2019年07月17日

『「夢現Re:Master」発売記念イベント やくそくのばしょ 1st_MTG』に行ってきた


運よく当選していた「夢現Re:Master」の発売記念イベントに参加してきました。
普段Switch本体のeショップでしか情報収集しないのでイベント開催に気づいたのはほんと偶然です……
偶には公式サイトも見ておくもんだ。

イベントは2時間弱で、作中の内容にちなんだトーク、主題歌とグランドED曲のライブ、ゲームコーナーといったところ。
頑張って事前にコンプしておいたのに、クリアしてない客が多すぎてネタバレ禁止になったのが非常に悔やまれる……
こころルートとかどういう思いで作ったのか凄い興味あったんですが……
さき役の徳井さんとか結構ギリギリを突いてくれて面白かったんですが理解して笑ってるのが客席の半分ぐらいしかいないという。
ただアニメ系のイベントとは明らかに客層が違ったので、多分みんな止むにやまれぬ事情でクリアしきれなかったんだろう……

まあネタバレ関連は残念としても、元々作品が百合ゲーというニッチなジャンルなこともあって話すこと自体はいくらでもあるんですよ。
その辺に関しては業の深いお客さんが明らかに多く、色々勉強になりました。
ゆ、百合ゲーマーって俯瞰視点(壁とか障子とか)から主人公とヒロインの関係性を覗いて楽しんでるんだね……
主人公に感情移入してプレイするか、上述したように俯瞰してプレイするかアンケートがあったので前者で勢いよく挙手したら自分含め4〜5人しか手をあげてなくてとっても恥ずかしかったです……
残りの300人ぐらいはみんな俯瞰してプレイの方で挙手しててマジかよと思った。

出演者に関しては主人公の大鳥あい役の吉岡麻耶さんが大変初々しく思い入れ強く語ってくれていてホワホワしました。
後で経歴調べてみたらそんな初々しいってほど浅いキャリアじゃないみたいなんだけど……
喋れば喋るほど俺の知ってる大鳥あいさんで大変よかったです。俺は大鳥あいさんが大好きなんだ。

あとはアレ、上の画像にある藤ちょこの直筆色紙が物凄かったということだけは伝えておきたい。
間近で割とじっくり見れたけど細部というか一筆一筆に魂を感じて、見れば見るほど描き手の熱量に当てられる感覚があった。
凝なんか使えないけどリアルに迸るオーラが見えた。
芸術品を生で見る価値ってこれかあと人生で初めて納得できたかもしれません。さすがに言い過ぎかな。


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2019年06月24日

感想:白衣性恋愛症候群 Re:Therapy(Switch)

新卒で入社したのは地元のスーパーセンターでした。
5年ぐらい勤めてまあ色々あったんですが、今となっては嫌な思い出しか残っていないもので。
売場研修中に従業員に嫌味を言われたとか、転勤先の店長に目を付けられてボロカス言われたとか、レジ接客でガラの悪い客に絡まれるのとかもしょっちゅうでしてね。
極めつけは年末年始で心身ズタボロになって通勤中に自損事故で自動車1台お釈迦にしたりとか、まあ苦い思い出は色々あったもんです。

その後上京して転職した先は絵にかいたようなブラック企業だったりとか。
朝5時前に自宅を出て帰りは終電なんて日常だったし、金曜の夕方に翌日(休日)のサービス出社を命令されるのもよくある事。
何も教えず怒鳴るだけの上司と、ひたすら舐めてくる下請けの板挟みで、割とリアルに自殺する寸前だった記憶があります。正直あの頃のことはあんまり覚えてないんですが。

それで今の職場に入社したのが去年の2月。
今までの2社とは比較にならないほど働きやすい職場ではあるのですが、全くの異業種故に新人同然の現状です。
少しでも戦力になりたい気持ちと、その気持ちについてこれない知識や身体のギャップには苦しむ毎日を送っています。

まあ社会に出て働いていれば、誰しも何らかの悩みはあると思うのです。
色々抱えて生きているのは自分だけではない、はずなんです。
そんな事を、本作をプレイしながら考えていました。

