2018年04月24日

ピノキオ ['40 米]

Pinocchio

【原題】Pinocchio
【監督】ベン・シャープスティーン
【声の出演】ディック・ジョーンズ
       クリフ・エドワーズ
       クリスチャン・ラブ

 玩具屋のゼペットが、玩具の中で唯一息子のように可愛がっている操り人形の「ピノキオ」。そんなゼペットの願いを聞いた1番星の女神が、ピノキオに命を吹き込み、本当の人間になる為の修練を与える。そしてたまたま興味深さでその現場を見ていたコオロギのジミニーがピノキオに良心を教え込む役柄に。

 命を吹き込まれたは良いが、体はまだ木彫り。それでも何故か学校に行かせようとするゼペット。木彫りが学校に行く事を変だとは思わないのだろうか。でもその道中自称”正直者”を語る狐のジョンの口車に乗せられて、人形芝居一座に売り飛ばされそうになったり、脱出できたかと思えば又同じ狐に騙されて今度はロバにされそうになったりと、無知は無能を窮地で行く騙されっぷりを発揮。そもそも肝心のジミニーの警告さえ聞いていない。

 嘘を言えば鼻が伸びるとか、羽目を外しまくった子供がロバになるとかは中々ホラーチックでよくよく考えると怖い。でも子供心に羽目を外すことは危険であるという事を見せたいんだとは思うが、”煙草を吸う”とか”飲酒する”、”建物を破壊する”などは羽目を外す度合いが大きすぎる気がして気になった。

 あと、悪さを教える大人とか、ロバにされた元悪ガキなどのその後が何も描かれないのも気になる点。ピノキオとジミニーが、海の生物が皆怖がるほどの凶悪クジラに飲み込まれたゼペットを救う為に勇気を振り絞った様が評価されて、本当の人間となったけど、今までの騙されて悪さなどをしていた件をあっさり免除されていたのは如何なものかと。あと、正直ジミニーは良心を教え込む役割の割に何も出来ていなかったような気がしてならない。





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d777m at 21:19|PermalinkComments(0)ファミリー 

2018年04月23日

禁断のケミストリー ['14 米・英]

Better Living Through Chemistry

【原題】Better Living Through Chemistry
【監督】ジェフ・ムーア
【出演】サム・ロックウェル
    オリヴィア・ワイルド
    ミシェル・モナハン

 思春期である息子のイーサンを抱えながら、妻のカラの尻に敷かれているダグ。薬剤師である彼は義父の薬局を引き継ぐ事になるが、義父の言いなりにもなっていて、自分がこれから店長になるのに自分の名前を店名に模する事を禁じられて渋々従ったりする。ただ、薬剤師としての仕事そのものは気に入っていて、町の唯一の薬剤師であり薬局なので、住人への的確な薬に対するアドバイスなどで信頼はされている。

 ある日、薬の配達先として出逢う事になるエリザベスは豪邸に住んでいるが、そんな彼女の誘惑に負けたダグは、気晴らしに彼女と付き合うようになる。一応エリザベスにもジャックという夫が居るが、余り上手くは行っていない。つまりはお互いで浮気なんだけど、不思議とカラにもジャックにもバレないので修羅場を迎えるまではない。

 ダグは、薬剤師としての知識を利用(悪用?)して、エリザベスと共にハイになれる薬を、様々な薬を配合して作り出すが、そんな時に薬局の在庫などを確認する麻薬捜査官が来た事で焦り始める。配合している分在庫がなくなっているのも事実なので、どうにかして誤魔化している状況。

 エリザベスは存在が鬱陶しいという夫のジャック殺しを提案し、その遺産でダグと共に逃亡しようと冗談半分本気半分で切り出し、麻薬捜査官の捜査で全てが明るみになる前に逃げたいダグもその案に同意し、心臓病を患っているというジャックの薬を致死量に変えて本気で殺害を企てるんだけど、実を言えばその企みの計画を行った後に偶然ジャックと出会い、そのジャックに家族といる大切さなどを諭されたりする。

