第13回 大仙公園日本庭園写真コンテスト 結果発表
2023年06月24日
第13回 大仙公園日本庭園写真コンテスト 結果発表
今年で第13回を数える当園の写真コンテストについて、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
■上位入賞者
金賞:作品名「観賞」
河村 雄さん
★作品講評
審査委員長 奥田基之
ライトアップによって浮かび上がる鳥、樹木、石、東屋など、また遠景に夜空を配置し広がりと奥行きを意識した広がりのある、見事な画面構成で捉えています。アオサギと鴨の並びも見事なシャッターチャンスと言えるでしょう。
審査委員 福原成雄
左手奥漆黒の闇の中に中国風の建物を意図した「甘泉殿」と唐楓が怪しく浮かび上がり、対峙して右手に鮮やかな紅葉の樹林が池面に映り込む姿を、岩の上に佇み眺める鷺、鷺は撮影者の様でもある。そして遠近法的に並ぶように池に鴨がいる。まさに廬山に隠棲した慧遠(えおん)の世界を感じさせる。三角形の構図と漆黒の間のバランスが絶妙で優れた写真表現である。中国の古事「虎渓三笑」にも通じている。
銀賞:作品名「廬山」
辻 生子さん
★作品講評
審査委員長 奥田基之
オカメザサに対する日当たりが最も良いタイミングを捉え、オカメザサに覆われた廬山の眩いばかりの新緑と、その映り込みを画面一杯に溢れんばかりに切取りながら、水面と石と地面のバランスを巧みに構成し、見事に日本庭園を捉えた作品です。
審査委員 福原成雄
廬山は、中国江西省九江氏市南部にある名山で、現在はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。日本庭園には中国の古事「虎渓三笑」に憧れた風景を庭園に表現することが行われている。本作品は、金賞の「鑑賞」と合わせて廬山を見事に写している。背景の廬山と池面に映り込んだ逆さ廬山、その前方に大岩の横に佇む鷺、この鷺も遠く廬山に憧れた慧遠(えおん)を感じさせる。手前から奥に広がる遠近の構図も廬山を雄大に見せている。
審査委員長賞(部門A):作品名「ぼくこわくな〜いよ!」
小谷 仁司さん
★作品講評
審査委員長 奥田基之
子供と獅子を左右に対峙させ、大きく画面一杯に見せたことで、守護獣としての獅子の存在と子供の健やかな様子が微笑ましく描かれています。
審査委員 福原成雄
なんとも微笑ましい。写真の魅力として子供の成長の一瞬を捉えることができます。子供にとって日本庭園はどこもが遊びの場に変わります。大いに遊んでください。そしてもっともっと子供の成長する姿と、思い出の場所として、そして、いつの日か結婚式の前撮りで撮影に来てください。
審査委員長賞(部門B):作品名「ひっそりと、艶やかに。」
じゅんいちさん
★作品講評
審査委員長 奥田基之
暗い水面を背景に白いカキツバタの花に日が射し、艶やかな色合いの鯉たちと競うかのような、見事な光線状態の瞬間を捉えた作品です。
審査委員 福原成雄
一瞬の静寂、静と動を見事に捉え、深い闇の中から現れた可憐な菖蒲の花と水に泳ぐ色鮮やかな鯉のコントラストが目を惹きます。菖蒲と鯉の構図も見事です。
園長賞(部門A):作品名「春の便り」
岡本 敬さん
★作品講評
園長 辻 正信
休憩舎出入口の扉をフレームにして見事に枝垂れ桜を「いけどり」にしています。手前の和室の畳を画面下に薄暗い室内から春の光に咲き乱れる枝垂れ桜を捉えています。
これから益々盛んに咲きほこるであろうと願う心象がうまく表現されています。
園長賞(部門B):作品名「ここは庭園ですよね」
小谷 仁司さん
★作品講評
園長 辻 正信
純白の草履と黒のスニーカーが踏み石の左右に対照的に配置されていて、様々な解釈が可能な作品に仕上がりました。そして、中にいる人物の物語を感じさせます。
■奨励賞(順不同)
「菊たちが紅葉を眺める」小早川 明さん
「菊が似合う日本庭園」河鵝―’靴気
「菊花薫る日本庭園」山本 榮三さん
「ツツジ道」フランキンセンスさん
「木洩れ日」福本 勝彦さん
「嘉日」辻 長雄さん
「金太郎さーん落ちないで!」Bonnie Murataさん
