2015年02月

2015年02月28日

キャプテンハーロック ['13]

【監督】荒牧伸志
【声の出演】小栗旬
       三浦春馬
       蒼井優

 人類が宇宙へと進出するも、地球への帰還を願うようになり、居住するにも限界があるので、地球への居住権を争う戦争が勃発。そんな中で、”ガイア・サンクション”と言う統治機構が誕生し、地球を聖地として閉鎖。そのガイア・サンクションに反旗を翻して、全宇宙で指名手配となったのが、宇宙艦船:アルカディア号の船長の宇宙海賊:ハーロック。

 周りは皆敵なのに、護衛艦や艦載機は一切持たず、アルカディア号だけで立ち向かう。ただ、相手がどれだけの大軍で来ようが決して怯まない強靱さと攻撃力を持つ。そのアルカディア号に、ガイア・サンクションのスパイとして入り込むヤマ。ヤマは密かにハーロックの暗殺も命じられているが、ハーロックは既に100年も生き続けている不死身。でもハーロック自身も、ヤマが自らの命を狙っているスパイである事を知りながら敢えて雇っている。

 アルカディア号の乗組員であるケイやヤッタランは、どちらかと言えば敵艦隊に近付いての白兵戦の方を十八番とする。そんなアルカディア号と対峙するのは、ガイア・サンクションのイソラ。イソラはヤマの実兄で、ヤマをスパイとして送り込んだ張本人。でも過去の温室大爆発事故の影響で、足は不自由だし、妻のナミも瀕死の重傷を負って、今はホログラムで登場させている。しかも、事故の要因は「危険!」と書かれているバルブを、ヤマが回した所為。そう言う事もあって、イソラ自身も未だヤマを許せないでいる部分もある。

 ただ、イソラの部隊も結構馬鹿で、アルカディア号のホログラムに2度も騙されている。黒煙を噴きだして登場するアルカディア号は神出鬼没で、その黒い煙の所為でアルカディア号自体には大して傷が付かない。

 そしてイソラを捕らえる事で、イソラとアルカディア号艦内にある遺物:ダークマターを操る女性:ミーメから語られるハーロックの大罪と地球の真実。実は宇宙から見える綺麗な地球の姿もホログラム。ハーロックがガイア・サンクションに反旗する際にダークマターを地球に発射し、その闇の力は地球を侵食。今の地球は建物も緑もない赤茶色の荒れた大地。しかし、ガイア・サンクションはそれがバレた事で地球の破壊を画策。

 ヤマもイソラに同情してアルカディア号の乗組員をハーロック含めて捕らえるのだが、荒れた地球へ赴き、荒れた大地の中、ナミが育てていた花が大量に咲いている事を知り、「どうでも良い地球」の存在が、”再建の希望”となる。

 その花を見て、自ら破壊してしまった地球を守る決意をするハーロックとヤマ。そしてさり気なくイソラも地球を壊滅させない為にガイア・サンクションが地球破壊の為に発射する特別最終兵器の軌道を逸らす行動に出ている。

 イソラとヤマの兄弟紛争(?)には一応決着が着き、2代目海賊艦船のキャプテンに就く事になったヤマ。でも最後の戦いで死んだと思われたヤッタランやケイ、ダークマター発射で粒子となって消滅した筈のミーメ、そしてハーロックなどが皆生存していて1人も死んでいなかったラストは何だかなぁと言う感じ。こうなると、何故ハーロックは2代目にヤマを急に指名したのか分からない。そのままキャプテンを続ける事は出来なかったのか!?。

 そしてガイア・サンクションの幹部には何の処罰もない訳でこれも納得できず。ガイア・サンクションが残るのは良いが、地球が壊滅していた事を元地球人達に隠していた訳で、せめて今作に登場したガイア・サンクション側の人物は全員解任という処分があっても良かった。そう言う部分はスッキリしない。

 俳優達が声優を務めているが、監督や指導者が厳しかったのか、棒読みが一切なく全員上手かったのは褒めるべき点。周りをプロの声優で固めていたのも功を奏している。

   ≪キャッチコピー≫
世界を変えたければ、この艦に乗れ








d777m at 11:42コメント(0)トラックバック(0)SFアドベンチャー 

2015年02月27日

装甲騎兵ボトムズ/ペールゼン・ファイルズ 劇場版 ['08]

