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学校の帰り道、青梅街道をパトカーがサイレンを鳴らして走っていく。
普段見慣れた光景なので気にも留めなかったのだけど、
その後を、サンルーフから身を乗り出してカメラを構えたカメラマンを乗せた
1台のワンボックスカーが後を追いかけていく。
今思えば、今も高視聴率の「警察24時」系の撮影だったと思います。

あれから何年もの年月が経っているけど、
いまだに高視聴率を維持している「警察24時」シリーズ、
大体4半期に1度、番組編成切り替え時の特番として地上局が放送している番組です。

実は、番組制作会社のプロデューサーから、
警察番組の取材をしない?って誘いを受けたことがあります。
警察署に泊まり込み、事案発生時にはパトカーと一緒に現場に駆けつけるのだそうです。
最近はあまりないようですが、カメラを向けていると事件当事者から罵声を浴びたり、
撮影の妨害をされたり、かなり大変らしいのですよ。

今は、カメラが小型化されたので、パトカーにカメラを仕込んで
後部座席に乗り込むこともないそうだけど、
いつ事案が発生するか分からないので、食事もまともにできないそうです。

個人的にはこの仕事やりたい。絶対やりたいと思っていたのだけど、
「あなたがする仕事ではありません。もし何かあったらどうするのですか?」って
アシスタントに猛反対され、泣く泣くお断りしたのですよ。
やりたかったな〜。

雨の夜、「前の車止まってください」って
パトカーに車を止められたことがあります。

いわゆる職質(職務質問)です。
ナンバー灯が点いてないというのですよ。
 僕が思うにはこれは車を停止させる理由なんだろうけどもね。
ナンバー灯はしっかり点灯していました。

「お仕事の帰りですか?」とか「 どちらまでお帰りですか?」とか
「危ないものは持っていませんよね?」とか、結構質問の数が多い。
 これに、ちゃんと答えないと怪しい人?(笑)

また、同じ質問を何度もするのですよ。これも同じ答えを返さないと
怪しい人?(笑)

車のトランクを開けてガサゴソやっている警察官に「警察24時と同じなんですね」
「知り合いの会社があの番組作っているんですよ」って言ったら、
あまりにもフレンドリーな話し方に気分を害したのか、
憮然として「ああ、そうですか」って(笑)

なんだよ。番組に出てくる警察官と態度が違うじゃない?
やっぱり、カメラが廻っていると、それなりに変わるよね。
なんたって、全国放送なんだもの。
警察関係者の視聴率はいいらしいです。

結局、怪しい人じゃないということで解放?されたのだけど、
雨の中付き合ってたのに、「結構です」とだけ言い残して
パトカーは去って行った。

貴重な時間を費やせたのだから、もうちょっと言い方があるだろう?
「ご協力ありがとうございました」とか、←番組見過ぎだよ(笑)

でも、仕事とはいえ、都民の安全を守るために日夜活動している警察の方々には
本当に頭が下がります。

いつか、「警察24時」シリーズの仕事をやってやる。