2005年12月

2005年12月31日

大晦日だよ

 ようやく2005年もおしまいだ。私はこの日を待っていた。今年は不幸続きだったから。良い事もあったが、悪い事の方が多かった。世間も暗いニュースばかりだった。いや、世間のことを言うのはやめよう。毎年暗い話ばかりだ。暗いcryと不平を言うよりも、すすんで明かりをつけましょう。キリシタンではないけれど。

 一年を振り返ろうとは思わない。振り返るな振り返ると終わり、この世はそんなもの(ユニコーン)である。だがこの一年で個人的に特筆すべき事がある。戦後60年の節目に、期せずして広島と長崎の両地を訪ねた事である。全く意図したことではない。広島は以前から観光で行きたかった所であり、長崎は親族の事情で父とともに訪ねたのである。ともあれ、どちらにも行けて良かった。貴重な体験だった。

 思い出を挙げればキリがないのでこれ以上は書かない。気持ちはもう2006年に向いている。来年は良い事ばかりであってほしい。幸せ過ぎてイヤになるくらいに。願うだけでもしょうがないが、人間の力は3割までが限界で、あとの7割は運が決めるものだと私は思っている。だから3割分頑張ろう。

 とにかく皆さん良いお年を。

dadama2005 at 04:23|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日記 

2005年12月30日

催眠には催眠を

231674e6.gif 年の瀬に1枚のCDを買った。ロックンロールを買った。そう、これこそロックンロール、現代のロックンロールと呼べるバンドのアルバムだ。システム・オブ・ア・ダウン。11月に発売されたばかりの新作「HYPNOTIZE」だが、5月発売の「MEZMERIZE」と合わせて2枚で1組となる作品である。ならば初めから2枚組で出せばいいじゃないか、なんかあざとい商法だなどと私の薄い脳みそは考えてしまったが、その思考はメンバーの「分けて出さないと1曲1曲の意味が伝わらない」という言葉と、その言葉を納得させる各楽曲の素晴らしさを前にして即座に吹っ飛んだ。タイトルは2枚とも「催眠」という意味だが、1枚目の方は「魅惑する」というニュアンスがあり、芸術が人々を目覚めさせるというバンドの主張が込められているそうだが、今度買った2枚目の「催眠」は、「暗示をかける」というニュアンスを含んでおり、政府やメディアによって人々が洗脳されるというネガティヴな事実を指しているらしい。そのせいか、ヴァラエティに富んだ1枚目に比べて、2枚目はストレートで、重々しい雰囲気の漂った作品という感がある。

 とはいえ、このバンド、どのアルバムでもどの楽曲でも多面性を見せる、一筋縄ではいかないバンドである。一つのカテゴリー、一つのイメージ、一つの感情・・・どんな場面でも「一つのもの」に縛られることがない。ジャンル分けなど全く無意味にしてくれるバンドだが、知らない人のために敢えて大雑把な印象から彼らを紹介するとすれば、「社会派変態ハードコアバンド」となるだろうか。アルメニア系アメリカ人の4人組で、祖先がトルコ政府に虐殺されたという悲惨な歴史と、マイノリティとしての立場から、常に体制を批判し続け、マイケル・ムーアと組んで反戦運動をやったりもしている。だがそのシリアスな政治性とともに、バカバカしいユーモアも表現するバンドである。その変態ぶりは音楽性にも表れ、ハードコア/スラッシュ・メタルのスタイルを基本としつつ、民族音楽、ソウル、ファンクなどさまざまなジャンルの要素を取り入れ、ヴォーカルは怒鳴ったかと思えば突然奇声でささやいたりと、予測不能で複雑な曲構成でありながら、アルバムを出すごとに整合性を増し、ポップでキャッチーな印象すら与える。特に今回の2作品では「歌」に比重を置き、今までになくメロディアスで、リアルな感情を伝えている。

 今回の作品では、私は音楽はさることながら、歌詞に心を打たれた。

  何故大統領は自分で戦争を闘わないのか?
  どうしていつも貧しい者ばかり戦場に送られるんだ?
                       (B.Y.O.B)
  息子たちの出発を誰もが泣きながら見送った
  どんな若者も行かねばならない
  彼は真実なんてどこにもないと知った
  もう家に帰ることはない
                       (Soldier Side)

