2010年05月

2010年05月28日

AM。

594da54f.jpgスタジオが終わり帰宅。只今AM3:45。練習で歌い込んだ事によってしゃがれた声にさらに追い討ちをかけるようにひたすら酒を流し込む。ブラウン管の向こうには「ZAZEN BOYZ」。時間なんて忘れてしまいそう。幸せなのだ。


オレンジ色の光が部屋を覆い尽くしている。影が細く薄く揺らぐ。時は僕を置いていく。「何も知らない方がよかったんだ」と僕に告げる。「そうだね」と僕は言う。
溶けた氷が静かに音をたてる。闇が僕を受け入れる音。僕にしか聞こえない、この世でもっとも美しい合図。








東京に居る姉から届いた結婚式の招待状を眺める。すげーや姉ちゃん、ついに結婚だぜ。何が僕を妨げようときっと行くからな。なんか、ありがとう。







そして瞼の重さに気づくのはAM4:21。明日はAM7:30起き。なんでもかかってこい。少なくとも僕はここに存在している。それでいいのだ。









そしてニ度目の氷の音。






カーテンの隙間から光を連れて舞い降りる
ねえカルア
やっと逢えたね
君が居ないような
夢を見ていた気がするよ

2010年05月25日

輪廻の街に。

984e331d.jpg僕は小橋川大樹です。だいきーだ、す。うぇい。

「顔面発射大作戦一発目!」無事大成功におさめる事が出来ましたね。このブログの場をお借りしまして、来ていただいたたくさんの方々に感謝の、いや、顔射の言葉を申し上げたてまつりまするよ。本当にどうもありがとうございました。

伝えたい事がたくさんありすぎて、ほんの数分のライブなんかじゃ言えない事がありすぎたなぁ。なんとか頑張ったんだけど、言葉は少ないんだな、何も伝わらなかった気がする。


ライブ終わった後に「SKANK69大好きです!」みたいな、ライブによく来て頂いてる方々ともお話が出来たのですが、それぞれから色んな意見も頂きまして、とっても勉強になりましたし、ああ、もうこんな所で辞めるわけにはいかないな!みたいな今どきダサい変な感情にも遭遇しましたし。んー、まあ全体的に最高でした。マジで。

二発目、三発目とどんどんこのイベントが誰かの何かになりますように。一人ぼっちの夜がとても好きになれますように。




















君が居ない夜には
どうやって君を呼べばいい?
君が居てくれる夜には
どうやって慰めればいい?


髪を切った君さえも

今はもう
誉める事すら
出来ないのに

2010年05月22日

貴様に血をやる。

b5e2f4aa.jpg僕の視界に写る世界はだんだんとぼやけていった。足元はふらつき始め、瞼の裏のその闇さえも僕の一部では無いように思えた。


体の異変に気付いた僕は千鳥足でタクシーに乗り込む。


「この辺りで今すぐ診察してくれる病院までお願いします」

運転手にそう告げた僕は現実か夢かを行き来しながら永遠に感じられる車内の空間を味わう。








病院到着。僕の顔色を見て全てを察知した看護婦がすぐに僕を診察室へ。僕は覚悟を決めた。「僕はガンだ、しかもガンガンなガンなのだ」、と。





小走りで廊下を走る医者の足音が近付いてくる。ああ、ドクター、もう僕はダメなんだ。だって、ガンガンのガンだ、しかも、ガンガンだ。そんなに急いだって助かるわけがない。さあ、診察しておくれ、失う物は何もない、さあ、さあ!


















貧血でした
ブドウ糖みたいの打たれて帰りました。んじゃ

2010年05月15日

雨と雨が触れた時。

595b3ade.jpgやあ、みなさん。僕のシリーズ長編作的なブログが始まって以来のまともな日記とも言えるぺちゃぱいブログ更新ではないでしょうか、おひさーっ、だいっきーでっす、ひゃっほい。お、出ましたね、「今時ひゃっほい」。もはや定番になって頂ければと、はい。



さあ、ついに始まりますよ、「顔面発射大作戦一発目!」。地元から久々に担いできたイベントという事もありますが、SKANK69結成以来、本当にたくさんの想いが詰まり腐ったイベントです。チケット予約するなら今だぜべいべー。
合い言葉は

