もう、いつの話だ?!って感じだけど
しばらく中断していた去年のBrescia里帰りネタの続きを・・・

滞在中、美味しいものいっぱい食べたけど、
中でも一番印象的だったお店

Lido 84HP

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Gardone Rivieraにあるミシュラン1つ星リストランテ

Bresciaに住んでいた頃は、
こういう超オシャレな星付リストランテなんて行った事なかったし、
ヌオーヴァ・クチーナ(新イタリア料理)の立役者
グアルティエロ・マルケージ氏のお膝元Franciacortaの近くに住んでいても
地元民はそういうリストランテには行かないもので、
伝統的なトラットリアやスピエドが一番!という生活。

でも今回は滞在中1回くらいは、こういうお店で贅沢なランチをしてもいいよね〜

まずは出発前にお店のHPから予約のメールを入れたところ、
30分後に速攻返信が!早っ!

メールの対応もとても親切・丁寧で、
もう、この時点で好感度UP! 期待度MAX



当日はワクワク・ドキドキしながら
ガルダ湖畔の街・Gardone Rivieraに向かいました

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湖沿いの道をブラブラ15分ほど歩いてお店に到着♪
対岸に見えるのはSirmioneの古代ローマ遺跡Grotte di Catullo


最初の写真のエントランスを抜けると・・・

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実は旅の計画を練って、インスタを見ていたら、
この景色に偶然遭遇

最初は、「何?この小屋みたいなリストランテは?」
・・・と思ったのがLido84を知ったきっかけ

実際は小屋どころか、むちゃくちゃ広い敷地で
いくつも違った雰囲気のSalaがある星付リストランテだったんだけどね。

お外大好きなイタリア人達は、
夏にはまずこのテラス席から埋まると思うんだけど、
私はメールで室内で且つ湖が良く見える席を・・・とリクエスト。

オープン時間前に到着してしまって、
エントランス前でしばらく時間をつぶして開店直後に入店

すると、一番最初に迎えてくれたのは、
このリストランテのオーナーシェフのリッカルド・カマニーニ氏だった

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この写真の人懐っこい笑顔のまま

「遠い日本からようこそ!」と、
あれ?私、シェフのお友達だったっけ?!・・・と
錯覚してしまうくらい、気さくに出迎えてくれました。


案内されたのはこちらのSala

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メールでリクエストしていた通り、
窓際の席に案内されました。



おまかせのPranzoのコースを予約していたので、
ワインは地元のLuganaのFermentazione Spontanea(自然発酵ワイン)を



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最初に出されたこの薄焼きパンが美味!


まずは、キノコのポタージュにガルダ産のオリーブオイル

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次は魚のブロード
これは、日本の出汁そのままではないの?!

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サーブしてくれたシェフに聞くと、
日本は大好きで何度か来たことがあるそうで、
その時京都で飲んだ出汁の美味しさに驚愕して
日本の出汁のとり方を研究したそうな。
素材はイタリアの魚と海老でとったブロードだけど、
イタリア式ではなく和食の出汁のとり方で作ったと
それはそれは丁寧に教えてくれた

「私の出汁のとり方はどうですか?」と聞かれたので、

「Perfetto!!!(完璧!)」と答えると

「日本人の方にそう言ってもらえてすごく嬉しいです。」と
あのリッカルドスマイルで言われて萌え〜〜


パンとグリッシーニも運ばれてきて
いよいよ本格的にお料理スタート!

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このパンも、60cmくらいあるグリッシーニも
それはそれは美味しいの



前菜その1
ガルダ湖の淡水魚(サルメリーノ)と
オレンジの香りを閉じ込めたタピオカの前菜

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これも多分、日本でイクラを食べて思いついたのかな・・・
タピオカの食感がイクラそっくり!
口の中でオレンジの香りが広がって、
マヨネーズタイプのソースと淡水魚がマッチして美味〜〜
初めて食べる味で新鮮な驚き

さんざんイタリアのマヨネーズをけなしまくってきたけど、
さすが星付リストランテの自家製マヨは違う!


前菜その2
ガルダ湖の魚のタルタル 
さっきの前菜と色は似てるけど、
また違ったベースのソース
ヒマワリの種がアクセント
上のイチジクの葉っぱは食べないでねと言われた

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プリモその1
太めのスパゲットーニにチーズとビール酵母をカリカリにしたもの

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ビール酵母?!と聞いてかなり衝撃的だったけど、
確かにこれだけたべたらビール酵母なんだけど、
全部を混ぜ混ぜして食べるとナッツのような食感と風味に変わった
とってもシンプルなパスタだけど、パスタ自体がもう最高に美味しい

色々具に凝ったパスタは日本で嫌っちゅー程食べられるから
こういう外見はシンプルなパスタが
あぁ、イタリアに来たなと実感させてくれる




プリモその2
黒ニンニクとベリーのリゾット

イカスミじゃないんだな〜〜

このモダンアートの様なお皿が
このシェフの代表的な一皿。

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見た目はかなり前衛的なんだけど、
リゾット自体は普通にちゃんと美味しい