 特に2枚目のラストを飾る"Soldier Side"は最高にエモーショナルで、世界に突き刺さるあまりにも悲しいバラードである。実は1枚目の1曲目がこの曲のイントロとなっていて、私は2枚目を買うまで、1枚目の歌詞カードを見て何故1曲目の歌詞だけ載っていないのかと思っていたが、2枚目の歌詞カードを読みながら"Soldier Side"を聴いた時、つまり2枚のアルバムが一つにつながって、23曲にわたる壮大なストーリーの結末を体感した時、涙が溢れてきた。音楽で泣いたのは久しぶりだ。ギタリストのダロンはこの結末についてこう語っている。

 「人間は皆、成長してそして死んでいく。それが現実だからこそこういう悲劇的な終わり方になるんだ。誰もが自分もいつかは死ぬっていう事実を受け入れられていないと思う。もし僕らが本当に自分たちはいつか死ぬんだってことを理解していたら、例えば人を殺すために兵士を戦場へ送るなんてことに、もう少し躊躇するはずだと思うんだ。もっと生きてるということを、自分が今いる場所を、その瞬間をもっと楽しむはずだと思うんだ・・・」

 時々わけもなく「バナナバナナテラコッタ…」と叫んだり、おバカな歌詞も出てくるが、そうした笑いの部分も彼らのメッセージなのだろう。「もっと楽しめ」と。ある人が「戦争に反対するのに硬派になっていたら、戦争をしている人間と同じだ」と言っていたのを思い出した。彼らの音楽と姿勢は一見捉えどころがないようで、実は至極真っ当で、人間味のあるものだ。シリアスかつバカ、あらゆるジャンルを取り込む柔軟性、そして時代への鋭い視線と強烈なメッセージ、リアルな表現力・・・これこそ現代におけるロックであり、アートである。システム・オブ・ア・ダウンの「MEZMERIZE/HYPNOTIZE」の2部作、これは間違いなく歴史的名作だ。まだまだ日本では認知されていない方だと思うので、私はこのバンド、この作品の存在を少しでも多くの人に知ってほしいと思い、この文章を書いた。 

dadama2005 at 07:03|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 音楽 

2005年12月25日

Merry Fuck'in X'mas

 イエス、誕生日おめでとう!

 というわけで12月25日、私は今年も淋しく家で過ごしてマス。まあクリスマスだからと言って、クリスマス・イヴだからと言って、たとえ彼女がいようが特別なことをするのもどうかと思うし、カップルは毎日ぱこぱこやってりゃいいんじゃねえかとも思ってしまうのですが、日本人はとにかくイベント好きで、何かにかこつけて特定の日に特別な事をしないと安心できない種族みたいですから、こんな祝祭があってもいいのでしょう。多くの人が幸せな気分になるのはいいことです。私も来年の今頃は性夜にしたい。一人性夜なら今でも可能ですが。下品ですみません。

 私には私なりのこの時期の過ごし方があって、イヴイヴのおとといは吉祥寺で飲んだくれて、記憶は不確かですが朝方、行きつけの居酒屋で店主がハード・ロックをかけまくり、私は他の客たちとボン・ジョヴィを大合唱していた気がします。午前9時ぐらいまで飲んでました。

 で昨日のイヴは親父と一緒に親戚の子供にクリスマス・プレゼントを持って行きました。そう、クリスマスってカップルじゃなくて子供たちの為にこそあるべきものじゃないかと思いました。でも俺はサンタとしては行くのが早過ぎたかな? 早漏? 失礼。ちなみにその家ではサンタさんの存在を信じ込ませているようです。まあスウェーデンに実在するけどね。

 そういえば12月25日は昨年も一昨年も私は何故か友人に頼まれてさくらのバイトをやってました。今年の今日もひょっとしたら何か頼まれるかもしれん。実働5分で4000円稼げるかもしれん。

 あ、ところで先日受けた某大手ですが、見事落ちました。アーメン

dadama2005 at 04:42|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 日記 | 日記

2005年12月20日

オロナミンビール

 3日間パソコン触ってませんでした。勿論忙しかったわけじゃないけど。

 さてその間何をしていたか? 金曜日は渋谷のクアトロで幼なじみの森君がドラムを務める「サザンハリケーン」のライヴを観てきました。森君は1週間前、多忙にもかかわらずわざわざ私の家まで前売り券を持って来てくれた、本当にいい奴です。この日も気合の入ったプレイを魅せてくれた。大変だと思うけど、これからも突き進んでほしい。