【監督】高橋良輔
【声の出演】郷田ほづみ
       長嶝高士
       江川央生

 ある戦争で1人だけ傷1つ付かずに生き残ったキリコ。ウォッカムはキリコ達が所属していた「レッド・ショルダー」の設立者・ペールゼンを拷問してでもキリコの存在を聞き出し、「ペールゼン・ファイル」なるモノを我が物にする。キリコは何千億分の一ほどのミクロな確率でしか存在しない”異能生存体”で、殺す事が出来ず不死。傷も自然に癒えるが、重傷を負った記憶は消えない。

 ウォッカムは、そのファイルに書かれていた5人の兵士を集め、不死部隊を作ろうと画策。リーダーを務めるノルは逃げ腰で、ヤバイ事があれば直ぐに密かに逃げようとする癖を持つ。ガリーは暴力的で殺人は躊躇せず、そのお陰で命を狙われる事も多く、新人のザキは初対面時からキリコに殺意を抱く。コチャックは戦闘能力は皆無ではあるが、ATの知識が人一倍なのでその知識で隊員達を救っている。ただ、コチャックは戦闘能力が皆無である分中盤までは足手纏いで、コチャックのミスで隊員以外の仲間の車両などが壊滅する事も。でもこのメンバーが「異能生命体」として集められた事を知っているのはキリコだけ。キリコ自身どちらかと言えば無口なので、聞かれていない事は態々知らせる事もない。

 ウォッカムに様々な危険な戦地に送り込まれる5人。AT同士の戦闘シーンはCGも取り入れて迫力あるモノに仕上がっている・・・のだが、何故彼等は戦っているのか、と言う説明が一切ないので初見者殺しになっている。5人が不死だから強いのではなく、素で攻撃能力に長ける感じ。戦争の多さで気候変動が起き、ATやその操縦士をも凍らせる超寒気団・・・の中でも奇跡的に生存する5人。ウォッカムはこれこそ異能生命体だと喜ぶが、コチャックのアドバイスがあったからで、不死は関係ない気がする。

 そして、100年繰り広げられた戦争が終結しようとする目前、ウォッカムは5人に惑星モナドの奪還を命じる。敵のAT集団×僅か5体のAT・・・なので戦闘には相変わらず迫力はあるモノの、コチャックが死亡した事で全員が異能生命体ではないことが判明。

 実は5人の中で異能生命体はそれこそキリコだけ。逃げる事ばかりを何時も考えていたノルが、最期はキリコとザキを逃す為に、一切逃げずに敵ATを巻き込んで自爆したり、ザキはキリコを殺すように洗脳されていたそうだが、誰かに操られる事に嫌気が差して自殺したりとキリコ以外は全員死亡。

 元は「ペールゼン・ファイル」が偽物であり、ペールゼンの掌で踊らされていただけのウォッカム。と言うより、何百億分の一でも居るか居ないかぐらいのミクロの存在者しか居ない異能生命体が一気に5人も居る時点で何か可笑しいと思わなかったのだろうか。

 あと、劇中で流れる挿入歌が合わない事この上ない。折角の良いシーンをその歌で台無しにしていた。まぁ歌い手に罪はないんだけど。

   ≪キャッチコピー≫
全ては、振り出しに戻る。






d777m at 10:48コメント(0)トラックバック(0)アニメ 

2015年02月25日

エクスドライバー the Movie ['02]

【監督】西森章
【声の出演】長沢美樹
       浅田葉子
       小林由美子

 自動車ではAIカーが当たり前になり、自動制御などで運転する必要のなくなった近未来。しかし、AIだからこそ暴走する事も多く、そんな暴走車を止める為に結成されたのが、運転技術の優れたドライバーたちの「エクスドライバー」。

 エクスドライバーの世界大会に出場する事になった理沙、ローザ、菅野の日本チーム。でも早々と理沙と菅野は敗退し、ローザだけ決勝まで進む。AIカーの暴走も、ただの暴走だと”プログラムの不具合”で済むのだが、プログラミングに優れている者はそれを悪用する事も可能。

