2006年08月10日

病室日記4

7/14(金) 翌朝、父、寒気を訴える。37度1分の熱。寒気の後は、頭痛が来る。どうしようもない痛みらしく、激しく痛みを訴える。モルヒネを入れてもらう。看護婦さんが、父の着替えをする。ちょっと落ち着いたのを見て、車で帰途につく。途中、父に見せようかと道ばたの田んぼや畑の写真を撮る。帰宅。ぼくと、入れ替わりで病院に到着した末の妹に電話。父の訴えが、はっきりと苦しそうなら看護婦さんを呼ぶように簡単に伝える。たまっていた家事を片付ける。
 後に、また病院へ行く。母方の祖父母がいる。「悔しい、悔しい」と繰り返す父。父の手を取って「悔しいねえ。わたしたちも悔しいよ。」と語りかける祖母。祖母が優しいためか、昨日よりは、落ち着いたようだが、医師によると黄疸が出始めているようだ。どれが黄疸なのか、良くは分からない。祖父母、先に帰る。
 午後8時頃までいて帰る。

7/15(土) 父が家族を呼んでいるとのことで、急遽、病院へ行く。お腹から十二指腸に直接入れていた、胆汁を外に出すためのチューブが、無くなっている。結果、胆汁が上に上がってきてしまうようで吐き気がひどい。吐き気止めを追加することで、眠ったような状態がずっと続くようになるかも知れないとのこと。母妹を待って吐き気止めを入れて貰う。
 夕方、新横浜の斎場bに行き、説明を受ける。以下は後にファックスで届いた、参考の見積書の内容。実際には色々と変わってくるだろう。
 葬儀費用の税抜き内訳価格。祭壇20万円。棺5万円。(後に修正されて、本当は6万円)。湯灌8万円。寝棺用布団6千円。遺体供養品2万8千円。枕飾り5千円。白木位牌2千円。遺影、カラーの場合2万円。収骨容器1万5千円。祭壇用供物1万3千円。ドライアイス二日分1万6千円。お清めセット3千円。寝台車病院迎え2万4700円。寝台車斎場へ1万5600円。霊柩車3万5700円。会葬礼状1万6千円。小物用品3万円。立看板1万円。後飾り祭壇3万円。高張提灯1万3千円。門前庭園飾り2万円。哀悼貢献者2名で6万円。火葬場案内係員1万円。特殊提供品2万3千円。火葬料(公営火葬場の場合)1万7千円。施行運営費3万6千円。以上が、葬儀費用。税込みで計75万9770円。
 別注文品(全て税込価格)の内訳。式場警備費、1万5750円。花、5万2500円。マイクロバス28人乗り、4万7250円。ハイヤー四人乗り、2万6250円。式場使用料(中斎場)31万5千円。以上が、計、45万6750円。
 料理の税込み内訳。通夜料理80人分で、29万4千円。告別式料理30人分で15万7500円。以上が、計45万1500円。
 お返し物、税込みの内訳。ハンカチ500円、200人分、10万5千円。即日返し3000円、200人分、63万円。以上が、計73万5千円。
 これらを足して240万3020円。
 ここに、お寺へのお布施、一番短い戒名の場合、30万円プラス車代2万円。
 さらに、運転手、火葬場などへの心付け、計1万6千円。
 火葬場での飲食代、生花(良く見かける名前入りのお花のこと。喪主の分と家族の分を支払うと考えて。一つ1万5750円税込み、ぐらいが相場とのこと。)代などが加算される。
 返礼品の量にもよると思うが、大体の予測では、280万〜290万かなと思う。
 葬儀費用は、変動する項目を無視すると、大きい要素は祭壇代と会場代ということになる。会場が高くて、祭壇も高いと全体が高くなる。他は参列する人数によるから、一概には言えない、と言うことが分かってくる。参列する人が増えても、変動費が上昇するだけなので、本当に見なくてはいけない項目は変動しない費用だ。そして、もちろんサービスの内容も大事なんだけど、事前に全てのサービス内容を実際に見るわけにもいかないから、周囲の評判とか、問い合わせへの応対の仕方なんかに頼ることになるのだろう。それで大丈夫なんだろうか。
  
 その後、病院へ戻って、医師の説明を聞く。父との意思疎通が取れにくくなっているので、今後、鎮静効果をさらに高めてずっと眠っているような状態にまで持っていくべきかという相談。このまま痛がっているのを見ているのがツライということであれば、そうした方が良いであろう、ただし死期は早まる。お腹のチューブが無くなっていたのは、父が、たぶん自分で抜いてしまったから、らしい。朝見たら、抜けていたんだそうだ。もともとチューブを入れていた体の穴が、まだ残っているので、そこからうまく胆汁が出てくればいい。だが、中で皮膚が形成されていなくて漏れがあると、内部が炎症を起こすかも知れない。医師がえらく深刻に「お父様とお話しされましたか?」と聞くので、いえ全然、というと、朝の電話は、父から何かぼくに死ぬ前に言い残したいことがあるとの訴えを受けての電話だった、と初めて分かる。何を言いたかったのか父に聞くと、ちょっとにやっとして、電気を点けろというので点ける。全部点けろと言うのでベットの頭にあるスタンドも点ける。父、しばらくして「車椅子に乗りたい」。ずっと寝ていて退屈してしまったそうだ。外を見て回りたい、とのこと。医師に聞くと、それは危ない、と言う。伝えると、非道いね、との返事。車椅子のことが言いたかったのかと聞くと、返事はない。朝に何か、ぼくに言いたいことがあったらしいけど、と聞くと、覚えていないとのこと。「みんな、この病気のことが分かっていない」と父。モルヒネで、自分でも良く分からないことを言っているだけらしい。そういう事が父は職業柄(精神科医)良く分かると自負しているので、うまく伝わらないのがもどかしいようだ。父に、鎮静効果を高めるかどうか尋ねると、その時になってみないと分からない、任せる、とのこと。その時というのは、もっと痛くなった時になってみないと、と言うことなのだろう。外を見る代わりにお見舞いの花でも見るか、と聞くと、見ると言うので窓際から持ってきて見せる。飾って置いてくれと言うので、元のところで良いのかと言うと、そこだと見えないらしい。「もっと相手の立場になって考えないと」と諭される。元気なものだな、と思う。昨日や午前中は話をする様子は全然無かったのだけど。可動式の机の上に乗っけて、父が少し頭を傾ければ見えるようにする。そのうち、「この方はどなたですか?」と花を指さして聞くので、これは花ですよ、お見舞いの、と言うと、ああ、と力無く言う。
 電話で、家族、叔父と相談して、まだしっかりと話の出来る時もあるので、もう少し、今のままで見守りたいとの結論に達する。
 夜遅くまでいる。父は、うたた寝の様な状態。父に、いままでのことへの感謝の意を伝えようとして断られる。そういう話は聞きたくない、そうだ。部屋のコーナーに座っていろ、壁にぴったりくっついて動くなと怒られる。電話代の請求書と、PCを持ってきて欲しいとのこと。肩が痛いそうなので、肩揉みをすると、スタッフと勘違いされる。「あなたは誰?」と言うので、自分の名前を告げる。父、非道い親だね、と反省気味に言う。そのうち、気持ちが落ち着かないので、セルシンを入れてくれとか言う。
 午後10時頃までいて帰る。

dai9980 at 18:54コメント(0)トラックバック(0) 
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