.C.L.E.
【監督】ガイ・リッチー
【出演】ヘンリー・カヴィル
    アーミー・ハマー
    アリシア・ヴィカンダー

 言葉が常に偉そうなナポレオンは科学者だったウドを捜しにやって来るが、娘のギャビーは数十年疎遠で会っていなくて居場所が掴めない。ナポレオンは元軍人で闇市を開いた犯罪者でもあるが、その優秀さをCIAが買って雇用。

 そんなナポレオンをライバル視して、ギャビンを捕らえる任務を任せられたのがロシア側KGBのスパイであるイリア。ギャビンを守り抜くナポレオンと、ギャビンを核問題で捕らえたいイリアなので、お互い優秀スパイという事で、逃げる方も追う方もプロ級。

 CIAはナポレオンを刑期免除でスパイ養成して来たので、ナポレオンも刑期で雁字搦めにされている。そしてCIAの幹部であるエイドリアンが、頼みにくい仕事として依頼して来るのが、KGBとの共闘。勿論KGB側で呼ばれるのはイリアなので、会うと同時に格闘。

 2人が雇われた理由は、国際犯罪組織が手に入れようと企む濃縮ウランの奪還。このウランがあれば誰でも核爆弾を造れてしまうので、KGBとCIAは阻止したい所は一致。ヴィクトリアと言う野心の強い女が組織を牛耳っている。

 ギャビーとイリアは夫婦という設定で行く予定だったが、まだ米ソ冷戦時代なので、ギャビーは最初こそ頑なに拒否。ナポレオンが夫役だったら良かったのか!?。CIAとKGBと元々敵対していた者同士が手を組む訳で水と油で、意見も常に食い違う。

 一般人としての潜入計画なので、誰かに襲われた場合などは、KGBやCIAや培った武術は使用禁止。イリアはちょっとキレやすい所があるが、ナポレオンとギャビーが至って冷静。ナポレオンは常に個人行動なので良いのだが、常に夫婦という設定でギャビーと一緒に居るイリアの方は大変そう。

 イリアもナポレオンもお互いが宿敵同士としても非常に気になるようで、お互いで盗聴器を入れ合っていたりして常に監視状態。ナポレオンはスリの達人で、一瞬の隙であらゆる物を盗める。もう1つの技。流石は元闇商人。

 ローテクのCIAと、ハイテクのKGBと言うのも面白い。でも自信有り気な所を失敗するのもお互い様。劇中で流れるBGMは軽快。作戦の肝となるヴィンチグエラ邸は大きいんだけど何だか趣味が悪い。

 そんな時、ギャビーが2人を裏切り2人の素性を明かす。敵側はウラン濃縮を完成させ核弾頭にも詰めた状態で、あとはナチス側に渡すだけ。でもこの頃にはずっと反目しあっていたナポレオンとイリアはちょっとずつ意気投合し始めている。

 ギャビーは囚われの身である実父と再会。ナポレオンとイリアは英国海軍情報部のウェーバリーを指揮官とする下で、核奪還の任務を継続。そしてギャビーは英国のスパイでウェーバリーの部下。ナポレオンとイリアを裏切ったのも、協力しているフリをして核爆弾を使用不能にする為の作戦。そう言う意味ではギャビーが1番優れているスパイですね・・・。元々は今回の作戦は、ウェーバリーたち英国(MI6?)が仕掛けたのだが、そこにCIAやKGBまで絡んできてしまって、全ての今までの苦労が水の泡となるべき所だったのを、ギャビーが2人を裏切るという機転で乗り切っている。まぁギャビーに裏切らせた英国が、今度は裏切られた2人にギャビーを救う手筈を整えるという何だか回りくどい任務。核奪還だけなら2人の優秀スパイには朝飯前だっただろうけど、更にギャビー救助まで任務が増えて仕事を増やしている。

