The Road of the Rings The Two Towers

【原題】The Load of the Rings : The Two Towers
【監督】ピーター・ジャクソン
【出演】イライジャ・ウッド
   ヴィゴ・モーテンセン
   イアン・マッケラン

呪いの指輪を捨てる為に滅びの山とされる場所へ向かうホビットのフロドとサム、サルマンの手下に連れ去られたメリーとピピンを追っている剣士のアラゴルン、エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、基本はこの2組を交互に映し出して物語が進行するが3作全てではあるけど、やっぱり放映時間が長いのがネック⋯。

 冥界の王であるサウロンを慕う闇の魔法使い:サルマンは世界制覇的なモノを画策し次々とオークの仲間を創り出している。サルマンとサウロンは何だか名前が似ているので時折ゴッチャになる。序盤からフロドとサム組には指輪の元持ち主であるゴラムが妨害。フロドはゴラムが大昔にホビットと似た様な境遇でスメアゴルと呼ばれていた事で、以降ゴラムを滅びの山への案内人として同行させる。

アラゴルン達の組は前作で滑落した筈の魔法使い:ガンダルフと再会。フロドとは完全別行動な為、フロドとサムだけはガンダルフ帰還を知らないままではあるが、森の守り神:エントが2人を助ける為、ここからは3組進行になる。物語の肝はサルマンと右腕:グリマに操られていたセオデン王率いる城塞:ローハンとそこでの防衛戦。

 1万のサルマンオーク部隊との対峙ではあるが、オーク側も城壁対策に梯子持ってきたり扉対策に破城槌使ったりと戦い方は人間的。オークが言わば造られた怪物の割には歩き疲れる所があったのが何だか意外。そしてゴラムはフロドとサムに何もせずに純粋に道案内したい善心と、殺して指輪は返してもらうべきと言う悪心で葛藤。最終的には悪心が勝って最終章に繋がる感じだったけど。

 アラゴルンとレゴラス、ギムリが多勢なオーク相手に強すぎで、やられるのが精々モブな兵士だけだった。

   《キャッチコピー》
新しい出会いと別れ──