カレッジ・ベースボール

2013年10月7日、本当にSouthEastern ConferenceやAtlantic Coast Conference出身選手のドラフト1位指名は全てがお買い得だったか? 近年のドラフト活躍選手で検証してみた。
2013年6月26日、UCLAカレッジ・ワールドシリーズ初優勝の意味。2011年に始まったBBCORバット規定の下のカレッジベースボール新時代。
2013年6月23日、2013カレッジ・ワールドシリーズ決勝は、UCLA対ミシシッピ州立。
2012年6月21日、アリゾナのカレッジワールドシリーズ決勝進出が示す今年のPac-12の強さ。トレバー・ホフマンの典型的 「前ステップ」。
2012年6月11日、2012カレッジ・ワールドシリーズ本戦出場校が、アリゾナ、UCLA、フロリダ、フロリダ州立、サウスカロライナなど8校に決定。
2012年5月30日、いよいよ2012カレッジ・ワールドシリーズの組み合わせが決定。ランキング上位校は今のところ、UCLA、フロリダ、フロリダ州立、ベイラーなど。
2012年3月31日、今年のカレッジ・ワールドシリーズの展望と、今年ドラフトで上位指名を受けそうなサウスカロライナのMichael Roth。
2011年7月22日、くだんの女子サッカーワールドカップ全体の視聴率は、カレッジ・ワールドシリーズの平均視聴率とほぼ同じか、それ以下。
2011年6月28日、サウスカロライナ大学、カレッジ・ワールドシリーズ2連覇。先発Michael Roth、父親の応援に報いる。
2011年6月24日、体調の悪いダニー・ハルツェンを3イニングしか使えなかったヴァージニアが敗れ、CWS決勝カードはフロリダ対サウスカロライナに。ちょっとユニークなピッチング・スタイルのMichael Rothと、彼の父親との絆。
2011年6月21日、今月末に決まる2011カレッジ・ワールドシリーズの行方と、近年のカレッジ・ベースボールの勢力地図の「大西洋岸シフト」。
2011年6月6日、2011ドラフトでシアトルがヴァージニア大学の投手Danny Hultzenを指名したので、昔のAtlantic Coast Conferenceでの「Frank McGuireの苦い話題」について書いてみた。
2011年5月18日、ジェイソン・バルガス、大学時代の元チームメイト対決で既に6勝のジェレッド・ウィーバーに投げ勝ち、9奪三振の快投で素晴らしい3勝目。エンゼルスを制圧!
2011年5月17日、The News TribuneのRyanDivishによると、大学時代のジェイソン・バルガスはDH兼ピッチャーで、相当バッティングがうまかったらしい。
2011年4月16日、トロイ・トゥロウィツキー、ジェイソン・バルガス、ジェレッド・ウィーバー、ターメル・スレッジの母校、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の「ダートバッグ野球」。アメリカのカレッジベースボールとMLBの深い繋がり。

October 08, 2013

今年のポストシーズンで、SouthEastern Conference (SEC) のヴァンダービルド大学出身で、同校を初のカレッジ・ワールドシリーズ進出に導き、2011年ドラフトでオークランドに1位指名されたソニー・グレイがデトロイト相手に好投して名を上げたばかりだが、そういえば、最近のアメリカの大学野球のトレンドであり、ドラフトでたくさんの選手が指名され続けているSECACCなどの「大西洋岸の野球ブランド大学」の出身選手たちは、いまどんな状態にあるのだろう。

ちょっと気になって調べてみることにした。
2011 Vanderbilt University Commodores Statistics and Team Info - The Baseball Cube


最初に、これは何度も書いてきたことだが、近年のアメリカの大学野球の「勢力図の変化」を簡単におさえておこう。
(詳しくは以下の関連記事群を一読されたし。 Damejima's HARDBALL:カレッジ・ベースボール

全米大学選手権である「カレッジ・ワールドシリーズ」では長きに渡って、西海岸カリフォルニア州の有力大学を軸に、アリゾナ州、テキサス州、フロリダ州の有力校に、LSU(ルイジアナ州立)などの優勝経験校を加えた「常連校同士による優勝争い」が繰り広げられてきた。
だが、2000年代に入って状況が一変する。SECのサウスカロライナ、ACCのノースカロライナが急激に力をつけてCWS決勝の常連校になったのを筆頭に、ヴァージニア(2009年、2011年本戦出場)、ヴァンダービルド(2011年初出場)など、大西洋岸エリアに多くの有力校が誕生したことで、アメリカの大学野球の地図は「西の太平洋岸から、東の大西洋岸へ」と軸が大きくシフトした。

そのため、MLBのスカウトの関心も、自然とSECやACCに所属する大学のプレーヤーに注がれるようになった。

例えばシアトルの無能GMジャック・ズレンシックが、近年のドラフトで執拗に大西洋岸の大学生ばかり指名しているのも(アックリー、ハルツェン、ミラー、ズニーノ)、理由は単純だ(笑)選手を見る目がない彼は他人が注目する「大西洋岸の大学」というトレンドにのっかって、めぼしい選手を盲目的にかっさらってきた、ただそれだけの話だ。だが、シアトルのマイナーに選手を育てる能力など最初から全く無い。際限なく次から次へ選手をつぶしているのには、笑うしかない(笑)


ちなみに、2013年カレッジ・ワールドシリーズで初優勝を達成したUCLAのコーチ、John Savageは、「SECの選手たちのフィジカル」について次のようなコメントを残している。いかにフィジカル面で飛び抜けて優れた若いプレーヤーが大西洋岸に集結するようになったかが、よくわかる。(だが、野球はフィジカルが全てではない)
"We just don't have the physicalness, as I look at it, as the Southeastern Conference."
「サウスイースタン・カンファレンスのチームについて見た限り、彼らのような身体的優位性は、我々(=UCLAの選手)にはまったく無い」
UCLA formula a perfect fit for this era


だが、このところ、2012年アリゾナ、2013年UCLAと、2年続けて「SECでも、ACCでもないカンファレンスの大学」のカレッジ・ワールドシリーズ優勝が続いている。わずか2年の変化だが、アメリカの大学野球の風向きはふたたび変わりつつあるように感じる。

こうした最近のアメリカの大学野球のトレンドの「再変化」を、近年のドラフトにおける活躍選手のリストから確かめてみよう、という主旨で挙げたのが、下のリストだ。
リストにのせている選手の選考基準は、「カレッジ・ワールドシリーズでSEC所属大学が3連覇した2009年以降のMLBドラフトにおける1位指名選手」のうち、「現在MLBの40人ロスター入り」していて、「既にメジャーデビューし、優れた数字を挙げた選手」だ。参考までに、それぞれの年にシアトルの指名選手も横線入りで加えてみた(笑)

以下、太字で示したのが、SECまたはACCの所属大学の出身選手。名前の前の数字は、ドラフト全体での指名順位。

2009
1. Stephen Strasburg (WAS) 投手
2. Dustin Ackley (SEA) North Carolina, ACC
7. Mike Minor (ATL) 投手 13勝9敗 Vanderbilt, SEC
8. Mike Leake (CIN) 投手 14勝7敗
12. Aaron Crow (KC) 投手 7勝5敗
25. Mike Trout (LAA) 高卒
27. Nick Franklin (SEA) 高卒

2010
1. Bryce Harper (WAS)
3. Manny Machado (BAL) 高卒 怪我→手術
7. Matt Harvey (NYM) 投手 9勝5敗 North Carolina, ACC
13. Chris Sale (CHW) 投手 11勝14敗
23. Christian Yelich (FLA) 高卒
参考:2巡目 Drew Smyly (DET) 投手 Arkansas, SEC

2011
1. Gerrit Cole (PIT) 投手 10勝7敗
2. Danny Hultzen (SEA) Virginia, ACC
6. Anthony Rendon (WAS)
18. Sonny Gray (OAK) 投手 Vanderbilt, SEC

2012
3. Mike Zunino (SEA) Florida, SEC
4. Kevin Gausman 投手 (BAL) LSU, SEC
19. Michael Wacha (STL) 投手
参考:Damejima's HARDBALL:2012年6月4日、恒例の全米ドラフトは高校生が主役。


マイク・マイナー、マット・ハービー、
ソニー・グレイ、ケビン・ガウスマン。

もう、おわかりだろう。
近年活躍しているSECとACCの出身選手は、投手ばかりなのである。そして、かつて記事にしたように、2012年ドラフトにいたっては、1位指名選手のかなりの数が「高校生」になってしまって、もはや「大学生」ですらないから、SECやACCの選手の出る幕そのものがない。
参考記事:Damejima's HARDBALL:2012年6月4日、恒例の全米ドラフトは高校生が主役。


なぜ近年のSECやACC出身の活躍選手が、「投手ばかり」だったのか。理由は簡単には特定できないが、自分なりの推論のひとつとして挙げておきたいと思うのは、アメリカの大学野球において「バットの規定」が近年変更されたことだ。


日本ではあまり知られていないが、2013年6月の以下の記事で書いたように、アメリカの大学野球では2011年以降にバットの規定が変わり、「従来より反発係数の低いBBCORバット」を使いだしている
Damejima's HARDBALL:2013年6月26日、UCLAカレッジ・ワールドシリーズ初優勝の意味。2011年に始まったBBCORバット規定の下のカレッジベースボール新時代。
このことは、逆に言えば「2010年までのカレッジベースボール」においては、「いまよりずっと反発係数の高いバットが使われていた」という意味になる。

「反発係数の高いバットを使いまくる環境」で育てられてきた「2010年前後までの大学野球のスラッガーたち」が、MLBに来て、「ただでさえ折れやすい材質の木製バット」を使い出せば、打撃成績が上がるか、下がるか、どちらの可能性が高いかは、言うまでもない。
参考記事:Damejima's HARDBALL:2011年11月25日、 どうやら、新しく結ばれたMLBの労使協定に、「低比重のメープルバットの使用禁止が盛り込まれている」らしい。

規定の変わった2011年以降も、さまざまな材料を組み合わせた優秀なコンポジットバットが出現しているから、「あらゆるバットで、昔と比べてまるで打球が飛ばなくなった」と断言するのは危険だが、それにしたって、「フィジカルの強さを最大の武器にして、カレッジ・ベースボールの地図と、MLBルーキーの出身地の地図を大きく塗り替えてきたSECやACCの大学」が、バットの規定変更による打撃力ダウンという影響をより強く受けたと考えるのは自然な話だろう。
SECの大学がカレッジ・ワールドシリーズを3連覇したのが「2009年以降の3年間」で、一方、バットの規定が変更になったのがちょうど「2011年」だから、「バットの反発係数が下げられた直後の2012年以降」から「SEC所属大学の優勝が急になくなった」と関連づけてみると、それなりに辻褄があうわけだ。

また、逆にいえば、「反発係数の高いバットを使う環境」で野球をやってきて、それでも優れた数字を残すことができた投手は、強打者揃いのMLBでも実力をそのまま発揮できる、という可能性もある。(また、この点は、いまだに金属バットを使っている日本の高校野球からプロになる日本の野球選手にも同じことがいえる可能性がある。つまり、日本からMLBに行って活躍できる選手に「やたらと投手が多い理由」の元をたどると、「高校野球の金属バット」に行き着く可能性があるわけだ)


