2016年12月07日

シャオ!シャオ!シャオ!

2016.12.5 ムサシノシャオ!!!

12月5日のムサシノシャオ!!!@武蔵境STATTO、大興奮のうちに終わりました。出演者の皆さん、STATTOの皆さん、来場者の皆さん、本当にありがとうございました!!!

ルネ・シェヴィリコフスキ



タクロウ三鷹ブギーズ



東京未開封



Duck Tetsuya



トマーニョ

(オープンマイク参加)


JETヒロシ



※それぞれの名前をクリックすると他の写真もご覧になれます。


予想以上に濃く、クオリティの高いパフォーマンスの連続でした。全員見応え満載だった! やってることはバラバラなのに、不思議と一体感があった。これぞ、どんな表現でも一緒だという「韶」(シャオ)の姿です。みんなが「シャオ」と連呼してくれたのは個人的にも嬉しかった。

ルネ氏の劇朗読は長い時間でも見放せないほど練られて進化した。タクロウさんが軽快なブギーで場を一気にヒートアップさせた。本当に楽しくなった。未開封氏はラップと笑いを巧くブレンドしてその特異性に磨きをかけた。そして宮城から来たTetsuyaさん、正しくエンターテイナー! 踊らずにはいられないロックンロールと連動したソツのないMC。本当に酒じゃなくて音楽で酔っ払いました。オープンマイクでご参加頂いたトマーニョさん、西多摩郡瑞穂町から来た好青年。ピュアなアコギ弾き語りを魅せて下さいました。

共同企画者のJETヒロシさんも、いつものように真っ直ぐで熱い、そして温かい想いを裸で届けてくれました。この人に助けられている人は多いと思う。私は今回も多いに助けてもらいました。衷心から感謝です!!!

守山ダダマ 2016.12.5私は2016年の撫で納め。より新しいことをやろうという撫読の、現時点での集大成でした。Tetsuyaさんの片足を高く上げる動きを取り入れさせて頂きました。テキストの一度読んだ箇所をくり返し読んじゃったり、後半は帽子から汗がボタボタ落ちるような有様でしたが、言葉とそのすき間の無音の世界を、しっかり見せつけられたかと思います。私はまだまだ絵レ氣ギター撫で朗読、略して撫読をやり続ける。もっとデカいスケール感で、もっと有無を言わさぬ撫読をやりたい。突き進むのみです。

【2016年12月5日 ムサシノシャオ!!!@武蔵境STATTO セットリスト】
1.おのれ(インスト)
2.入場曲
3.水差し野郎
4.俺の透明のビニール傘を返せ
5.(株)三毛猫投入所 社歌
6.わたしを救うのは
7.違いを愛する男
8.ライフイズビューティフル


ルネ氏が撮影してくれたライヴ動画です。

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dadama2005 at 11:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)音楽 | 想楽

2016年12月05日

今夜はムサシノシャオ!!! / 撫で納め

2016.12.5 ムサシノシャオ フライヤー 2016.12.5 ムサシノシャオ出演者

バタバタしていて充分な告知ができませんでしたが、今日はムサシノシャオ!!!です。

皆さん武蔵野、武蔵境を盛り上げましょう。

鈴木知文昨日は人生ライブ・鈴木知文さんのワンマンライブを見届けに行きました。2時間で30曲、序盤からあの嗄れた声で飛ばしていたので後半どうなるかと思ったけど、ラストの「人生ライブ」、アンコールの「自問自答」まで完璧にやり抜きました。男の生き様が全てステージに表れていた。私ももっと頑張ろう、もっとやるぞという気にさせてくれました。

しかし…ライヴをだんだんやりづらい環境になっている。昨日の会場だったReefさんも今の場所では今年限り。ライヴハウスは減っていく傾向。昨日終演後に泥窪さんとも話したけど、これからは演者が自分たちで場所を作っていかなくてはいけないのではないかと思います。

私の場合は、動画という形で考えています。そして路上ライヴ。まだやれてないけど、機材が無くてもできる利点がある。

こういう御時世、ライヴハウスでライヴをやらせて頂けるのはありがたいこと。今日はSTATTOさんとの共同企画です。オープンマイク枠もありますので是非! 私個人としては2016年の撫で納め・読み納めとなる予定。次のライヴは年明けも未定で、しばらくないかもしれないので是非に是非に観て頂きたいです。どうぞ宜しく!!!

12月5日(月)
想楽守山流&武蔵境STATTOプレゼンツ
『ムサシノシャオ!!!』
@武蔵境STATTO
OPEN 18:30 / START 18:45
adv \1500 / door \1800

出演順、出演時間
.襯諭Ε轡Д凜リコフスキ
(18:45〜19:00)
〜オープンマイク〜
▲織ロウ三鷹ブギーズ
(19:10〜19:35)
〜オープンマイク〜
E豕未開封
(19:45〜20:10)
〜オープンマイク〜
Duck Tetsya(宮城)
(20:20〜20:45)
〜オープンマイク〜
JETヒロシ
(20:55〜21:20)
〜オープンマイク〜
守山ダダマ
(21:30〜21:55)

※オープンマイクの時間は状況次第で変更の場合あり



dadama2005 at 13:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)想楽 | 告知

2016年12月04日

燃えた八王子・撫でよドラゴンズ

中日ドラゴンズ おぐまゆき、MIZOROCK、テツシ

八王子びー玉での『真冬の熱闘部屋』、無事終了しました。皆さんありがとうございました!!

