久留米競輪「G3・開設67周年記念・第22回中野カップレース」はきのう(28日)最終日。9Rでレインボーカップチャレンジファイナル、12Rで決勝戦が行われた。
まずは9R。レインボーカップA級ファイナルは...。
(9)滝本泰行(20)=岡山・107期・A3=が1着。打鐘で田村風起(滋賀)が先行態勢に入るが、単騎の伊藤慶太郎(埼玉)が猛然と仕掛けて先頭へ。吉武信太朗(愛媛)-岡田啓渡(愛媛)が続くが、番手にハマった田村にけん制されて失速。愛媛勢に続いて外を踏んだ滝本はグングンと外を踏み上げ、最終3~4角で出切り、先頭でゴールした。勝負どころで8番手となり、自ら仕掛けようとした瀬戸晋作(長崎)は、最終的に滝本を追う形になって2着。直線で伊藤をかわした田村が3着に入った。1~3着の滝本、瀬戸、田村は6月29日付でA級2班に特別昇班した。
ラストの12R。決勝戦は...。
(4)守沢太志(30)=秋田・96期・S1=が1着。レースは新田祐大(福島)-守沢、古性優作(大阪)-村上義弘(京都)、木暮安由(群馬)、徳永哲人(熊本)-松岡貴久(熊本)-坂本亮馬(福岡)-園田匠(福岡)で周回。赤板で徳永が動くと、合わせて古性が上昇して先行。3番手に入った松岡が最終ホームで巻き返す。2角から新田がまくり上げるが、坂本が3角でけん制。そのとき、中を突き抜けた守沢が1着でゴールした。地元記念連覇を狙った坂本は惜しくも2着。園田が3着に入った。本紙HPに記事が出ている。
守沢は2014年9月の岐阜以来、2回目の記念優出でG3初優勝。「新田君について行くことだけを考えて走った。新田君が(けん制されて)上に行ったので、内に入れたら前がうまくあいてくれた。まさか記念で優勝できるなんて...」と守沢は優勝にも実感が湧かない様子で、さわやかな笑顔を見せるだけだった。
着実に力をつけてきた守沢。今後は記念覇者として今まで以上に注目を浴びるが「また新田君と走れるように、高い舞台で走りたい」と前を見据えていた。
久留米記念が終了。次のG3は福井記念(7月2~5日)。