こうして広い視野から眺めてみると、カレッジベースボールで優れた成績を残した選手のうち、「大西洋岸のバッター」にチームの虎の子である貴重なドラフトの1位指名権を投げ捨て続けてきたシアトルGMジャック・ズレンシックの行動がいかに浅はかものだったか、わかろうというものだ。

意味もなく試合に出して、ただ潰すだけなら、誰だってできる。
さきほど終わったSTL対PITでも、STLの新鋭Michael Wachaがあわやノーヒットノーランかという好投をみせたばかりだが、このポストシーズンに進出した各チームで、ほんのこの数年の間にドラフトされたばかりの若手がいったい何人、躍動しはじめているか。育成能力もないくせに選手をゲームで潰しまくってきたシアトルの関係者は、よく見ておくといい。




damejima at 04:21

June 27, 2013

 
BBCOR

2013カレッジ・ワールドシリーズは、期待していた通り、西海岸のUCLAが初優勝を果たしてくれた。おめでとう、UCLA。
2013 NCAA Baseball Tournament DI - NCAA.com

2013CWS優勝のUCLA

2013CWS優勝のUCLA


今年のUCLAの優勝は、例年とは全く違う。単に、たまたまその年に強かった大学が優勝した、という意味の、よくある優勝ではない。

というのも、ここ数年、投手力を基盤に躍進してきたUCLAが躍進できた背景には、NCAAが2011年以降に、従来とは反発係数の異なる "BBCOR" という新しいバットの基準を導入したという事実があるからだ。
BBCORバットは、やがてアメリカのカレッジ・ベースボールの質を大きく変えつつあり、その影響はMLBにも多少は及ぶことになる。


BBCORバットは、素材が、金属、カーボン、その他、何であっても、「反発係数を木製バットと同じにする」というポリシーで作られている。

当然のことながら、アメリカのカレッジ出身の選手たちの長打スタッツを支えてきた「金属バットの時代」には、ある意味でピリオドがうたれる。カレッジ・ベースボールはより木製バットの世界に近づき、「金属バットのおかげで生産されてきた、ただそれだけの安易なホームランや長打」は、これからは生まれにくくなる

(注:実際のBBCORバットは、グリップ部分がカーボン、打球部が金属というように、「コンポジット」、つまり複合素材で作られたりしている。ただ、反発係数が同じになるように作られているからといって、金属やカーボンなどのコンポジット・バットが、木製バットとまったく同程度しか飛ばない、という意味ではない。あくまで同じなのは「反発係数」であって、素材の違いで飛距離はやはり変わる)


UCLAの優勝をうけて、各メディアがさまざまな記事タイトルで表現しているように、UCLAの優勝は、投手力を根本に据えて相手チームの打棒を完全に封じ込めることに成功した「戦略的な勝利」だ。
これほどまでのピッチングスタッフの充実による戦略的な優勝は、強靭なフィジカルを武器に長打で勝ち進んでいく従来のカレッジ・ベースボールにはなかった。
UCLA formula a perfect fit for this era

UCLA are kings of small ball, win first College World Series title - CBSSports.com


UCLAの躍進ぶりの原動力は、UCLA投手陣のスタッツを見ればわかる。
UCLAの6人の投手は、2013カレッジ・ワールドシリーズでの5ゲームで、対戦相手にわずか4失点しか許していない。細かい数字でみても、被打率.175ERA0.80など、驚異的な数字がズラリと並んでいる。
USA Todayによれば、今回のCWSでのUCLA投手陣の防御率は、1974年カレッジ・ベースボールに金属バットが導入されて以降、最も良い数字らしい。UCLAのとった投手中心の戦略が、今の「BBCOR時代」にいかにフィットしたものか、とてもよくわかる。

こうした「投手力が勝利した初めてのカレッジ・ワールドシリーズ」について、UCLAのコーチ、John Savageはインタビューで、今回の優勝が単なる偶然でなく、チーム戦略による意図的な勝利であることを強調している。

John SavageUCLA coach
John Savage

"We just don't have the physicalness, as I look at it, as the Southeastern Conference."
「われわれには、見ての通り、(フロリダ、サウスカロライナ、ルイジアナ、ヴァンダービルドなど、近年のCWS常連校が属する)サウスイースタン・カンファレンスのチームのような身体的優位性は、まったく無い」
"I think everybody in the room knows that, but they're ballplayers. … We have good players, and we have talent. But it's just a little different way of creating a team."
「フィジカルの違いは、ここにいる誰もがわかっている。でも、彼らだって(SECのフィジカルに優れた選手たちと)同じ野球選手だ。良い選手、良い才能に恵まれている。われわれと彼らのちょっとした相違点になっているのは、『チームをクリエイトする方法論』だ。」
UCLA formula a perfect fit for this era


こうしたUCLA独自の方法論は、他大学にも少なからぬ影響を与えている、と、USA TodayのSteve Wiebergはいう。

That approach and his team's strengths played to NCAA's new, moderating bat standards, which took effect in 2011.
「彼の戦略上のアプローチに基づくチームは、2011年に発効したNCAAの新しいバット基準にいかんなく強味を発揮した。」
They've scaled things back nationwide. Teams in this College World Series averaged an even six runs a game going into Tuesday, the fewest in the Series' 67-year history. The home run rate, which ballooned to nearly 2½ a game in the three-year, old-bat period from 2008-10, has shriveled to about one every two games the past three years. The first 13 games of this Series produced three.
「彼ら(の戦略的成功)は、全米レベルであらゆるものをスモール・ベースボールに引き戻した。
今年のカレッジ・ワールドシリーズ出場チームは、火曜のゲームまでに6点しか得点していない。これはカレッジ・ワールドシリーズ67年の歴史で、最も少ない。
またホームラン率も、バットが旧基準だった2008年〜2010年にかけては、「1試合あたり2.5くらい」まで膨らんでいたが、過去3年(2011年〜2013年)では、「2試合に1本程度」に縮小した。今年のカレッジ・ワールドシリーズの最初の13試合で、ホームランはわずか3本しか生まれていない」


「1試合あたり2.5」と、「2試合に1本」では、ホームラン率において「5倍」もの開きがある。
最近日本ではプロ野球のボールの反発係数が知らない間に変わったとかどうこうとか騒いでいたが、実際にはアメリカの野球は、ボールなどよりもっともっとディープな部分から「次の時代」へ向けた変化を開始し始めているのである。
言い方を変えるなら、ステロイドで体を大きくしたとか、反発係数の高い金属バットを使ってホームランを量産したとか、うわべだけの名誉を生産するのに躍起になってきた若いアマチュア野球選手が、カレッジベースボールで活躍して、その大学時代の華々しい経歴とスタッツをひっさげてMLBに高い契約金で入ってくるような、もうそんな、フィジカルオンリーな戦略だけが通用する時代ではなくなる、ということだ。


新しいバット基準に変わった2011年以降、CWS決勝のカードは、2011年こそ、サウスカロライナとフロリダという、旧バット基準の時代にCWSの常連校を数多く輩出してきたSoutheastern Conferencee所属の2大学の対戦となったものの、2012年は決勝でアリゾナがSEC所属のサウスカロライナを破り、そして2013年も決勝で西海岸の投手力に優れたUCLAが、SECのミシシッピ州立を破り初優勝。時代の変化は徐々に進んできている。

今回のUCLAの優勝は、こうした「アメリカ野球の深層部での変化」の象徴なのだ。

damejima at 02:55

June 24, 2013

UCLA Bruins logoUCLA Bruins
NCAAランキング15位(Baseball)

Mississippi State Bulldogs logoMississippi State Bulldogs
NCAAランキング10位(Baseball)

2013カレッジ・ワールドシリーズの組み合わせが決まった。
Pac-12のUCLA Bruins(2度目の決勝出場)と、SEC(Southeastern Conference)のMississippi State Bulldogs(決勝は初出場)だ。どちらが勝っても初優勝となる。
2013 NCAA Baseball Tournament DI - NCAA.com

個人的には、ここ数年続いてきたカレッジベースボールにおける大西洋岸の隆盛から、西海岸カリフォルニアに野球の覇権を取り戻す意味で、是が非でもUCLAに勝ってもらいたい
参考記事:Damejima's HARDBALL:2011年6月21日、今月末に決まる2011カレッジ・ワールドシリーズの行方と、近年のカレッジ・ベースボールの勢力地図の「大西洋岸シフト」。


UCLA Bruins

言うまでもなく、ジャッキー・ロビンソンの出身校。他に、チェイス・アトリー、「ブロンクス・ズー」の一員で、シアトルの打撃コーチだったクリス・チャンブリスジェフ・コーナイン、ミッチェル・レポートに名前のあるトロイ・グロースなどのMLBプレーヤーを輩出してきた。(via University of California, Los Angeles Baseball Players - Baseball-Reference.com
CWSでは1969年、1997年、2010年、2012年、2013年と、5度の出場歴があり、2012年にはランキング1位も記録していて、いつCWS優勝してもおかしくない状態にある。
2010年にはついに決勝に駒を進めたが、Ray Tunner率いるSouth Carolinaに敗れ、Runner-up(準優勝)に甘んじた。(South Carolinaは翌2011年も優勝、2012年にも準優勝 参考記事:Damejima's HARDBALL:2011年4月25日、「2月のサウスカロライナ、父と息子のキャッチボール」。February in South Carolina, a father and his son played catch.

Jackie Robinson Stadium
Jackie Robinson Stadium
ホームグラウンドは、ロサンゼルスのJackie Robinson Stadium。1981年に出来たスタジアムだが、観客収容数が1820しかなく、カンファレンスで最も小さな球場。正直いって、ミシシッピ州立大学の立派なスタジアムとあまりにも対照的(苦笑)


Mississippi State

ボルチモアの監督バック・ショーウォルター、フィリーズのクローザー、ジョナサン・パペルボン、テキサスの一塁手ミッチ・モアランド、アトランタのポール・マホーラム、ステロイダーのラファエル・パルメイロ、などの出身校。(via Mississippi State University Baseball Players - Baseball-Reference.com
これまで9回のCWS出場歴があるが、一度も優勝経験はない。この「出場9回で優勝未経験」というのは、CWSの歴史上、5位の記録なだけに、今回は是が非でも優勝したいと思っているはず。

Dudy Noble Field, Polk-DeMent Stadium
Dudy Noble Field, Polk-DeMent Stadium
ホームグラウンドのDudy Noble Field, Polk-DeMent Stadium(ミシシッピ州スタークビル)は、NCAA屈指のスタジアムで、収容観客数15,000人を誇る。
かつて1989年の対フロリダ大学戦で14,991人を集めたことがあり、これはNCAAのシングルゲームでの観客動員レコードで、現在も破られていない。



UCLAは、2013カレッジ・ワールドシリーズで、LSU、North Carolina St.、North Carolinaと、ランキング上位の優勝候補を次々となぎ倒しての決勝進出だけに、組み合わせに恵まれてIndianaとOregon St.に勝っただけで決勝進出したMississippi St.より経験値は遥かに高いはず。
個人的に、UCLAの優勝は堅いと思っている。