野球好きの人が集まると聞き、野球縛りのイベントかと思ってたら、違ってた…。

でもタイトル通りの熱闘になって盛り上がったし、満足です。

おぐまゆきさんの弾き語りを観るのは2年前に大分で対バンして以来だったけど、やっぱり別格で、カッコ良かった。既に47都道府県ライヴ制覇を果たし、もう2周目に入ってるそうですが、やはりツアーの中で鍛え上げたものがあるのでしょう。ベイスターズの応援歌なら何でも歌えると余裕げに言い切ってみせたり、横浜愛も感じられました。ロッテファンのMIZOROCKさんのギタープレイは私も参考にしたい。私はリフを増やすと良いと言われたけど、本当にそういうものを吸収していきたいです。テツシさんのブルーズも、年季が入っていて楽しめた。会場に着く前からアルコールが入ってたけど、酒が音楽の良い要素として流し込まれている感じでした。

守山ダダマ 2016.12.3 八王子びー玉私はドラゴンズ絵レ氣も使っての撫読ライヴ。「燃えよドラゴンズ!」も歌えばよかった。川柳ではDJホンダを知ってる人がいなかったのが失敗ですが、良いギタープレイができたかと。オーディエンスの皆さんのノリが良くて、突っ込み所満載なライヴでも楽しんでもらえたようで何よりです。

ライヴは人と直に向き合え触れ合えるのが良いところと前の記事に書きましたが、まさしくlive、生きる感じが味わえるのがまたたまらないんですよね。ステージの上ではごまかしが効かない、全てさらけ出してしまう、でもそれがやめられない。夕べは本当に生き生きと生きて一体感を味わえました。

テツシさんからは「異種格闘技戦ができて良かった」と言ってもらえたし、大好きだとも言われた。野球じゃなかったけど、音と言葉で良いスポーツができた。これが予想外の収穫、八王子土産です。

おぐまさん以外のお二人は八王子在住で、打ち上げではローカルトークをたっぷり聞けて楽しかったし、懐かしかった。私はかつて2年ほど八王子で働いていました。その時の同僚は殆ど八王子の地元民で、国立(駅。住所は国分寺市)から来ていると言ったら「遠くから来てるね〜!」と言われた。電車で15分だけど。多摩の西の都・八王子はやっぱり東京とは違う。独自の文化を持った地方都市であると再確認できたのがまた良かったです。

ドラゴンズファンである店主のはりまさんも交えて、マニアックな野球トークができたのも本当に良かった。楽しすぎて、終電でそのまま吉祥寺まで行ってやはり野球好きの集まる店で飲んじゃいました。ちょっと残念な知らせもあったけど。やっぱり野球最高です。

2016年12月3日使用絵レ氣ギター【2016年12月3日 真冬の熱闘部屋@八王子びー玉 セットリスト】
1.おのれ(インスト)
2.俺様は四塁手
3.鋼鉄川柳
4.(株)三毛猫投入所 社歌
5.淋しさ林
6.それでも生きるマニア
7.ライフイズビューティフル

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dadama2005 at 17:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)運動 | 音楽

2016年12月03日

活動場所を考える・今夜は竜魂燃焼



先週のよしろうまつりでのライヴから。ルネ・シェヴィリコフスキ氏撮影。

ライヴをすることの良いところは、オーディエンスの人たちと直に向き合い、触れ合うことですね。そこでしか生まれないものがある。CDを作ったり、動画を作ったりするより、やっぱり人前でライヴやるのが一番だわ。

でも、その一番やりたいことであるライヴも、今年はあと2本。明後日で2016年の守山ダダマのライヴ活動は終わる予定です。早すぎる気もするけど。年内はもう1本ライヴのオファーがあったけど、諸事情により辞退しました。

残念ながら、だんだんとライヴがやりづらい環境になってきてる気がする。10月は5本あったけど。波があるのかもしれない。でも、去年からずっと悩んで、一時ライヴ活動休止してまで悩んでいた活動の在り方についてようやく方向性を見出す好機かもしれません。

出雲・日御碕からの夕陽出雲で、阿国の墓、於国塔、そして宍道湖で撫読をやり撮影もしたことで思いついたのですが、今後は動画を表現活動のもう1本の柱にしたいです。

(関係ないけど写真は日御碕からの夕陽)

ユーチューバーになるわけじゃないけど。やってみて面白かったし、ライヴの集客、知名度向上にも繋がるのではないかと。

数ヶ月前にある人から紹介されたパフォーマーの人がいて、話を聞いてみたら「これだけ動画文化が発達してるのにまだ人前でライヴをやる人がいるのか」みたいなことを言ってて、その時はその発言が全く理解できなかったけど、今になって少しわかる気もしてきた。いや、ライヴが一番だけどね。ライヴができなくなったらどうするか。

路上ライヴも、もう「やらなきゃいけない」ところまで来てるのかもしれません。思えば通常のライヴは、やる場所を与えてもらっている。先週サトチエさんが言ってた「いつまでもあると思うな好きな店」を思い出す。自分で場所を作らなきゃいけないのではないか。何もない所から表現を生み出す。

今は、与えてもらった2つの場で、やりきるのみ。

今夜は久しぶりの八王子。おぐまゆきさんからの召喚を受けて、野球好きの弾き語りバトルに出ます。もちろん絵レ氣ギター撫で朗読で。いつもアウェイですが、今夜はある意味ホーム。初めて行きますが会場のびー玉の店長は一度対バンしたことのある熱烈な竜党です。今年は散々だったドラゴンズ。私が勢いつけて来年に繋げます。ジョイナス!