 建物侵入シーンでは、画面を何分割かに分けて早回しで描写。スパイらしくヴィクトリアに脅されている間に位置を特定し、他のミサイルを誘導して爆発力を2倍にする連動装置を起動。でも何故ヴィクトリア側も偽の爆弾として連動装置は残したのか。ヴィクトリアはそう言う意味では凄い呆気ない最期だった・・・。

 任務が終了し、ナポレオンとイリア、ギャビーが参加する言わば多国籍のスパイチームでウェーバリーが指揮官となるチーム名が「U.N.C.L.E.」。と言うか、ナポレオンもイリアももうボスはウェーバリーに統一して母国のボスは要らないんじゃないか!?。

   ≪キャッチコピー≫
史上最高にセクシーで、史上最悪の相性の、史上最強のスパイコンビ、登場。




グレート・プラネット ['12 独]

Das Grune Wunder - Unser Wald

【原題】Das Grune Wunder - Unser Wald
【監督】ヤン・ハフト
【ナレーション】デヴィッド・キーホー

 花の咲く瞬間や実のなる瞬間をスローで見せ、最初に登場する動物であるイノシシの子供が可愛い。苔は日陰で胞子嚢を作るが、その様子は”ダンス”。

 キツネの雄は交尾するだけが任務で、交尾が終わると雌の下を立ち去る。カマキリのように共食いされる訳ではないが、交尾が終わった後に何処に行くのか謎。新たな雌探しとか?。

 夜には夜のハンター(夜行性動物)だけではなく、昼型の動物の出産も行われる。キツネの赤ん坊は1ヶ月は巣穴の中で過ごす。夜明け前には鳥の鳴き声が聞こえてくるが、それは縄張りを示す為。

 キノコの一種であるアミガサタケは、蟻の住処にもなっていて蟻と共生。でも胞子をばら撒くと朽ち果てる。

 コウノトリは森の住人。でもカップルの意見が食い違う事も多く、お互いの違う意見(?)が相俟って巣が巧く出来ない事も。色んな動物とその子供が登場するけど、敵の事は何も言われない。森なので敵も居るんだろうけど。

 野苺はカタツムリの為に生まれる。カタツムリは種ごと食べるので、別の場所で排泄される事で、また新たな野苺となって増やしていく。

 ホタルは、お腹を光らす事で求愛行動を取るが、別の動物や虫から見れば「奇妙な生き物」らしい。大きな樹の幹にはその蜜を求めてクワガタやコガネムシ、スズメバチなどが蜜の取り合い。クワガタは堅い殻を持つので殆ど無敵。

 針葉樹の樹液は蟻にとってはバクテリアのような薬代わり。でも樹液が新しすぎるとベタついて巣穴へ持っていくどころではないので危険でもある。落ちた樹液が何年も経つと琥珀になる。琥珀の中に虫のようなものが入っている事があるのは、樹液が上に落ちてきて抜け出せなくなった虫達。

 樹の上でハチの集団の前でクワガタの雄同士の決闘が始まるので、何だかハチたちが観客のよう。森に住む動植物が1番脅威に感じるのは、落雷に拠る山火事。でもその山火事のお陰で新たな生命が生まれたりもする(特に植物に)ので決して悪でもない。

 普通のキノコは胞子をばら撒くだけで終わるが、木々にとっては重要なモノ。雄鹿同士が角で格闘する音や、ハチが飛ぶ音、鳥の鳴き声などの森の中の音がちゃんと表現されている。でもちょっとナレーションの声が小さいかなとは感じた。

   ≪キャッチコピー≫
地球最大の神秘へ




コン・エアー ['97 米]

Con Air

【原題】Con Air
【監督】サイモン・ウェスト
【出演】ニコラス・ケイジ
    ジョン・キューザック
    ジョン・マルコヴィッチ

 ひょんな事で殺人を犯してしまったキャメロン。刑務所内では生まれてきて会えない娘のケイシーの為に手紙のやり取りをし、同部屋のベイビーOとも仲良くなっている。ベイビーOは罪名不明だけど。そして模倣犯だったキャメロンは、8年が経過して仮釈放に。刑務所内の生活が完全おまけで数分で出所シーンになっている。