 土曜日は家でごろごろしてました。昼間眠って、夜は翌朝7時まで、録り溜めたビデオの鑑賞会。格闘家たちの騎馬戦がマジ面白かった。(特に高山VSヒクソン)

 日曜日、予定では正午ぐらいに家を出て、この日が最終日の「プーシキン美術館展」を観に上野へ行くはずだったが、何しろ徹夜したもんで寝坊して3時過ぎに家を出て、着いたら入館締切5分前・閉館30分前で、客も混んでるし、じっくり鑑賞はできないとわかっていながら入館。ポスター等に載っていたマティスの絵の前だけ異様に人が集まっていたりして、結局全体の恐らく3、4割しか観れずに会場を出た。それから下北へ移動してある用事を済ませて525円ゲット。そして井の頭のカフェでお茶を飲んだ後、ハモニカ横丁に移り、朝まで飲んでいた。帰り道では寒さで手がカチカチ山だった。山は余計だった。

 嗚呼、ダメ人間まっしぐら。

 いや、そんなことはない。今日にも先日受けた某大手から連絡が来る。受かっていれば。

 余談だが(Copyright司馬遼太郎)金曜のライヴの時、ドリンクのメニューに「オロナミンビール」と書いてあったので飲んでみた。文字通り、オロナミンCとビールを混合したものである。味は・・・ああなるほどね、って感じでした。まずくはないが、おいしくもない。

dadama2005 at 05:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 音楽 

2005年12月15日

ズレズレ日記2

 昨日の話です。

 姉歯は自分の頭も偽装している。まあこれは全国民共通の認識であろう。

 あとあの人って本っ当志村けんだよなー。というのも全国民共通の認識であろう。

 わかりきった真実を言ってもしょうがない。だが彼らには真実を語ってもらわないと困る。まあ一旦豚箱に入れないと全部は言えないんだろうな。昨日は私も暇人として朝からずーっとNHK見てたが(途中で眠ったが)、大して新事実は出てこなかった。やっぱり全員一緒に喚問するべきだろう。

 それにしても昼飯でおにぎり食ったら、どういうわけか米ではなく自分の口の中、具体的に言えば頬の裏側にあたる所を噛んでしまい、流血しながらの食事となった。

 さらに夕方、友人から電話でライヴに誘われ、行く約束をしたにもかかわらず、直後、前夜の飲み過ぎが祟ってかゲーリー(元中日)に襲われてキャンセルした。

 要するに悪い一日だったってこと。昨日の馬鹿野郎、俺の馬鹿野郎ー。

dadama2005 at 16:43|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 日記 

ズレズレ日記

 日記、と言っても私の場合その日の出来事をその日のうちに書かず、日付が変わった後とか、ひどい時は3日後に書きます。自分でも悪い癖だと思いますが。

 で、今日の日記はおととい火曜日の話。私は某大手企業関連会社の説明会&適性検査に行ってきました。

 この大手企業というのは先月まで勤めていた会社(以下A社)のライバル会社で、その業界では最大手。その上私がA社の前に勤めていた会社(以下B社)を買収して私の職を奪った、因縁の深い会社であります。私はA社と同じ、求人広告作成の仕事に応募しました。採用されれば、B社での同僚たちとは(職場は違えど)再び仲間になるのですが、A社での同僚たちを敵に回すことになります。複雑な思いはありますが、希望の仕事を続けるために、この最大手に応募したのです。

 説明会で聞いたところ、実際に働く職場が家からかなり近いということで、受かりたい!との思いを強くしました。しかしその後行われた適性検査は、正直あまり手ごたえがないです。SPIは今までも何度かやっていますが、やはり理数系は苦手です。

 運良く検査をパスしても、まだ二次試験として面接があるので、最終的な結果が出るのはまだ先ですが、朗報を待っています。その間他にも応募するつもりですが。

dadama2005 at 02:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

2005年12月12日

携帯なの? ケータイなの?