12/3(土)
『真冬の熱闘部屋』
@八王子びー玉
Op19:00st20:00¥1080+1od

テツシ
守山ダダマ
MIZOROCK
おぐまゆき


2016.12.5 ムサシノシャオ フライヤーそして明後日はこちらを是非!

12/5(月)
『ムサシノシャオ!!!』
@武蔵境STATTO
op19:00/st19:30 前売1500円/当日1800円
Duck Tetsya(仙台)
タクロウ三鷹ブギーズ
東京未開封
ルネ・シェヴィリコフスキ
JETヒロシ
守山ダダマ

※想楽守山流とSTATTOの共同企画、今月もやります! 私は今年これが最後のライヴ。オープンマイクあり、事前エントリー受付中! お問合せはbukkowaあっとまーくyahoo.co.jpまで!




dadama2005 at 17:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)告知 | 運動

2016年12月02日

出雲巡礼・阿国に捧げた撫読

出雲大社本殿の後姿

島根から帰ってきました。人生で初めて足を踏み入れた山陰、島根、出雲。いやー盛り沢山な旅でした。うまくまとめようがないです。

出雲大社はとにかくきれいで、静かで、それでいて開放的な感じがする。伊勢神宮のような神秘さと言うか厳かさとは違う、親しみやすさのようなものを感じました。大きな大きな本殿も何か穏やかで包容力がある。これはやはりオオクニヌシの人柄いや神柄なのでしょう。

まあぶっちゃけオオクニヌシはヤチホコ(八千矛)という別名があって、それは多くの武器を持った武力の神という意味とされているけど、古事記のあらすじから察するに矛というのは実際には男根のことであって、精力絶倫の神、と言うかヤリチンってことじゃねえかと思うしむしろそうであって欲しい。そんなヤリチンが国の神様として祀られているファンキーさを味わうのもよいでしょう。オオクニヌシは他にも色んな別名があって、その数だけ顔を持ち、もともとは様々な神を一まとめにしたのがオオクニヌシではないかともいわれるけど、そこは日本人が本来持ってるユルさ、おおらかさ、何でもミックスする好奇心の顕れだとも思います。伊勢神宮でアマテラスに会った時はただただ「ありがとう」の言葉しか出なかった私が、出雲大社でオオクニヌシに二礼四拍手一礼して心の中でかけた一言は「ジョイナス!」でした。

大社の境内では実際に見た人しかわからないような絶景も見られて感動でした。詳しく知りたい人、写真を見たい人は私のSNSでどうぞ。

ヨザワマイさんの本を頼りに巡る出雲旅。さて出雲大社を後にして、国譲り神話の舞台・稲佐の浜へ向かう途中に気になるスポットを発見。

歌舞伎の祖・出雲阿国の墓です。『真田丸』にも出てきますね。今は男性しかできない歌舞伎ですが、阿国は女性です。もともと出雲大社の巫女だったと云われています。

芸事の先輩であり、また、ジャンルの創造者の先輩でもあります。新しいことを始めて、広めていくには勇気も困難もあったと思う。そしてアイデア力。是非ともお参りしようと思いました。

お墓の前に立った時、せっかくだからここで撫読をしよう、阿国さんに見てもらおうと思い立ち、「金太郎飴の正しい食べ方」をやりました。あと「三毛猫投入所社歌」もさわりだけ。

出雲阿国の墓にて 宍道湖にて
生きているオーディエンスはいなかった。(周りには他にも多くの墓があったけど) ただ、阿国さんには私の言葉も絵レ氣の音も聞こえていたと信じたい。証拠のためにも動画を自撮りしようとしたけど、スマホの容量不足と電池不足もあって失敗。そしてお墓を後にしたところで他の観光客とガイドさんに出くわすという。この人たちにも撫読をお見せするべきだったか。

近くに歌舞伎役者たちが建てた「於国塔」があり、こちらでも撫読をしました。スマホを充電して少しだけ動画を撮りました。三毛猫の曲をやったこの後、本物の三毛猫を発見。オーディエンスになってくれていたかも。


翌日には松江市の宍道湖のほとりでもやりました。誰かが見てたかもしれないけど、オーディエンスは確認できず。これを島根県での初ライヴ、27都道府県目のライヴ制覇とみなすのは難しいでしょう。やはりちゃんと、(生きてる)人が見てる前でやらなければ。直に向き合わなければ。今度はライヴができるお店を探すか、人のいる場所での路上ライヴを敢行したいです。

ただ、この島根での体験を通して、もっと撫読の動画や写真を撮りたいと思った。いろんな場所で撮影して、YouTubeに上げていく。これも今後重要な活動になるかもしれません。できれば協力してくれる人が欲しいです。

於国塔から稲佐の浜へ行き、さらにバスで日御碕へ向かい、日御碕神社にお参りした後で日御碕灯台の方に行くと(灯台は営業時間を過ぎていたので登れず)、そろばんで作ったギターを持った、化粧をした男性が女性に写真を撮ってもらっていた。とても近いものを感じて、声をかけたかったけど、臆病な私。雨が降り出したので絵レ氣を取り出すわけにもいかず、そのままその場を去ってしまったのだけど、気になるなあ。

この旅では岡山でも出雲でもご当地グルメを堪能し、また大社以外でもいろんな場所を巡り、途中この世とあの世の境である黄泉比良坂にも行って、黄泉の国にお邪魔してそこから帰ってきたのですが、まさに黄泉がえり=甦り、生き直した気分になれました。リフレッシュして、これからも頑張るぞ!

