神話

2016年02月20日

アマテラスとの対面

伊勢神宮内宮 正宮

こんにちは。今、大阪府吹田市江坂町のホテルにいます。

昨日は人生で初めてのお伊勢参りをしてきました。

新幹線で名古屋まで。そして近鉄特急に乗り換え伊勢市へ。まずは伊勢市駅から近い外宮に参拝。食物の神・トヨウケヒメ(豊受大神)を祀る外宮は深い森の中に鎮座。鹿島神宮でも感じたことですが、私たちの祖先が崇めた神の力というのは、森林の発するフィトンチッドがもとになっているのではないかと改めて思いました。その森の中の簡素な木造の社殿と周囲に敷き詰められた御白石と黒い清石。全てが神経質に配置されているようで、自然を祀ること自体の美しさまで感じられました。

そしてそれからバスで15分ほどの、内宮へ。日本の最高神・アマテラスオオミカミ(天照大御神)がいる場所です。人混みにげんなりしてしまう気もなくはないですが、宇治橋から先はもう清い空間そのもの。五十鈴川の澄み切った水は、私が人生で見てきた中で最も美しい水でした。この水もまた神秘。

御神体の八咫鏡がある正宮では個人的な願い事はしてはならず、個人的な願い事はアマテラスの荒魂を祀る荒祭宮でする、ということは知っていましたが、私は荒祭宮に来た時点でもう個人的なことはどうでもよくなりました。せめて願うとすればもっと心の余裕が、寛容さが欲しいと、そこでは思いました。(本当は正宮にお参りした後で荒祭宮にお参りするのが正しい順番だそうですが)

そして正宮。上の写真の石段の上にあるその場所は、撮影禁止。なのでどんな場所だったかもここでは書きません。ただそこで思ったのは、「少ない材料でどれだけの物を作れるか」「どこまで物を想像できるか」「何もない所で何ができるか」…。日本人が大事にしてきたことの本質に触れることができたような気がしました。

世界平和をお願いするつもりで来たのですが、ただただ、アマテラス様に会えたということが私には貴く、嬉しい経験でした。私が今まで一番身近で感じたアマテラスは、阿佐ヶ谷の神明宮にいるアマテラスの分身だった。でもやはり本体は格が違う。かなり違う。と言ったら阿佐ヶ谷には失礼ですが。そして古事記の中のアマテラス、私のイメージするアマテラスは、わがままで高飛車で、でもどこか憎めない、可愛らしい女性なのですが、ここではしっかりと、静かに私たちを見守ってくれているように思えました。

ここまで読んだ人は私を「神道を本気で信じているイタい人」と思われるかもしが(その前に自らが神だと言ってますが)、私はアマテラスがいると思った方が面白いから信じてるし、アマテラスが本当にいてほしいと思ってて、仮想であれその人が神を信じて生きているのなら、神は存在するのだと思っています。想像も実在なのです。力石徹の葬式と同じことです。

お参りの後で、自分の頭の中で意図せず感謝の気持ちがじわりと広がってきて、涙が出そうになりました。アマテラス様、ありがとうございました。

そして外宮・内宮を通じて思ったのは、トヨウケもアマテラスも、「女神」であって当然だということ。これだけ清らかで、尊い神が、男であるはずがない。男は汚い。そしてここにおられる女性は、きっと美しいのだろうけど、私たちの性欲をそそらない、いや性欲があってもいいけど、性的魅力を超えた清潔さを持った神なのだと思いました。

実際あなたたちの姿は見えないし、あなたたちには姿というものがなく、私たちが妄想するしかないのだけど、あなたたちにはずっと笑っていてほしいな。あなたたちにずっと生かされているのだから。

大いなる仮想力を与えられた気がします。

アマテラス様・トヨウケ様、本当にありがとうございます。

渦潮祭Vol.1 フライヤーさて、これからまた日々の表現を頑張ります。大阪には絵レ氣ギターも持ってきています。POETALLICAのライヴ予定が着実に決まり、渦潮祭のフライヤーも出来ました。さあいくぞ、ありのままに。

