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レッツ プレイ ベースボール ~負けたら即☆結婚スペシャル~ 【完結】

ライトなラノベコンテストにエントリーした内藤サポシです。 大好きな野球と女子高生をテーマに書いてみました。よろしくお願いします。

4 2月

延長戦 あとがき

はじめまして、内藤サポシといいます。

アクセスしていただきありがとうございました。

このたび「ライトなラノベコンテスト」の存在を知り、はじめて小説を発表してみました。

 つまりこの話は処女作!!

「私のはじめてをライブドアさんにあげちゃった、責任とってよね、もう(/ε*)」ってな感じです。

我ながらキモいですね。

 

さて本編ですが、「好きなものを題材にしっかり完結させよう」をテーマに書いてみました。

読み返してみると反省点を書き起こすだけで課題クリアできるんじゃないか、というひどい出来ですが、話として完結させたことは評価してやりたいです(震え声)

 

 もし第2回があればたっぷり時間をかけ、推敲して、大賞めざしたいです。

 また妄想が好きで、面白いかどうかはともかくアイデアだけは浮き上がるので、今後も形にして発表していきたいです。

 今回はぼくにとっていい経験になりました。

 本当にありがとうございました。

31 1月

最終回

「やったぜ唯ちゃん大勝利! 希望の未来へレディーゴー!!」

 

 時は過ぎ10月。神がいない神無月。

 深紅の大優勝旗が飾られている雷霆女子高校の野球部部室では、不動山高校および雷霆女子高野球部雄志による、ささやかな結婚記念パーティーが開かれていた。

 「いやあ、悪いなあ、俺らの実力が足らんばっかりに」

 「うるせえ! 9回にお前が打ってりゃ逆転できたんだ」

 「無茶言うなや。相手は甲子園優勝投手やで。レベルがちがうわ」

 社の言うとおりである。

山梨県代表となった唯は夏の甲子園を制し名実ともに日本一の投手に成長したのだった。

 「あの一戦があったおかげだよ。本当に負けるかとおもったけど、いやあ、よかったよかった」

 帆乃香がにっこりほほえみかけてきた。

この笑顔はもう自分のものにならないと思うとただただ悲しい。

 「なにまだブツブツいってるのよ。こんなすごくて強くて可愛い子と結婚できるのよ。おまけにあの試合が評価されて横浜の育成枠にひっかかったからよかったじゃない。至れりつくせりで文句言われる筋合いないわよ」

 「お、おう」

 ぐうの音もでない正論だった。

「そうだにゃ。それに烈ちゃんがいると唯にゃんの精神が安定するにゃ。絶対一生そばにいてほしいにゃ」

「そうね。悪いけど犠牲に……じゃなくて彼女を支えて欲しいわ」

「成穂華、本音がでてるぞ」

ただし彼女の言うことも一理ある。
 少し目を離すと、唯はすぐ独尊モードになって暴走をするのだ。

定期的に面倒をみてやらねばならない。

だが、そこが可愛いところだ、とおもっているのは内緒の話である。

「ま、今日はめでたい日だから何を言われても良しとするわ。ところで烈ちゃん。なんかやりたいことある?」

これはまずいパターンだ。

また人前で公開羞恥プレイを求められている。

こんなに見知った顔ばかりいる場所でキスなんて死んでもごめんだ。

「そうだな、野球かな」

「はっ? 野球?」

求めていたものとは違う答えが返ってきて唯は少し残念そうな顔をした。

「そうさ。俺もプロへいくわけだし、真・烈光斬がお前ら相手に通用するか試したいのさ。それにプロに行く前に借りは返しときたいぜ」

「それは面白うやな、わいもプロに行く前にリベンジしたるわ」

「何いってるにゃ、返り討ちにしてやるにゃ」

苦し紛れに言ったのだが、意外なことに周りはかなり乗り気になっていた。

「面白そうね。それでいいわ。今日私が勝ったらみんなの前で改めてプロポーズしたうえに、舌を絡めるディープキスだからね」

絶対に負けられない戦いがここにはあった。(負けないとは言ってない)

「じゃあ、野球をしましょう」

「「おう!」」

 秋の日射しが差し始めた校庭にみんな楽しそうに散らばっていった。

 野球で始まり野球に終わる。

 そんな人生は最高だ。

 好きなことを好きなだけやって好きな人と生きる。

 負けたけど、そんな人生を歩める自分は最高だ、と烈は心から思った。

 

                                (了)

31 1月

8回裏

2アウト2塁。

 バッターボックスに立っていた3番茶野真緒は名誉挽回のチャンスに燃えていた。

 今日これまでの戦績は4打数1安打、いいとこ無し。

 また守備でもエラーをしてしまった。

こちらはホームランを掻き出すファインプレイで帳消し扱いされているが全く納得していない。

 むしろ2点与えてしまったことの責任を感じていた。

 前の打席で打つ気満々のところをすかされ、簡単に打ち取られたことを思い出し、真緒は静かにボールを見ることに集中していた。

 「やばいな」

 良い感じで集中できている真緒からは、打たれる予感しかしない。

 唯がヘトヘトにへばっているように、もうあと5球で100球に達する烈もまた疲労困憊なのだ。

 控えの皆川櫂に変わることも真剣に検討したが、雷霆女子打線は準決勝で櫂の上位互換である疾風学園の山瀬をノックアウトしているのが気がかりだった。

 櫂自身も、山瀬が火祭りにあげられている様が目に焼き付いているだろうから、苦手意識を持っているだろう。

 ゆえに変則タイプでこれまでのところ一応通用している、被安打14を通用していると言って良いのかわからないが、烈が続投する選択肢しかないのだ。

 手詰まりすぎて、勝っているのに勝っている気がしなかった。

 そして不安は的中する。

 真緒の名誉を賭けた一振りは、後方に守備位置をとっていたレフトの櫂の前に落ちた。

 「こんどこそやってやるにゃ」

 1回に刺された恨みを晴らさずにはいられない貴沙恵が、化け猫のような迫力で本塁に帰還した。

 この試合、幾度のピンチを救ってきた櫂の肩だが、貴沙恵の全身全霊の魂を込めた疾走の前に負けた。

 2-1

 待望の得点奪取に場内は重低音ストンピング攻撃が巻き起こり、地震が起こったように球場全体が揺れた。

 続くバッターは赤石唯。

 烈は唯の目を見た瞬間、蛇ににらまれた蛙の気持ちがわかった。

 彼女と自分に横たわっている絶対的な実力差が横たわっている。

 だが烈は逃げるつもりは毛頭なかった。

 ここで逃げれば次の帆乃香に仕留められるだけである。

 そしてドミノが崩れるように連打を浴び、試合は大差で終わるだろう。

 それにたとえここで負けたとしても、戦って負けたのであれば後悔はない。

 烈は決意すると渾身の力を振り絞り、唯に勝負を挑んだ。

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