 携帯がそろそろ寿命のようだ。

 この頃電池の消耗が早くなった。人に比べて使い過ぎているつもりはない。去年の2月に機種変更したボーダフォン(英語の綴りからするとヴォーダフォンが正しいんじゃないか?)のV601N。1年10ヵ月。そういえばその前に使っていたやつも同じぐらいの使用期間で電池の消耗が早くなり、修理に出した事がある。

 だが今回は修理ではなく、買い換えようと思う。金の問題もあり、すぐには難しいが、もういい時期だろうと考えていた時だ。そもそもボーダフォンは、スカイメールが使えたりするのが便利なとこだが、いまいちサービスが悪いような気がする。携帯業界の事情はよく知らないが、全然売れてないんでしょう? ドコモとボーダフォンなら、パ・リーグでいえばソフトバンクと楽天ぐらいの差なんでしょう? CMとか見ても出遅れてる感あるし。

 誰か教えて下さい。一番安くて、一番便利なメーカー及び機種を。やっぱりauがいいのかな? それとも変えない方がいいのかな? いずれにしてもドコモは嫌です。

dadama2005 at 22:49|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日記 

2005年12月06日

言葉いじり

 私はとにかく言葉いじりが好きなのだ。

 〈文学〉以上に、〈言葉〉が好きなのだ。言葉を考えること、言葉を選ぶこと、言葉を作ること・・・その言葉がどんな目的で、何を要求されているにせよ、私は言葉と接することが楽しいのである。だから、広告を作る仕事も面白かった。

 求人広告を作る仕事を始めてから、私の言葉に対する視野が広がった。それまでは、いわゆる「文学的な」言葉、美しい言葉、面白い言葉・・・そういうものばかりを探していた。芸術的・娯楽的な方向にしか言葉の価値を見ていなかったのだ。しかし、言葉の価値にもさまざまな種類がある。求人誌にあるような、実用の言葉、単なる〈情報〉としての言葉にも、読者のために表現や見せ方を工夫するという、作家の推敲と同じぐらい重要で、楽しい作業がある。ありきたりであろうが何であろうが、クライアントの意向に沿いながらより良い表現を心がける。そこにも、いや私たちの生活のどんな場面においても、言葉の面白さは現れるのだ。

 実用の言葉を深く考えるようになってから、日常や社会というものに対しても、それまでぼんやりとしていた視界が開けてくるように感じられた。もっと地に足をつけて生きようと思ったし、これから詩なり小説なり、「文芸作品」を書くにしても、今まで以上に自分の生活そして社会状況に根ざした内容のものを書くことになるだろう。自分が本当にやりたいこと、求めているものがわかったし、〈文学〉そのものに対する見方も変わった。

 私は言葉いじりをして暮らせればそれでいい。新しい言葉、自分の言葉のオリジナリティに対するこだわりはあるが、自分が特別である必要はないし、特別な仕事をしたいとも思わない。ただ最も好きなこと、得意なことができれば良いのだ。大切なのは人々の要求にいかに巧く応えられるかだと思う。

 「文学性」や「芸術性」は、私にはどうでもいい。私の前にはただ詩や小説、広告などの具体的な「作品」があるだけだ。抽象を追うようなことはもうやめたい。いわゆる「本物」というものは具体からしか生まれないと思う。

dadama2005 at 01:12|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 文芸 

2005年12月02日

改めまして

 どうも、昨日から無職に、そう、また無職になりましたダダマです。

 先月まで勤めていた会社の人たちにこのブログの存在を教えました。なるべく仕事関係の人には見られたくなかったのですが、思いきってカミングアウト(?)しました。というわけで皆さん、宜しくお願い致します。

 ちょっと内輪ネタになってしまいますが、退職のあいさつで頂いた寄せ書きについて。今までああいう類の物を贈られた事がないので本当に嬉しく思っています。ありがとうございました。

 テリーマンのシールをいっぱい貼ってくれてありがとうございます。結局一度も声まねを披露することはできませんでしたが、あれは結構とっておきのネタなので。喉の調子をよく整えて、いつか必ずお見せしたいと思います。

 私は初対面の人が苦手で、職場の雰囲気にもついていけず、しばらく自分を出すことを控えていました。しかしそんな私にも皆さんは温かく接してくれて、ようやく自分を出し、打ち解けることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今回の契約打ち切りには決して納得していないし、残念に思っていますが、この会社では本当に貴重な経験を得たと思います。こんなに楽しんで仕事をやれた日々はありませんでした。自分が本当に好きなこと、本当に進むべき道を見つけることができたのです。

 また苦難の日々が始まりそうですが、皆さんからの激励を胸に、生きていきたいと思います。

 ではまたカラオケで!

dadama2005 at 01:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記