【POETALLICAライヴ情報】
3/26(土) 大阪中津Vi-code(朗読:川原寝太郎)
4/2(土) 東京新宿スモーキンブギ(朗読:ドドコ)
4/9(土) 東京高円寺Reef(朗読:自縛ポエトリー/うい、ドドコ)


想楽守山流Presents
ダダマの渦潮祭 Vol.1 〜 言葉のロックよ渦巻け! 〜

4月9日(土)
高円寺Reef
op 18:00 st 18:30
1300円+1D(500円) ※投げ銭自由

[出演]
守山ダダマ
Ikasama宗教(宮城)
自縛ポエトリー/うい(愛知)
ドドコ(広島)
笹田美紀
POETALLICA
フォーゲルショイヒェ
ルネ・シェヴィリコフスキ




dadama2005 at 13:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年12月28日

最古の気分と完結の日・開口一番

コジフン コジフン

おはようございます。

クリスマス翌日、ラーズ・ウルリッヒの誕生日の一昨日12月26日は土曜出勤の後、経堂さばのゆでの『コジフン』(古事記×古墳ナイト)を見に行きました。7月以来2回目の参加でしたが今回は面白さにまた磨きがかかっていたように感じます。まりこふんさんとヨザワマイさんの宮崎珍道中はお二人の飾らない感じが旅の楽しさを本当に能く伝えていましたね。この人たちのおかげで古事記も古墳も知らなかった人、興味なかった人がこの先もどんどん引き込まれていくんだろうなあと強く感じました。古墳一つ一つへの想像力、また古事記のブッ飛び加減を改めて思い知らされました。終演後に他のお客さんたちと古代トークで盛り上がるのも本当に楽しかった。やっぱり好きなものが同じ人たちと話せるのは嬉しいですね。帰りの電車ではヨザワさんと熊野と宗像の情報交換もできて良かったです。コジフン、次回も期待しています! そして、高千穂には是非とも行ってみたい。

その夜は吉祥寺のネットカフェで吉読のフライヤーの制作作業をしていたら終電を逃してしまい、お金もないので寒空の下でしばらく途方に暮れて、結局三鷹まで歩いて三鷹駅前で始発を待っていたら酔っ払いに話しかけられたりして、面白い人間模様を見ながら朝帰りしたのでした。しかし寒かった。

さて、いよいよ今日は開口一番の最終回。そして不肖守山ダダマ第一章完結の日であります。

笏今年はこれまでに11都道府県で51本のライヴをやらせて頂きました。北海道、本州、四国、九州の4島をメタル朗読で巡りました。人生でもこれだけ移動した年はなかったと思います。

52本目のライヴ、休止前最後のライヴが今日の開口一番。オープンマイクで持ち時間5分のライヴ。山本昌の引退試合、丸との一本勝負のような感じで臨みたいです。意味合いはだいぶ違いますが。

私は引退ではなく、いずれ復帰するつもりですが、いつ、どのような形で復帰するかは未定です。なるべく早いうちには復帰したいと思いますが。

今まで出演してきたライヴには様々なジャンルのものがあり、また自主企画、ワンマン、他人の企画、ライヴハウスのブッキング、オープンマイク等形式にもいろいろありますが、その中で今後どのようなものに出演するべきか、どれくらいのペースでやるべきか。それを考えるための休止でもあります。

休止の間に、表現技術や作品の質を向上させるため、いろいろなことを吸収したいです。

勿論、「47都道府県ライヴ制覇」の目標は捨てていません。復帰後はあらゆる方法で残りの22県の制覇をめざすつもりです。既にライヴを行った道府県も含め地方での活動に力を入れたいので、東京でのライヴの機会は少なくなると思います。

開口一番終了後、暫くの間は「守山忠真」としてオーガナイズとプロデュースの活動に専念する予定です。まずは年明け1月22日の吉読をプロデュースします。続きを読む

dadama2005 at 07:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)