チャンピオンシップ・シリーズは、6月24日・25日。
College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia

damejima at 12:02

June 22, 2012

Arizona WildcatsArizona Wildcats
Arizona Wildcats baseball - Wikipedia, the free encyclopedia

2012カレッジ・ワールドシリーズ(以下CWSと略)は、アリゾナが、優勝候補のひとつフロリダ州立を破って決勝進出を決めた。アリゾナの決勝進出はこれが7回目。これまでの6回の決勝進出では、半分の3回で優勝している(1976、1980、1986)ように、ここぞという大勝負に滅法強い。
NCAA Division I Baseball Championship Bracket - NCAA.com


アリゾナが属するPac-12の大学で、CWS本戦出場8校を選ぶ16校のスーパーリージョナルに出場できたのは、アリゾナUCLAオレゴンスタンフォード
このうち、全米ドラフトで全体1位指名が確実と言われ続けてきたMark Appel (実際には全米8位でピッツバーグ)のスタンフォードは、CWS直前の不調そのままにフロリダ州立に敗れ、本戦には出られなかった。
だが、同じPac-12のアリゾナが、Bracket 1でフロリダ州立を2度破って決勝進出を果たし、スタンフォードのリベンジを果たした格好になった。

アリゾナは、CWS直前、5月29日現在のランキングでは、NCAAでも、Baseball Americaでも、ベスト8には含まれていなかった。
それでも、決勝進出を果たすあたり、けしてマグレではなく、今年のPac-12は近年になくレベルが高かったといえるだろう。

Pac-12 ロゴ

Pac-12とか、ロングビーチ、フラートンなどが属すBig West等、太平洋岸のカンファレンスに属する大学は、かつては優勝常連校が揃っていたが、このところ、サウスカロライナ、フロリダ、アーカンソー、ルイジアナなどのSEC(Southeastern Conference)や、ノースカロライナ、フロリダ州立、ヴァージニアなどのACC(Atlantic Coast Conference)といった、大西洋岸のカンファレンスに押されっぱなしなイメージが続いていただけに、Pac-12のアリゾナが、ACCのフロリダ州立を連破しての決勝進出は、太平洋岸のカレッジベースボールファンにとって非常に喜ばしいニュースだろう。


Trevor Hoffmanどこをどうすると、こんなに足を上げられるのか(笑) 

ちなみに、アリゾナ大学出身のMLBプレーヤーといえば、ケニー・ロフトンというより、やはり、トレバー・ホフマンだ。
2010年9月8日セントルイス戦で、メジャー史上初の通算600セーブを達成。メジャー最多記録だった通算601セーブこそ、2011年9月19日ミネソタ戦で通算602セーブ目を挙げたマリアーノ・リベラ(現在の記録は608セーブ)に抜かれてしまったものの、MLBで最初に600セーブを記録したという金字塔は、永遠に誰にも抜くことのできない大記録だ。

トレバー・ホフマンの「ビッシュ・ツイスト」

トレバー・ホフマンの投球フォームは、踏み出した左足が真っ直ぐホームプレート方向を向く
これは、このブログで何度となく書いてきた「前ステップ」、つまり、「踏み出し足を一度も三塁側に蹴り出すことなく、ホームプレートに真っ直ぐ踏み出して投げる」、典型的なメジャー流の投球フォームである。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:ピッチャーの投球フォーム(日米比較)

damejima at 12:46

June 12, 2012

2012カレッジ・ワールドシリーズ本戦に出場する8校が下記のように決まった。

Arizona 16回目の出場 優勝3回
UCLA 4回目
Florida 8回目
Florida St. 21回目
Stony Brook 初出場
South Carolina 11回目 優勝2回
Kent St. 初出場
Arkansas 7回目


2012カレッジワールドシリーズ本戦 Bracket
NCAA Division I Baseball Championship Bracket - NCAA.com


5月29日時点でのNCAAランキングは、以下の通りだったが、シーズン終盤にランキングを急上昇させてきたBaylor、Oregon、ルイジアナ、Purdueがスーパーリージョナルで消えてしまい、本戦に出場できたのは結局、もともと春先からずっとランキング上位に残り続けていたフロリダ、フロリダ州立と、シーズン終盤にランキングトップに上り詰めたUCLA、3連覇を狙うサウスカロライナなど。
ランキング上位3校が本来の強さを発揮してダークホースを退けた一方で、Stony Brookがリージョナルの最下位シードから勝ち上がって、ルイジアナに逆転勝ちするなどの波乱のうちに、2校が初出場をもぎとり、全体としては出場回数の少ない大学の多いフレッシュな顔ぶれになった。

1. UCLA  (9位→2位)
2. Florida
3. Florida St.
4. Baylor  (23位→4位)
5. North Carolina
6. Oregon  (16位→5位)
7. LSU  (14位→7位)
8. Purdue
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年5月30日、いよいよ2012カレッジ・ワールドシリーズの組み合わせが決定。ランキング上位校は今のところ、UCLA、フロリダ、フロリダ州立、ベイラーなど。


Stony Brookは、ニューヨーク州立大学ストニーブルック校のことだが、記念すべき初出場に湧きかえっていて、大学の公式サイトのトップページのヴィジュアルも、過去6回優勝の古豪ルイジアナを下して喜びを爆発させてグラウンドに折り重なっている選手たちの写真にさしかえられ、喜びぶりが伝わってくる。(それにしても・・・Shock The WORLD!とはね。初出場が嬉しいのはわかるが・・・笑)
Stony Brook University, Stony Brook, New York

SHOCK THE WORLD! Baseball advances to College World Series after beating LSU 7-2 - Stony Brook Official Athletic Site
CWS出場を喜ぶストニーブルック大学の公式サイト


2012CWS初出場を果たしたStony Brookの記念写真

もちろん、ニューヨークタイムズ、ニューヨークデイリーニューズも、この快挙を記事にした。
Stony Brook Defeats L.S.U. to Advance to College World Series - NYTimes.com

Stony Brook earns first trip to College World Series with Game 3 victory over LSU Tigers - NY Daily News
記録によると、かつてニューヨーク大学がカレッジワールドシリーズに2度出場しているが、最後の出場は1969年のことで、おそらく40数年ぶりのニューヨークからのCWS出場なんじゃないだろうか。
College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia



もうひとつの初出場校、オハイオにあるKent State Univercityケント州立大学の喜びかたは、Stony Brookに比べると控えめだが、それでもやはり大学公式サイトのヴィジュアルは野球に差し替わっている。
Kent Stateは、かつてヤンキースのキャプテンをつとめ、現役中の1979年8月、故郷オハイオに自ら操縦して帰るセスナ機の事故で、32歳の若さで亡くなったサーマン・マンソンの出身校でもある。彼も草葉の陰でさぞかし喜んでいることだろう。
Kent State University, A Top Ohio University
喜びを爆発させてダイブするKent St.のプレーヤーたち



ちなみに、野球奨学金、Baseball Scholarshipが受けられるのは、NCAA Division 1のチームで11.7
NCAA Division 1に属するのは、Vanderbilt, Virginia, South Carolina, Florida, Arizona State, Texas A&M, Oklahoma, Texas, Florida State, North Carolina, TCU, Georgia Tech, Arkansas, Cal State Fullerton, Fresno State, LSU, Clemson, Arizona, Stanford, UCLA, UC Irvine。
太字で示したのが、今回カレッジ・ワールドシリーズに出場した8校のうち6校が、11.7の奨学金を得ているNCAA Division 1のチームとなっている。

この「奨学金」という観点からも、Stony BrookKent St.という、2つの「NCAAの上位ディビジョンに属していない大学」のカレッジ・ワールドシリーズ進出が、いかにレアな出来事なのかは、こうした点からもわかる。
College Baseball Scholarships. Baseball Recruiting.

damejima at 20:37

May 30, 2012

2011カレッジ・ワールドシリーズ ロゴいよいよ2012カレッジ・ワールドシリーズの組み合わせが決まった。
NCAA Division I Baseball Championship Bracket - NCAA.com
Regional(=カレッジ・ワールドシリーズ地区予選)でシードされるホスト校は、全米ランキング上位校から16校が選ばれるが、大西洋岸のACC(Atlantic Coast Conference)から、フロリダ州立、ノースカロライナ、ノースカロライナ州立、ヴァージニア、マイアミと、最多の5校が選ばれ、カレッジベースボールの中心エリアが、かつての太平洋岸から、急激に大西洋岸にシフトしつつある近年のトレンドを、あらためて示す結果になった。

ただ今年は、去年のカレッジ・ワールドシリーズ本戦出場すらできなかったルイジアナ、UCLAといった、かつて優勝経験のあるACC以外のカンファレンスの強豪校がランキング上位の座を奪還しているので、今年のカレッジ・ワールドシリーズはなかなか面白そうだ。
(昨年の本戦出場校は、ノースカロライナ、ヴァンダービルト、テキサス、フロリダ、カリフォルニア、ヴァージニア、サウスカロライナ、テキサスA&M)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月21日、今月末に決まる2011カレッジ・ワールドシリーズの行方と、近年のカレッジ・ベースボールの勢力地図の「大西洋岸シフト」。

NCAAランキング
NCAA Division I Baseball Rankings - NCAA.com

ESPNのランキング
NCAA College Rankings and Polls - ESPN

Baseball Americaのランキング
BaseballAmerica.com: College: Top 25 Rankings


5月29日現在のNCAAランキングは、以下の通り。

1. UCLA  (9位→2位)
2. Florida
3. Florida St.
4. Baylor  (23位→4位)
5. North Carolina
6. Oregon  (16位→5位)
7. LSU  (14位→7位)
8. Purdue
(カッコ内は、Baseball Americaにおける3月末ランキング順位→5月末ランキング順位の変動。ACCの安定ぶりと、ACC以外の地区の変動が激しいことがわかる)


Baseball AmericaのTop25ランキングの3月から5月への変遷をみてみると、Mark Appelを擁するPac-12のスタンフォードが上位ランキングから姿を消してしまい、また、3月当時は絶好調だったSoutheasternのダークホース、ケンタッキーも成績を落としてホスト校には選ばれなかった。
かわりにPac-12のUCLAとオレゴン、Southeasternのルイジアナが急激に上昇した。
BaseballAmerica.com: College: Top 25 Rankings: College Top 25: May 28


ACCの安定ぶりが今年も見られるのか、
それとも、他地区の巻き返しなるか。

6月15日から予定されている2012カレッジ・ワールドシリーズ本戦に向けたRegional(地区予選)が、いよいよ6月1日から始まる。

damejima at 19:53

April 01, 2012

2011カレッジ・ワールドシリーズ ロゴ

今年も、6月恒例のカレッジ・ワールドシリーズ(=全米大学野球選手権)の季節が近づいてきた。

去年はジャスティン・スモークの母校サウスカロライナ大学が決勝でフロリダ大学を下し、2連覇を達成したわけだが、サウスカロライナを優勝に導いたエースMichael Rothの個性的な投球フォームを準決勝くらいに見て、すっかり気に入ってしまった。
去年は、彼のオヤジさんが「仕事を休んで息子の晴れ姿を応援したい」と勤め先に申し出たところ、会社は父上を即刻クビにしてしまい、たくさんの抗議電話が会社に殺到した、なんていう、ほのぼのした事件があったわけだが、父さんの仕事はその後どうなったのだろう?(笑)(この事件はもちろんMichael RothのWikiにもちゃんと載っている)