「きらめき映る」行俊 直彦さん
「新緑の流れ」行俊 利惠さん
「少年たち」占部 秀昭さん
「菊の宴」占部 廣子さん
「椿(香加美)」藤井 芳夫さん
「小さな訪問」坂田 茂さん
「花しょうぶ観覧」鈴木 健介さん
「紅葉にさそわれて」弓削 善弘さん
「水面の美しさに魅了」増田 啓二さん
「薫風そよぐころ」片田 和郎さん
「丸窓」多気 稔さん
「秋の細流」尾野 節子さん
「池泉の春(ちせんのはる)」中尾 盛幸さん
「初夏の訪れ」小形 一夫さん
「バランス技巧」大場 勝さん
「紅葉のトンネル」金銅 太一さん
「もてなしの準備」赤石 博さん
「色まぶしい季節へ」山本 美子さん
「憩いの庭園」横道 光子さん
「こいのぼりと休息所」Auntanneさん
「新緑の石津渓」北埜 義治さん
「秋の歩み」丸山 富夫さん
「羽ばたくカモ」堀 啓子さん
「おかあさんと一緒」大野 博由さん
「鯉のぼりも応援」門田 富久子さん
「庭園の見張り」岡本 健太郎さん
全体講評:
審査委員長 奥田基之
今年は昨年にも増して作者の意図が明確な作品が多く、日本庭園の様式美や日本の文化に
根差した思考が垣間見える、晴らしい作品群だと感じました。写真表現はレンズの前にあるモノや事象(被写体)を捉えることで作者の心象を表現するわけですから、被写体について理解を深めることがより良い表現につながります。また近年は写真技術の進化も目を見張るものがありますが、伝統的な手法は不滅です。それぞれのスタイルで撮影を楽しみ素晴らしい作品を応募してください。
審査委員 福原成雄
大仙公園日本庭園は、1989年3月に開園して2023年3月で34年が経過しています。本日本庭園には12ヶ所の見所があり、場所ごとの風情が醸し出されています。風情は平安時代に書かれた日本最古の庭園書「作庭記」にもその重要性が記されています。写真コンテストはその見所の四季の風情を捉え、毎年違う表情で私たちに語りかけています。今年もその表情を捉えていただきました。
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第12回 大仙公園日本庭園写真コンテスト 結果発表
2022年06月25日
第12回 大仙公園日本庭園写真コンテスト 結果発表
今年で第12回を数える当園の写真コンテストについて、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
■上位入賞者
金賞:作品名「雪化粧した大仙公園日本庭園」
野口 信行さん
堺という土地で、雪景色という稀有な出来事を見事にものにしている。木立にかかった雪を大きくとらえ背景に公園らしい景色をうまく写しており、風景写真として素晴らしい出来栄えでした。雪が舞う様子もとてもよいです。
銀賞:作品名「それぞれの道」
行俊 直彦さん
タイトルがすごくよい。二羽のカルガモが、別々の道を歩んでいるように見える事や、休憩舎を自分の家のように安らいでみえます。四半敷の光の映り込みによる陰影の変化やカルガモのシルエット表現。空間として二羽の独占状況をうまく写真におさめています。
審査委員長賞(部門A):作品名「吉日」
河村 雄さん
しあわせなカップルを絵にかいたような秋の季節感を背景にし、投影像と実像との対比を空気感たっぷりに表現できています。背景の紅葉がもえるようにあざやかである事から、これからの人生を表しているようないい切り取りだと思います。
審査委員長賞(部門B):作品名「冬どり 休む」
行俊 利惠さん
渡り鳥が飛来し、石の上で休憩している。冬木立の枝ぶりを背景にして、春めいた鳥の色と冬景色の対比を小さくとらえているのがおもしろいです。横を向いている姿と枝ぶりとの組み合わせが絶妙で、鳥の位置から見える画面構成力もあり、なかなか出会えない瞬間を見事に収められています。
園長賞(部門A):作品名「錦繍」
辻 長雄さん
紅葉と松の緑と滝が美しく映えています。水平と垂直の構成力、奥行きが感じられ、目立つ廬山をあえて外しているのも新しくていいと思いました。
園長賞(部門B):作品名「龍神様」
占部 秀昭さん