 そしてベイビーOと共に刑務所を移動する事になるキャメロン。しかも移送先は凶悪犯専用刑務所で、終身刑と死刑囚が大半を占める場所。でもそんな凶悪犯と、模倣犯のキャメロンとベイビーOが同じ輸送機(コン・エアー)に乗車するというのがまず違和感。そもそも何故凶悪犯も輸送する羽目になったのだろうか・・・?。

 凶悪犯の護送責任者はUSマーシャルのヴィンスで、麻薬取締官(DEA)のダンカンの協力で、麻薬密売人の息子であるシンディーノの証拠を掴むために、DEAは囚人に囮捜査官を紛れ込ませる。勿論銃の所持は禁止。

 護送される囚人も一体どんな罪を犯したのかヴィンスから説明され、1番の凶悪犯がサイラス。人生の半分以上を刑務所で過ごし、暴動も率先して率いているが、学位を取得するなど実は頭も良い。キャメロンは仮釈放だとヴィンスも知っているので、キャメロンだけは何も心配はしていない。でも囚人輸送機で運ばれる囚人も、何の説明もない人物も数人居るのが気になる所。

 そしてサイラス、ネイサン、ウィリアムの凶悪犯3人は、他の囚人が態と起こしたゴタゴタを機にコン・エアーをハイジャック。キャメロンにとっては一難去ってまた一難。そしてサイラスはこのハイジャック計画を事前に用意。どのように警備の目を次の空港で躱すかなどの案を出すのもサイラスなので、流石は学位を所得しているだけあって策略家。犯罪に使っているのが勿体無い。

 そして途中の空港で新たにシンディーノを含む囚人が乗り込んで来る。ヴィンスもサイラスの計画を知る事になるが、結構飛行機の操縦に優れている囚人も居て、凶悪犯である事が何だか勿体無い連中が多い。囚人輸送機の追跡装置まで解除できるし・・・。

 キャメロンはどうにかしてこの状況を打破したいと考えるが、それはヴィンスも同じ。惨殺魔というガーランドも乗り込んで来るけど、やっぱりサイラスの方が凶悪犯っぽい雰囲気があり、ガーランドは凶悪犯としては物足りない。

 そしてヴィンスは、途中の空港で降りられたはずなのに降りなかったキャメロンに、それなりの理由があるとして、唯一模範囚であるキャメロンに少しばかりの期待をする。何だか「沈黙」シリーズっぽい展開だけど。

 部下が殺され強引手段を取りたくて、護送官の命ともども安く見ているダンカン。そもそもダンカンが勝手に部下に銃を持たせたのがゴタゴタが更に増す要因だったのに、何でも責任転嫁しようとする。

 キャメロンは死体に次の行き先を書いていた事でヴィンスが出動。キャメロンもヴィンスだけは信用し始める。でも何処で知ったんだろう・・・!?。ラーナー空港で、飛行機乗り換えの予定だった囚人一行。でもシンディーノが抜け駆けを計画していて、乗り換えの飛行機は来ない事に。でもキャメロンは何時かシンディーノが裏切るとサイラスにも話しているので予感はしていたようだけど。でもやっぱり何処でそんな情報知ったんだろう・・・!?。

 しかしシンディーノの抜け駆けはヴィンスが阻止。そしてやって来る警官隊に対して抵抗を見せるサイラスの囚人一行。でもヴィンスは今回の護送責任者なのに、最後の方でしかサイラス達囚人と一切絡まないのも不思議な感じ。と言うか、シンディーノの抜け駆けを止めたりしたのは誰かなんて所はこの際囚人も問わないんですね・・・。

