ついに「はやぶさ」は沈黙した。しかし、再び蘇るという。

14日の記者会見の内容(松浦氏のブログ)は、宇宙開拓史に残るんではないだろうか。これが、今の日本の税金を投入した宇宙探査プロジェクトのリーダーの生の言葉だとすれば、「はやぶさ」と彼らの情熱が、日本のみならず世界の宇宙探査の未来を変えていく可能性を感じる。

はやぶさは、現在「みそすり運動」でアンテナも太陽電池もどっか向いてしまった。事実上のロストだろう。しかし、はやぶさの機体は、なんとこのみそすり運動が自動的にアンテナ方向軸に収束するように設計されているらしい。
そ、そんなことどうやって!?

コマがみそすり運動を始めても、しばらくすると安定して直立する瞬間がある。あれか? あれが起こるような重心バランスを意図的に設計していると言うのか!?
ふ、深い。探査機ってなんて深いんだ(^_^;)
はやぶさは生まれる前からタフだったんだ。

みそすり運動が収束した時にアンテナと太陽電池が太陽と地球方向を向く確立は60〜70%。そこで眠っている「はやぶさ」を起こし立て直す。すべてうまく行って地球帰還は2010年6月。打ち上げから7年以上の大航海となる。
はやぶさの設計寿命は4年。しかしJAXA委員会は運用の続行を決めた。十分意地っ張りな面子揃いらしい(^_^;)
可能性があるのなら、4年に及ぶ超過運用に税金を投入してでも諦めるべきではない、という判断をしたのだろう。

さて、最初に何処の誰が「もうやめろ」と言い出すのか、しっかり見ておきたい。
それが世論ではないことを祈る。宇宙での4年など一瞬ではないか。