2018年04月04日

KIRINJI「時間がない」を聴きまくる1日

30代に突入したばかりでまだまだ若造な僕でも、日々の生活で体力の衰えや精神の鈍化を感じ、加齢を意識することが増えてきた。

特に変化したのは「死」に対する意識。

「自分がいつか死ぬ」という事に関して昔よりもはるかに身近にその存在を感じながらも、子供の頃ように過剰に恐れることも無く、自然に受け入れてしまっている。

そんな自分に気付いて漠然とした不安を覚えてしまったり。

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キリンジで人生の黄昏時、というか「死」をテーマにした曲と言えば「ムラサキ☆サンセット」や「夏の光」があるけど、完全フィクションの前者や、死を意識しつつ生を思い切り謳歌する後者と比較しても、今回の曲は一番真に迫っているような気がする。

洗練された演奏と適度な電子音で溢れるシティ感、という近年のKIRINJIらしいサウンドも、ともすれば沈んでしまいそうな心を上手に描き出している。徐々に褪せていく街並みの色をギリギリで保っているようなバランス感覚が素晴らしい。

春から初夏にかけてリリースされる楽曲でこんな気分にさせられるとは思わなかったが、これから一生自分の中だけでもやもや抱えていくと思っていた気持ちを、人生の先輩が共有してくれた気がした。

5月2日発売。


daidai_nouen at 23:30|Permalink 音楽作品感想 

2018年04月03日

KIRINJIニューシングルは4月4日に初オンエア


昨日情報公開してもう明日には聴けてしまうという圧倒的幸福……!
いやねーいちファンとしてはねーやっぱり本当に好きな物は待ちたくないわけですよ。
こうやってギリギリまで情報を伏せてもらえるのはホント助かる。
まあこれから1ヶ月間はradikoで日本中のFM局のオンエアリスト漁る地獄が始まるんだけども……

ツアーはどうかなースケジュール的に福岡しか行けないけど予算の問題がまあまあ深刻なので。


daidai_nouen at 01:30|Permalink 雑記 

2018年03月23日

感想:返校(ニンテンドースイッチ)※ネタバレあり

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序盤ほのぼのストーリーだと思っていたら突然物語のテイストやジャンルが変化する、というのはストーリーが衝撃的な作品ではそこそこ使われている手法ではあるが、本作の場合テイストを変えずにジャンルだけ変化しているのがちょっと面白いところ。

心霊ホラーだと思っていたら心象世界を描いたサイコホラーだったというね。

ギャップばかりを重視しすぎた結果、序盤で幽霊が出てくることにあまり意味が見出せないのは物足りなくもあるけれど、舞台設定がアレなので一応説明はつくのかな。


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eshopのページに書かれている通り、ストーリーは台湾の白色テロの時代を舞台に据えて進行していく。

個人的に全然詳しくないところだったが、まあ何となく文革みたいなイメージで見ていて問題なかったかなあと。詳しい人に聞かれたら怒られそうだ。

当時あったかもしれない出来事と、最後の最後まで一人の人間の内面に迫り続ける作品全体の描写から、その時代の空気感らしきものは充分に感じ取れた。


ちなみに上の画像はとあるアイテムの説明文です。個人的に一番痺れたシーン。

何だか昔の須田ゲーをやってる気分になった。

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ジャンルとしては横スクロールの2Dアドベンチャー。

グラフィックは諸手を挙げて褒められる程素晴らしい。

心象世界の真っ黒でぐちゃぐちゃに塗りつぶされた部分も、テッカテカに明るい心の拠り所も圧倒的な鮮明さで描き出す。

今回何となく携帯モードで遊んでたんだけど終盤でTVモードに切り替えてビックリした。もったいないことをした。

難度は全編通してそこそこだけど、一部不親切(難しいとは言ってない)な謎解きがあるあたりはインディーっぽいなーと思った。ピアノのとこ。


daidai_nouen at 06:00|Permalink ニンテンドースイッチソフト感想 

2018年02月19日

感想:クミコ with 風街レビュー「デラシネ」

記事書こう書こうとしているうちにレコ大受賞したり作詞家が紫綬褒章貰ったりしていましたが。

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やっぱり日々の生活や、男女間での感情の動きというのは醜くて美しいものなんです。

