
新横浜の「ラーメン博物館」に10月14日オープンした「浅草 來々軒(らいらいけん)」。

明治34年創業のレジェンド店復刻版です。

プロデュースするのは先日まで「ラー博」に出店していた「支那そばや」。

場所は「支那そばや」跡地ではなく、「無垢」があった場所になります。

主なメニューは以下のとおり。
「らうめん(青竹打ち)」1100円
「らうめん」930円
「シウマイ」1個150円

店内は仕切りの付いたカウンター8席に6人掛けテーブル2卓。

スタッフは5名ほどと多く、佐野さんの娘さんもホールを担当しています。

「らうめん(青竹打ち)」1100円
麺は青竹打ちと機械製麺の細麺があり、青竹打ちは1日100食限定。

丼には刻みネギが散らされ、焼豚2枚にメンマが乗ります。

スープを飲んでみると、思っていたよりもアッサリと優しいお出汁。
ガラなどの素材が明確に顔を出すことはなく、高級中華の「つゆそば」に近いお味です。

最近はノスタル系も流行っていますが、多くは昭和の味濃いめなスタイル。
しかしここ「來々軒」は明治の「ご馳走」と言った感じの凛々しさがあります。

今「ラー博」1Fには「來々軒」特設ブースがあり、そこにある大正9年の文献には

「支那蕎麦の來々軒は、他店に比して単価は安いのではないが、他店に比べにならぬほど旨い」
と書かれており、安くはないご馳走であったことが伺えます。

青竹打ちの麺は中太でモチモチと粘りも感じるもの。
これも佐野や喜多方のような手揉みではなくシンプルです。

縁の赤い焼豚はブリンブリンの弾力。

結構硬くてワイルドで、当時はこんなタイプの焼豚だったのかも知れません。

創業当時の味と比べるなんてもちろん無理ですが、アッサリ上品で美味。
特に「支那そばや」が手掛けているのに、ガツンとした出汁にしていないのが見事だと思います。

強めな味の分かりやすい「昔ながら」とはちょっと違う世界観で醤油も脂も控えめ。

なかなか他にはない一杯に仕上がっている感じでした。
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