いつも見ているものが光の加減や、反射で映る色彩もアクセントにして、切り取り方も斬新であり、まさしく新しい発見と思えるものでした。
■奨励賞(順不同)
「初冬の杜若池」 遊山さん
「艶やかな季節」 桶本 義広さん
「大仙園冬景色(1)」 山本 榮三さん
「和室」 多気 稔さん
「新緑の中のこいのぼり」 改発 郁子さん
「青紅葉と印月橋」 高橋 順二さん
「たべないで」 今井 照子さん
「みごとな大輪」 片田 和郎さん
「獅子と牡丹」 辻 生子さん
「朱色の柱と朱色の足を見比べて」 河瀬 宗之さん
「いつもありがとう」 Bonnieさん
「子供の節句」 坂田 茂さん
「エサ食べた」 藤井 芳夫さん
「日本庭園の初夏」 バンビタケマコさん
「緑眩しい日本庭園」 松本 ミスエさん
「感動の時」 赤石 博さん
「龍神の水」 西本 親志さん
「こいかも」 福本 勝彦さん
「水面に映る紅葉」 増田 啓二さん
「幸せを呼ぶ庭園」 大野 博由さん
「生命力」 盛田 耕次さん
「五月の花咲く」 堀 啓子さん
「ここにも鴨が」 中山 竹治さん
「新緑の庭園」 竹田 百花さん
「春陽麗和」 丸山 富夫さん
「ちいさい秋みつけた」 林 真也さん
「私がリーダー」 藤田 敦子さん
「夕陽をあびて」 フランキンセンスさん
「日本庭園水面の輝き」 岡本 健太郎さん
全体講評:
審査委員長 奥田基之
撮影を通して被写体を見つめる工夫があり、様々な季節感、時間、場所を切り取った自然豊かでユニークな作品が多数見受けられました。コンテストの開催時期も含め、新緑や紅葉、花を通して季節感を思わせてくれるコンテストであったと思います。今回はモチーフにした被写体と環境との関係を工夫された作品が特に目を引きました。生き物をモチーフとして生命感あふれる瞬間や、色彩ゆたかな生命感をとらえているものなど、とても写真的で、切り取られた瞬間との出会いを感じました。
審査委員 福原成雄
日本庭園での四季折々の切り取り。テーマとして、どこでもないこの庭園の中での写真ということを見ています。時間と共に移り行く姿がみられ、常に変化していることを、コンテストを通じて知らしてくれる。撮る人の思いが伝わる写真が賞に選ばれる要因と感じます。
テクニックや技術に囚われすぎると、ロジカルであるがおもしろみがないものになり、あたたかみや風味が消されてしまうような気がします。結果として良いものを突き詰めていき、人間味をそぎ落としすぎない工夫が求められると思います。
第13回 大仙公園日本庭園写真コンテストの募集テーマは、
部門A「大仙公園日本庭園の風景」 部門B「新たな発見2」です。
皆さまのご応募をお待ちしております。
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第11回 大仙公園日本庭園写真コンテスト結果発表
2021年07月20日
第11回 大仙公園日本庭園写真コンテスト結果発表
今年で第11回を数える当園の写真コンテストについて、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
■上位入賞者
金賞:作品名「甘泉殿の眺め」
五領田清一さん
光の差の妙がすばらしい。空と水面のトーンが美しく、間に太陽の当たった庭園の景色が構成美を整えて素晴らしく写っている。全体の空間把握が見事である。特に甘泉殿を真ん中に置かずに少し芯をはずして構成している構成力が広がりがあって見事である。
銀賞:作品名「侘び寂びの白梅にメジロ」
遊山さん
梅とメジロのこの一瞬を逃さない時間の捉え方が素晴らしい。
写真家は撮るために努力し、メジロは蜜を吸って生きるために努力し、お互いに生きることに対して努力している、生命を感じる一枚であった。
審査委員長賞(部門A):作品名「BONSAIの森」
行俊利恵さん
手前に盆栽の景色のミニチュアがあり、奥に実際の世界がある。摩訶不思議な世界を作り見せている作品で、盆栽の後ろに緑を入れる捉え方がおもしろい。
審査委員長賞(部門B):作品名「壁面に映える大菊」
行俊直彦さん