 ある意味キャメロンさえ乗っていなければサイラス達の計画は全てに於いて成功していただろう。だから何故凶悪犯と模範囚が同じ輸送機に乗ってるんだ!?。そしてキャメロンが囚人輸送機を掌握。でも燃料部分が撃たれた所為で不時着を余儀なくされる。ラスベガスの街中に不時着するシーンは中々良く出来ている。ラスベガス上空〜不時着まではCGのようだけど。

 ベイビーOが数時間に1回薬を打たなければいけない状態で、更に撃たれているのに最後まで生存したというのは何だか意外。そして不時着した飛行機から逃げ出したサイラス達を追うのが、キャメロンとヴィンス。ヴィンスは最後まで良いとこ取り。

 あとはただ釈放される予定だっただけのキャメロンが、凶悪犯掃討に加わる羽目になってしまうので、最後まで運には見放されていたのは間違いないようだけど。1人だけ逮捕されずに逃げていたガーランドはカジノで大儲けしていた・・・。



ウォント・バック・ダウン/ママたちの学校戦争 ['12 米]

Won't Back Down

【原題】Won't Back Down
【監督】ダニエル・バーンズ
【出演】マギー・ギレンホール
    ヴィオラ・デイヴィス
    オスカー・アイザック

 ジェイミーの娘:マリアは読字障害でまともに字が読めないが、学校側はその障害を無視。でもマリアの通う小学校は、何だか生徒にやる気が感じず士気がない。どうやら教育などが出来ない子が集まり、「教育の墓場」と言う異名を持っているらしい。まぁそれでも学校側に責任転嫁する親の所為だろうけど・・・。

 ジェイミーは評判も悪い担当教師をマリアから離そうと校長に直談判するが受け入れてもらえず。そしてこの学校の教師であるノーナも自分で選んだ道とは言え、教育改正に目を向けようとしない学校にそろそろ嫌気が差している。でもノーナの息子も成績悪くて落ち着きがない等の問題児。ノーナの過保護の所為もあるようだけど。

 教育の行き届いたローザ・パークスと言う場所への転校を考えるジェイミー&マリア親子と、ノーナ親子だが、応募者が殺到。ローザ・パークスが40人ほどの枠を障害生徒用に設けたらしい。ローザ・パークス校長のトンプソンは、子供が学校で勉強できなかった経験から来ている。そしてその僅か40名の枠を争って総勢400人以上での抽選。競争率が無駄に高い。1学年に3人ほどしか当選しないので、ジェイミー&マリアは残念ながら落選。

 そこでジェイミーは初めてノーナと対面し、マリアをノーナの組に入れて欲しいと頼み込む。今の先生よりかはマシと思ったのだろうか。でも転校出来なくなった以上、どうにかしてマリアと今の担任を離したいと奮闘し始めるジェイミー。相当今の担任は評判どころか嫌われ者なんですね・・・。

 ジェイミーは知人の勧めで「学校再建」に乗り出す事を決めるが、その為には当校の賛成多数が必要だし、学校側と教育委員会がずる賢さで、色々長引かせて諦めさせる手法で成功した例が殆ど無い。そしてその学校再建に向けて、1番最初にジェイミーが頼れる仲間として選んだのがノーナ。

 法律に則った学校再建ではあるが、法律の詳細は分からないので、市役所へノーナと共に出向くジェイミー。学校再建の本気度が伺える。一応50人以上の親の署名を集めるが、1番の難儀は教師。でもノーナが裏でコソコソして学校を乗っ取ると勘違いして周りの教師から忌み嫌われる。こう言う所がダメ学校になった要因なんだろうけど。

 署名を更に集めるための家庭訪問のシーンでは、声と音だけで1軒1軒周っている事を表現。そこで教師を擁護する組合が、ノーナの悪い噂を流している事を知るが、ジェイミーは決して諦めない。教師ではない所も功を奏しているのかも知れないが。今の学校を乗っ取りたいとかではなく、組合の規則が厳しい所為で、生徒に補習も受けさせてもらえない環境を純粋に変えたいだけ。勿論失語症の生徒にも配慮できるか否かの問題も掛かっている。