 エクスドライバーのアメリカチームのスポンサーであるリコは、娘のアンジェラの反抗期に頭を痛める。理沙はアンジェラが12歳なのに巨乳である事を羨ましがっていたけど。リコと中国チームのスポンサーであるワンはライバル。そんな中、アンジェラは父であるリコが、ワン達各国スポンサーと共に今度の決勝で何処が勝つかの賭けをしている疑いを持ち、止めさせる為にサーキット場のクリーニング車を暴走させ火災を起こさせるが、所詮レースが延期になるだけで中止になる訳ではない。

 しかし、リコとワンの一連の行動はギャンブルではなく、金は優勝国を支援する為の資金で、ギャンブルと言っていたのは、最近スポンサーを脅かしている者の存在を明らかにする為の罠。そんな罠に呆気なく引っ掛かるリコの右腕でアンジェラの護衛だったジョー。ジョーもエクスドライバーに成りたくて成りきれなかった人物なので、AIカーをプログラミングする術には長ける。けど、、やはり本物のエクスドライバーには敵わない感じ。でもこうなるとアンジェラの命を狙っていたという過程は一体何だったのか・・・。

 理沙、ローザ、菅野などエクスドライバーたちが乗る車種は皆実在。理沙とローザは高校生だし、菅野は12歳だが頭の良さで飛び級して高校生になっているので、エクスドライバーの仕事をしながら学生もしている。

 理沙と菅野は変にライバル関係を持っているので、直ぐに言い争うが、しっかり協力する時はしている。「エクスドライバー」が既に全世界に知られているので、エクスドライバーが出動する際は他の一般車両は自動で路肩によって停車するという行動を見せる。多分暴走しなければ事故もないのだろう。

 併映する作品共々終始車に乗っていて、演者よりも車の方が主役。アクションは『ワイルド・スピード』と言うシリーズでやりそう・・・。

   ≪キャッチコピー≫
制御不能


<併映作品と合わせた本編>







d777m at 14:25コメント(0)トラックバック(0)アニメ 

2015年02月22日

斜陽のおもかげ ['67]

【監督】斎藤光正
【出演】吉永小百合
    新珠三千代
    岸田森

 太宰治の『斜陽』のモデルで、愛人の娘として産まれた町子。ただ、太宰自身はその愛人と共に自殺を遂げ、そのお陰で町子は複雑な心境。子供の頃は愛人の子供として虐められるし、高校生になっても、周りは色眼鏡で自分の事を見てくるだけ。太宰の正妻で町子の育ての親であるかず子は、一応太宰の事を敬っているが、町子からすれば単なる仮想上の事でしかない。

 そんな中、太宰を研究している圭次と言う大学生と出逢い、心を通わす町子だが、圭次の父は大統領府に務めているので、母の千賀は特に「健全性」を圭次に求める。でも、不良っぽい息子とかならまだしも、一応真面目な息子の人生まで「健全」で纏めて決めようとするところは、単なる「自己保身」であり共感は出来ない。町子も、太宰が愛人なんかと身投げしたのが納得できず、自分が産まれてきた所為ではないかと自責の念に駆られる。

 圭次の親の所為で、町子と圭次が心を通わそうとするのは意外にも序盤だけ。そして、圭次は父の進一郎に反抗し、禁止されていた山登りを2年ぶりに再開。そして町子は、一応父である太宰の本性を明らかにする為に、太宰の故郷に単身赴く。

 かず子と一緒にいたりすると、色眼鏡で見られるばかりの町子なのに、太宰の故郷に行けば全くそんな事はなく、町子の事も暖かく迎えてくれてそのギャップに変な違和感。でも故郷に赴いたお陰で、町子の自責の念は、何時しか産まれて良かったと思う方に向かっている。

 かと思えば、突拍子もなく圭次が山で滑落事故を起こし相棒が死亡。でもそう言うシーンがないので一体何が起きたのか良く分からない。町子は最初圭次が死んだのではないかと思っていたけど、余り付き合い長くなかったのに順応性早いな・・・。

 内容は薄っぺらいけど、吉永小百合の「美」が功を奏している・・・と言う感じの作品。因みに、吉永小百合の出演時の実年齢は22歳だが、高校生役も違和感は全くなかった。



d777m at 11:22コメント(0)トラックバック(0)ロマンス 

2015年02月19日

超時空要塞マクロス/愛・おぼえていますか ['84]