メタリカ風葦原中国絵レ氣ギターの装飾に隠れた、メタリカ風葦原中国です。オオクニヌシが作りし葦原中国。

【守山ダダマ 日本撫で斬りツアー スケジュール】

12/3(土)
『真冬の熱闘部屋』
@八王子びー玉
Op19:00st20:00¥1080+1od
テツシ、守山ダダマ、MIZOROCK、おぐまゆき


※ベイスターズファンのおぐまゆきさんのお誘いで、野球好きの弾き語りたちによるイベントに参加。ドラゴンズファン代表としての出場ですが、会場店主のはりまさんも熱い竜党。料理も絶品らしい。四塁手として奮闘してきます。

12/5(月)
『ムサシノシャオ!!!』
@武蔵境STATTO
op19:00/st19:30 前売1500円/当日1800円
Duck Tetsya(仙台)、タクロウ三鷹ブギーズ、東京未開封、ルネ・シェヴィリコフスキ、JETヒロシ、守山ダダマ

※想楽守山流とSTATTOの共同企画、今月もやります! 私は今年これが最後のライヴ。オープンマイクあり、事前エントリー受付中! お問合せはbukkowaあっとまーくyahoo.co.jpまで!
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dadama2005 at 07:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)神話 | 想楽

2016年11月30日

ことばのるつぼ・岡山

守山ダダマ 2016.11.27 岡山PEPPARLAND

岡山PEPPERLANDにて。我が妹ドドコfrom広島が良い写真を撮ってくれました。余談ですが、東京のよしろうまつりで宮城のIkasama宗教さんから頂いた福島の佐藤孝仁さんの果樹園で獲れたリンゴは岡山にて広島のドドコちゃんのおっぱいに挟まって見事なアップルパイが出来上がりました。素敵な人の繋がりですね。

というわけで27日の西日本最大級朗読フェス・READ ME TONIGHTはこれまた大盛り上がりでした。お誘いくださった主宰のホムラさん、PEPPERLANDの皆さん、対バンの皆さん、来場者の皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました!!

8時間近くの長丁場。でも全くダレる所がなく終始楽しめました。それはホムラさんの進行と構成の巧みさは勿論、出演者がみんな真摯で、そして実に多様なアプローチで「ことば」の表現に取り組んでいたことに因るところが大きいと思います。

闇色鍵盤、Brizarre Lives、池上宣久、藤井えい子川原寝太郎、Dodoko、Chise、カイワレ23号一口で朗読と言っても、いろんな角度がある。弾き語りもあればラップもあり、歌も踊りもみんなそこに繋がる。またステージに立たずとも映像で詩を表現し体感させる手法もある。スタイルの違いと言うか切り口の違いであって、いろんな切り口の人が一つの場で平等にことばを発信している感じが、凄く良かったと思います。

間口が広くて、入り込みやすい。朗読詩人、純詩人の人は少なくて、普段バンドをやってたり、役者や映像作家、声優志望の人など、いろんな界隈の人が言葉メインのイベントに集まれる。初めてステージに上がったという人もいました。みんな一緒だ、というこの壁の無さが良い。東京だと、ある程度ポエトリーリーディングのシーンが確立されている分、入り込みづらさがあるように感じます。カルチャーが多い分、それぞれがちょっと島宇宙化しちゃってるのかなと。岡山は表現への需要が高くて、ジャンル問わず繋がりやすいのかもしれない。そういう発見もありました。

2016年11月27日READ ME TONIGHT写真集その1
2016年11月27日READ ME TONIGHT写真集その2

ホムラまた、やはりホムラさんの存在が大きい。朗読の要諦を熟知しているような、この重鎮がいるからこその入りやすさと安心感がある。中原中也の同じ詩を何通りにも読み分けて、良い所と悪い所を指摘して楽しませる芸当。エンタメ&教育。そしてMCでは出演者に対して辛口なコメントも出すけど、言われた人は誰も悪い気はしてないと思う。何かあったかいような。それに岡山の人は正直にものを言い合える感じで羨ましくも思いました。

そんな何でもありの言葉イベントに撫読で参加させて頂いた私。おかげさまで良い感じで盛り上がりました。この日のために書いたご当地ネタ・バナナロールの曲は見事大ヒット。実は前日高円寺のよしろうまつりのリハで試し斬りして、宮城のイカ宗さんにも群馬のサトチエさんにも絶賛を頂いたのですが、やはり間違いなかった。ネタをくれたとものさんにも感謝です。これで岡山でしか知られてないらしいバナナロールを全国区にできるかも…。ただ、岡山のソウルフードと聞いていたバナナロール、実際には地元の人でも好きじゃなかったり、知らなかったりのようですが。他の曲も良いグルーヴででやれました。