主たる菊の花を脇において、従たる影の菊の姿を壁に移し中心にとらえているところがユニークでおもしろい。秋の日差しの佇まいがよく感じられる一枚である。
園長賞(部門A):作品名「夜映」
北埜義治さん
人の集まりの温かさと池に浮かび上がっている休憩舎をよく捉えている。夜も美しく、眠らない大仙公園日本庭園がとても幽玄的である。
園長賞(部門B):作品名「緑爽やか」
尾野節子さん
新緑の景色は難しいものがあるが、この一枚には夏の日差しと庭園の空気感が実によく表されている。画面全体を青で統一させ、画面右に赤のサツキを上手く配して情感の漂う絵にしている。また、晴れの庭園の美しさがよく捉えられている。
■奨励賞(順不同)
「艶やかな季節」 山口茂さん
「憩いの広場」 尾野幸徳さん
「春の風」 坂田茂さん
「こいのぼり」 喜屋武キヌエさん
「6月の水鏡」 佐々木遥さん
「紅葉」 増田啓二さん
「頑張り屋さん」 加藤悠助さん
「ぼたん祭り」 山本榮三さん
「月に願い」 金銅太一さん
「日本庭園の紅葉」 阪井權一さん
審査委員長 有野永霧 講評
コロナ禍の中、大仙公園日本庭園を愛する人達の写真コンテストが無事に出来て喜んでいます。十一回(十年を超えて)すすめてこれたことを喜んでいます。写真を愛する人の心の表現がよく出て楽しく見せて頂きました。コロナの終息と同時にまた日本庭園で日本庭園の鑑賞、あるいは写真の撮影を楽しめる日が一日も早く来ることを望んでいます。
審査委員 福原成雄 講評
庭園というのは鑑賞するだけではなく、催し等を愉しむそういう場所でもある。その場所を通じてそれを写真でとらえていく。とても大事なこと。写真というのはある意味では一生残る次の世代にバトンタッチしていく技法・手段でもあるので、これからたくさん心に残った場所の風景をとらえていかないといけない。ぜひそのことをみなさんに伝えて欲しいと思います。
第12回 大仙公園日本庭園写真コンテストの募集テーマは、
部門A「大仙公園日本庭園の風景」 部門B「新たな発見」です。
皆さまのご応募をお待ちしております。
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第10回 大仙公園日本庭園写真コンテスト結果発表
2019年06月29日
第10回 大仙公園日本庭園写真コンテスト結果発表
今年で第10回を数える当園の写真コンテストについて、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
■上位入賞者

金賞:作品名「春の息吹」
青井道忠さん
絢爛豪華な日本庭園が展開している黄金色に輝く築山とその反映を画面中央に配して、ツツジの赤と人物の点景がうまく生かされている。この庭園の神髄が垣間見える格調のある作品である。

銀賞:作品名「庭園を見守るドラゴン」
桶本義広さん
甘泉殿を背景にし、湧き出でる泉を表した龍に焦点を当て、口から滴り落ちる水滴の迫力が見事である。

審査委員長賞(部門A):作品名「満開の時」
MYさん
ここ日本庭園の草花は特に美しい。満開のボタンを前景に配して、憩う2人の気持が感じられる作品になっている。日本庭園のもつ心の雰囲気が漂っている。

審査委員長賞(部門B):作品名「僕く孔雀くに見える」
金銅太一さん
サギの一瞬の動きがタイミングよく捉えられている。タイトルの言う孔雀を連想させる姿が魅力的である。冬期の太陽を浴びて生き生きとした鳥の躍動感がよく写されている。

園長賞(部門A):作品名「幽玄の美に魅せられて」
中尾盛幸さん
夜間特別開園時に撮影されたとても良い作品です。写真タイトルと作品が一致しており、惹きつけられました。ご応募ありがとうございました。

園長賞(部門B):作品名「佇む」
堀せい子さん
今年のテーマ「庭園と生き物」から選ばせて頂きました。鳥に焦点を当てたとても良い作品です。ご応募ありがとうございました。
■奨励賞(順不同)
5月の大仙公園-3 澤田早苗さん
『カルガモ』の安らぎの時 河瀬宗之さん
新緑の頃 五領田清一さん
菖蒲田 塗田としおさん
円窓の虚と実 高吉哲慶さん
逢い引き中 磯田利恵子さん