【監督】石黒昇
【声の出演】飯島真理
       長谷有洋
       土井美加

 地球が壊滅し、宇宙では人間と巨人異星人であるセントラーディ軍が戦争をしている。人間は『マクロス』と言う艦隊の中に街並みがある巨大母艦に住んでいる。この「マクロス」は艦隊からロボットのように人間型に変身が可能・・・なのだが、その分街並みも縦型になってあらゆるモノが落ちていくという事にもなる。

 戦闘機パイロットである一条は、ひょんな事から大ファンであるアイドル歌手:ミンメイと出逢う。ミンメイの前ではミーハーな部分を見せる一条。ミンメイはミンメイで、初対面の一条に心奪われる。そしてミンメイは人気歌手なので、早速ミンメイと一条がカップルになったと言う事で大スキャンダルに。何処に行くにも取材陣がやって来てしまうリンとは対照的に、一条の下には誰もやって来ない。

 そんな中、セントラーディ軍は人間が男と女で一緒に居るところを見て驚く。セントラーディ軍は人間の事を”マイクローン”と呼んでいる。異性同士の付き合いに興味を示したセントラーディ軍は、一条とミンメイ、一条の先輩であるロイなどを拉致。異性同士の「抱く」や「キス」などを見て驚くセントラーディ軍が何気に面白い。

 ミンメイと離れ離れになり、代わりに上官である未沙としばらく一緒になる一条。偶然着陸した場所が荒れ果てた地球で、しばらく一緒に居る内に、未沙と一条の間にも恋が芽生える。でも一条の本心としては、将来の事も考えて未沙の方を取るらしい・・・。

 人間としては普通の事を何でもかんでも驚くセントラーディ軍では、男と女で戦争をしている民族。人間の言葉も物珍しいモノばかりなので、「冗談」や「文化」と言う言葉や意味にも興味津々。セントラーディ軍艦隊司令のブリタイは、その興味でマクロス艦長であるブルーノと和平交渉。

 しかし、和平交渉を行ったのも束の間、セントラーディ軍司令長官のボルドザーが、大艦隊を引き連れてマクロスを攻撃し始める。そこで解決の鍵となるのがミンメイの歌声。偶然未沙が見つけたボードが数百年前のセントラーディ軍が作ったという歌詞だったことで、ミンメイがその歌を披露、これがタイトルの「愛・おぼえていますか」。

 この歌を聴いて人間(マイクローン)の文化を守りたいとブリタイ達がボドルザーに叛逆。最終的にはマクロスとその艦隊、セントラーディ軍の艦隊が揃ってボドルザーに対峙するという異色の構図に(セントラーディ軍の男と女が共闘)。まぁそれでも最終的にボルドザーを倒したのは一条だったけど。一応これで平和にはなったけど、地球は壊滅している訳でちょっと複雑な心境の終わり方。







d777m at 21:25コメント(0)トラックバック(0)アニメ 

2015年02月17日

香港黒社会/喧嘩組 ['98]

【監督】原田昌樹
【出演】小沢仁志
    山口祥行
    かとうあつき

 喧嘩だけで稼ぐ組織として立ち上げた室町率いる「喧嘩組」。ただ、最近は用心棒などの仕事なんて来ないし、更に武器は持たない主義という所為もあって、仕事が来ず金に困っている。室町と同じ喧嘩組の仲間2人は、どうしても金が欲しくて近辺の店からみかじめ料などを取りたいと思っているが、弱い者虐めが大嫌いな室町は、みかじめ料なども反対。

 そんな中、「ドラゴン・エージェンシー」と言う会社からチンピラ退治の仕事を頼まれる・・・のだがお断り。強い奴と闘うのがモットーの喧嘩組なので、チンピラ退治は割に合わないらしい。金に困っている割には意外と拘る。リーダーの室町と仲間2人のやり取りは完全コント。

 そんな中、覆面を被った数人の人たちが暗躍し、中国から日本に密入国させていて、その実態は彼等を殺害して臓器売買をする事。そんな覆面組の後ろ盾になっているのが、「ドラゴン・エージェンシー」。現実に中国には、アジア最強のマフィアという声が名高い「スネークヘッド」と言う組織があるが、それを踏襲している。そして、麻薬売買も手掛けている。