打ち上げではホムラ先生から、「テキストを読む時に撫でるだけでなく、行間に足せるものがあれば撫読はより進化するのでは」というアドヴァイスを頂きました。そうそう、こういうことを思いつければ良いのだ。今もギターソロを加えるようにしてるけど、行間のプレイを入れればさらに新しい「ことば」の表現ができるかもしれません。これは挑戦したい。

そう考えるとこのREAD ME TONIGHTは、朗読という表現を多様化することで、朗読そのものを掘り下げられるような、奥深さのあるイベントだなとしみじみ思います。

打ち上げも詩の話からバカ話エロ話まで何でもぶっちゃけて楽しかった。本当に時間が惜しいと思った夜でした。やっぱ西日本にずっと居たいなあ。そしたら素敵な仲間たちに会いやすくなるのに、なんてね。

川原寝太郎、守山ダダマ、Dodoko、闇色鍵盤そしてもうそれぞれ住んでる場所がどこなのかわからないほど会ってるこの4人(川原寝太郎、ドドコ、闇色鍵盤(この日は鍵盤抜き)、守山ダダマ)で、来年関西で新たな悪巧みをしようと企んでいます。私も東日本からぶっ飛んだ人を連れていきたいので、東の表現者の方は是非覚悟していて下さい。

【2016年11月27日 READ ME TONIGHT @岡山PEPPERLAND セットリスト】
1.おのれ(インスト)
2.バナナロールに会いたくて
3.水差し野郎
4.(株)三毛猫投入所 社歌
5.お風呂さん
6.ライフイズビューティフル



さて、今は島根県出雲市にいます。出雲大社参拝など、色々巡ってきました。大社がメインの旅でしたが、他にも特筆すべき事が!(SNSではもう書いていますが) 詳しくは帰ってから改めて!

【守山ダダマ 日本撫で斬りツアー スケジュール】

12/3(土)
『真冬の熱闘部屋』
@八王子びー玉
Op19:00st20:00¥1080+1od
テツシ、守山ダダマ、MIZOROCK、おぐまゆき

12/5(月)
『ムサシノシャオ!!!』
@武蔵境STATTO
op19:00/st19:30 前売1500円/当日1800円
Duck Tetsya(仙台)、タクロウ三鷹ブギーズ、東京未開封、ルネ・シェヴィリコフスキ、JETヒロシ、守山ダダマ
※オープンマイクあり、4組まで事前エントリー受付中! お問合せはbukkowaあっとまーくyahoo.co.jpまで!



dadama2005 at 00:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)詩楽 | 想楽

2016年11月27日

ステージは生き様、今日は岡山

いとうよしろう、Ikasama宗教、サトチエ、赤塚テレビ

よしろうまつり in 高円寺Reef、大盛況でした。いとうよしろうさん、Reefの皆さん、対バンの皆さん、来場者の皆さん、応援してくれた皆さん、お疲れ様でした! そして本当にありがとうございました!

これまた全員レヴェルの高いギター弾き語りの人の濃密な空間でやれて、これはまたとない刺激をもらえました。

誰かが言ってたけど、どの出演者の皆さんもそれこそ「この人を見よ」と言いたい、人柄と心意気の滲み出た、いや溢れ出たライヴで私好み。その中に参加できたことは誇らしいです。この心意気の空間の中心でやはりひときわ光り輝いていたのは主宰でトリのよしろうさんでした。

よしろうさんは全くカッコつけようとしてないのがカッコいい。ご本人が言うところの「ダメ」さ、それは普段から会ってない私にはわからないけど、不器用さのことだと思う。でもその不器用さを惜しみなく余すところなくさらけ出すどころかエンタメに昇華しきっています。こういう人は本当に愛される。3年前福島で初めてお会いした時に歌っていた「サディスティック」も久々に聴けましたが、凄い進化を感じたステージングでした。

敬愛してやまないソウルメイトのIkasama宗教さんも抜群の安定感、と言うかいつ観ても新鮮なライヴの生々しさがあって本当に楽しいです。過激かつキャッチーな歌とエレキギタープレイが持ち味だと思うけど、いつも特別なんだよなあ。その場のプレミアム感を私も大事にしたいと思いました。赤城山から来たサトチエさんは実は初めての対バンだったけど、本当に歌声が美しく、かつ底力が感じられて素晴らしかった。刮目すべき弾き語りの一人です。虫の音もまた行きたい。そして全く初対面の赤塚テレビさん、ライヴ中に突然テキ屋よろしく口上売りを始めたり、歌にも人情味が溢れていてまさしく弾き語りの寅さんでしたね。佐賀出身で現住所を芸名にするところは何となく親近感を覚えます。

私は激しすぎるぐらい撫でまくって(自分ではまだ撫で無さ過ぎな感もあるけど)、活動史上忘れがたいライヴとなりました。終盤、汗が過去最高なほど目に溜まって弦稿が見づらかったけど、気持ちよくノれた。場を壊してるかもしれないけど、壊しに壊して、また創造してる感覚は忘れたくないと思いました。

「朗読だけど朗読じゃない撫読」をひたすら意識してやりました。新曲ではほぼ即興で、絵レ氣ギターにつぶつぶいちごポッキーを重ねて弾く新しいギタープレイをやりました。あ、またカポ付けるの忘れた。