 マイケルは師と仰ぐ教師が、解職危機になった時に教師の組合が助けてくれた事で恩義も感じているので、その組合と対峙する行為をしているジェイミーとノーナの行動に賛成が出来ず苦悩(反対もしないが)。勿論学校を良くしたいだけで組合と対峙している気は更々ないけど、組合側は変なビラを出すぐらいなので、間違った考え方をしているのだろう・・・。

 組合は良い教師も悪い教師(?)も平等に扱う所が教師たちは許せず、そこは区別して欲しい所だが、結局ノーナも訴えたい所は「何の為に学校があるか?」、この1点。賃金目的だけなら別に教師になんてなる必要ない訳で。学校の変革で解職の心配をする保身だけの教師は言わば評判の悪いマリアの担任で、学校を立て直して生徒の事をしっかり考えてくれる場所にしたいのがジェイミー達で賃金の為に教師をしている訳ではない。

 ジェイミーには、組合の幹部でもあるエヴリンが接触。エヴリンはマリアの為に奨学金を出して別の学校で転校するよう勧めるが、ジェイミーは一緒に協力してくれたノーナと息子には何もない為に拒否し、マリアの通う今の学校を改革する事を望む。

 そして学校改革の審問が10日後に迫るが、組合側は欠点を探し出して突いてくる所があるので、如何にしてその欠点をなくすかが重要となり、ジェイミーも多忙を極める。ジェイミーからすれば、組合が全て悪い訳ではないのは知っているが、だからと言って組合と協力すれば何週間も何ヶ月も無駄に待つ事になるので、即決を望んでいる。組合の悪い所は、何日間も平気で待たせて相手を諦めさせる事。

 教師の保身しか考えない組合に対し、ノーナとその仲間の教師は子供の為に学校があるのであって、教師の為ではない事を尊重するが、校長には保身の為に解職され、ここからノーナも学校改革に本気に。そしてマイケルも今まで居なかったのが改革の為のリーダーで、ジェイミーにその素質があると本格的に協力を求める。

 そしてジェイミーの本気の行動に徐々にエヴリンが賛同。”教育”がただの権利である事を主張して審問が始まり、何時の間にか賛同者が一挙に増えている。そしてジェイミーは自らも読字障害で子供の頃に学校が何もしてくれなった事で、マリアには二の舞いに遭わせたくないと思ったのが、ここまで娘の為に懸命にしてきた事を告白。

 そして組合員の4対3で可決。最後の組合員:キングの「新人に任せるのは不安だが、何か新たな1歩を踏み出さないと何も始まらない」の賛成票で全てが決まるのは中々秀逸。

 でも学校改革が決まった所で終わってしまうので、どのように学校が変わったのかとか、どんな部分で改革されたのかなどがさっぱり分からないままなのが残念。全く引き下がらないジェイミーは、組合からすればウザかっただろうな・・・。

   ≪キャッチコピー≫
教育に、社会に、闘う母親たちに乾杯!




ユージュアル・サスペクツ ['95 米]

The Usual Suspects

【原題】The Usual Suspects
【監督】ブライアン・シンガー
【出演】スティーヴン・ボールドウィン
    ガブリエル・バーン
    チャズ・パルミンテリ

 船の爆発事故が起き、警察は6週間前を回想。銃器強奪事件が起き、その面通しとして5人の前科者が集められる所から始まる。その中でヴァーバルだけは見に覚えがなく、警察も何も手掛かりがないので、適当に前科者を締め上げたいだけにも取れる。

