Jリーグマスコットたちが活躍する話題の漫画「キング・オブ・エンブレム」

第1巻、皆さんはもうお読みになったでしょうか。

当ブログの本の感想はこちら
「キング・オブ・エンブレム」と、100年続くJリーグのために




さて、この漫画を通して最大の悪役として登場するキャラクターといえば、ダークキング

KSF-EhmZ
ダークキングと腹心のディエゴ。

amVpbOiv

分かりやすく言うとJリーグキングの闇バージョンといった立ち位置のキャラクターです。
各クラブのエンブレムパワーを集めダーク化し、「暗黒(ダーク)Jリーグ」を作ることを目指して日々奮闘中。

「いや暗黒Jリーグってなんやねん」
「ネーミングセンス…」
という引っ掛かりもあるかと思いますが、とにかくこの漫画の恐ろしい敵役なわけです。


ですが、このダークキング。
組織の上司として、とても振る舞いが理想的。
こんな上司がいてくれたらなあと、悪役なのに思ってしまいました。

どういうところが理想的なのか。
詳しく4つの理由を見ていきましょう。



1:理想は高く、仕事は地道に

さっき触れたように、ダークキングの願いは自分が支配する「暗黒Jリーグ」を作るという、非常に遠大なもの。
しかしそのためにやっていることは、徹底的な現場主義での活動。


5jiVFLT6
主人公・マルちゃんが横浜に行ったら普通にいるダークキング様。気さく。


こういう悪の組織の首領というのものは、部下たちに色々命じて自分は煌びやかな椅子でふんぞり返ってる感じだと思うんですが、ダークキング様は各地をひとつひとつ回り、夢の実現のために労を惜しみません。


bjNFHpMl
マルちゃんたちとの戦いでめちゃくちゃ良い汗をかいてるダークキング様。闘将って感じですね。


「それって単に人手不足なのでは…」
というツッコミはまあ、そうなんですけど。
しかしThink globally, Act Locally(ちょっと違う)を全力で実践するダークキング様には、付いていきたくなる上司の要素をビンビンに感じます。



2:部下には金を払う

ダークキング様の今のところ唯一の部下にして、無二の部下であるのがディエゴ
正直ダークキング様よりも理想に殉じてるのではないかと思うほど、あらゆる汚れ仕事を厭わない、理想の部下と言えます。
そんなディエゴに対して…
Hq-dKMTw
「給料カットされたくなければ」。

横で聞いてるカブレラ(資本家階級)が引いてますけど、ここで注目なのは悪の組織なのに給料制ということです。
ちゃんとお金を払ってるんです。
ここまで思想で共鳴して、勝手に動いてくれそうな相手にも。

しっかりと契約して、互いに責任を負いながら理想を追い求める…。
これぞ大人です。
「金の介在しない仕事は絶対に無責任なものになる」とラーメン発見伝のスキンヘッドの人も言ってましたね。


この漫画では、主人公マルちゃん&マスコットチームの子どもチームと対比して、ダークキング団が「大人」の存在として描かれているんですが、単に年齢だけじゃなくて関係性も大人ということか…と唸らされました。



3:戦う相手にもチャンスを与える

これはもう完全なネタバレなんですが、第1巻に収録されているすべての話で、ダークキング団は主人公にあっさり勝ちます。
その後、主人公チームがトレーニングを積んでリベンジマッチを行い、ダークキング様は敗走するというのが一連のお決まりパターン。

Uz-puy2E
勝利した直後のダークキング様。「あとは週末を待つのみだ」とかいう死亡フラグ。


で、疑問なんですけど。
ダークキング様、無条件で主人公のリベンジマッチを受けすぎじゃないかと。

理想を追い求めるなら勝ち逃げすればいいはずなのに、なぜかパワーアップした主人公の再戦をホイホイ受けてしまうのです。
再戦しなければならない縛りがあるのかもしれませんが、その際に追加の交換条件を求めた形跡もありません。とんねるずだって再戦のために土下座するというのに。


そして、リベンジマッチで負けても実際は1勝1敗の五分のはずなのに、なぜかダークキング様が完敗したみたいな形になってるのも解せません。

さらに、川崎戦を除けばその結果にゴネた様子もなく、あっさり退散するダークキング団。
それでいいのでしょうか。本気で勝利を求めているなら必死に抗議をしても何もおかしくはないのに(南米サッカーに詳しい人風意見)


とはいえ、ダークキング団は対決の中で平気で酷いプレー(ゼルビーにトリモチを仕掛けたり)を行っているので、道徳的なバランスを取っているとも言えなくもないでしょう。

まあ、あまりに勝利一辺倒でギスギスしてるのも見ていて楽しくないですからね。
そう、やはりダークキング様は理想の上司です。(チマチマした論理構成に飽きた感)



4:かわいい

と色々なことを言いましたが…
jHNLnLrj

PIt9g15Y

I2BVs3V2
単純に、ダークキング様の喜怒哀楽が愛おしくてしかたないんですよ。

これはもうどうしようもないことです。
好きな人が悪だっただけの話。
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなるってな話です。

はあ…ダークキング団に入りたい…。

2巻以降も期待しませう。

キング・オブ・エンブレム Vol.1
enem
ワンディエゴ丸出版社
2019-02-27



※繰り返しですが、ちゃんとした本の感想はこちら
「キング・オブ・エンブレム」と、100年続くJリーグのために