 室町は、ひょんな事から覆面組に属していた女性と心を通わすが、それがどういう訳か、「室町とその女性が付き合っている」・・・と読むドラゴン・エージェンシーの社長は、彼女の妹を臓器売買の献体として殺害し、彼女自身も拷問。因みに、彼女の拷問シーンは10分近くあって冗長。10分も拷問シーンを入れるぐらいなら、喧嘩組の喧嘩シーンをもう少し増やすべき。

 最後のドラゴン・エージェンシー&覆面組と喧嘩組の決戦では、覆面組は皆銃や青竜刀を持っているのに、喧嘩組は銃を持った相手にも平然と素手で立ち向かって勝っていたりする。

 決戦が終わったかと思えば、1人頭5万の仕事が舞い込み、重傷で傷が癒えていないのに次の現場に向かおうとしたりする。体がどんな状態でも喧嘩さえ出来れば良い・・・と言うような組織らしい。

 放映時間が72分と短いのに、殺害シーンや拷問シーンが普通にあるので中身が異様に濃い(しかも喧嘩組の活躍よりそちらに時間を要している印象)。

   ≪キャッチコピー≫
日本の裏社会に巣喰う香港マフィアを鋭く暴いた衝撃作!!






d777m at 19:12コメント(0)トラックバック(0)任侠 

2015年02月15日

劇場版 ハヤテのごとく!/HEAVEN IS A PLACE ON EARTH ['11]

【監督】小森秀人
【声の出演】白石涼子
       釘宮理恵
       田中理恵

 夏休みが終わりに近付き、既に怠そうなナギ。このままだと再び登校拒否にならざるを得ないと危機感を募らせた秘書のハヤテは、歩の提案で、彼女の田舎を訪れる事に。「田舎には何もない」という考えを、「何もない事がある」と言う前向きな表現に持って行く歩だが・・・いざ、田舎に着いてみれば本当に何もない訳で、余りの暑さと同じテンポで同じ鳴き声を発する蝉にキレるナギ。

 そんな最中、ハヤテの目の前に現れた着物を羽織った謎の女性。彼女はハヤテの事を助けると小声で言った後姿を消すが、真夜中に再び現れる。そんな彼女を必死に追うハヤテと、急に走り去るハヤテを追いかけるナギ。しかしナギは謎の遊園地に辿り着き、奇妙な結界でルカや鈴音たちと共に出られなくなる。従業員や客は一切居ない遊園地ではあるが、アトラクションは動くので、順応性の早いルカや鈴音はちゃっかり遊びを満喫していたりする。

 逆に結界の外に居るハヤテやヒナギクからは結界内のナギ達の存在が記憶から消滅。でもハヤテもヒナギクも頭の奥底で何かを忘れている気がしてスッキリしない。ハヤテは、ナギの親に自分の親の借金を肩代わりして貰って、そのお返しに肩代わり分返金するまで秘書として働いているが、着物の女性はその束縛からハヤテを解放しようとしている。ナギの存在がハヤテを束縛する、ならばナギの存在を消して借金分は払える宝物を渡せば良いという女性の考え。シリアスな展開のように思えるが、シリアスな部分にもちゃっかりギャグシーンを導入してシリアス部分を見やすくしている。

 ナギのハヤテに助けを呼ぶ叫び声は結界にヒビを入れ、それが切っ掛けでハヤテの記憶からナギが復活。物凄い運動神経でナギの元に駆け寄るハヤテ。でもハヤテ自身も実力で借金を返済したいと思っているし、着物の女性もナギに何かしようとは更々思っていない。

   ≪キャッチコピー≫
執事もお嬢様もアキバも夏の田舎も繋がっている。






d777m at 15:04コメント(0)トラックバック(0)アニメ 

2015年02月13日

図書館戦争/革命のつばさ ['12]

【監督】浜名孝行
【声の出演】井上麻里奈
       前野智昭
       沢城みゆき
【ゲスト声優】イッセー尾形

 検閲制度で政府に不利な本は取り締まられる時代。本を守る為に図書館が設置した防衛部隊「図書隊」。アニメ版の続編なので、教官の堂上と部下の郁は既に恋人関係。でも郁は堂上との関係を余り認めようとはせず、常に照れ隠し。