 偶然というのは怖いもので、薬の在庫が合わなかった件も、配達員であるノアが勝手に薬を窃盗してハイになり過ぎて死亡している所に出会して、ダグの薬配合の件は何も知られずに全てノアが盗っていたという事に落ち着き万事解決され、殺したと思い込んでいたジャックも生きていた事で、ダグとエリザベスの関係も最後まで誰にもバレる事もなく、何事もなかったかのように終焉。結局、何故エリザベスはジャックと上手く行っていなかったのか良く分からない。



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d777m at 21:10|PermalinkComments(0)コメディ 

2018年04月22日

釣りバカ日誌3 ['90]

【監督】栗山富夫
【出演】西田敏行
    三國連太郎
    五月みどり

 他の社員に子供が出来たのに、自分にはなかなか出来ない事で苦悩する浜崎。釣り仲間で鈴木建設の社長である鈴木は、慰めも兼ねて伊豆の星ヶ浦に。丁度同じ釣り船に雪子という女性も同行。その雪子は、鈴木が昔惚れた妙子という女性の娘だが、妙子は他界し、更に妙子の墓がある開発で移動を強いられている状況。

 鈴木自身も綺麗な星ヶ浦を開発するなんて許せないなんて言っていた癖に、実はその開発は鈴木建設の事業である事が分かり、鈴木自身も星ヶ浦の事だと知らずに好い加減に承諾していた事で、どうすべきか悩む事に。

 ドケチで有名な鈴木が、妙子の墓代で20万以上出している事を知って、鈴木が雪子の実父であると早とちりしちゃう浜崎。でも実父ではなかったにしろ(そう望みたいのはお互い山々ではあるが)、何故ドケチの鈴木が妙子の墓代だけは高価なのに出したのか理解できない。

 終始ラブラブな状況である浜崎と妻のみち子の関係も若干ウザい。そして、星ヶ浦開発反対運動に、何も知らない浜崎も参加していた事で、鈴木建設では更に一騒動。と言うか、建設会社なのに、上層部以外社員が鈴木建設はどの事業に携わっているのか何も知られていないのも問題かと。浜崎は仕事に関しては普段からやる気がないけどどんな仕事をしてるのか不明。多分居ても居なくても関係ない仕事なんだろうけど。



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d777m at 23:27|PermalinkComments(0)コメディ 

2018年04月21日

あしたのパスタはアルデンテ ['10 伊]

Mine Vaganti

【原題】Mine Vaganti
【監督】フェルザン・オズペテク
【出演】リッカルド・スカマルチョ
    ニコール・グリマウド
    アレッサンドロ・プレツィオージ

 パスタ工場を経営するヴィンチェンツォの後任として社長に就く事になった長男のアントニオ。次男のトンマーゾはゲイである事を兄に告白し、家族の前で告白する事で父に敢えて勘当されて恋人のマルコと共に暮らしながら夢である作家を目指す事を望むのだが、その前にアントニオの方がゲイである事を告白して勘当される事に。

 その所為でマルコにも会いに行けず、作家どころかパスタ会社の経営まで任される羽目になってしまったトンマーゾ。頭が古い所為で同性愛に対して敵視するヴィンチェンツォだが、実は祖母だけ理解していてアントニオがゲイである事も事前に聞いている。共同経営者となるアルバもヴィンチェンツォも被害妄想が激しいので、ヴィンチェンツォはずっとアントニオがゲイである事が街中で噂されていると思い込んでいるし、アルバは自身が変人だと噂されていると勝手に気にしている。

 そんな時に、トンマーゾのゲイ相手であるマルコが友人である同じゲイ仲間を連れてトンマーゾを訪問。トンマーゾの為にゲイである事をひた隠すその仲間たちが何だか面白い(誰も見ていない所ではゲイの仕草)。トンマーゾはマルコとの関係も大切にしたいんだけど、親を中心に分かってくれない訳だけど(兄弟でゲイなので尚更)、相手からすればゲイ相手が自分を避けている気がしてならない。