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月21日、今月末に決まる2011カレッジ・ワールドシリーズの行方と、近年のカレッジ・ベースボールの勢力地図の「大西洋岸シフト」。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月24日、体調の悪いダニー・ハルツェンを3イニングしか使えなかったヴァージニアが敗れ、CWS決勝カードはフロリダ対サウスカロライナに。ちょっとユニークなピッチング・スタイルのMichael Rothと、彼の父親との絆。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月28日、サウスカロライナ大学、カレッジ・ワールドシリーズ2連覇。先発Michael Roth、父親の応援に報いる。

Michael Roth (South Carolina)
Michael Rothは、去年31巡目(全体938番目)でクリーブランド・インディアンスに指名されたが、サインしなかった。そりゃ、カレッジ・ワールドシリーズ優勝投手としては、そんな順位でサインするわけにはいかない。
31st Round of the 2011 MLB June Amateur Draft - Baseball-Reference.com
今年版のランキングでみると、彼の評価は全米4位と、うなぎ上り。今秋のMLBドラフトでは、去年とは全く違って、かなり上位での指名を受けることになるだろう。(ただ、こういうランキングはどうせコロコロ変わるから、いま細かい順位を気にしても意味がない)
Top 100 Countdown: 4. Michael Roth (South Carolina)

collegebaseballdaily.comによる
2012 Top 100 College Baseball Players

2012 Top 100 College Baseball Players
1. Mark Appel (Stanford)
2. Mike Zunino (Florida)
3. Deven Marrero (Arizona State)
4. Michael Roth (South Carolina)
5. Victor Roache (Georgia Southern)
6. Marcus Stroman (Duke)
7. Stephen Piscotty (Stanford)
8. Peter O’Brien (Miami, Fl)
9. Hudson Randall (Florida)
10. Kurt Heyer (Arizona)


チーム別にみると、今年の優勝候補は、長打が魅力のキャッチャーMike Zuninoを擁する優勝常連校フロリダ、全米ドラフト全体1位指名候補と言われているピッチャーMark Appelを擁するスタンフォード、アーカンサス、フロリダ州立、ダスティン・アックリーの母校ノースカロライナなどとなっていて、いずれも例年優勝候補に名前が挙がる学校ばかりだ。(エースダニー・ハルツェンの抜けたヴァージニアはガクンとチーム力が落ちてしまい、圏外。今年のカレッジ・ワールドシリーズに顔を出すのは難しい)
今年は、判官贔屓の意味で、カレッジ・ワールドシリーズに一度も出たことがないケンタッキーに頑張って初出場を達成してもらいたいものだ。

2012年3月25日付 カレッジ・ベースボールランキング
by USA TODAY/ESPN

NCAA College Rankings and Polls - ESPN
USA TODAY/ESPN 2012カレッジ・ベースボール ランキング


順当にいくと、今年の全米ドラフトで全体1位指名権をもつヒューストン・アストロズが指名するのは、スタンフォードのMark Appel投手ということになる可能性があるが、なんでも、NFLドラフトでも、全体1位候補は同じスタンフォードのエース・クオーターバック、Andrew Luckという選手らしい。
もしこの2選手がMLBとNFLで同時に全体1位指名されると、同じ学校からのMLB、NFLドラフト全体1位指名は、史上初の出来事になるらしい。
ちなみに、ブログ主の感想では、Mark Appelがそれほどいいピッチャーとも思えない。なんと言ったらいいか、キレがない。よほどMichael Rothのほうがいい。
【MLB】スタンフォード大学からMLBとNFL両方でドラフト全体1位指名なるか? | 野球新聞


サウスカロライナを率いるのは、今年もレイ・タナーだが、今年の戦績は、あまり芳しくない。Michael Rothだけの頑張りで優勝できるほど、カレッジ・ワールドシリーズは甘くないわけだが、それでもまぁ、今年のドラフトに向けて彼も必死だろうから、頑張ってもらいたいものだ。
2-time College World Series winner South Carolina opens Southeastern Conference play 1-5 - The Washington Post


第38回 日米大学野球選手権大会
最初のゲームで先発したMark Appel
(2011年7月3日 ノースカロライナ州ダーラム)



今年2月のプレシーズンマッチでの
Mike Zuninoのホームラン


damejima at 17:37

July 23, 2011

どうも、黙っていられない性分なので困る(笑)
もう視聴率なんてくだらないものに触れるのはやめておこうと思っているのだが、勘違いして騒いで、イチイチ野球にからんでくるアホウを見かけると、どうも黙って見過ごせない性格なのである。

これは、例のサッカー女子ワールドカップの視聴率データで、元ソースはニールセンだ。決勝の視聴率の高さばかりもてはやされまくったわけだが、実は、決勝を除くセミ・ファイナルまでの全ゲームで、視聴率が1%(およそ150万世帯くらい)に達したのは、わずか5試合しかないことは、ほとんど誰も知らない。
アメリカのゲームが3試合(予選コロンビア戦、クオーターファイナル・ブラジル戦、準決勝・フランス戦)で2%ちょっと、そして、クオーターファイナル・日本対ドイツ、準決勝・日本対スウェーデンで、1%ちょっと。
それ以外のゲームの視聴率はすべて1%に満たない
2011 FIFA Women’s World Cup on ESPN & ESPN2 (June 26-July 13, 2011) « Son of the Bronx

2011女子ワールドカップ全視聴率(決勝のぞく)


勘違いしてもらっても困るが、別に日本の女子サッカーの快挙をこきおろす意図などない。ただ、ああいうニュースをネタにイチイチ野球にナンクセをつけようとする馬鹿や、きちんと現実を伝えようともせず、むしろ、ねじ曲げて意識操作するような記事や番組を作ってアブク銭を儲けようとするメディアのあさましさが気持ち悪いから書くだけのことだ。


話は簡単。
あのサッカー大会、アメリカで視聴率が高かったのは、優勝候補の自国アメリカの出場ゲームなのだ。
そりゃそうだ。自国のスポーツが出て勝ち進めば、どこの国の住民だって、たとえ普段はそのスポーツのファンでなかろうと、ルールさえわからくても、関心が集まるのは当たり前。
日本でもこれまで、カーリング、ソフトボール、同じような現象はいくらでもあった。ルールさえ知らない人でも、自国のスポーツの快進撃を見ればやはり胸が熱くなる。それはそれでかまわない。

また自国アメリカ以外で、最も高い視聴率を叩きだしている国(といっても、1%だが)が、「日本」であることは、アメリカのメディアでも決勝の前から十分に認識されていた。(記事例:Ratings: Sounders/Timbers, World Cup, San Francisco Giants | Sports Media Watch
だから、アメリカの視聴者にテレビの電源を入れさせたモチベーションは「今回の大会でそこそこ強敵といえる日本がいいゲームをするチームであることは既にわかっている。だが自国アメリカは、その日本に一度も負けたことがない。だから、世界大会の決勝という絶好の舞台で、強敵を軽く一蹴し、自国アメリカが優勝するドラマチックな展開をテレビで見たい」とかいうシンプルな話だったのは明らか。

だが、日本のマスメディアの書きっぷりは、例によって、まったく違う(笑)「なでしこジャパン、ESPNのサッカー中継の歴代史上最高視聴率!」(笑)
ESPNとESPN2の違いもわからないクセに、あたかも日本の出場試合が予選段階からずっと高視聴率が続いていたみたいに書くのが、こういう記事タイトルのミソ(笑)だが、上に挙げておいた全試合の全米視聴率資料を見てもらえばわかる。
決勝を除けば、予選の視聴率が1%を超えたことはほとんどない。自国アメリカのゲームですら3%を超えない。


そもそも全米視聴率1%レベルのスポーツというのは
どのくらいの規模のスポーツに相当するのか?

ちょうど近いのが、何度か記事を書いたカレッジ・ワールドシリーズ(CWS)だ。
2000年代後半以降、ESPNは、カレッジの野球をメジャースポーツイベントのひとつに育成していこうとしているらしく、プライムタイムでの放映に踏み切ったりなどして力をいれてきている。
資料によれば、今年のCWSの平均視聴率は「1.6%、およそ223万人」。これは一昨年から視聴率が下がってしまった昨年2010年の「1.2%、155万人」という数字から、43%急上昇したことになる。

ESPN and ESPN’2s coverage of the College World Series finals averaged a 1.6 rating with 2,233,000 total viewers in 1,618,000 households.
The network saw increases across the board in all three categories (1.2 rating, + 33 percent/1,558,000 viewers, +43 percent/1,220,000 households, +33 percent) over last year.
ESPN Posts Audience Growth During 2011 College World Series Coverage - SportsNewser


ちなみに、あえてソースは書かないが、2011年カレッジ・ワールドシリーズの視聴率について、以下のようなコメントをしているサイトを見たのだが、今のカレッジ・ベースボールのトレンドの変化を把握せずに書いていると思われるので、ちょっと欠陥を指摘しておきたい。
ちょっと的はずれな記述が生まれる原因はたぶん、「カレッジ・ベースボールの重心が、かつてのように、西の太平洋岸のカリフォルニア、アリゾナ、あるいはルイジアナ、テキサスといった大学から、サウス・アトランティック(アメリカ南部のうち大西洋岸の州)のノースカロライナ、サウスカロライナなどに移りつつある」という点を、きちんと意識して書いていないことだろう。

どのスポーツでもそうですが、出場チームの地元の人口規模が決勝シリーズには直接的に影響します。今回は両校ともSEC校ということで地域的に偏っている分不利だったかもしれませんが、その割には健闘という感じでしょう。(中略)GatorsはともかくGamecocks の方はカレッジスポーツでブランドアピールが強い学校とは言えません。それでも二年前の好カードのシリーズに近い数字を出したので健闘と評価したいところです。


この文中で「2年前の好カード」というのは、近年最も視聴率のよかった2009年決勝のLSU対Texasをさしている。Gatorsはフロリダ大学、Gamecocksはサウスカロライナ大学の愛称。
前にも一度書いたが、近年のルイジアナは、CWSを4回制覇した90年代の黄金時代ほど強くはない。日本語で「古豪」という言葉があるが、「かつての強豪」っぽくなったルイジアナ大学が9年ぶりに優勝したのが、2009年のCWSだ。
College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia

また決勝での対戦カードについて「両校ともSEC校ということで地域的に偏っている分不利だったかもしれませんが、その割には健闘という感じでしょう」「Gamecocks の方はカレッジスポーツでブランドアピールが強い学校とは言えません。」という部分も、どうも寝ぼけた書き方だ。
この記事、まさかとは思うが、そもそも去年2010年の優勝校がサウスカロライナだということをわかってなくて書いているのではないかとさえ思える。
今年のセミファイナルに駒を進めたのが、ダニー・ハルツェンを擁して快進撃を続けるヴァージニア大学、近年の全米ドラフト2位ダスティン・アックリーの出身校で、今年もセミファイナルに上ってきたノースカロライナ大学と、ベスト4がサウス・アトランティックの大学ばかりで占められていることの意味も、あまりわかってなさそうな気がする。
資料記事:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月21日、今月末に決まる2011カレッジ・ワールドシリーズの行方と、近年のカレッジ・ベースボールの勢力地図の「大西洋岸シフト」。