 そんな中、原発でのテロ事件が発生し、その内容が当麻蔵人の小説に酷似している事から、図書隊と対峙する「メディア良化委員」は当麻を逮捕する為に動き出す。そして、その当麻の護衛を任された堂上と郁。メディア良化委員は”良化”とは名ばかりで、取り締まる為に何故か銃を持ち、命令があれば撃つ事も辞さない。メディア”悪化”委員という名の方がすんなり来る感じ。

 当麻が捕まれば、それを発端に作者狩りが始まると警戒した図書隊は、当麻を守る為に躍起。良化委員も彼の動きを制限する為に、小説を書く事を違憲として当麻を告訴。ただ、図書館や本屋など売られている本は取り締まられるが、個人が持っている本までは取り締まらないので、今の内とばかりに当麻の小説が売れたりもするし、良化委員の中にも当麻のファンが居たりする。

 情報屋の麻子は、図書隊の光の兄で、図書隊側でも良化委員側でもない中立の立場である慧と交流。慧の発言力が大きい事で、良化委員の人間を図書隊側に覆させる「革命」を画策。これによって徐々に良化委員のやり方に反対する輩が出て来るが、当麻の裁判は負け続けるばかり。

 そこで何気なく郁が発案したのが、「他国への亡命」。日本で作家として活躍できないのならば、一層他の国へ行くという粗筋。元々図書隊も当麻の裁判が勝てるとは思っていない。

 因みに郁自身はさほど小説に興味はなく、登場人物の特徴などに興味を示す「キャラ読み」しか行っていないので、どの小説にどんな登場人物が登場したか・・・は分かっているのに、肝心の小説の内容は直ぐに忘れてしまうタイプ。ただ、高校時代に買いたい本が取り締まりに遭って取り上げられそうな所に、堂上が来て助けてくれた事が図書隊に入った切っ掛け。

 大使館に行く際に、良化委員の銃撃で足に重傷を負った堂上に代わり、郁が1人で当麻を護衛する事に。当麻を女装させて堂々と大使館に行かすつもりが、ひったくりに遭いあっさりと正体がバレる情けない当麻。そして、ずっと小説を書いていた所為の運動不足なのか、逃げるのも凄い下手で色んな何でもないところに躓いている。そんな所に助けに入る郁だけど、郁も車の運転がそんなに巧くないのか蛇行運転気味。

 良化委員も当麻逮捕に必死なので、銃撃して車を止めようとするが、そんな時に都合良くというか良い具合にやって来るのが英国総領事館の車両と図書隊の面々。総領事館の車両は「治外法権」なので1度車に乗せれば許可証がない限り、何人も逮捕は出来ず、当麻の亡命は成功。小説を書き続ける為なだけに亡命しないとならない世の中も世知辛い・・・。

 でも、日本政府は海外の弾圧に弱いので、これを機に良化委員設置の考え直しを政府は余儀なくされる事に。「表現の自由」が利かず、政府に不利な事は消去しようという体制は、今の中華人民共和国に似ている・・・。

   ≪キャッチコピー≫
”好き”から逃げない。








d777m at 20:49コメント(0)トラックバック(0)アニメ 

2015年02月12日

劇場版∀ガンダム I/地球光 ['01] 

【総監督】富野由悠季
【声の出演】朴路美
       高橋理恵子
       村田秋乃

 地球人に馴染む為に、月から1人の少年:ロランが降り立つ。ロランはハイム家で働きながら、徐々に地球での生活に馴染むのだが、丁度馴染んできた頃に、故郷の月から軍隊(ムーンレィス)が地球帰還作戦を実行。地球の自警団と戦争が勃発する・・・。

 ロランがハイム家に馴染むまでがスピード放映という感じでめちゃ速い。そして、土の中から目覚めるMS(モビルスーツ)「∀(ターンエー)ガンダム」。ロランに乗るように誘うMSだけど、何か何もしていないのに勝手に起き上がるし、勝手に動くしでどのように自動起動しているのか疑問。ロランが乗った所で説明書も何もないので、ロランも上手く乗り熟せない。

 そして街を破壊し始める月軍隊のMS。ロランは月出身ではあるが、戦争では自警団側に付く。ただ、自警団であるが故に、人間の殺傷は厳禁。その為、月軍隊MSの足を切り落として追撃を不可能にする・・・と言う作戦に収める為に、遠慮なく攻撃してくる月軍隊に苦戦の自警団。