波紋 太田明男さん
日本庭園雪景 野口信行さん
五月晴れ 櫻淵陽子さん
もうすぐ梅雨の季節 まどさんさん
わたしもよせて 西本親志さん
逞しい生命力 加藤悠助さん
水舞台 盛田耕次さん
休けい所の中からの風景 改発郁子さん
庭園のアイドル 重森信弘さん
■佳作(順不同)
令和へ、祝い咲き フカチュウさん
初夏 深田忠男さん
一夜の積雪 東野薫さん
紅葉のトンネル 阪本浩志さん
おしどりな水鳥 阪本信子さん
庭園の鴨にエサをあげるお爺さん チームGGさん
春爛漫 櫻淵正人さん
青もみじで一休み とみしんさん
新緑の庭園 スギチャンさん
薫風 GAKUさんさん
カルガモ家族のお出かけ 増田啓二さん
秋晴れ 森林正和さん
もみじの小径 森林順子さん
「見つめて・・・」 福田麗子さん
夕映え 譲原清さん
休息 のむらさん
審査委員長 有野永霧 講評
大仙公園の日本庭園を愛する写真愛好家のみなさんの力作が集まりました。写真で庭園の魅力をいかんなく表現している。今後も多様な庭園にアタックしていただきたいものです。ただ応募の締切り前の写真が多く、一年にわたった変化のある季節の作品にも挑戦してみてください。
審査委員 福原成雄 講評
写真コンテストのテーマであるA「大仙公園日本庭園の風景」B「庭園と生き物」に対し、大仙公園日本庭園の様々な場所での風景と生き物を一枚の写真に捉える感性は、日頃の洞察力と観察力である。写真の技術に囚われることなく、これからも大仙公園日本庭園を見守っていただきたい。
受賞された作品は、7月15日(月祝)まで日本庭園休憩舎にて展示を行います。
また、受賞された皆様には、当園より賞状を贈呈いたします。
ご自宅へ受賞通知と共に郵送いたしますが、G20開催に伴う交通規制の影響で、お届けが遅れる見込みでございます。悪しからずご了承下さい。
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第9回 大仙公園日本庭園写真コンテスト審査結果
2018年06月30日
第9回 大仙公園日本庭園写真コンテスト審査結果
第9回目となる写真コンテストへもたくさんのご応募、ありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
■上位入賞者
金賞:作品名「夕暮れ」
國居利昭さん
秋に催されるライトアップの作品。紅葉の美を愛でる風流なイベントです。夕暮れ時の情緒が感じられる写真。2羽がくっきりと浮き出て映っているのが、特に心地よい。もう少し明るいと、さらに味わい深くなったでしょう。
銀賞:作品名「威風堂々」
盒興臚鵑気
庭園学で言う「借景」は、前景と中景、遠景の三位一体の融合を目指しています。この作品も広義の借景といえます。前景にタイトル通りの花を置き、バックに庭園風景を配置して、見事な借景という融合の世界を作り出している。
審査委員長賞(部門A):作品名「清流蒼苔」
西原一寛さん
一見見栄えのしない地味な写真ですが、作者はなかなかの鑑識眼の持ち主とお見受けする。日本庭園の隅々を散策し、一隅から精神的に語りかけてくるささやかな声(苔)に耳を傾ける写真家の人間性の高さに感動します。
審査委員長賞(部門B):作品名「菖蒲田」
塗田としおさん
背景に八つ橋を配し、花を浮き上がらせた構図が美しい写真です。場所の選定がまず良い。「借景」という技法・テーマの意図を再考させられる作品です。
園長賞(部門A):作品名「きらめきに誘われて」
西原智子さん
景観の自然な風情がよく表現されています。
園長賞(部門B):作品名「華やか」
小野哲夫さん
作庭者が借景技法を取り入れた場所をうまく捉えており、被写体の幸せな感情が伝わってくる良作です。
※上位入賞作品の画像は、7月18日頃にブログ上にて掲載予定です。
■奨励賞
五月晴れの日本庭園 鈴木健介さん
春の風 坂田茂さん
投影 堀家和子さん
来年も、ヨロシクネ たーさん
小さな滝の音 深田忠男さん
光に浮かびあがる松の木 桶本義広さん
ボクも庭園の主役だ! 過客さん
紅葉狩り 五領田清一さん
黄の木 金銅太一さん
日本庭園 喜屋武きぬえさん