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去年遊んだ本作の続編「白衣性愛情依存症」は、舞台が看護学校だったり個別ルートが斜め上の方向ににかっ飛んでいく構成だったりで、看護師要素はあまり多くないゲームでした。
いや共通パートではちゃんと看護学校にまつわる内容なんですが、中盤以降は全然違うジャンルのストーリーになってしまうので……
それはそれで面白かったんですけどね。

それと比較して前作にあたる本作は、最初から最後まで、プロローグから共通パートから個別ルートからエピローグに至るまで、徹頭徹尾「看護師の物語」が展開されます。
一応ジャンルとしては恋愛ゲームだしそういう描写もたっぷり含まれているにもかかわらず、プレイ後の印象に残っているのはお仕事ものとしてのエピソードばかりでした。

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ストーリーは主人公が病院に初出勤する朝から始まります。
そこから展開するのは各ヒロインとのニヤニヤエピソード……ではなく、厳しい社会の現実です。
上司からの言いがかりに近いような理不尽な叱責、患者からの暴言、その他さまざまな苦難が容赦なく主人公に襲い掛かります。
主人公の新人としてのエピソードだけでなく、先輩キャラが一皮むけるために壁にぶち当たる様子や、優秀ゆえに生意気だった後輩が入社後に現実に直面して苦しむ姿などもたっぷり。

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これの辛いところはプレイヤーたる自分にも身に覚えのあるエピソードばかりということで、看護師である以上に社会人としての苦しみを感じずにいられません。
正直、現実で消耗し過ぎている人にはあまり向かないかも。
個人的に、他人の用事に付き合っていたら朝になっちゃってそのまま出勤(して、眠そうにしてて叱られる)というシーンが非常に胸に来ました……その地獄さ分かり過ぎる……
私も前の職場に勤めているときにプレイしてたら落ち込んでいたかもしれません。

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また社会人として共感できる一面だけでなく、病院という極めて専門性の高い職場ならではのエピソードもふんだんに盛り込まれています。
何せ病院といえば「死」との距離が極端に近い世界。
末期症状の患者にどう(後々問題にならないように)接するか、仲良くしていた患者の死亡後の処置といったシリアスな展開は共通パートでも個別ルートでも惜しみなく挿入されていきます。
とにかく、全編通して「看護とは?」「仕事とは?」とひたすらプレイヤーに突き付けてくるのです。

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とにかくプレイしていて非常につらいゲームですが、それ以上に主人公や先輩、上司の仕事に対する姿勢がきらきら眩しく見えてくるのも事実で。
何だかんだルートを一つクリアするたびに自分も頑張ろうと思わせてくれるのでした。
職種は違っても、「仕事」に向かい合う気持ちにはきっと私にも通じるものがあると信じたいです。
そう思えるだけのエネルギーを感じました。


daidai_nouen at 02:00|Permalink ニンテンドースイッチソフト感想 

2019年06月18日

感想:KIRINJI「killer tune kills me Feat.YonYon」

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バンド体制になってからというもの毎作変化し続けていたKIRINJIが、昨年の「愛をあるだけ、すべて」でちょっと異次元のクオリティまで到達してしまったのは記憶に新しいところです。
あの作品は本当に凄くて、クールだけどグルーヴィーみたいな、静かだけど踊れるみたいな、内省的だけど都会的みたいな、一見相反している要素が何の違和感もなく一つのサウンドにまとめ上げられているとんでもないアルバムでした。
先日発売されたニューシングルである本作も、サウンド的にはこれを踏襲したものになっています。
KIRINJIは変化し続けてほしいというところもあるのですが、前作のサウンドを引き継いだ曲をもっと沢山聴きたいという気持ちも正直なところ。
街中でヘッドホンを装着したら突然ぐぐっと心の内側に入り込むような、いつも見ている景色の彩度が変化するような、肌で感じる気温がちょっと下がるような感覚は健在でした。

あ、あと弓木ちゃんのボーカルはやっとKIRINJIに馴染んできたなあと。
何だかんだコトリンゴがあまりもにマッチしている傍らで一人だけ浮いているイメージが抜けきれなかったものですが、今作では完全にモノに出来ているなあと感じたのです。