一人芝居のようだった、という感想が多かった気がします。芝居の経験ないけど。自分としてはああ、やっぱそうなんだなあと。自分では芝居を意識してるわけじゃなく、書かれた言葉を読むことで必死、言葉に身を委ねてると言うか、手紙の言葉を声(と撫で)で届ける配達人のつもりでそれ以外に誰かを演じてるわけじゃないけど、いろいろな見方があればいいと思う。あとあるReefの常連客の方から「ダダマ君は音楽枠じゃない方がいいんじゃない?」と言われたけど、自分は音楽枠にこだわりたい。

今年限りで移転する現在のReefさんでは最後のライヴとなりましたが、正直自分にとってはまだ厚い壁があるように感じた。本当に耳の肥えた音楽好きの人が集まる場所で、自分が行ったアウェイの中でもアウェイ度の高い場所。でも、それが一番合っていると思ったし、何度もここでやらなきゃ、やりたいと思った。そうしているうちに主宰イベント・渦潮祭もやらせて頂けるようになり、ある意味ホームのようにさえ思ってたけど、最後になってやっぱりまだ厳しいなあと感じました。何よりまず自分の力不足・技量不足だけど、まだ浸透しきれてない空気を感じました。でも、やっぱりこういう場所でやっていきたい。ポエトリーより、こちらの水が飲みたい。自分の水を混ぜてみせたい。と改めて思いました。

打ち上げで食べた各種料理がめっちゃ美味かった! 音響の良さ、店内の清潔さ、料理の美味しさ…などでも本当に良いライヴバーでした。大変お世話になりました! ありがとうございました! (ってまだ終わってないし、また客として行くと思うけど)

2016年11月26日使用絵レ氣ギター【2016年11月26日 よしろうまつり @高円寺Reef セットリスト】
1.おのれ(インスト)
2.俺様は四塁手
3.俺の透明のビニール傘を返せ
4.(株)三毛猫投入所 社歌
5.水差し野郎
6.わたしを救うのは
7.それでも生きるマニア
8.ライフイズビューティフル



さて、あまり寝れてませんが只今新幹線で岡山へ向かっています。昨日とうってかわって西日本最大級の朗読フェス。朗読だからホーム、とは思いません。いろんな意味で離れた距離から、撫読をぶちこみます。自ら敢えてアウェイにして戦い、勝ってホームにする。宜しくお願い致します!

11月27日(日)
『READ ME TONIGHT』
@岡山PEPPERLAND
OPEN14:30 START15:00
料金:¥2,000(1D500円)
たっき〜/池上宣久/守山ダダマ/Dodoko/川原寝太郎/ホムラ/沖島二朗/Chise/カイワレ23号/荒木良元/どぜうごっこ/河原龍峰/砂晩/坂本マビト/毎日寿司/Sai(Brizarre Lives)/MuBrizarre Lives)/Q守/田中恵一/犬飼佳子/モニ片岡/マッコイ/森下とと/飛火野椿/岩本文秀/闇色鍵盤/andmore


西日本最大級の朗読フェスに今年もただ一人の東日本代表として、ホムラさんからお呼ばれしました。私の出番は19時から! 驚くような撫で朗読をぶちかまします。


【守山ダダマ 日本撫で斬りツアー スケジュール】

12/3(土)
『真冬の熱闘部屋』
@八王子びー玉
Op19:00st20:00¥1080+1od
テツシ、守山ダダマ、MIZOROCK、おぐまゆき

12/5(月)
『ムサシノシャオ!!!』
@武蔵境STATTO
op19:00/st19:30 前売1500円/当日1800円
Duck Tetsya(仙台)、タクロウ三鷹ブギーズ、東京未開封、ルネ・シェヴィリコフスキ、JETヒロシ、守山ダダマ …and more!


dadama2005 at 09:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)音楽 | 告知

2016年11月25日

絵レ氣はキテル・激熱撫読旅の始まり

絵レ氣ギター「葦原(仮)」

絵レ氣ギターの新作です。またエクスプローラー仕様ですが、メタリカ熱が再燃してるってことで。そしてエクスプローラーのボディ2枚重ねの名付けて「重ねエクスプローラー」は絵レ氣独特のものなので、これからもこのデザインを中心に作っていきたいです。

SNSでペャヌ・ケビシュのウカさんが教えてくれたのですが、絵レ氣ギターはどうやら時代の最先端を行ってるようです。私の読みが当たった、というわけじゃなくもないのですが、やはりこういうものが求められる時は来ると思ってます。いや来なくてもやるつもりですけど。まだまだ頑張らなきゃという気持ちになれました。ウカさんありがとうございます!

