不意にラーメンの話をしたいと思います

「麺を作らないラーメン屋はラーメン屋ぢゃない。ただのスープ屋だ」
私の尊敬する職人のお言葉です。とても含蓄のある言葉ですね

そこで、今回はスープ屋の店主であります私が、一杯のラーメンに辿り着くまでの私なりの過程をお話したいと思います


私は「麺は麺屋」だと思っています。
自家製麺も興味がないわけではないですが、今は考えられません
その道の奥深さははかり知れず、生半可な興味で手を出したりしたらいつまでたってもお客さんに提供できるものに辿り着けなさそうに感じます
なによりその道にかける麺屋さんとの出会いに私は恵まれていたので、一杯のラーメンに麺屋さんの情熱を込めてお客さんにお届けする役目に喜びを見出だしたりします

それにしても私は本当にたくさんの魅力的な麺屋さんと出会うことができました。
暴露本の芸能人じゃないのでそれぞれ名前を挙げることはしませんが|(-_-)|

さて、本題に向かうとします

とびきりのうまい麺に出会えたら、次はどうしましょうか?ハンパなくうまいスープを作りますか?
私はそうはしません

私はうまい麺に合うスープを作ることに努めます。バランスのとれた一杯に仕上げるために
麺の美味しさをさらに引き出すような、そんなスープを作りたいですね

その後に初めてトッピングの出番です。
玉子にしろチャーシューにしろ、もちろん美味しさも特徴も必要ですが、決して麺やスープと喧嘩しないことをなにより重視します

ここまで読んで勘違いしないで欲しいのは、麺を一番重視しているというわけではないと言う事です
一番に考えてるのは「バランス」です

バランスのとれた一杯を作り上げていくための私なりのプロセスが今回紹介した順なんです

こだわりの食材やブランド食材、有名製麺所の特注麺、いずれもおおいに結構だと思います
しかしながら、どんないい食材を用いてもそれを活かすも殺すも職人の腕次第
そこで作り手として一番心がけているのが「一杯のバランス」と言うわけです

そして、そのバランスを保ちながらさらに味に磨きをかける為に精魂を込め続けるもの、それがスープです。

と言うわけで、たかがスープ屋、されどスープ屋。すばらしきかな、スープ職人
そんなプロセスとモチベーションでいかがでしょうか

スープ屋 虎
※当店の看板メニュー「スタミナ冷し」はスープの無いラーメンです。ご注意ください


まあこれは冗談ではなくて、スープのない品でもなおさらバランスを軽んじずに仕上げてますので自慢の一杯です