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2019年05月22日

「名探偵ピカチュウ」の素材の使いまわしを提案したい

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封切りの翌日に早速観に行っていたんですが。

内容は凄い満足で、オタクの業と家族の絆を描いたストーリーは大人でも、というか大人になったポケモンファンにマッチする内容だった気がします。
個人的に元々ポケモンのデザインはイイじゃん!と思っていたのですが、いざ動いたら魅力もマシマシで、ポケモンが普通に存在する世界として圧倒的なリアリティがありました。
これは20年以上展開してきたシリーズでも初めての見せ方という感じ。

中でもとりわけ良かったのが序盤のカラカラ捕まえようとするシーンです。
近所の裏山みたいな身近な自然の中で、ポケモンが現実の動物のように生息している世界という今まで何度夢に見たかわからない光景が目の前に広がっている様は本当に感動もので。
メイン舞台であるライムシティも人とポケモンが共生する都会って凄まじい光景だったのですが、何だかんだで最初のシーンが個人的にピークだったところはあるんです。
泣きはしないまでも震えてました……そのぐらいの感動があったのです。

アレは冒頭の数分だけで終わらせるのもったいないなあ。
折角作った素材なんだから上手いこと使いまわして、自然とポケモンと、あとちょっとモンスターボールみたいな塩梅の実写作品を何作か作ってほしいなあと思いました。
これからの人生であの数分だけをリピートし続けるのはちょっとツラい。
もう少し長く夢を見たいじゃないですか。


daidai_nouen at 02:00|Permalink 映画感想 

2019年05月15日

感想:早見沙織 Concert Tour 2019 "JUNCTION"

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どんなに好きなミュージシャンでも、大抵は何かしら「ん?」と悪い意味で引っかかるものはあるものです。
コンサートが生ものだからこそではありますが、たっぷり楽しんだ中であそこがなーというところは必ずある。あったんです今までは。

今回が生まれて初めてだったかもしれません。減点要素が全くないステージでした……

ボーカルも演奏もド安定でケチのつけようがなく、音のバランスも良好でボーカルばかり目立っているとか演奏が大きすぎるということもない。
歌詞の間違いとか演奏トチるみたいなミスも全くなく、いち聴衆として雑念が一切入ることなく音楽に存分に浸れたのは本当にたまらない物がありました。
本当に無いんですよここまで浸りきれるステージって中々。

昨年末のお台場の一件で懸念していた手拍子についても今回は非常にマナーが良く、基本的にステージ上から煽られたときのみで曲調が変わったらストップするなどほとんど気になりませんでした。

後はやっぱり尺ですね。
途中で長めのMCパートが入ったんですが、普段のコンサートなら「もっと曲演奏してよ」となるはずなのに今回は全然思わなかったんです。
なぜならMCを長めにとった以上に、演奏の尺がたっぷりとられていたからです。
つまりMCの分だけ、コンサート全体の尺を伸ばす事で対応していたわけです。
途中で「これ2時間どころじゃなくない?」と思ったりしたんですが、公演終了後に時計を見たら3時間弱経っていました……
単純に演奏した曲数も通常のコンサートより圧倒的に多かった印象で、凄い満足感に浸りながら家に帰った思い出です。
一番聴きたかった「Bleu Noir」でメンバー紹介始まったのも最高でした。

あと以前も思ったけどアレですね。早見沙織バンドはやたらとジャズがいい。
他のジャンルの演奏も安定してるしソロパートでは燃えるけど、それ以上にジャズがいい。
今後もジャジーな曲が増えるといいなあ。
既存の音源を一切使用せず100%生演奏を貫いて、しっかり聴きごたえがあるのは完全にプロの仕事でした。コンサートはこうでないと。

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2019年05月08日

感想:鬼武者(Switch)

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GW中に終わらせようと連休の始まるのちょっと前にプレイ開始したら連休に入る前に終わってしまった1本。しかも2周してしまったという。