私はこの絵レ氣ギター撫で朗読、略して撫読を、このジャンルを育てていきたい。まだ1人しかやってないけど(いや2人か!)、頑張って引っ張っていかなきゃと思います。まだまだ究めてないし。活動する場所はどこも畑違いだけど、徐々に耕してやれるとこまでやっていきたいですよ。

絵レ氣ギター「葦原(仮)」デコリングス絵レ氣ギター「葦原(仮)」デコリングスちなみに新作絵レ氣の名前はひとまず仮に「葦原(あしはら)」と付けました。はい、神話上の葦原中国のことです。とてもわかりにくいでしょうが日本列島を描きました。富士山と伊勢神宮(八咫鏡)、そして出雲大社も入ってます。あとあるものが隠れてますが、それについてはまた改めて。

こんなこと言ってると誤解されそうですが、私は断じて右翼じゃないですよ。日本大好きですけど、かなり歪んだ愛し方ですから。それにしても、愛国だの保守だの言ってる人の大半は日本の歴史や文化を実はよく知らない人たちだと思います。まあ、政治的な話はやめましょう。

ここ1週間はもうメタリカの新譜に嵌まりまくりで、今でも頭の中の6割強はメタリカのことを考えてるけど、日常も淡々と進でいて。祝日の前夜に吉祥寺の、恩人の店・シュガーサイトに寄ったら今週限りで店じまいすると聞きびっくり。最後の機会だったので朝まで飲みました。ちょうど現メタリカのロバート・トゥルージロが昔やってたバンドのインフェクシャス・グルーヴスやフェイス・ノー・モアから竹原ピストルさんのCDまで流れてて良かったな。良い締めくくりだった。しかし、私がこれから動かそうとしていたある構想が、これで暗礁に乗り上げてしまった。

渦潮祭も、軌道に乗りかけたところでReefさんの移転もあって、次回開催は正直目処が立っていないところです。

2017年の展望には良くない要素もありますが、これもまた何かが生まれるきっかけとして前向きに考えたいです。

撫で朗読でも、また新しいことをやれそうだし、やらなきゃいけない。もっと今までにない方向へ、突っ走るしかない。

さあ、明日明後日はライヴが続きます。高円寺へ、岡山へ。撫でまくり読みまくり暴れまくります。

インフルエンザの予防接種も受けて、冬も怖いものなし!?

よしろうまつり Vol.9READ ME TONIGHT
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dadama2005 at 09:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)想楽 | 告知

2016年11月23日

メタリカのことば

Hardwired...To Self-Destruct (DX)

メタリカの『HARDWIRED...TO SELF-DESTRUCT』、3枚組のデラックス・エディションも買っちゃいました。2年前に発表した曲「Lords Of Summer』のリメイク版やロニー・ジェイムズ・ディオのトリビュートメドレー、そして初期曲のライヴ音源が入っててこれも良かったです。

2枚組は来週の遠征のお供にCDプレーヤーとともに持って行くつもりです。もう最近自宅でメタリカ漬けです。やはりこれ、前作より良い。一曲一曲がよく練られている。そして奥行きのある音作りが良いですね。歌とサウンドがこれほどマッチしたメタリカの作品は今までなかったかもしれない。って褒め過ぎか。

さて前の記事からここまではメタリカの新譜の、サウンド面の感想を長々と書いてきたわけですが、やはり言葉の表現をする者として歌詞も気にせずにはいられない。CD開封してからまず歌詞の対訳を読みながら聴きましたから。

METALLICAブラックアルバム以降は内省的で、敢えて解釈困難な詞を書いてきたジェイムズですが、今作ではちょっと変わった気がします。テーマがわかりやすく、また社会に向けて発しているようなものも見られる。「Confusion」は戦争から帰還した兵士が後遺症に苦しむさまを描いているし、「Spit Out The Born」は機械に支配される人間が題材です。個人的なことより現代社会(アメリカ)の問題に切り込んでいるような印象を持ちました。メタリカは政治的な主張は決してしないバンドだけど、社会への視点を表す姿勢は興味深いし私も共鳴するところがあります。

私は私の詩は自分の言葉であると同時に他の誰かの言葉にもなるものでなきゃいけないと思って書いていて、そうして自ずと社会に言及した詩になることがあります。

ちなみにアルバムタイトルの「Hardwired...To Self-Destruct」は対訳では「自滅システムに組み込まれる」とされています。「…」が入ってるのがメガデスっぽい。

楽曲公開の時から気になっていた曲が「Atlas, Rise!」。メタリカにしては珍しく感嘆符の入った曲名。そしてアトラスとは、予想通り、ギリシア神話の神・アトラスでした。以前から聖書から題材をとった作品が多いメタリカだけど、このアトラスは特に気になった。「アトラスよ、立ち上がれ!」というジェイムズの叫びと曲の緊張感で胸が熱くなりますが、歌詞も良かった。そしてこの詩には隠されたテーマがあるのではないかと勘繰り、妄想しています。

そして私も、日本神話にちなんだ詩を書きたいと思ってます。今までもアマテラスやツクヨミを題材にしたことがあるけど。古事記におけるアトラス的な立場の神は誰だろう? 怪力だからタヂカラオ?

MVは神話と全く関係ないレコーディング風景で曲の切実さを台無しにしている感もありますが、これはこれで笑えます。


戦争後遺症に悩まされる女性が主人公の「Confusion」。これは良いビデオです。


アルバムのラストを飾る「Spit Out The Born」。最高のスラッシュナンバー。お金かかってそうだけど、何か馬鹿っぽいB級映画。オチがもう。面白いです。
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dadama2005 at 20:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)詩楽 | 弦稿