今年のオールスターでサウス・アトランティックの州の視聴率が急激に跳ね上がったわけだが、こうしてカレッジ・ワールドシリーズの視聴率アップに貢献しているのも、当然のことながら、サウス・アトランティックの熱心な野球ファン、ということになるのだろう。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月18日、去年より低かった2011MLBオールスターの視聴率 (2)700万票以上集めた選手すら出現したオールスターの「視聴率が下がる」現象は、どう考えても納得などできない。






damejima at 03:19

June 29, 2011

2011カレッジ・ワールドシリーズ(CWS)は、サウスカロライナがフロリダに連勝して、2010年の初優勝に続く連覇を達成した。サウスカロライナはこれでCWSにおける勝利数を合計で28まで伸ばし、CWS勝利数でも26勝で並んでいたフロリダを抜き去って、歴代単独10位。
Florida vs South Carolina - Baseball Division I - June 28, 2011 - NCAA.com

University of South Carolina repeats as College World Series champion | MLB.com: News

決勝で先発したのは、仕事を辞めて応援にかけつけた父親のエピソードで一躍有名になった、あのMichael Rothである。
なんというか、やはり何かを持っている投手だ。チャンピオンシップ・シリーズでも、ノーアウトのランナーを背負う場面でも冷静に三振がとれている。プロでも何か粘り強い仕事をしそうな気がする。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月24日、体調の悪いダニー・ハルツェンを3イニングしか使えなかったヴァージニアが敗れ、CWS決勝カードはフロリダ対サウスカロライナに。ちょっとユニークなピッチング・スタイルのMichael Rothと、彼の父親との絆。

サウスカロライナを連覇に導いたヘッドコーチRay Tannerは、ジャスティン・スモークの父、故キース・スモークに息子スの背番号の入ったチーム・ジャージーを贈った、あのレイ・タナーである。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月25日、「2月のサウスカロライナ、父と息子のキャッチボール」。February in South Carolina, a father and his son played catch.






damejima at 21:48

June 26, 2011

2011カレッジ・ワールドシリーズ(CWS)は、Bracket 2の決勝、ヴァージニア対サウスカロライナ戦が行われ、サウスカロライナが延長13回裏に相手のエラーでサヨナラ勝ち。サウスカロライナはこれでCWSにおける勝利数を26とし、歴代ベスト10位になった。

2011カレッジ・ワールドシリーズ ロゴ
27日から行われるチャンピオンシップ・シリーズは、フロリダ対サウスカロライナ
決勝に進むのは、フロリダが7回目、サウスカロライナ11回目。フロリダが優勝すれば初優勝、サウスカロライナが優勝すれば2回目の優勝で、去年に続く2連覇。
College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia


ヴァージニア先発のダニー・ハルツェンは、打者10人から8三振を奪うという快投ぶり。だが3イニング終えた時点で降板。見ていて最初は突然の降板にびっくりしたが、どうやら今日もともと体調が悪く、コーチのブライアン・オコーナーは「ものすごく明るい将来を控えた若者だし、リスクを犯すわけにいかない」と、最初から短いイニングの登板と決めていたらしい。
降板後のハルツェン自身はあきらかに投げられないことにずっとイライラしていたが、ありがたいコーチである。
Virginia coach Brian O'Connor said. "But my plan coming into the game was for him to have a short stint. He was feeling under the weather today, and he was gutting it out as much as he could. He was in pretty miserable shape after the first inning. And this kid's got a very, very bright future. And I was not going to put that at risk of him feeling under the weather on four days' rest and putting his career in jeopardy."
South Carolina won a 13 inning game to advance to the College World Series Final against the University of Florida | MLB.com: News
under the weather:「体調が悪い」


もしハルツェンの体調が万全だったら明らかに結果は違うものになっていたことだろうが、これもスポーツの勝負のアヤ。
それに、ハルツェン降板後のヴァージニアには勝機が何度となくあった。延長で3度も満塁のチャンスを作りながら、2回もタブルプレーで残塁の山を築いた。敗戦はヴァージニアの自滅である。

それにしても両チーム、攻撃も粗いが、守備のエラーが多すぎる。正直、見ているのがつらいほどの低レベルで、途中で観戦を止めてしまった(苦笑)両チームともドラフトで指名されているプロ予備軍を多数抱えているのだから、もうちょっとしっかりプレーしてもらいたい。


そういう、ちょっと残念な凡戦の中で、見ていて妙に興味ひかれたのは、サウスカロライナの先発のMichael Rothのピッチングのユニークさ。
今年のドラフトでクリーブランドから31順目(全体938位)で指名された左腕なのだが、スリークオーターで投げたり、サイドスローで投げたり、ノラリクラリした変則的スタイルが、かえって妙にそそられる。どこにでも転がっているノーコンの剛球投手よりぜんぜん面白い。クリーブランドはいい買い物をしたと思う。
31st Round of the 2011 MLB June Amateur Draft - Baseball-Reference.com


Michael Rothには、このカレッジ・ワールドシリーズでちょっとしたエピソードが生まれた。

Michael Rothはサウスカロライナ大学の地元出身の選手で、彼の父親DavidはサウスカロライナのGreenville Countyで某外国メーカー(日本車ではない)の自動車ディーラーで働いている。
去年サウスカロライナ大学は悲願のカレッジ・ワールドシリーズ初優勝を飾った記念すべきシーズンだったわけで、Michael Rothは37回1/3を投げて自責点0.97と、初優勝に大きく貢献した立役者のひとりになったのだが、このとき、Michael Rothの父は、会社を休んで応援に行くことができなかった。
Player Bio: Michael Roth - SOUTH CAROLINA GAMECOCKS

今回のサウスカロライナの2年連続のカレッジワールドシリーズ進出で、父Davidは、こんどこそは息子の晴れ姿を見ようと、大西洋岸のサウスカロライナから中部のネブラスカ州オマハまで応援にかけつけているのだが、実は、今回の応援実現のために、勤めていた自動車ディーラーを辞めているのである。

この話題は、最初にMichael Rothが
"My dad had to quit his job to make it out to Omaha."
と、「息子の応援をしようとした父が、会社に失業させられた」というニュアンスでツイートしたことなどもあって、全米レベルのニュースになり、勤務先の自動車ディーラーには400本を越えるファンから抗議電話が殺到したらしい。

Roth didn't expect focus on dad: Pitcher's father quit job to watch son pitch in Omaha | The Post and Courier, Charleston SC - News, Sports, Entertainment

David Roth, Father Of South Carolina Pitcher Michael Roth, Quits Job To See Son Pitch

After Roth’s father quits job to go to CWS, employer takes the heat

もうここまで世間が盛り上がると、会社側もメディアにステートメントを出さないわけにはいかないわけで、こんなニュアンスのコメントを出した。
「Davidは従業員としてよくやってくれていた。今回辞めることになったのは、あくまで彼の個人的な事情と意思だ。会社側としては残念に思っているし、サウスカロライナのカレッジ・ワールドシリーズも応援している。頑張ってほしい。」
資料:会社のステートメントへのリンクを含む記事
Car Dealership Issues Statement on Michael Roth's Dad, David | wltx.com
まぁ、想定内というか、なんとも味気ないコメントだこと(笑)まぁ、こんなものだろう。ちなみに、Yahooの写真でみるDavid父ちゃんは、怒ったらマジに怖そうな、まさに「星一徹」風味のゴツ過ぎる親父さんである(笑)


Michael Rothの父親の雇用問題がどう決着するか、とか、息子のために仕事を辞めてしまうことの事の良し悪しは、まぁ野球とは関係ないことだし、価値観の違いによって判断の分かれることだ。
それはそれとして、Michael Rothの父親のエピソードと、今年4月にジャスティン・スモークの父親キース氏が病気で亡くなられたときの話とあわせると、アメリカ南部の「家族を大切にする気風」がよくわかる。
スモークの父、故キース・スモーク氏も、息子に、野球と同じ重さをもって厳格な礼節を叩き込むタイプの父親だったらしいが、また同時に、息子の活躍を誰よりも喜び、誇りに思う典型的なアメリカ南部の良き父親でもあった。、
見た目の風貌が非常に怖いMichael Rothの父親Davidだが(笑)、たぶん息子の活躍を目を細めて見るときの表情は、故キース・スモーク氏と同じように優しげなのだろう。
結局はこうした息子想いの南部の父親たちが立派な野球選手を育てて全米のMLBチームに送り出しているのだ。家族を思う気風の行き過ぎについて、外部から批判することに歴史的な意義がなかったわけではないが、息子の一生に一度あるかないかの大舞台の応援くらい許してやれないのは、器量が狭いと言われてもしかたがない。


何度も書いてきていることだが、
やはりアメリカにおけるベースボールは、父がグラブを持たせた息子を連れてスタジアムに行くといったファミリー・アフェアーなのであり、ベースボールは、ケン・バーンズが描くように、アメリカの家族を繋ぐ文化的な「ベース」である。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月25日、「2月のサウスカロライナ、父と息子のキャッチボール」。February in South Carolina, a father and his son played catch.






damejima at 05:49

June 22, 2011

2011カレッジ・ワールドシリーズが、ネブラスカ州オマハのアメリトレード・パークで行われている。優勝チームを決める3ゲーム制のチャンピオンシップ・シリーズは6月27日から。

2011カレッジ・ワールドシリーズ ロゴ
シアトルが今年のドラフトで1位指名したダニー・ハルツェンは、ヴァージニア大学の投手兼DHとして、Bracket 2でチャンピオンシップ・シリーズ進出をめざしてプレーしている。
NCAA Division I Baseball Championship Bracket - NCAA.com


Bracket 1
ノースカロライナ(ダスティン・アックリーの母校)
ヴァンダービルト(タンパベイのデビット・プライスの母校)
テキサス
フロリダ

フロリダが、テキサスを8-4(6月18日)、ヴァンダービルトを3-1(6月21日)と連破して、早々と6月24日のBracket 1決勝進出を決めて、対戦相手が決まるのを待っているところ。
フロリダの相手は、ノースカロライナ対ヴァンダービルトの勝者(6月22日)。この2チームは既に一度6月18日に対戦していて、7-3でヴァンダービルトが勝っている。チャンピオンシップシリーズを「カロライナ・シリーズ」にするためには、ノースカロライナはまず強敵ヴァンダービルトに雪辱した上で、フロリダにも勝たなければならない。
(6/22追記)
2度目の対戦となったノースカロライナ対ヴァンダービルトは、序盤に得点を挙げたヴァンダービルトが5−1でまたもや勝利。これでBracket 1決勝はフロリダ対ヴァンダービルトのSoutheasternカンファレンス同士の対決に。
North Carolina vs Vanderbilt - Baseball Division I - June 22, 2011 - NCAA.com