 そしてある席でトンマーゾはきちんと告白。ゲイの事ではなく、経営業はどうしても身に入らず、自分の言葉で作家としてやって行きたい事を。自分の人生だからこそ、他人が望む人生を生きていく訳ではない。糖尿病である祖母が、ずっと我慢していたスイーツを貪り食って最期を迎えるのは、その表れ。でも祖母の遺言が、アントニオの所為で崩壊しつつあった家族を救ったと言っても過言ではない。

 トンマーゾが好きになって来たんだけど、トンマーゾがゲイなので望みが薄いと分かって何も言えないアルバがちょっと切なかったけど。

   ≪キャッチコピー≫
他人の望む人生なんて、つまらない






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d777m at 21:16|PermalinkComments(0)コメディ 

2018年04月20日

ルドルフとイッパイアッテナ ['16]

【監督】湯山邦彦
【声の出演】井上真央
       鈴木亮平
       大塚明夫

 飼い主をリエを追う最中にトラックへ潜り込んで東京まで運ばれてしまった寂しがり屋の黒猫:ルドルフ。ウロウロしている所を、野良猫のイッパイアッテナに助けられる。イッパイアッテナは餌などを出してくれる親切な人間に拠ってそれぞれ違う名前で呼ばれているので、正確な名前は特に無い。

 イッパイアッテナを怖がるお調子者の猫:ブッチーとも仲良くなるが、彼は可成りの情報通で町の噂などを全て知り尽くす。イッパイアッテナは元飼い猫だったが、飼い主がアメリカへ転勤となり致し方なく手放された身。そして人間の文字を読める教養の持ち主なので、その文字が読める教養を野良生活に役立てている。

 飼い主の下へ戻りたいルドルフだけど、飼い主と共に何処に住んでいたのか何も分かっていない。偶然”岐阜”に住んでいた事が分かるけど、今度は「ギフ」と書かれたトラックに乗り込んでそれが冷凍車だった事で命の危険に晒されたりする。東京に来た事もなかったルドルフからすれば、岐阜に帰るのも簡単ではない。そこでナンバーが岐阜に近い車に乗り継いで行く為に、東京から岐阜までの場所を覚える事に躍起。

 ブッチーは金物店の飼い猫だけど、手前の家の飼い猫であるミーシャに恋。飼い猫とは言っても殆ど外に出ているので何だか自由奔放という感じだけど。イッパイアッテナを界隈では唯一怖がらない猛犬のデビルは、イッパイアッテナが飼い犬として住んでいた隣の家で飼われている犬。

 獰猛だったりイッパイアッテナに対して上から目線だったりするけど、全ては友達が居るイッパイアッテナに対しての僻み。まぁ確かに色んな名前で呼ばれているって事は、それだけ親しみある相手が居るって事だろうけど。そして岐阜へ帰る決意をしたルドルフと、アメリカの飼い主の下へ行く決心をしたイッパイアッテナで、遂には別れの時が・・・。

 なんて思っていたら、ルドルフは無事に岐阜の実家へ帰れたのは良いけど、1年以上帰って来なかった所為で、リエは新しい黒猫を飼っていて、その子も名前は「ルドルフ」。リエもルドルフが突然居なくなって帰って来ない事で苦渋の決断をしたのだろう・・・。結局新しいルドルフに託す事になり、結局は東京に出戻り。イッパイアッテナもアメリカへ渡ったかと思いきや、飼い主がアメリカで儲けて元あった家を新築に立て直して戻って来た事で、飼い猫に逆戻り。結局は別れる事なかったルドルフとイッパイアッテナ。でも東京から岐阜まで折角戻ったのに、別の猫が飼われていたというルドルフは少し切ないけど。岐阜へ戻るのは苦労していたけど、東京への出戻りは結構あっさりだった。

 イッパイアッテナやルドルフたちの猫とも結局は仲良くやるようになったデビルだけど、飼い主が登場しないので、猫は良いけど、犬として散歩はしなくて大丈夫なのかとは思う。

