daiwa の社長ブログ

印刷会社2代目社長の日々の出来事

2016年10月08日

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なかなかインパクトのあるタイトルです。さすが小山さん!と感心していたら、タイトルは出版社の担当者に任せてるとのこと。「自分で考えるより売れるから」という、これまた小山さんらしいエビデンス。通常、本のタイトルは作者が考えて、考え抜いて決めるものだと思っていましたが、我々凡人とは拘る部分が違います。ここまでリアリストに徹するのも立派です。 

今や中小企業のカリスマ社長と言われる武蔵野小山社長を知らない方には、「1日のかばんもちで36万円も貰えるの?」って思われたことでしょう。残念ながら違います。かばん持ちを1日やって36万円払うんです。大抵3日のパックらしいので、3日で108万円。この108万円という金額もテキトーで、単純に100万に消費税足した金額です。 

誰が好き好んで人のかばん持ちして金払う奴がいるもんか!と、思ったあなた。この「かばん持ち」研修、予約1年待ちだそうです。まさに怪現象。

「三流が一流に変わる40の心得」というサブタイトルにもあるように、世の中には「できる社長」と「ダメな社長」、毎年「黒字」の会社と毎年「赤字」の会社など、「共通の法則」が見えてくるものです。

武蔵野さんは15年連続増収増益で、コンサルティング指導先の会社も15年連続倒産ゼロを記録更新中。しかも、5社に1社は「過去最高益」。中小企業のカリスマ社長と言われる所以です。

世の中は、責任が重い立場ほど結果が求められます。特にトップは結果がすべて。いくら理想論を掲げようと、美辞麗句を並べ立てようとも、結果が出せなければすべては戯言。美しい言葉を使いたがる経営者には2代目、3代目や大企業出身の経営者にも多いようですね。また、お勉強は好きだが、実践や行動できない社長もかなり多いと聞きます。

この「かばん持ち」をした全国の社長には、小山さんよりも一回りも二回りも年下であるにもかかわらず、タイトなスケジュールについていくのが精一杯で、熱を出す社長や脱走する社長もいるほどです。

面白いのは脱走した社長が社名、氏名ともに実名でコメントしている点。こういう隠したい事実も表に出して笑い飛ばす手法も小山さんらしいです。

「社長の仕事は現役の社長しか学べない」という持論で、三流社長は一流社長の思考、行動、習慣など一挙手一投足を毛穴から吸収して体感しなさいということでしょう。

僕が小山流経営に関心を持ち、部分的にも真似て参考にしている一番の理由は、「わかりやすい」から。あいまいな部分がありません。例えば、来客一人に笑顔で周囲に聞こえる挨拶をすると100円もらえます。早朝勉強会は時間外で強制ではありませんが、決められた回数を出席すれば、評価にきちんと反映され昇給するなど、インセンティブも明確です。逆に、決められている会議や飲み会への遅刻は1分、1000円の罰金で5分5,000円で打ち止め。親が危篤だろうが体調が悪かろうが診断書がなければ認められません。それ以外にも仕事や得意先との急な打ち合わせなども問答無用で切り捨てられます。言い訳をいちいち判断できないからという理由です。

出すところはしっかり出す。取るところはしっかり取る(といっても、罰金は社員の飲み会に充当されるそうですが)。信賞必罰がはっきりしています。

会社の中は曖昧な事が多い。それは、人という生き物がファジーだから。僕にもファジーな部分は沢山ありますし、そういった部分にも大切なこともありますから。

しかし、曖昧であることはわかりにくさを助長します。特に新入社員にとって、大企業でも中小企業でも「わからないこと」のオンパレードでしょう。こういう場合はどうしたら・・・。誰に聞いたら・・・。などなど。聞く人も答える人も時間のムダですし、人によって答えが違えば余計に混乱を招きますよね。

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弊社ではこういうムダをなくし、決め事や方針を徹底するために手帳型の「経営計画書」を製作し、毎年全社員に配布しています。それでも、なかなか徹底ができていませんが・・・。

殆どの経営者は入社した全員が成長し、自律して自立し生活を豊かにして欲しいと願っています。そのための環境や制度を作ることが僕の重要な仕事の一つなのですが、最終的には「本人の選択」となります。なぜなら殆どの人が「ラクして儲けたい」と思っているから。但し、それ自体は決して悪いことではありません。しかし、「ラクして儲かる」ためには効率性や効果性が求められ、価値の創造のために、学習と実践を重ねるという「ラク」ではない行動が求められ続けます。

小山さんの著書を数冊読んで感じるのは、「ラクして儲かる」ことが様々な取組の目的ではなく、「ラクして儲かるために」いかに人がやりたくないことを楽しくできる「しくみ」をつくり行動するか。行動を積み重ねれば習慣となり、習慣化すれば性格が変わり、いつのまにか心が変わる。このことが目的なのだと思います。

心が変わるから行動が変わるのではなく、行動が変わるから心が変わる。この方がストンと腹に落ちます。

殆どの経営指南書や自己啓発書では、先に心を変えようと訴えかけていますが、心はなかなか変わりません。特に20年も30年もかけてさぼり癖をつけた人が、学習によって性格が変わるなんてほぼ皆無と言っていいでしょう。まず、そういう人は自ら学習しようとさえしませんから。

だからお金で釣って行動を変えさせ習慣化し、結果的に心が変わるという「しくみ」を作られたのだと推察しています。だって「社員のやる気は金で買う」とはっきり言われていますから。

僕は世間一般で批判されそうな表現をあえて使う人を信用する場合が多くあります。だって、人の心って美しいばかりではないでしょう。殆どの人が嫉妬や恨み、自分だけラクしたいなど、醜い部分も持ち合わせているはず。僕もそうですから。

こういう、人間が背負っている「業」をオブラートで包み、美しい言葉で飾り立てた表現よりも、あえて言いにくいことをはっきり言われる小山節にとても親しみと愛情を感じ共感しています。

しかし、もう70歳を目前にしている小山社長のパワフルさを見聞きすると、自分の稚拙さと力不足を実感しますねぇ。それだけでも、たった1,575円のこの本は、読むに値すると思います。だって、実際のかばん持ちは1日36万円なのですから。


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