紅葉の季節 鈴木弘さん
裏もみじ 河野利雄さん
車釣瓶 磯田利恵子さん
日本庭園内のハナショウブ 芝田雅暉さん
窓の架け橋 ロンリーボーイさん
庭園に浮かぶ平和の塔 ひかりさん
夏のライトアップ 西本親志さん
聞えますか?聞えますね!! 増井幸夫さん
甘泉殿を望む 花井和夫さん
燃える秋 森林正和さん
佳き日 森林順子さん
庭園の姫 武山眞里子さん
凛と咲 田川幸子さん
佳き日-見守られて- ひまわりちゃんさん
サイコー!! ももちゃんさん
休足 久家雅彦さん
桃源台の女王 中田鉄さん
花二輪 森 洋さん
立夏 大西義治さん
涼 南悦郎さん
橋の上から「初夏」 中西一真さん
和の極み 重谷勲さん
ひと休み 丸山富夫さん
窓辺 飯久保仁史さん
錦秋の池 岡本和子さん
小春日和 下村あつ子さん
春和景明 阪野雅子さん
色ずく甘泉殿 阪本信子さん
日光浴 倉橋逸穂さん
休息 眦塚飢陲気
■全体講評
有野永霧:募集要項を刷新した効果でしょう、応募点数が約3倍に増加しました。数に比例して質もレベルアップしました。全体的に色彩が華やかになり、色合いの美しい作品群が集まりました。晴天の日の写真が多かった。それに反して天候や季節の変化の魅力に欠けていました。日本庭園の休憩舎から離れた奥の隠れた被写体も写してもらいたい。部門Bテーマの「借景」は難しかったようですが、魅力的な作品もありました。
福原成雄:四季折々に撮影されており、力作が多かったです。様々な色彩や構図、庭園の雰囲気を取り入れて撮影され、評価できます。今後は「大仙公園日本庭園らしさ」を表現いただければなお良いと思います。
なお、入賞作品は7月16日(月祝)まで当園休憩舎にて展示しております♪
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第8回 大仙公園日本庭園写真コンテスト審査結果
2017年07月14日
第8回 大仙公園日本庭園写真コンテスト審査結果
第8回目となる写真コンテストへもたくさんのご応募、ありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
金賞:11 「ドに見える」 森林佑介さん
(講評)新旧の違いが魅力のある庭園に、未来を象徴する少女を配し、希望に燃える明るい作品になっている。
銀賞:2 「日本庭園の見守り」 内本皎一さん
(講評)前景と中景色を上手に配置し、安定した構図で庭園の魅力の一端を見事にとらえている。
来園者賞:8 「映える曲水-流杯亭-」 青井道忠さん
来園者賞は来園された方の投票最多数により決定いたしました。
※写真は7月17日(月)まで展示しております♪
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第7回 大仙公園日本庭園写真コンテスト審査結果
2016年07月15日
第7回 大仙公園日本庭園写真コンテスト審査結果
第7回目となる写真コンテストへもたくさんのご応募、ありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。
金賞:13 「睨 む」 占部秀昭さん
(講評)中国連雲港市からの石材を加工して造られた石造物の迫力を見事にとらえた写真である。
銀賞:24 「あなたを信じています」 中山竹治さん
(講評)花菖蒲の花言葉をタイトルにし、華やかな庭園の世界を活写しているところが見事である。
来園者賞:16 「石津渓緑蔭」 堤 國男さん
来園者賞は来園された方の投票最多数により決定いたしました。
※写真は7月19日(月)まで展示しております♪
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第6回 写真コンテスト 結果発表&講評
2015年07月26日
先日、盛況のうちに第6回写真コンテストが閉幕しました。
出展者の皆様、ご出展まことにありがとうございました。
今年度は35の力作が並び、審査の先生方もずいぶん悩まれたようですが、
以下の3作品が選ばれました。おめでとうございます!