 ロランは月の人間でもあり、今は地球に馴染んできた事もあって、戦争で同胞と戦う事に複雑な心境。ただ、両方を知っているからこそ、共存も願っていてムーンレイス司令部との交渉にも買って出る。親睦パーティでロランは女装も披露。

 キエルとディアナが似ていると言う事で、ちょっとした遊び心で2人が入れ替わる。でも、父の墓の前で理不尽な悲しさを見せた所為か、ロランとキースにはあっさりバレている。でもキースは知っていて黙っている感じ。

 ∀ガンダムを徐々に乗り熟すようになって来たロランだが、まだ細かい作業が出来ない。ただ、Iシールドがあるので、他のMSに比べれば防御力は高い。戦う事よりも、率先して何かを守る方を重点的に行っている。そして殺傷厳禁なので、ムーンレイス側に死傷者が殆ど出ない。でも向こうは遠慮ないという理不尽さ・・・。

 ムーンレイスが核爆弾数個を盗み、とんだ拍子で核爆発を起こしてしまう所で終わり後編へ続く。お互い死傷者が殆ど出て居ない所為か、何があっても決して士気が下がらない。もう常に最後まで戦う気満々と言う感じ。

 今度は自警団がムーンレイス本拠の月を直々に攻めようとも画策中。

   ≪キャッチコピー≫
人は癒やされ、ガンダムを呼ぶ!






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2015年02月10日

ゼロ・アワー ['10 ベネズエラ]

La Hora Cero

【原題】La Hora Cero
【監督】ディエゴ・ベラスコ
【出演】ザパタ・666
    アマンダ・ケイ
    エリック・ウィルドプレット

 殆どの病院で医師が賃金を上げる事を求めるストライキを起こし、史上最悪の”ゼロ・アワー”(病院で医師数0の危機的状況)に陥るベネズエラ。殺し屋集団のパルカは、銃撃された幼馴染みで妊娠中のレディディを救う為に病院へ直行。しかし、ストライキで診察が出来ない状況だった為に、ここの医師を連れて別の大きめの病院へ向かい、患者と医師を人質に取り、病院を占拠。1人の女性を救う為なら手段は選ばない。

 何時何処で誰が通報したのか、病院の周りは警察で取り囲まれる。取り仕切るペーニャは冷静に人質救助優先をモットーとするが、逆に突入を急ぐ知事。でもペーニャは、普段は電話で指示を仰ぐだけの知事が率先して現場に来ている事を怪しみ、人質の中にスキャンダルになるような者が居るんじゃないかと睨んでいる。

 同じく何処で聞きつけたのか、誰もまだ報道していない病院の占拠事件をいの一番に取り扱える事でウキウキしているリポーターのベロニカ。カメラマンのレラーラと共に単独取材に望もうとするが、病院内のテレビでもちゃっかり映されるので、殺し屋集団に拉致されて病院内に入れられる。しかし、パルカはこの報道を利用して、医療を無料で請け負い、来た患者の人数だけ人質を解放すると宣言。貧富の差が激しいベネズエラなので、貧困層からは大歓迎され、パルカは一躍英雄になる。

 逆に知事と警察は、この患者と人質の交換を上手く利用し、警察を患者として紛れ込ませる。パルカは見た目用心深そうに見えて意外と隙が多く、仲間に警察との内通者が居るって事も気付くのに時間が掛かりすぎ。そして、殆どの病院がストライキ中の中、やたら厳重に包帯を巻いている患者を怪しいとは微塵も思っていない(それが紛れ込んだ警察)。そして、患者としてやって来る者の持ち物検査だってやらない。

 そしてレディディは知事の元秘書で、レディディを撃ったのはパルカ自身。住所しか知らされず、仕事として銃撃した後に彼女だと気付いて治療する事になったのが事実。つまり、パルカの仲間や巻き込まれる医師は完全パルカの尻拭い。

 レディディと最初に巻き込まれる医師だけは、人質以外では助かっているのが救い。でも、知事の悪どい部分やスキャンダルな部分が、判明しても何もなかったので、せめて知事の凋落部分はあっても良かった気がする。

   ≪キャッチコピー≫
貧しき民衆の英雄か、残忍非道な死神か・・・?








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