私は向田邦子が好きなんですが、理由がまさにこれで、普段の生活で見え隠れする人間の醜さを、美しく、愛おしく描くところが気に入っていて。

本作を1曲目から通して聴いていると、それに近いものを思わず考えてしまいました。


全曲、松本隆の描く歌詞では一貫して日々の生活や男と女の心の動きが大切に掬い上げられており、その一つ一つに冨田恵一の編曲によって色が付けられていきます。

大人の女性が歌う、大人の為の楽曲たちは、1曲1曲が瑞々しく、匂いや風の冷たさまで伝わってくるようです。

例えばシングル曲の「さみしいときは恋歌を歌って」なんてただ性行為をしてるだけの曲なのに、歌詞、歌声、メロディ、編曲が完璧に溶け合った結果、ひたすらロマンチックで、相手を想う気持ちや夜明けの抜けるような青空さえ胸に飛び込んでくるような感覚に陥るほど。

そんな圧倒的な情景の数々は、生々しさを湛えながらもただただ美しく、人生はなんて素晴らしいのだろうと思わず考えてしまいました。人間賛歌の1枚。


daidai_nouen at 06:00|Permalink 音楽作品感想 

2018年02月15日

感想:The Last of Us(プレイステーション3)

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映画にせよゲームにせよ、パンデミックにより文明が崩壊して20年後なんて舞台はそこまで珍しい物ではないと思うのだが、その世界に僕がプレイ中ずっと惹きつけられたのは決してグラフィックの美しさだけではないはずだ。

一応安全だが思い切りディストピアな隔離地域の描写、かつて崩壊後の世界で生きていた人々の痕跡、一見して安定した拠点を得ているように見えつつも移住を繰り返しているキャラクター達、そもそも崩壊前の世界を知らない子供たちとのやり取り等、全編通して描かれ続けるちょっとした描写の数々が、崩壊直後のパニック状態でも無く、かと言って忘れ去られるほど昔でもない、20年後という絶妙な時代をありありと見せつけてくる。

特に印象に残ったのがイシュというキャラクターで、彼は作中一部のエリアで拾えるテキスト上でしか登場しない人物でありながら、「パンデミック直後に船で逃亡し海上生活→食糧不足による上陸後は下水道で安定した拠点を確保→人恋しさで物資調達中に出会った家族を受け入れ→そして……」と、この20年間の濃ゆい人生を追体験させてくれた。

終盤近くまでパンデミックが世界規模なのか地域規模なのか何となくボカされているところも巧みで、これが明らかになったあたりで終末感は更に加速していく。丁度私生活で沈んでいた時期だった事もあり、終始落ち込みながらプレイしていた。

ゾンビものにありがちとはいえ、ゾンビそっちのけで人間同士の絆と殺し合いに終始したストーリーも胸を打つ。この世界の中で必死に生き残ろうとしている人間たちのドラマだ。希望らしきものなんてほとんどない中でどうして先に進まないといけないのかと僕が自問自答している最中に少しづつ仲良くなっていく主人公のジョエルとエリーだけが癒しだった。



使える資材をかき集め、少ない弾薬をやりくりし、時には敵の背後からこっそり襲い掛かる。ゲーム内容は正にサバイバルで、特に序盤「掴めていない」時期の緊張感は凄まじいものがあった。非常に濃厚な体験だった。

ただし、ある程度ゲームを進め、「あ、これアンチャだわ」と気付いたところからプレイ体験の質が若干変化してしまうのは惜しい所。決められた個所に敵やゾンビが配置されていて、ひたすら前に進んで行くリニアな構造は同じデベロッパが開発したアンチャーテッドシリーズそのまま。リニア形式自体は大好きなのだが、「生き残る」事をコンセプトに各要素が整備された本作とは根本的に噛み合っていない気はする。先に進むストーリー上の動機自体は存在するのだが……