   ≪キャッチコピー≫
僕らはそれでも前を向く。






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2018年04月19日

海角七号/君想う、国境の南 ['08 台]

海角七號

【原題】海角七號
【監督】ウェイ・ダーション
【出演】ファン・イーチェン
    田中千絵
    中孝介

 音楽への夢を諦めて地元へと帰ってきた阿嘉(アガ)は郵便配達の仕事を始めるが、仕事にも身が入らず遅配や未配達は当たり前で何時も困った顔をして暗い。そしてある時、60年前に配達されるべき筈だった日本人男性が台湾人女性に送る予定だったラブレターが見つかり、そのラブレターの内容と現在の話がリンクされる事になる。

 町議会の議長は阿嘉の叔父に当たるが、何時も我が物顔。でも地元愛は大切にしている。海岸の特設ステージで中孝介(本人が本人役出演)のライブがある事を知って、前座のバンドメンバーには隣町出身者も許さず地元出身者だけのバンドを作ろうとするも、それが居ない。

 そこで楽器が出来る者の即効バンドオーディションを執り行う事になり、審査員兼通訳として白羽の矢が立つのが、モデルだが他のモデルの荷物係に落ち着いている友子。でも友子の選んだメンバーではなく、殆ど議員側近の当て付けで選抜されるので、老人や小学生、そして阿嘉や警察官などメンバーも可成り適当。

 そんな適当メンバーで更に阿嘉が自分が1番楽器は上手いと思い込む上から目線である事も相俟って、音程も何もかもバラバラ。60年前のラブレターの内容とリンクするような恋愛をするのが友子と阿嘉。時折60年前の手紙の朗読があるけど、正直この朗読されている手紙が、阿嘉が無許可で開封した手紙というのは気になるけど。

 しかもその60年前の手紙の届け先が、偶然にもバンドのメンバーである大大(ダダ)の母の叔母というのは都合良すぎ。今は無き住所なのに、そのお陰で本当の届け先はあっさり分かってしまったりする。

 全然揃っていなかったバンドが徐々に揃うようになって、中孝介の前座でアンコールを要求されるほどの見事な演奏を披露するけど、正直中孝介必要なかった気がする。出番が最後にちょこっとだけだし・・・。

   ≪キャッチコピー≫
時が流れても、心に残る歌がある。遠く離れても、忘れられない人がいる。






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d777m at 23:47|PermalinkComments(0)青春 | ロマンス

2018年04月18日

静寂の森の凍えた姉妹 ['16 アイスランド]

Grimmd

【原題】Grimmd
【監督】アントン・シーグルドソン
【出演】マルグレット・ヴィルヒャムスドッティル
    スヴェイン・オーラフル・グンナルソン
    ピエトゥル・オスカル・シーグルドソン

 雪の森の中で小さな年の離れていない幼女姉妹の遺体が見つかったのが物語の始まり。捜査担当になるのはエッダとヨイ。婦女暴行の痕はないけど、警察は性犯罪者の前歴がある人物を容疑者に割り当てる。妹に虐待の痕が見受けられた事で、母親も容疑者の一員に入るが、中盤で容疑者枠から削除。

 エッダは過去に幼女暴行容疑で捕まるも無罪になったロフトルをずっと疑っているんだけど、彼は既に老体で2人の幼女を手に掛けられるだけの力はない。もう1人の重要容疑者になるのが、知的障害者で幼女趣味を持っているマグニ。確かに彼も怪しさ全開なのだが、知的障害者と言うのがネックで、母と同居しているが母もマグニの顔は見たくないというのが本音。知的障害者で幼女趣味なんて確かに息子でも一緒に居たくないかも知れない。ただ、最初はそんな息子でも庇う。

 エッダの弟のアンドリは出所したばかりで彼も容疑者の1人。ただ、前歴があるとは言ってもどんな前歴なのか分からない。多分幼女系の犯罪だとは思うんだけど、アイスランドと言う国は性犯罪者に可成り厳しいらしくそう言う面も出ている。