金賞 「 雪が舞う 」 金銅 太一さん(堺市堺区)
審査委員長 有野永霧より講評:
厳寒の中で、カメラを通して日本庭園の世界と深くかかわろうとしている。幽玄とも言える深い世界を体験しながら撮影する作者に感動する。日本庭園の中心とも言える滝を中央に配置し、バランスよく品格高く構成された空間世界が見事である。
望遠レンズを使いながら、雪を何層にも写し込み、遠近感のある雪景色に作り上げている。雪の降る日に日本庭園を訪れたいと思わせる傑作である。全体の色も味わい深い。
銀賞 「 天晴 」 山口 康英さん(堺市堺区)
審査員 福原成雄より講評:
日本庭園の大地と空、中央水平部分に休憩舎を入れ込み、モミジの生命を感じさせる樹形を手前右手から被せ、焦点が中央に集まるようにした大胆なシルエットの構図に魅了される作品である。
来園者賞 「 ついてきてるかな? 」 花田 武司さん(堺市堺区)
※この作品は来園者投票によって選ばれました
■総評(審査委員長 有野永霧より)
日本庭園という狭い範囲でありながら多様な視角を発見し、魅力のある作品が多く応募されてきました。回を重ねるごとに、作品の質も上がってきました。
ただ、締め切り間際に撮影された写真が多く、一年にわたって四季折々の変化に富んだ作品が少なかったとようです。一年中日本庭園を訪れていただき、新しい角度からの魅力ある庭園風景を発見してください。日本庭園にはまだまだ魅力的な風景が潜んでいます。
皆さんの発見を待っています。
上記の受賞作品はポストカードにして販売します
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2014 大仙公園日本庭園 第5回写真コンテスト結果発表!
2014年07月11日
第5回目となる写真コンテストへたくさんのご応募ありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。

受賞作品の好評:作品について、ポストカードに使用されることを考えると、日本庭園の説明的な要素は重要だが、偏りすぎると写真に込める心が失われるので、その均衡をいかに保つかが重要なポイントだといえる。今回は、映像としての要素を持った作品と、デザイン的な要素を持った作品を選出しました。
金 賞 「終焉の舞台」 堺市北区 盛田 耕次さん
金賞の「終焉の舞台」は、日本庭園の外観ではなく、内面的心と精神を抽出した表現が素晴らしい作品
銀 賞 「撩乱の水辺」 堺市南区 高木 義昭さん
銀賞の「撩乱の水辺」は遠近感を上手く使いこなし、手前から奥へと花菖蒲の流れる様と八ッ橋のリズム感が素晴らしかった。日本庭園の雰囲気が出ていた作品。
来園者賞 「落雪の波紋」 堺市堺区 川上 正司さん
来園者賞の「落雪の波紋」は来園された方の投票多数により決定しました。
コンテスト出品者の皆様、投票いただいた皆様、ご協力まことにありがとうございました。
作品は、大仙公園日本庭園休憩舎にて平成26年7月21日まで展示しております。
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2013大仙公園日本庭園写真コンテスト結果発表
2013年07月10日
第4回 大仙公園日本庭園 写真コンテスト結果発表
たくさんのご応募頂きました、第4回大仙公園日本庭園写真コンテストの
審査・来園者投票が終了し結果が出ましたのでご報告します。

金賞 「映り雛」 堺市中区 中島健二さん
審査員評:庭園の風景の反射をうまく映し込み日本の伝統の雰囲気を醸し出している。
上下で別れてしまいそうな画面を柱を移すことで
風景やひな人形を1枚の写真の中 に収めた技術的にも素晴らしい斬新な作品

銀賞 「石 猿」 豊能郡豊能町 堤 崚太郎さん
審査員評:他の作品と違い石像物に視点を置いたところが良く、
対象物の恐ろしさと優しさの入り混じった作品。

来園者賞 「水上の行進」 堺市堺区 冨岡 幸一さん
日本庭園に来園された方の投票最多数により決定いたしました。
受賞された皆様、おめでとうございます。
審査・投票にご協力いただいた方々、ありがとうございました
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