十住心論(じゅうじゅうしんろん)とは空海(くうかい)の主著で、人間の心の発達の過程を十段階に分けた言わば精神的な地図です。 これを見れば、今、自分の精神がどの境地にあるかが大体分かるとされていますが、最上段に秘密荘厳心(ひみつしょうごんしん)という真言密教によって到達できる境地を描いているので、もしかしたら真言宗以外の方はこれを煙たいと感じるかもしれません。 またこれは、密かに日本精神史に多大な影響を及ぼしているコスモロジーと言われていますが、とりあえず超簡単に紹介します。 |
十住心論…バカデラ住職による十住心論。十住心論とは…
バカデラ住職より一言・・・ ここで最も注意しなくてはいけないのは大勘違いですね。大日如来と自己が一体化したからといって偉いわけでもなんでもありません。 法華経の行者、真言密教の行者にも目を疑いたくなるような人はいますし、また、仏教を学んでいない一般の方が遥かに人格者であるという場合もよくあります。 とにかく自戒を込めて言いますが、仏道で最も注意を払うべきものは増上慢(ぞうじょうまん)になることだと思います。 |