 「ライオンと呼ばれていた=獅子座の男」など、ちょっとずつ真相に近付いてはいるんだけど、警察はマグニを強引に犯罪者に仕立て上げて捜査を終わらそうとするので、結局の所殆ど何も解決せずに終わるのが気にならない。多分証拠的に、アンドリが真犯人でマグニは同行者という感じなんだけど、そもそも何故姉妹が殺させなければいけないのか動機が何もないし、妹にだけ虐待の痕があったと言う理由も何も語られない訳で、本当にアンドリが犯人なのかも描写がない。

 長い間、新犯人探しを引っ張っておきながら、何も解決していないのでは捜査過程が只の冗長にしか思えない訳で、結局は捜査が面倒臭くなって早く終わらしたい警察の馬鹿さを浮き彫りにしているだけだった。エッダ達捜査官が、何かを見て何かに気付くけど、詳細は何も語られないと言う部分も多い。





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d777m at 21:41|PermalinkComments(0)サスペンス 

2018年04月17日

鬼に訊け/宮大工 西岡常一の遺言 ['11]

【監督】山崎佑次
【ナレーター】石橋蓮司
【出演】西岡常一

 法隆寺の宮大工一家として生まれ、宮大工の跡継ぎを余儀なくされた常一だが、彼の所は木材を使う事に非常に拘る。法隆寺大火で復興が本格的に進むのだが、鉄骨を入れるべきという学者と木材だけに拘りたい常一で対立し、遂には法隆寺とは縁を切る事を決断。

 そんな彼が棟梁として誘われ「人生をやり直す」と言い聞かせて新たな場所に選んだのが薬師寺の復興。当時の薬師寺は荒れ寺で、東塔以外は何もない状態だったので、東塔の実測測定から始め、531年ぶりの復興を開始する事に。でもこの頃になると用材確保が難儀で、林業が衰退、追い打ちを掛けるように「原生林伐採禁止令」なんてものまで発令されたので、常一は台湾まで赴いて用材を確保している。最近寺や神社が一切造られないようになったのは、林業の衰退などもあるらしい。

 メインの本殿はコンクリートを耐震構造上入れる必要があったので、仕方なく入れているが、新たに復興が急に決まった西塔は木材だけ。木材は何千年も持つが、コンクリートは100年ぐらいしか持たないので、薬師寺も建立から200年経てばコンクリートの打ち直しが必要になるらしい。

 薬師寺に東塔と西塔両方出揃うのは、江戸時代以来450年ぶりの事。常一は厳しさとしても有名だが、考え方を何があっても一切曲げない所は評価されて弟子も増えている。棟梁として人気者になってくると講演なども増えたが、その謝礼などは薬師寺に復興代として寄付するなど無欲としても有名。薬師寺以外には手を出さなかった所も無欲だったからだろう。

 薬師寺の本殿の高さや構造、全てに於いて常一棟梁と宮大工の拘りがある。ただ、「鬼」と言われるほど厳しかったとは言われていたけど、そこまで厳しいという描写はなかった。

   ≪キャッチコピー≫
千年先に、命を繋ぐ






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2018年04月16日

はじまりのうた ['13 米]

Begin Again

【原題】Begin Again
【監督】ジョン・カーニー
【出演】キーラ・ナイトレイ
    マーク・ラファロ
    ヘイリー・スタインフェルド

 今まで数々のアーティストをデビューさせて来たが、ここ最近は誰1人デビューさせていない事、考えが古い事で創立レコード会社をクビにされたダンと、人気歌手のデイヴのパートナーだったが、裏切られた事で破局したグレタの言わば失意のどん底である2人が偶然な出会いを果たす。

 グレタの歌を聞いて契約したいダンだけど、元は金儲けではなく趣味で歌っていたグレタは最初は拒否。でも契約と言うよりも、趣味的な感情で承諾するが、デモテープも金もない。そこで仕事のないアーティストや、ダンが過去にデビューさせた元ラッパーなどの協力を得てちょっとしたバンドが出来上がる。