Bracket 2
カリフォルニア
ヴァージニア(ダニー・ハルツェンがプレー中。ライアン・ジマーマンの母校)
サウスカロライナ(ジャスティン・スモークの母校)
テキサスA&M

Bracket 2は、ジャスティン・スモークの母校サウスカロライナが既に決勝(6月24日)進出を決めている。決勝の相手は、6月23日のヴァージニアvsカリフォルニアの勝者。ダニー・ハルツェンのヴァージニア大学は、既に一度カリフォルニアに勝っているため、Bracket 2決勝は、サウスカロライナ対ヴァージニアというカードになる可能性が高い。カンファレンスでいうなら、SEC対ACCという大西洋岸のライバルカンファレンス対決だ。

ヴァージニア大学は、49勝9敗と、勝率トップで優勝候補のひとつとして今年のカレッジワールドシリーズに進出した。
6月19日のカリフォルニア大学との初戦で、エース ダニー・ハルツェンを先発させて4-1で勝ったものの、6月21日に行われたBracket 2 セミファイナルでは優勝候補の一角サウスカロライナ大学との対戦で、中軸打者を中心に13安打7得点を許し、完全に打ち負けている。ちなみにハルツェンは、サウスカロライナ戦では「5番DH」としての出場し、4打数1安打。
Boxscore(サウスカロライナ対ヴァージニア)
South Carolina vs Virginia - Baseball Division I - June 21, 2011 - NCAA.com
もしBracket 2決勝でヴァージニアが強打のサウスカロライナと再戦することになったら、こんどはダニー・ハルツェンが投げるゲームになるだろうから、違う試合結果が期待できるかもしれない。

ちなみに、今週シアトルが対戦しているナショナルズのサード、ライアン・ジマーマンはヴァージニア大学出身で、ダニー・ハルツェンの先輩。
University of Virginia Baseball Players - Baseball-Reference.com


サウスカロライナとノースカロライナの特別なライバル心を巡るちょっとややこしい話や、カレッジ・バスケットの昔のスキャンダル、サウスカロライナが現在ヴァージニアが所属しているAtlantic Coast Conferenceを脱退して、別のカンファレンス所属になった経緯については、ダニー・ハルツェンがドラフトされた日に書いた。
決勝が、ノースカロライナ対サウスカロライナの「カロライナ・シリーズ」になるか、もしくは、ノースカロライナ対ヴァージニアの、同一カンファレンス校同士の対決「アトランティック・コースト・シリーズ」になるのかは、今のところまだわからない。
サウスカロライナとしては、かつて所属していたACCの所属大学に負けて、チャンピオンシップ・シリーズがACC所属校同士の対戦になることは意地でも避けたいだろうから、Bracket 2決勝がもしヴァージニア対サウスカロライナになったとしたら、一度対戦しているカードでもあることだし、火花の散る意地の張り合いになることは間違いない。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月6日、2011ドラフトでシアトルがヴァージニア大学の投手Danny Hultzenを指名したので、昔のAtlantic Coast Conferenceでの「Frank McGuireの苦い話題」について書いてみた。

今年のカレッジ・ワールドシリーズの出場校を見てもらうとわかるように、MLBへの選手の供給源であるカレッジ・ベースボールの強豪地図は、かつてのUSC(南カリフォルニア大学)や、カリフォルニア州立大学フラートン、アリゾナといった太平洋岸の学校(カンファレンスでいうとBig Westとか、Pac-10)から、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ヴァージニア、フロリダ、マイアミ(カンファレンスでいうとACCとか、SECとか、SCとか)といった大西洋岸の大学に、重心がややシフトしてきている。

このところ、シアトルで活躍している若手選手で、ダスティン・アックリーがノースカロライナ大学、ジャスティン・スモークがサウスカロライナ大学、そして、2011年カレッジ・ワールドシリーズで頑張っているダニー・ハルツェンがヴァージニア大学と、3人とも揃いも揃って「大西洋岸の大学の選手ばかり」なわけだが、これは「この数年のカレッジ・ベースボールの勢力地図の変化」を反映したもので、なにも偶然ではない。


トロイ・トロウィツキーや、ジェイソン・バルガスジェレッド・ウィーバーが卒業した西海岸のBig WestカンファレンスのLong Beach State、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の話題はこちら。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月16日、トロイ・トゥロウィツキー、ジェイソン・バルガス、ジェレッド・ウィーバー、ターメル・スレッジの母校、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の「ダートバッグ野球」。アメリカのカレッジベースボールとMLBの深い繋がり。

2001年にPac-10からスタンフォードのエースとしてカレッジ・ワールドシリーズ決勝まで進んだボルチモアの日系4世ジェレミー・ガスリーの話題はこちら。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月2日、3回という早いイニングでイチローを敬遠したバック・ショーウォルターの「サムライ対策」。


Pac-10Pac-10

ビッグ・ウェストBig West

ACC所属大学ACC, Atlantic Coast Conference

Southeastern ConferenceSoutheastern Conference






damejima at 21:19

June 07, 2011

今年のドラフトでシアトルはAtlantic Coast Conference (以下ACCと省略)に所属するヴァージニア大学の投手Danny Hultzenを指名した。

Virginia Cavaliers baseballVirginia Cavaliers baseball

ヴァージニア大学はACCから2009年カレッジ・ワールドシリーズ(College World Series 以下CWS)に初出場を果たしたが、Danny Hultzenはその一員として出場している。
この2009CWSには、シアトルが2009年ドラフト1位(全体2位)で指名したノースカロライナ大学出身のダスティン・アックリーも出場している。
ヴァージニアとノースカロライナは同じカンファレンス。ハルツェンのヴァージニアはファーストラウンドで敗退、アックリーのノースカロライナはセカンドラウンドで敗退したが、アックリーのほうはベストナインに選出されていて、アックリーとハルツェンの大学時代の実績には微妙な差がある。(優勝はLSU、ルイジアナ州立大学)
2009 College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia
まぁ、ハルツェンがどういう選手で、どういう実績がある選手なのかは、どこかの真面目すぎるサイトがきちんと説明してくれると思う(笑)ので、めんどくさい割にはちっとも面白くない説明はそちらに譲る(笑)
Danny Hultzen - Wikipedia, the free encyclopedia


ここでは、なんともややこしいACC(Atlantic Coast Conference)の成り立ちに関する怪しい昔話を読んでもらおう。
Atlantic Coast ConferenceのロゴAtlantic Coast Conference

ボストンからマイアミまで、やけに加盟大学が飛び飛びに離れて点在するACCだが(笑)、このカンファレンスが、アマチュアとはいえ野球に関していかに競争が激しいか、そしてハルツェンのヴァージニア大学が強豪ひしめく激戦地区の代表として史上初のカレッジ・ワールドシリーズに出場したことが、いかに大変なことだったか、わかってもらえると嬉しい限りだ。

ACC所属大学Atlantic Coast
Conferenceの
加盟大学


まず、頭にいれておかなくてはならないことが2つ。

ひとつは、アメリカのカレッジスポーツのエリア区分である「カンファレンス」は不動のものではない、ということ。加盟大学が脱退してカンファレンスを移ったり、新たに加盟する大学が出てきたりなど、加盟大学数には増減がある。また、MLBがチーム数を増やすエクスパンジョン(=規模の拡大)を実行し、新たにシアトルに野球チームを作ったのと同じように、大学のカンファレンスもエクスパンジョンがあり、加盟大学の所属の異動が起こる。

2つ目に、カンファレンスは必ずしも「州を区分単位として構成されているわけではない」こと。
たとえば、ジャスティン・スモークの出身地サウスカロライナ州だが、ここには様々なカンファレンスの加盟大学が混在している。
クレムゾン大学 (Clemson University)はAtlantic Coast Conference。スモークの出身校サウスカロライナ大学はSoutheastern Conference。そしてSouthern Conferenceにも、サウスカロライナ州の4大学が加盟している。
List of NCAA conferences - Wikipedia, the free encyclopedia



さて、ACC。

1953年に、Southern Conferenceに加盟していた8大学が独立する形で新設されたこのカンファレンスには、カレッジ・ベースボールの強豪校が揃っている。
カレッジ・ワールドシリーズ優勝4回の名門マイアミ大学。2006年2007年と、2年連続で決勝に行ったノースカロライナ大学。ここ数年のCWS常連校クレムゾン大学フロリダ州立大学。西の強豪校がひしめくカリフォルニアやテキサスあたりにもまったくひけをとらない、東部の強豪地区だ。
Atlantic Coast Conference - Wikipedia, the free encyclopedia

スモークの出身校サウスカロライナ大学も、元はこのACCのcharter member(「チャーター・メンバー」=創設メンバー)で、1920年代からずっと加盟していたが、わけあって1971年に脱退した。
原因はよくはわからないが、どうも当時のACCに蔓延していたと思われるリクルーティング・トラブルなどが原因のようだ。
その後サウスカロライナ大学は、しばらくどこのカンファレンスにも属さない形になったが、1991年にSoutheastern Conferenceが所属校を増やし東西2つのディヴィジョンを創設するエクスパンジョンにあわせて加盟し、現在に至っている。



さて書こうと思ったのは、ACCの昔のあやしげなトラブル(笑)
例えば、こういう話がある。

Frank McGuireは、ニューヨーク州のSt. John's Universityを卒業し、華麗な経歴を築いていったスポーツコーチだ。(「ニューヨーク育ち」という点を覚えておいてもらいたい)
Frank McGuire - Wikipedia, the free encyclopedia
彼の偉大な業績は、まず、ニューヨークの母校を「2つの異なるスポーツ」でNCAAのトップクラスに導いたことだ。1949年に野球のヘッドコーチに就任して母校をカレッジ・ワールドシリーズに出場させたかと思うと、3年後の1952年にこんどはバスケットボールのヘッドコーチとして、母校をNCAAベスト4に導いた。誰にも真似できない離れ業である。

また彼は後に、カレッジ・バスケットボールのコーチとして、ノースカロライナ大学とサウスカロライナ大学、両方で実績を残している。この「異なる2大学で、全米レベルで歴史に残る輝かしい成績を残したコーチ」は、彼が初めてらしい。
バスケットのコーチとしてのFrank McGuireは、ノースカロライナ大学で1957年にNCAAチャンピオンシップで優勝。また、サウスカロライナ大学では(当時まだサウスカロライナはACC所属だった)シーズン無敗でのカンファレンス優勝という金字塔を打ちたてた。
That's what Wilt Chamberlain calls the unbeaten '56-57 - 03.29.82 - SI Vault

だが、この優勝の翌年、どういうわけかサウスカロライナ大学はカンファレンスを脱退しているのである。そのいきさつに関しては、後で紹介する記事を参照してほしい。


Frank McGuireは、コーチとして数々の名声を築いたが、残念なことに、一方では選手のリクルーティングにまつわるトラブルの多さや、チームの八百長の噂(ノースカロライナ大学時代)など、トラブルメーカーとしても有名だったらしく、彼は1961年のシーズン終了をもって、ノースカロライナ大学を辞めさせられている。(資料例:Scandal that rocked ACC | CharlotteObserver.com & The Charlotte Observer Newspaper
彼はその後、当時フィラデルフィアにあったNBAウォリアーズのコーチになり、しばらくカレッジスポーツから遠ざかっていたが、1964年にサウスカロライナ大学のバスケット・コーチに就任。再びカレッジ・バスケットボールの道に戻った。


