大黒正宗blog

安福又四郎商店の公式ブログです。

2013年02月

地下水採水

もう2月も終わりだというのに、今年はなかなかヌクくなってきませんね〜
それでも天気のいい日は、ちょっと外を散歩したい春の明るさを呈しています。

そんな中、先週は地下水の採取をして回りました。
ご近所の酒蔵や一般家庭の井戸から水を汲ませてもらい、
水温と深さ(地面から水面まで)を測り…
宮水地区と神戸地区とで毎月おこなうこの採水は、地味だけど欠かせない仕事です。
採取した水は、酒造組合に集められ、後日灘の酒造会社が分担して成分を分析します。
灘の酒造りにかかせない、宮水や専用水道(市水とは別で、酒造会社が出資しあって
住吉川上流から引いている、現在は神戸市が管理)を守っていくために行われている
様々な調査・研究の一部分です

寒かったけど、気持ちの良い晴れだったので、自転車で回りました
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よく使われている井戸はこの日のような寒い日でも水温18℃くらいあります。
フタを外すと上がってくる空気がモワ〜ンとあたたかい
ほとんど使われていない井戸との温度差はなんと7℃

現在、ウチが割り当てられている井戸は6つ
前杜氏曰く、昔は井戸が大変多く、採水だけでも1日仕事だったとか。
しかし、先の震災で井戸が潰れてしまったり、水脈が変わって渇水してしまったり、
私が入社後もマンションが建つなどして埋められたりして、
少しずつ減ってきてしまいました


回らせていただいている一般のご家庭では、
いつもご老体に鞭打って採水を手伝ってくれたおじいちゃんも
訪ねる度におやつをくださった(←これ目当てで採水行ってた)おばあちゃんも
採取ビンを井戸底に付けると水が濁るからといつも不機嫌だったおっちゃんも
亡くなられたり、ご入院されたり…
(すごく重たい井戸のフタを開けるために、おじいちゃんが作ってくださった自在鉤が
まだ残っててそれを見る度になんだか切ない気分になるのです

…という具合に井戸を取り巻く状況は変わってきています。
確実に時間は流れているんですね〜
でも、水質だけはいつまでも変わらずに、
ず〜っと灘の酒を支え続けるものであって欲しいとおもいます

しもつかれ

立春を過ぎたというのに今年はまだまだ寒い日が続いております
そのせいか、酒粕のお問い合わせが未だ絶えず…
しかし今季分は完売につき、お分け出来ず申し訳ございません…

ブームになる以前から、この辺り(関西)のみなさんの酒粕の消費量はスゴイっ
灘、伏見…と酒処のすぐそばで酒粕が手に入りやすいからかな
そして、こちらの人たちが概ねお年のワリにお元気でおシャレなのはたくさん酒粕を食べるせい

ところで、入社して最初の造りの年に、こちらの人たちがするのと同じ調子で
実家(栃木県です)に20キロ1箱を送ったら、
実家では多すぎてめっちゃありがた迷惑となってしまった思い出アリ
むこうではせいぜい冬に数回、粕汁するくらいだもんな〜…ん

…と思ったら、ありました
酒粕を使った郷土料理がっ
しもつかれ』でございます
今日はそれをご紹介いたします。

鬼おろし(←これを使うのがポイント!)ですりおろした大根とにんじん、
鮭のアラ、大豆、こんにゃく、油揚げを酒粕とともに炊いた料理です

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大阪人の家庭にたこ焼器が必ずあるのと同じように、
栃木県人の家には↑この鬼おろしが必ずあります
だいたい今の時期に、どこの家でも大鍋で大量に作ります。
結構日持ちするので何日間か食べ続けるのです。
味付けは各家庭によって微妙に異なるので、
ご近所さんや友人の家庭、親兄弟姉妹と交換したりもします
(交換するのはこの辺の「いかなごのクギ煮」と似てますねえ

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↑これがそのしもつかれ

地味でイマイチの見た目(まさかGRに似てるとは口が裂けても言えないけど)と
こども受けしない味のため、たいていのこどもはこれが好きではありません
たま〜に大好きというこどももいますが、わたしも実家にいた高校まではあまり好きでなく、
しもつかれがおかずにあると、他もこころ華やがない地味なおかずになるためがっかりしたものです

おとなになってしみじみうまい味ですねえ
時々思い出して、熱燗とともにあれが食べたいな〜って思います


磐城壽さんのお酒

昨日、ようやく午前中にきき酒する時間を得ることができたので
先日『磐城壽』の蔵元さんが送ってくださったお酒をききました
(きき酒するには午前中のほうが感覚が鋭敏なので
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磐城壽さんとは、杜氏さんが奈良県の蔵で修業されていた頃に
共通の酒屋さんを通じて知り合いになりました。
ご存知の方も多いと思いますが、
福島・浪江町にあったお蔵は、あの震災の津波に跡形もなくのまれてしまったけど、
23BYより、山形県にて造りを再開されていらっしゃいます

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このお酒は本当にすごい
たくさんの人のいろんな思い・物語が詰まっていて
しかも上手に造られている
きりっと辛口の中にしっかりとした味とほどよい酸があり、なおかつキレ良く後味はすっきりしている
(↑ これはあくまでも一個人の感想ですので読み流してください

レギュラーで『究極の晩酌酒』を目指す弊社にとって、
ムムム…これは負けてられへんで!と、
造りへの意欲を大いに刺激されたお酒でした

磐城壽さんのような、たくさんの人を惹きつける魅力って一体なんだろう?
お酒の味?
蔵元さんの造りに対する姿勢や人間性?

きっと全部なのでしょう。
磐城壽さんを見習って、わたしたちも、地道に真摯に頑張っていかねば
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