2016年11月20日

メタリカは進む・8年ぶりの新作評

Hardwired...To Self-Destruct

メタリカ8年ぶり10作目のオリジナル・アルバム『HARDWIRED...TO SELF-DESTRUCT』を発売日に購入しました。仕事帰り、新宿のタワレコに直行して。通常盤の2枚組を買うか、おまけ付きの3枚組にするか迷ったけど(私の前に来ていた女の子もどちらがで迷っていた) 、結局2枚組にしました。おまけで入ってる曲やライヴ音源も欲しかったけど、2枚組の方が安いだけでなくジャケが好みだったし、バンドの制作意図に沿ったものだと思ったから。3枚組もできればまたの機会に買いたいです。

で、帰宅して何度も聴いてみて、感想を。

メタリカはやっぱり「怪物」だった。今も生きている怪物。彼らは確実に前に進んでいる。世間的にはもう「かつて一時代を築いたバンド」として、殿堂入りもして、もうマスターズリーグでやってるような往年のスターであり「過去」なのかもしれない。私だって今更彼らにメタルシーンを牽引して欲しいとかロック界を変えてほしいなんて望んでいない。彼ら自身にももうそんな野望はないだろう。私はただファンとして、彼らがいつまでも元気でやっていてくれればいいし、新作を作らなくても、作る時間があるならもっと日本に来てライヴをやってほしい、なんて思ってた。もともとアルバム1枚出してから次のアルバム出すまでが長い人たちだし(笑)、そんなに期待してなかったつもりだけど、やっぱり最新型のメタリカ、現在進行形のメタリカに触れたい気持ちがあって、新作が出ると聞いたら喉から手が出るほど欲しくなった。

新作の世評はやはり賛否両論分かれてるようです。みんなが大絶賛とはいかないのは残念な気持ちがあるけど、それにしても毎度批判的な人たちにも気にさせて買わせてしまうのがメタリカのただ者じゃなさだと思う。メタリカ自身も世評を気にして作ってないだろうし、試されてるのは私たちリスナーの方だと。

METALLICA肝心な中身ですが、これまた今までにないほど捉えにくい、多面性のあるアルバムです。まさしくジャケットのキモい顔のように。先行でMVを公開した3曲はいかにも「メタリカっぽい」スピード感あるメタルナンバーで、中にはアイアン・メイデンを彷彿させる所もあり初期の路線に更にメロディを加味した感じで、アルバム全体もそういう作風なのか、と思いきや…。実際に聴いてみたら意外に速い曲は少なく、『LOAD』『RELOAD』のサウンドにザクザクしたリフを混ぜてヘヴィにした感じ。メタルファンの顰蹙を買ったあの「普通のロック」な2作を風味そのままにメタル化して、かつブラック・サバスな雰囲気の曲もあり、また時には演歌かとすら思わせるような部分、所謂クサメロも随所に織り込まれ、感情的な厚みが今まで以上に増した感もあり。何よりジェイムズの歌の表現の幅が広がっていて驚かされます。こういう所が「進んでいる」。そしてプロデューサーのグレッグ・フィデルマンの功か、音質がヘヴィな楽曲に嵌まっていてタフに聴こえます。

「演歌」とか「クサメロ」という言葉を出しましたが、つまり日本人受けする要素が濃いです。

2枚組のDISC2のラスト「Spit Out The Bone」はスラッシュナンバーだけど、既成のメタリカのスラッシュナンバーとはだいぶ違う感触。『St.Anger』のハードコア感とも違って、メロディも交えながら、モダンな荒々しさ。私の中で新たなスラッシュ・アンセムになるんじゃないかとさえ思います。

メタリカは進んでいる。でもただ進んでいるんじゃなくて、30年以上活動している間にいろんなものを巻き込みながら進んでいる。彼らが聴いて育ったバンドたちから吸収したもの、また彼らを聴いて育ったバンド、彼らの後に出てきたバンドたちからも吸収しているものがあると思う。それで生命力を増やしている「怪物」です。そうして色々な世代を結びつけたところにあるのがメタリカの音楽だと、私はこの新作で実感しました。

いろんなものを吸い込んだ怪物が、心から「音」を「楽」しんでいるのも感じられます。私も久々に純粋に「音」を「楽」しめた。一音一音が、ただただ心地いい。

全12曲、殆ど好きです。ちょっと残念だったのはレミー・キルミスターに捧げた曲だという「Marder One」がモーターヘッドばりのスピードチューンじゃなかったこと。でも良いリフもあるし、聴けば聴くほど味わえるスルメ曲かもしれません。

先行3曲を聴いた時はカーク・ハメットのギターソロがいつも以上に目立っていて(見た目も今はカークが一番カッコいい)、カークの意向が強く反映されているのかと思ったら、作曲クレジットには他の3人の名はあるけどカークだけ無し。で伊藤政則氏のライナーノーツを読んでみたら、カークは楽曲のアイディアが入っていた携帯を紛失したらしい。ちょっと笑っちゃいました。

12曲全曲のMVを作って、CD発売日前日に一挙公開しちゃうというのは大胆と言うか意味不明と言うか…。でも楽しかった。メタリカ風のロゴを誰でも作れるサイトも出来てネット上はちょっとしたメタリカ祭り。良い話題作りで私は幸せですわ。

買ってから一日でもう何度もリピートしていますが、特にリピート回数が多いのはこの曲かな。こんなに重く、切なく、美しいメタルバラードがあっただろうか。私は何度も泣いてます。MVの内容がよくわからないけど、よかったら目を閉じて聴いてみて下さい。「Halo On Fire」



ありがとうメタリカ!


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dadama2005 at 01:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)音楽