サウスカロライナ大学コーチ時代の彼を、全米有力スポーツメディア、スポーツ・イラストレイテッドの1966年11月の記事に見ることができる。
Refusing to divulge reasons, the Atlantic Coast Conference - 11.07.66 - SI Vault

この記事は、次のような事件が元になっている。

ノースカロライナ大学を辞めさせられたFrank McGuireをコーチに迎えたサウスカロライナ大学バスケットボールチームには、当時、スタープレーヤーとしてMike Grossoという優れたセンタープレーヤーがいた。
Grossoは、Frank McGuireの出身地ニューヨーク州の隣のニュージャージー州の高校の出身なのだが、これは偶然なのではなく、ちゃんとした「ワケ」がある。

ある種の「スポーツ裏口入学」なのだ。

Frank McGuireは、自分の育ったニューヨーク近辺でいつも有望選手をみつけては、自分のチームに入れていた。1957年にノースカロライナ大学がNCAAチャンピオンシップでウィルト・チェンバレンのいたカンザス大学を破って優勝したときも、実は「ノースカロライナ大学のスターター全員がニューヨーカー」だった。(彼は1957年にノースカロライナ大学でNCAAで優勝したとき、チームが地元に凱旋する飛行機に乗らず、エド・サリバンショー出演のためにニューヨークに行ったくらいだ)
遠く離れたニューヨークで選手をみつけては、自分のコーチする大学チームに連れてくる彼の仕事ぶりは、"underground railroad" と、特別な言葉で揶揄されている。

underground railroadという言葉には「地下鉄」という意味もないこともないが、Frank McGuireのリクルーティングを揶揄する場合、南北戦争以前の19世紀アメリカにあった「黒人奴隷を亡命させ自由にするネットワーク」をもじって、「秘密ルート」、もっとハッキリ言えば「秘密の裏口入学」を意味して使われている。
underground railroadは、南部の黒人奴隷をオハイオ川などを経由してアメリカ北部やカナダに逃がすための秘密ネットワークのことで、後に南北戦争の引き金になった。文字通りの地下とか鉄道という意味は無い。
Frank McGuireを揶揄するときには、北部ニューヨーク近辺のバスケットプレーヤーを、ノースカロライナなど南部の州へ、つまり、19世紀の奴隷解放のためのunderground railroadと「まったく逆向きのルート」でこっそり運んだ、と皮肉っているのである。

Underground Railroad
Underground Railroad - Wikipedia, the free encyclopedia

地下鉄道 (秘密結社) - Wikipedia

Mike Grossoは、ニューヨークの隣のニュージャージーで彼が見つけてきたセンタープレーヤーだ。
だが、このGrosso、サウスカロライナ大学に連れてきたのはいいが、実は入学に必要な「750点」がとれていなかった。

記事によれば、Grossoの学力不足問題が、サウスカロライナ大学が当時加盟していたACCに伝わり、当然ながら、ACCの統括者は「カンファレンスに加盟する各大学の学生資格をきちんと満たした上で、バスケットのゲームに出場するのでなければ困る」と、Grossoの出場資格にクレームをつけた。
そこで善後策として、Grossoに再試験まで受けさせたのだが、そこでも700点ちょっとしかとれなかったらしく、結局、GrossoのACCカンファレンスのゲームに出場する資格は剥奪され、Frank McGuireのチームはエースの欠けた状態になった。
最近の例では、現マイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイドや、デトロイト・ピストンズのロドニー・スタッキーが、大学時代に学業成績がNCAAの基準に足りなくてそのシーズンの公式戦に出られなかった、なんていう例もあるが、Grossoの場合は「入学資格そのもの」があやしかったわけで、話のレベルが違う。

この件について質問されたFrank McGuireはこんなふうに開き直った。
"I fed the boys too well and all, but that's the way I live myself, and I've always been that way."

「まぁね、ニューヨークあたりのガキどもを、将来バスケットやらせるために養ってきたのは、ちょっとやり過ぎだったかもしれない。でもな、アンタ。俺は、ずうっと長いこと、こういう風にやってきたんだよ。わかるかい?(俺にどうしろっていうのさ?)」


ニューヨーク育ちの彼の言う「俺なりのやりかた」とは、サウスカロライナで選手を育てるのはなく、自分の「顔」のきくニューヨーク近辺で「スポーツの才能のありそうな子供」を見つけてきては、自分のコーチする大学に押し込んで、その大学を優勝させる、というような「やり方」を意味している。
このインタビューが書かれた1966年はFrank McGuireのサウスカロライナ大学のコーチ時代だが、彼自身が「ずっとそれでやってきた」と自分から豪語するからには、その前のノースカロライナ大学のコーチ時代にも「同じようなやり方」をやっていた、と推測するべきだろう。

ノースカロライナ大学にいられなくなったFrank McGuireをコーチとして引き入れたサウスカロライナ大学が、バスケットで優勝したすぐ翌年の1971年に所属カンファレンスをなぜか脱退し、しかも、その後しばらくどこのカンファレンスにも属さなかった「謎の行動」の理由が、このエピソードからちょっと透けて見える。


Frank McGuireが亡くなったのは、1994年。
1913年にニューヨークの警官の13人の子供のひとりとして生まれ、80歳で亡くなったこの男の灰汁の強い一生について、ロサンゼルス・タイムズは長い記事を書いた。
Basketball Coaching Great Frank McGuire Dies at 80 - Los Angeles Times


以前、ボルチモアのブライアン・ロバーツのバイオグラフィをちょっと書いたとき、彼の父がノースカロライナ大学の野球部コーチを辞めさせられたために、息子のロバーツもノースカロライナ大学を辞め、サウスカロライナ大学に移った、という話を書いたことがある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月25日、「2月のサウスカロライナ、父と息子のキャッチボール」。February in South Carolina, a father and his son played catch.
よくよく考えてみると、この「ノースカロライナ大学から、サウスカロライナ大学への移籍」というものも、もし時代が20年ほどさかのぼった1970年代以前の話なら、ちょっとワケありな移籍と、人に思われたのかもしれない。


ボストンからマイアミまで、飛び飛びに離れた所属大学が、やけに縦に広い地域に点在するACCだが、その歴史には、まぁ、いろいろあって、こうなった、ということなのである。






damejima at 17:23

May 19, 2011

まさにジェイソン・バルガスの強いハートと投球術が炸裂したゲームだ。

拍手拍手拍手
素晴らしい115球である。
ストライク75球で、ストライク率は65.2%。まさに「ストライク2 ボール1」。教科書どおりだ。

The Long Beach State 49ers Baseball team のロゴマークLong Beach Stateのロゴ

ジェイソン・バルガスが、Long Beach State(カリフォルニア州立大学ロングビーチ校)での大学時代の元チームメイト、ジェレッド・ウィーバーとの投げ合いに勝った。しかも、エンゼルス打線を散発4安打にかわし、7回無失点の快投。これで3勝目。
ジェレッド・ウィーバーとバルガスの元チームメイト対決の結果は、ESPNの看板番組「スポーツセンター」でも取り上げられた。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月16日、トロイ・トゥロウィツキー、ジェイソン・バルガス、ジェレッド・ウィーバー、ターメル・スレッジの母校、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の「ダートバッグ野球」。アメリカのカレッジベースボールとMLBの深い繋がり。

チームメイト対決に関するロサンゼルス・タイムズの記事
Cal State Long Beach teammates Jered Weaver and Jason Vargas oppose each other tonight | The Fabulous Forum | Los Angeles Times

Angels' Weaver hopes to right ship in Seattle - latimes.com

試合前のジェレッド・ウィーバーのコメント
"I'm looking forward to facing Jason. We were part of a great team at Long Beach State. He used to throw 94, 95 [mph] in college. He's definitely become more of a pitcher, and it's cool to see," Weaver said. "I think this is the closest start I've ever been part of. Usually it's like a five-game separation in the title race, but everybody is in it now. That's kind of exciting."
Los Angeles Angels at Seattle Mariners - May 18, 2011 | MLB.com Preview

過去のバルガスとウィーバーの対戦
バルガスがシアトルに来て以降、2009年9月9日に一度だけ同じゲームで投げたことがあるが、このときウィーバーは先発だが、シアトル先発はイアン・スネルで、バルガスは先発ではなくブルペン投手としてリリーフ登板だった。
だからバルガスとウィーバーが同時に先発して、真っ向から投げ合ったのは、どうやら今日が初対決らしい。
バルガスはエンゼルス戦通算2勝2敗。防御率2.45。被打率.215、被OPS.626。バルガスが最も多く三振数を奪った対戦相手が、エンゼルス。
September 9, 2009 Seattle Mariners at Los Angeles Angels of Anaheim Box Score and Play by Play - Baseball-Reference.com

バルガスは、ついこのあいだ、ボルチモアの好投手ザック・ブリットン(彼は今日はヤンキース相手に投げていた)と投げあって、9回無失点に抑えきったばかりで、8回1失点に抑えた5月8日テキサス戦も含めれば、これで3試合続けてほぼパーフェクトなピッチング内容だ。

打線も既に6勝を挙げて今期好調のジェレッド・ウィーバーをものともせず、なんとか3点をもぎとり、たぶん負けるだろうなどとファンの間で思われていたいエンゼルス戦を完封勝ち。
Los Angeles Angels at Seattle Mariners - May 18, 2011 | MLB.com Classic

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月13日、「打者を追い込むところまで」で終わりの投球術と、「打者を最終的にうちとる」投球術の落差  (1)打者を追い込んだ後のヘルナンデスの不可思議な「逆追い込まれ現象」


今日のバルガスは、イニングの締めなど、要所要所で三振をとれたのが大きいが、その原動力になったのが、4シーム、チェンジアップ、カットボールの使い分け
新しいGamedayのデータで見るとわかるが、今日のバルガスはこの3つの球種を、ほぼ3分の1ずつ使って、打者に的を絞らせなかった
(例えば、5回のボージャスの三振は、全球チェンジアップ。7回のアブレイユの三振は、三振前の1球を除いて全部ストレート)


配球面で特に気にいったのは、
3回のトリー・ハンターの三球三振の場面。

初球
アウトコースいっぱい、ハーフハイトのカットボール。見事なコントロールだ。
もしこのボールがアウトコース低めコーナーいっぱいだと、3球目の変化球で三振がとれるかどうかがわからなくなる。なんでもかんでも、コーナーいっぱいに決めればいいというものではない。ハーフハイトだからこそ、3球目を振ってくれる。

2球目
もしロイ・ハラデイならここで、インコースいっぱいのハーフハイトの4シームでも投げそうな気がするが、バルガスは、インハイいっぱいの4シームを投げて、トリー・ハンターを一気に追い詰めた。これも素晴らしいコントロール。

