とよはし全景_mini

こんにちは。豊橋の劇場は2月初めの竣工に向け急ピッチで工事が進んでいます。先日ようやく線路側の足場が一部解体され、レンガがお目見えしました。
約140mに及ぶ長大な2層のレンガ壁がゆるやかなカーブを描いて線路脇に横たわっています。写真を2枚撮って繋ぎ合わせてようやく全景が入ります(笑)。新幹線も近くを通っていますので、この景色は東海道新幹線からも見えます。豊橋駅の東側ですので、通りかかった人はぜひ探してみてください。
このレンガ壁の上にオーロラとよばれるふわふわしたヴォリュームが載ります。よく見ると上部の足場が複雑な形状をしているのがわかると思いますが、これはいよいよオーロラを取り付ける段階に近づいて来たため、足場をその形に盛り変えているのです。オーロラの姿は11月中旬ごろから少しずつ見えてくると思います。

5月に監理事務室に来てから、仕上げの色や品番等を決定する作業を続けてきましたが、この時期になると、だんだんとその完成形の姿が見えて来ます。長い間練り上げて来たイメージが現実化される、とても楽しい瞬間です。

この劇場の一つの見所はこの色彩豊かな主ホールの壁面リブです。このリブの色については原寸のモックアップを3回つくってもらい、監理事務室にてほぼ3ヶ月に渡ってスタディしていたものですが、この2週間くらいでリブの取り付けが進み、ようやくその雰囲気が分かって来ました。

市民見学会では既にお見せしましたし、そろそろオーソライズされてきましたので、リブの写真もここで部分的に公開しますね!
リブ壁
しかし本当に、リブを一目見て、これは間違いなく良い劇場になる、と確信しました。感想を聞いてみると、リブの姿が見えてきて現場で働いている職人さんや技術者の方々も少しテンションが上がったようでした。

特に音楽ホールなどに行かれた方は見たことがあると思いますが、通常、劇場の壁面は豊かな音を客席に返すため、ランダムに配列した木リブ等を設置することが多くあります。ランダムにすることによって特定の波長だけを強く反射することなく、拡散された良い響きを得ることができるのです。

この劇場では「劇場に来た」という高揚感を演出する仕掛けとして、また豊橋にしかない劇場をつくる一つのデザインモチーフとして、木材の色をそのまま使うのではなく、赤を基調とした多彩な色をつけることにしました。上でイメージ写真も載せましたが、色をつけるアイデアは豊橋発祥の「手筒花火」がひとつのヒントとなっています。
演劇のホールとしては演出上ブラックボックスが好まれる傾向があるのですが、このリブ壁は照明は調光できるようにしていますので、だんだんと明かりを小さくして消すことが出来ますし、消してしまえば演劇には全く干渉しない、黒い壁となります。

こうしたデザインも、豊橋市の方や、管理される財団の方の深い理解がないとできません。そう言う意味で、このリブ壁はなんとかその期待に応えようとして生まれたデザインでもあるのです。
本当出来上がった姿をみるのが楽しみですね。

また新たな部分が見えて来ましたら、レポートしますね。