 警察の目玉はキートン。でもそんな5人は皆筋金入りなので決して折れず、檻の中で別の犯罪計画を立てる。6週間後の現在と、その6人の様子を綴った過去の話で交互に話は進み、現在ではその船の爆破事故現場付近で15人もの遺体が見つかり、唯一生き残ったのはヴァーバルで、保釈までの2時間で関税捜査官のクイヤンが尋問する事に、これが現在の主体。ヴァーバルの証言で過去の回想で戻る感じ。でもヴァーバルも27人も死んだ現場に居た割に無傷なのが気になる。もう1人の証人も大火傷負っていたのに。

 檻の中でのある計画に1人乗り気がなかったキートン。でも作戦には5人が必要でキートンも必要。代わりは居なかったのか!?。元はヴァーバルが他の3人の前科者と縁が薄いが、キートンは信頼されているし、ヴァーバルもヤマが欲しいと言うのがあるようだが、その作戦は宝石強奪。キートンは堅気になりたくて投資家になったが、投資家で巧くやって行くには”前科者”と言う所が障害にもなる。ヴァーバルは詐欺師だが、1度汚点が着けば堅気には簡単には戻れない事は良く分かっている。ヴァーバルの考案した作戦を実行できれば殺人無しで遂行できるとして、結局キートンも金欲しさに参加が決定。

 ヴァーバルの証言でもキートンは根っからの悪だったとして堅気になろうとした話を信じないクイヤン。そしてもう1人の大火傷の生き証人からは”カイザー・ソゼという人物が大勢を殺した”と証言。その頃キートンはコバヤシという弁護士が全て企んだと証言。2人の生き証人が別々の場所で全く別の証言をしているのが面白い。

 レッドフットという男から新たな宝石強奪のヤマを託されるが、今度は宝石商を殺してしまい無血では済まなくなっている。そして強奪に成功したかと思えば、中身は麻薬。コバヤシはカイザー・ソゼと言うギャングのボスの部下。悪党の間では有名人。と言うより、過去の犯罪が皆ソゼ関連で、ソゼからしても、面通しは関与した犯罪者が一堂に介する好機だった筈なのだが、証拠不十分で全員釈放されているのが失敗。

 ただ前科や今までの経歴を全て知り尽くすソゼは、自分のものを盗んで来た(知らずにだが)キートン達に精算として相手組織の麻薬を奪ってくる任務を押し付ける。でもソゼの正体は不明。と言うか、どのようにキートンと一緒に居る者が犯人と知ったのか、あと、泥棒なんて沢山居るのに自分のものを盗んだ者を一同に会す事が出来るとか、有り得ない必然なのだから、絶対ソゼ近くに居るだろ!?。伝説と言われているからこそ、ソゼの姿は誰も見た事がない、ただやられたらやり返すを徹底している所もあるらしい。

 つまりは、そのソゼの行いから言えば、キートン達の貴重品も奪いに来そうな気がするが・・・。

 もう1人の証人は、ソゼを異様に怖がっていて、聴き込むに行った刑事はその行為から、ソゼは伝説ではなく現存していると思うようになり逮捕に躍起。でもキートンはまだソゼの存在を信じていない。そしてコバヤシも信用できず、コバヤシを暗殺しようとするが失敗。

 そして船の爆発も、麻薬騒動での銃撃戦の結果。でもこの密売現場の船員もソゼを恐れている。でも勘が鋭いと、今までの展開で何となくソゼだろ!?と言う怪しい人物が分かってしまう。1番怪しくない奴を当たれば大体当たる。

 ソゼの意外な正体が分かるまでは中々秀逸ではあるけど、聞き込みしていた刑事自身がソゼの証言の違和感に釈放するまで気付いていなかったのは如何なものかと。結局ソゼは正体を見破ってきた者を殺しているだけで、何故キートン達を殺す必要があったのか分からない。個人的にはソゼの正体が「1番怪しくない奴」だったので、ふ〜んな感じで終わったけど。

 ソゼの正体がもう1人の生き証人の証言で描写として警察署に送られて来るんだけど、「誰!?」な感じで良く分からなかった。似てないだろ、あれ。で、ソゼとして登場する2人の人物は誰だよ!?。



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