少し前になりますが、灘酒研究会の見学会にて、
兵庫県立農林水産総合センターおよび酒米試験地
訪問してきました。
梅雨真っ只中にもかかわらず、運良く雨に降られることもなく、
圃場等を見学することができました。
そこで伺った興味深いお話。

酒米も含めた農産物の品種改良や新品種の育成が日々行われていることは
よく知られています。
「次世代酒米プロジェクト」で2011年に育成され、弊社も醸造に携わっている
兵庫錦も一つの例です。
驚くことに、新品種が酒米として登録されるまでには、
少なくともなんと14年もかかるそう
交配、選抜、そして稲の遺伝子が安定するまで
何年も世代交代を繰り返す必要があるのだそうです。
最近では、本来なら年1作のところ、温室を利用した年2作を行って世代を促進し、
育種期間の短縮を試みているそうです。

新しい品種が次々と生まれる一方で、
83年前に兵庫県で誕生し、「酒米の王様」と呼ばれ、
未だにそれを凌ぐものは現れていない山田錦
(最初は「昭和」という品種名で登録される予定だったそうですよ↓
今や山田錦は全国各地で栽培されるようになりましたが、
その特性が変わってしまうことが無いよう、
種の保存(原原原種)が行われています。
兵庫県産山田錦の等級審査は厳しいことで知られています。
良い等級の要因はもちろん土地柄もありますが、
実は人によるところが非常に大きいそうで、
裾野の営農指導も積極的に行い、栽培農家全体のレベルアップを図っているそう。

酒造りはここからはじまっている、
そう感じ背筋が伸びる思いです。

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