でも、食べ終わった後の皿がムッチャ汚くなる
・・・ま、そんな事は気にしないでいいんだけど



セコンドその1
仔牛の心臓をムニエルにして
人参と野生のハーブで作ったソースをたっぷりと

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仔牛の心臓は外はカリッと中トロトロであん肝みたい




セコンドその2

タルタル用の牛肉をレアに焼いて
仔牛とアヒルでとったソースをかけて
仕上げにベルガモ産のラルドを乗せたもの

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肉の温度でラルドが溶けて透明になった所をパクッと。。。
一皿に4種類の肉が使われていて、なんて贅沢な一品

もう、この時点でかなりお腹いっぱいだったんだけど、
これは本当に美味しかったな〜〜

マダムHさんは、もうここでギブアップで
「こんなに美味しいのに、もう食べられない〜〜」と
泣く泣く私に半分くれた。


付け合せはジャガイモのプレ
見た目はそっけないくらいシンプル

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・・・が、
これがむちゃくちゃクリーミーで美味しいのなんの


でも、まだまだ終わらないんだな〜



デザートその1
トルタ・ディ・ローザ

トルタ・ディ・ローザはBresciaのケーキ屋さんだったら
どこにでもある定番焼き菓子なんだけど、
こんな形状のは初めて見た

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これが笑っちゃうくらいデカいんだな

9皿の料理を食べた後で、コレですか?!みたいな。

こうなったら、別腹発動!!!



小鍋に入ったザバイヨーネを付けて食べると天国に行ける

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この黄金色のザバイヨーネを見て!
こんなザバイヨーネ初めてだわ

ザバイヨーネの瓶詰があったら欲しい。。。
その位美味しい




そして、
「せっかくなので、違うドルチェもお持ちしました。
 お二人でシェアしながらどうぞ。。。」と
チョコレートケーキもキターーーッ

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いやいやいや。。。嬉しいやんか〜〜

ギブアップしたマダムは一口だけ味見して
「あ〜〜ん、こんなに美味しいのに食べられない〜〜
・・・と、またまた悶絶。

結局私がまた頂きました。


さすがにあの巨大トルタ・ディ・ローザは全部食べられなかったのよね。。。

でも、
「全部食べられないお客様は多いですよ。
皆さん、お持ち帰りされますが、あとでお包みしましょうか?
明日の朝食にまた軽く温めて頂くと美味しく召し上がられますよ。」
・・・と、わざわざ頼まずともこう言ってくれる。

持ち帰ったトルタ・ディ・ローザは、
翌朝、温めて美味しく頂きました
欲を言えば、あの黄金色のザバイヨーネもお持ち帰りしたかった。。。



ドルチェはつづくよ。。。

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テーブルでサーブしてくれるトッローネ



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これまたテーブルでサーブしてくれる
トリュフチョコ


別腹総動員して全部制覇する私

50を超えてさすがに若い頃より全然食べられなくなった私だけど、
ここぞ!と言う時は我ながらスゴイ底力を発揮するわ〜〜〜


やっとラストのカフェ

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ここまででなんと3時間半のランチ!!!


でも、全然長すぎ〜〜とか、間延びした感じは無くて、
お料理もいいタイミングで出てくるし、
もちろん、ワインはどこからともなくソムリエがやって来て
絶妙のタイミングで注いでくれる。

そしてこの店の特徴の1つがサービス。

通常、星付リストランテになると、
テーブルごとに担当のサービス係が決まっていて
その人がつきっきりでサービスしてくれるんだけど、
ここは入れ代わり立ち代わり、色んなカメリエーレがやってきて
途中、厨房のコックさんもやって来た。
お料理の説明だけでなく、気軽に色んな話をしてくれるので、
3時間半、全然退屈しない。
お店全体でお客様をおもてなししましょう!という雰囲気が感じられて
凄く楽しかった

そして、オーナーシェフのカマニーニ氏が
実は一番良く働いているのでは?と思うくらい、
とにかく各テーブルを回りまくって喋りまくり。

いつもニコニコしてて、
話し方や立居振る舞いはとってもエレガント


今、イタリアでも新進気鋭のスターシェフなんだけど、
カッコつけた感じは全く無くて、
お料理も素晴らしかったけれど、
シェフの人柄が人々を惹きつけるんだな〜と実感。

働いている人達も皆とてもフレンドリーで
とっても楽しそうに働いてる。

私達は最初の客だったんだけど、
気が付くとSalaは満席。
シーズンオフの平日のランチでも結構な人が入っていて、
特に、隣のテーブルのカップルは10皿の料理ごとにワインを変えていて
ヒェ〜〜〜ッ!良く飲むな〜〜と思いながら見てた。

他のテーブルも、お客さん皆が
それぞれとってもリラックスしながら食事を楽しんでいて
お店全体が凄くいいオーラに満ちてるって感じ

それもこれも皆含めてのミシュランの星なのね


お料理とワインを含めて2人で196ユーロ
(当時のレートで26,000円くらい)
ランチとしては奮発したけど、
食べ終わった後の満足度はそれ以上でした



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