「が・ん・しゃ・」バーローッ。よっしくおねげーさびら。へへっ。





話は変わりまして、日本はすっかり梅雨シーズン到来でございますね。22:00を過ぎた今でもまさに深々と雨がアスファルトを打ちつけておりますね。とっても静かだ。小さな村なら簡単に沈んでしまいそうなくらい長時間雨は降り続いているのに、ちっともそんな気配はないんだもの。ニュース観てたら大雨警報だってさ。分かってるよそんな事は、どうせ雨ならJK出没情報を教えておくれ。どこでどうビショ濡れで、これから何処へ行って何をするのかを、それを、それを教えておくれ。マジで、ほんとにおねがいします。おねがいします。


それじゃあ皆様、今日はこのへんにしてあなた達がとても寂しい夜を、だからこそ過ごせるいい夜を願いながら。グッドバーイ















会いたくても会えない夜は
全てを雨のせいにして
見慣れた六角形の光を
ひたすら闇に投げつけた

どこからかあなたの手が伸びて
その手が私の頬に触れた時
涙が出た


時間なんて要らなかったんだ
あなたが居れば
あなたさえそばに居てくれたら

そんな事を
考えるようになってしまったよ
誰も悪くないのになぁ

2010年05月14日

sean 10。

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「何度も辞めようと思った。でも新しいCDを出せた。またたくさんの人の前で歌えた。辞めなくてよかった。」

セカンドアルバムのレコ発ライブで僕はそんな事を言った気がする。それは紛れもない僕の本当の声だったと思う。正式メンバーとしてワキチを迎えた時だって僕らは音楽に対して盲目で手探りだった。やりたい事をやるどころか、やるべき事すら見失っていたんだ、多分。










セカンドアルバムの発売からちょうど一年が経った。曲が描けなかった苛立ちを乗り越え、理想と現実の壁を乗り越え、何気ない日常の幸を知り、何気ない場所でたくさんの人に歌を歌った。
そして僕らは今日、現在に至る。

ブルーハーツが言っていた。「ここから一歩も入れない、ここから一歩も動けない。」



練習から帰ってきた今、このブログを更新している。ワキチは今日も寝坊して1時間以上練習に遅刻した。それでいいのだ。そんなバンドなんだ。誰が何を言おうと、僕らはSKANK69なのだ。


あなたにとってどうでもいいような歌を声高らかに僕は歌うよ。大切な何かを忘れてしまう前に。あなたが本当に幸せになってしまう前に。








当たり前のような毎日で当たり前のように耳にする当たり前のような音楽じゃなくて、体の一部を削り取るような、それでもって体の一部になるような、明るい未来に向かって淀んだ過去と一緒に歩んでいけるような、そんな歌を僕らはずっと歌っていきたい。


だから、
さよなら、カルア
もう
会えないや




(完)

2010年05月11日

sean 9。

ライブバンドだという勢いを音源で表現したかった僕らのセカンドアルバム、「one scene」。全7曲、全曲一発録音という至難なレコーディングを僕らは3日間でやり遂げた。発売日とその後すぐに10日間に渡る関東ツアーが決まっていた為、どうしてもこの3日間で終わらさなければならなかった。




レコーディング終了後、ギタリストの急な脱退、急遽3人で回る事になった関東ツアー、発売日間近、レコ発ライブ間近、僕らは犬小屋に敷くような新聞紙よりも遥かにぼろぼろになっていた。誰もが一度は思い巡らせただろう、「解散」の文字。
沈黙という名のミーティングが続いた。


いつの間にやら僕やメンバー、スタッフの脳裏に浮かんでいた一人のキチガイギタリスト。ライブパフォーマンス、表情、ギターテクニック、全てにおいて世界の終わりをイメージ出来るような、そんなギタリスト、それが現ギタリストのワキチだった。
新ギタリストのワキチを迎えた僕らは立ち止まる余裕など到底無かった。だが童貞ではなかった。すいません。

新ギタリストを迎えてのレコ発ライブ、叶わなかったレコ発ツアー。


僕らは何を思ったろう
誰を救えたのだろう
誰を憎んだのだろう



日差しは銀色残して散って
まっすぐに夜を越えた
どれだけの言葉が
僕らを変えてしまったのだろう
どれだけの
僕を
どれだけの