かねてより遊んでみたいと思っていた作品だったのでリマスター版が出たことにまず感謝したい。
DMCなんかと比較したら様々な要因で非常に出しづらい作品だと分かっていただけにね。
BGMも差し替わっているらしいし、ボイスもとりなおし金城パート含めて新録。
そして一番びっくりしたのはプリレンダムービーもSD画質じゃなくクッキリしている点。全く意味が分からない……
とにかくリマスターとして力が入っているのは伝わりました。

ゲーム内容は固定カメラ+ラジコン操作+探索謎解きという旧バイオそのままのスタイルに剣劇アクションがぶち込まれている感じです。
ラジコン操作はどう考えてもアクションゲームに向いていないけれど、Yボタンを押せばちゃんと近くの敵に向かって剣を振ってくれるので特別問題はない(少なくとも中盤までの雑魚戦は)。

実際のところ、十字キー下でバックステップを踏めたり、ロックオンボタンを併用することで旋回がカニ歩きに変化したりと慣れれば自由自在に動かすことはできます。
というか難度が劇的に上昇する中盤までにこの辺を身につけておかないと突破するのは非常に難しい印象です。
私は1周目その辺を習得しきれなかったので物凄く苦労しました……というか逃げました。
途中からはボス戦のみ、追加要素のアナログスティック操作でお茶を濁すというやつです。

大抵のボス戦はカメラの切り替えがないのでこれだけで驚くほど難度が下がります。ぶっちゃけゲーマーとしては敗北ですが。
悔しかったので2周目はラジコン操作のみで頑張りました。
面白いのは前述したロックオンボタンのカニ歩きで、後のDMCやベヨネッタ等と違い、ロックオンすることで機動性を拡張できるというのは他に類を見ないデザイン。
ラジコン操作という前提ありきだからこそ生まれたプレイ感かなあと思いますが。

鬼武者といえば有名なのが即死カウンター技の「一閃」ですが、これは凄いタイミングがシビアで驚きました。
少なくとも囲まれたときに打開できるようなシステムではなく、個人的には「特定の雑魚のみ、タイマン時限定で7割ぐらいは何とか成功する」ぐらいのイメージ。
失敗したら割と致命的なダメージが入るので積極的には狙いづらく、予想以上に空気システムでした。弾き一閃とか超かっこいいのにびっくりするほど決まらんからね。
決めた時の明確なメリットは存在しているので、もう少し熟練したプレイヤーならその辺の駆け引きを楽しめるのかなあとは思います。
そういう意味では本作の本質までは掴み切れなかったという悔しさはあります。

まあ一閃はともかくとしても、敵を目の前に無防備をさらさなければドロップアイテムの回収ができない仕様による駆け引きとか、強敵の攻めをヒイヒイ言いながら掻い潜る熱さは間違いなく面白いアクションゲームのそれでした。
主人公のモーションなんて数えるほどしかないのにそれでも面白い。
Yボタンばちばちして同じモーション繰り返してるだけなのに面白いのです。

それだけに、非常に手の込んだ謎解きやギミックが足かせになっている点は辛いところです。
私はビデオゲームに突然挿入されるスライドパズルに親を殺されたタイプの人間なのですが、本作にも当然のようにあります。おこです。
あとリアルタイムのムービーが飛ばせない点も勿体ないですね。
ボス戦の前には大抵挿入されるので、死ぬたびにそこそこの時間を待たされることになります。
まあそれでも乗り越えたくなるだけの魅力は間違いなくあったということです。


daidai_nouen at 02:00|Permalink ニンテンドースイッチソフト感想 

2019年05月07日

daidai_nouenは5月7日で32歳になりました

ブログは10歳ですが管理人は32歳です……
書いててアレだったんですが32って数字ほんとアレ……ですね、重い数字だね……
どこからどう見ても若者のカテゴリには入らない数字ですね。
10連休ではのんびり海外巡ってるような30代になりたかったなあ。

とりあえずめちゃくちゃゲームしてたのでブログに書くことはある。
そして書く時間は今日まではあった。明日からはない。


daidai_nouen at 02:00|Permalink 雑記