 でも金はないので、スタジオを借りる事が出来ないので、デモテープの収録は屋外各地でのゲリラライブ。ゲリラと言うだけあって無許可。でも劇中で歌われる歌は中々の出来で、ダンとグレタの恋にまではならない微妙な関係も良い感じ。まぁダンには一応1週間に1度しか逢えないという娘と妻が居るけど。

 何かハプニングが起きる訳でもなく、金儲けの為でもなく、純粋に音楽で失意のどん底から立ち上がろうとする所を見せていて、音楽の力強さを感じる。歌い手の歌詞を見て歌い手の気持ちを読心術のように読み取ってしまうグレタなので、自分の今の気持ちなどを歌詞にする事で曲が仕上がる。ダンの会社クビまでの回想は短いのに、グレタがデイヴと破局するまでの回想は冗長に感じた。

   ≪キャッチコピー≫
ニューヨークの空の下、歌と出会って、明日が見えた。






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d777m at 19:30|PermalinkComments(0)音楽 

2018年04月14日

家族はつらいよ ['16]

【監督】山田洋次
【出演】橋爪功
    吉行和子
    西村雅彦

 3世代で住んでいる平田家。仕事一筋の幸之助と妻の史枝、夫婦喧嘩が絶えないが「喧嘩するほど仲が良い」状態でもある成子と泰蔵、看護士の憲子と結婚する予定がある庄太。そんな家庭に、夫:周造と離婚したいと言い出す妻の富子でてんやわんやに。家族の相関関係が分かりづらいけど。

 最初は冗談だと思っていた子供たちではあるけど、富子の想いが本気だと知って緊急の家族会議が開かれる事になるが、同日庄太が憲子を家族に紹介する日でもあったりして、庄太もそこで母の離婚問題を知る事になる。

 男は勝手と言う事が良く分かる家族会議は、史枝の言葉に幸之助がキレたり、税理士事務所をしている成子と泰蔵夫婦は、馴染みの探偵:沼田を使って周造の浮気調査を依頼したりして、富子が別れたがる原因を突き止めたがる。

 ただ、周造も女将のかよが勤める居酒屋に入り浸っては、彼女と妻以上に仲睦まじさを見せたり、家族の愚痴ばかりで自身では何も悪いところはないと被害者面したりと老害の極地を言っているのも問題で、今ではその周造の老害ぶりが富子のストレスになってもいる。

 周造は口が悪い分、口下手でもあるので、富子には別れて欲しくはない事を毎回”態度”で示そうとしているだけ。本人に伝えるにはやはり言葉は重要。家族会議で周造が倒れるも、看護士の憲子の手際の良さで助かるんだけど、その時点で周造が死ぬ事前提で話を進めて葬式の話にまで持っていく子供たちが面白い。「憎まれっ子世に憚る」を地で行く感じかも知れない。

 憲子も母が勝手に出て行って親の離婚を経験している身だけど、その分親の離婚で子供たち夫婦が集まって家族会議出来る事自体が羨ましい。その分言葉の大切さという説得力はあるけど。倒れて一時入院した事で、富子との離婚を決断した周造ではあったけど、周造からさり気なく今までの生活の有り難みをボソッと言われた事で、富子も離婚を思い留まる。富子からすればその一言さえあれば良かっただけ。たった一言の為に家族巻き込んでいる感じだけど。

 家族会議の為に史枝はうな重を7人分頼んでいたけど、周造が倒れて急にお開きになった訳で、うな重をどうしたのか疑問でもある。続編大好きの山田監督なので、またしつこく続きそうですね、このシリーズも。『男はつらいよ』ネタとかが随所に取り入れられている。

   ≪キャッチコピー≫
妻よ、笑顔を下さい。夫よ、離婚を下さい。






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d777m at 19:24|PermalinkComments(0)コメディ