しかしアンチャーテッドで3作かけて磨き続けた戦闘の面白さは本物で、本作ではステルス要素を大幅に強化した上で取り入れられている。うまく活用すれば資材や弾薬の消耗を大幅に抑えられるし、ゾンビ相手なら戦わずにやり過ごせるような場面もある。ゾンビのバリエーションは基本的に2種類しかない中でピシャリとまとめてあり、組み合わせと配置の妙でゲームバランスを調整しきっている。ステルスなんか諦めて撃ち殺した方が早いことも。ステルス関係のシステムの主張が強い為に意外と気づきにくい。

資材から作成できる爆弾がステルスでも銃撃戦でも扱いやすく個人的なお気に入り。地雷として使えるところがポイント高いね。


daidai_nouen at 06:00|Permalink 据置機ソフト感想 

2018年02月12日

感想:萩原雪歩&三浦あずさ「LEMONADE」

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アイドルとして芽が出ない苦労の日々をレモンの苦さと酸っぱさに例えつつ、一匙の砂糖を加えてレモネードに変えたい、と歌う。
輸入品、安物と容赦のないレモンへの描写が苦みを引き立てる。涙で農薬を拭っているシーンも好き。
ベースの主張強めの渋い打ち込みが更に追い打ちをかけ、陰鬱まっしぐらな楽曲になりそうな所をアイドルアイドルしたボーカルでバランスをとる。
特に三浦あずさのボーカルが非常に巧みで、絶妙に暗さと明るさの調和をとっている点が大きな見どころ。雪歩はギリギリ浮いてる気がする……
結果として余計に悲壮感出てるよね?って楽しみ方が出来るところもまた良し。


堀込高樹が作詞、作曲、編曲を担当。
「手榴弾のピンを抜くような顔で」という歌い出しや「タッチはあだち」が物議を醸してると聞いて全然ピンとこない程度には高樹詞に染まっているファン歴17年目。
ナムコ退社以降だともしかして初めての楽曲提供なのかな?つよがり魂とヒューストンはボーカルだけだったはずなので……
メロディも大いに高樹感溢れててお勧めです。矢野さんの曲もあるよ!


daidai_nouen at 06:00|Permalink 音楽作品感想 

2018年02月11日

週明け社会復帰しまーす

1月以降全然振るわなくて焦ってたけど何とか転職できた。良かった。
ぶっちゃけ年収大きく下がったけど続けられなきゃ意味ないんでねえ。地元で働いてた時よりは圧倒的に貰ってるんで問題なかろう。
オフ会参加したいので土日祝休みだけは死守した。何のために上京したと思ってるんだ。

転職エージェントはリクルートエージェントとDODAを利用した。
個人的にはリクルートエージェントの方が頼りになったという印象。
面接のたびに鹿児島から日帰りで上京してた前回と違い、今回は都内在住のまま転職活動できたので無料の面接対策セミナーやら模擬面接やら最大限活用させてもらいました。
転職先もリクルートエージェント紹介だったしね。
担当エージェントの質にバラつきがあるという話はよく聞くけど、そこは今回コネを使って優秀な人に面倒見てもらったので……

DODAは受け身でも山のように求人を紹介してもらえる為数を打つには便利だが、担当エージェントが一括して仲介するスタイルでなく、各企業を担当するスタッフから別個に紹介が飛んでくるシステムなのでこちらの負担が大きいのが辛い所。
メールは1日に何十件も来るし、東京だけじゃなく仙台支部やら関西支部からも毎日のように電話がかかってくる。
このシステムだとスタッフ間の競争も厳しそうだなーとか考えてまた落ち込んだりしていた。
後は、応募した求人の大半がその後何の連絡も無い所とかまたちょっとツラい。
書類通過した連絡も無ければ落ちた連絡もないまま1ヶ月以上放置されてるからどう動けばいいのかわからんという。
巷の評判程いい物では無かったかなあと。

あ、あと言うまでも無いことだけど、企業から直接オファーのあった求人に応募する時だけは事前に多少のリサーチをしてからの方がいいと思う。
ぼくみたいに碌なキャリア形成してきてない人間は要注意だね。そもそも見ない方が良いまである。


daidai_nouen at 06:00|Permalink 雑記