3球目
ここでストライクからボールになるバルガス得意のチェンジアップがアウトコースに炸裂。ハンターはなすすべもなく三球三振。
だが、もし仮にハンターがこの素晴らしいチェンジアップを振らずに我慢できていたとしても、おそらくハンターはハーフスイングしていたに違いないと思う。
だから、たとえ4球目を投げることになったとしても、バッターが圧倒的不利な状況にはかわりないことは、誰でもわかるだろう。組み立てがハッキリしているから、次の4球目に投げるべき球のイメージも、すでにバルガスの頭の中にイメージできていたはずだ。

常に次がイメージできる、それが投球術というもの。
常にバッターの半歩先を歩けるコントロールと、キレ、配球イメージが、バルガスにはある

2011年5月11日 3回表 トリー・ハンター 三振


参考:大投手ロイ・ハラデイの芸術的三球三振
2009年9月30日 投手ハラデイ 打者デビッド・オルティス

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』 序論:2009年9月30日、大投手ハラデイの「配球芸術」を鑑賞しながら考える日米の配球の違い

初球 アウトコースいっぱい ハーフハイトのチェンジアップ
2球目 インコースいっぱい ハーフハイトのカットボール
3球目 インコース ストライクからボールになるカーブ

2009年9月30日 7回 ハラデイ、オルティスを3球三振


最後に蛇足ながら、まるでハートが弱くてストライクが投げられないセットアッパー、ジャーメイ・ライトを必死にリードして、2死満塁からLAAの新人ハンク・コンガーのインコースいっぱいに投げさせ、価値ある三振を奪った好リードのキャッチャー、ミゲル・オリーボにも大きな拍手。
拍手拍手拍手

ちなみに、今日CFフランクリン・グティエレスがスタメン復帰したが、ジェイソン・バルガスがシアトルに来たのは、2008年12月11日、シアトル、クリーブランド、ニューヨーク・メッツのからむ三角トレードのときで、このときシアトルは、ショーン・グリーンJJプッツジェレミー・リードなどを放出し、バルガスグティエレスマイク・カープアンディ・チャベスなどを獲得した。バルガス獲得時のGMはズレンシック








damejima at 14:18

May 18, 2011

シアトルの地元紙The News TribuneのRyanDivishツイッターによると、大学時代のジェイソン・バルガスはDHもやっていたらしく、かなりバッターとしても才能があったらしい。
https://twitter.com/RyanDivish

大学時代のジェイソン・バルガスについては一度記事にした。
ジェイソン・バルガスは、トロイ・トゥロウィツキージェレッド・ウィーバー、現横浜のターメル・スレッジは同時期にこのLong Beach State(カリフォルニア州立大学ロングビーチ校)でプレーした。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月16日、トロイ・トゥロウィツキー、ジェイソン・バルガス、ジェレッド・ウィーバー、ターメル・スレッジの母校、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の「ダートバッグ野球」。アメリカのカレッジベースボールとMLBの深い繋がり。

スポーツのさかんなLong Beach Stateのウェブサイトには、在学生で後にプロとして活躍しているような選手たちのリストがあるが、気がつかなかったが、ジェイソン・バルガスの名前の横には、たしかに「Designated Hitter/Pitcher」とある。
最初、アメリカのカレッジ・ベースボールの名門LSU、ルイジアナ州立大学で野球をやっていたバルガスが、Long Beach Stateに在籍したのは1年間だけだが、その1年間だけで、打率.354の高打率、二塁打14本、ホームラン5本をマークしている。
1年間の数字とはいえ、野球の非常にさかんなカリフォルニア州での成績だから、なかなかたいしたバッティングセンスだ。

Jason Vargas, Designated Hitter/Pitcher, 2004
One of just a handful of solid two-way players for the Dirtbags, he spent just one year at The Beach, teamming with Jered Weaver and Cesar Ramos to go a combined 27-5 during the Super Regional run in 2004. He also led the team in hitting batting .354. He spent just a year and a half in the minors before getting called up from Double-A in 2005.
Long Beach State Official Athletic Site Traditions

MLBのプレーヤーになってからのバルガスのバッティングスタッツもいちおう見ておくと、これもなかなかのものだ。特にナ・リーグ時代の打率は、なんと.295。打撃不振に悩むシアトルの打者たちには、耳の痛い話だろう(笑)
投手は交流戦以外ではバッターボックスに立たないア・リーグに移籍してからは、コンスタントにバッティングをしなくなったせいか、バルガスの打撃成績もたいしかことはなくなったが、ちょっと期待しながらゲームを見てみるのも面白い。

2005年 FLA 26打数8安打 二塁打2本2打点 打率.308
2006年 FLA 16打数5安打 二塁打1本1打点 打率.311
2007年 NYM 2打数0安打
2009年 SEA 4打数1安打 打率.250
2010年 SEA 6打数0安打
通算 54打数14安打 二塁打3本 3打点 打率.259
ナ・リーグのみ 44打数13安打 二塁打3本 打率.295 OBP.326 SLG.364 OPS.690
Jason Vargas Batting Statistics and History - Baseball-Reference.com










damejima at 09:37

April 17, 2011

コロラドのショート、Troy Tulowitzkiトロイ・トゥロウィツキー)のバットが絶好調だ。打者有利なスタジアムとはいえ、48打数17安打、ホームラン7本は凄い。SLG .854、OPS 1.330は今の時点でリーグトップ。
Troy Tulowitzki Statistics and History - Baseball-Reference.com

トゥロウィツキーがコロラドに入団した2005年は、有名なドラフトの大豊作年で、シアトルはカレッジ・ワールドシリーズ最多優勝12回を誇る名門USCの大学No.1キャッチャー、ジェフ・クレメントを全体3位で指名したが、他に、このトゥロウィツキー、ライアン・ジマーマン、カレッジ・ワールドシリーズ優勝4回のマイアミ大学のライアン・ブラウン、2008年にフロリダ州立大学のバスター・ポージーが記録を破るまでは契約金の史上最高額のレコードを持っていたジャスティン・アップトンクレイ・バックホルツアンドリュー・マッカチェン、2006年2007年とカレッジ・ワールドシリーズを2連覇して勢いのあるオレゴン州立大学のジャコビー・エルズベリー(ただしエルズベリー自身は2連覇のメンバーではない)など、錚々たる顔ぶれが揃った大豊作のドラフトだった。
1st Round of the 2005 MLB June Amateur Draft - Baseball-Reference.com

Who Could the Seattle Mariners Have Drafted Without Bill Bavasi? | May

Troy Tulowitzkiは去年ゴールドグラブ、シルバースラッガー賞、さらにはFielding Bible賞と、攻守の賞を同時受賞している。
ここ数年、ショートの守備で評価が高かったのはずっとフィラデルフィアのジミー・ロリンズだったが、彼は近年故障に苦しむようになったこともあって、2010年でTroy Tulowitzkiが、これまで守備評価で肩を並べていたジミー・ロリンズを完全に抜きさり、MLBの最高のショートはいまやTroy Tulowitzkiになったといえるかもしれない。

ショートのFielding Bible賞 歴代受賞者

(カッコ内は同じ年のショートのゴールドグラブ受賞者。なおFielding Bible賞はMLB全体で1名しか選ばれない)
2006 Adam Everett
    (ジーター、オマル・ビスケール)
2007 Troy Tulowitzki
    (オーランド・カブレラ、ジミー・ロリンズ)
2008 Jimmy Rollins
    (マイケル・ヤング、ジミー・ロリンズ)
2009 Jack Wilson
    (ジーター、ジミー・ロリンズ)
2010 Troy Tulowitzki
    (ジーター、Troy Tulowitzki
Fielding Bible:The 2010 Awards


Troy Tulowitzkiが卒業したカリフォルニア州立大学ロングビーチ校の野球部(The Long Beach State 49ers Baseball team 非公式な愛称はThe Dirtbags)は、Troy Tulowitzkiにとって卒業大学の大先輩で現在はチームメイトでもあるジェイソン・ジオンビー、名手トゥロイツキーがショートにいたために49ers入学後にショートからサードに転向したエヴァン・ロンゴリア、LAAの主戦投手ジェレッド・ウィーバーはじめ、MLBに何人もの有力プレーヤーを輩出してきた。

The Long Beach State 49ers Baseball team のロゴマークThe Long Beach State 49ers Baseball teamのロゴマーク

Long Beach State 49ers出身の野球選手

Jason Giambi コロラド
Danny Espinosa ワシントン
Evan Longoria タンパベイ
Troy Tulowitzki コロラド
Chris Rice ボストン
Jered Weaver アナハイム
ジェイソン・バルガス シアトル(2004年ドラフト2位 全体68位)
Bobby Crosby オークランド
Chris Gomez ピッツバーグ
Jeremy Reed メッツ 元シアトル
ターメル・スレッジ 横浜
California State University Long Beach Baseball Players | Baseball-Reference.com
Long Beach Stateからドラフトされた選手
MLB Amateur Draft Picks who came from "Long Beach State University (Long Beach, CA)" - Baseball-Reference.com

Long Beach Stateの運動部のニックネームは、1849年のゴールドラッシュにちなんだ49ersだが、野球部だけは例外で、非公式にDirtbagというニックネームをもつ。
Dirtbagというのは、日本語でいう「土嚢袋」で、転じて「卑劣なやつ」とか、そういうあまりよくない意味になる言葉だが、大学の公式サイトによると、彼らのいうLong Beach Stateらしい野球、Dirtbag Baseballというのは、ずるがしこく、汚い野球という意味ではなくて、要は「なりふりかまわず、全身全霊を尽くして一生懸命にやる野球」という意味で、特に悪い意味で言っているわけではないらしい。
Long Beach State Official Athletic Site Baseball


データによれば、MLB屈指の名ショートになったTroy Tulowitzkiと、シアトルの先発投手ジェイソン・バルガス、LAAの主軸投手ジェレッド・ウィーバーは、2004年に同時にLong Beach State 49ersに在籍しており、チームメイトだったようだ。
2004年のゴールデン・スパイク賞はウィーバーが受賞しているように、これだけのメンバーが揃った黄金のシーズンではあったが、2004年の同校はBig Westカンファレンスで2位にはなったものの、残念ながら全米大学野球選手権カレッジ・ワールドシリーズには出場できなかった。いかにアメリカの大学野球がレベルが高いかわかる。
Long Beach State 49ers baseball - Wikipedia, the free encyclopedia

ビッグ・ウェスト野球名門校が多いビッグ・ウェスト・カンファレンス

ちなみにLong Beach State 49ersは90年代に、名コーチだったDave Snowがコーチしていた時期、4度カレッジ・ワールドシリーズ出場を果たしている。
最後のカレッジ・ワールドシリーズ出場となったのは1998年で、準決勝で残念ながら強豪アリゾナ州立大学に敗れたのだが、この年度の躍進の原動力になったのが、バッティングの良さだった。

現在日本のプロ野球横浜マリーンズで活躍中のターメル・スレッジは、この1998年カレッジ・ワールドシリーズ出場時のLong Beach State 49ersの主力スラッガーのひとりで、スレッジの名前はLong Beach State 49ersの公式ウェブサイトの「歴代名選手リスト」に、Troy Tulowitzkiとジェイソン・バルガスに挟まれて、いまも名前が載っているほど、大学では名選手だった。
スレッジは2年ちょっとの在籍期間に、打率.369、100打点 22ホームラン、171得点を記録している。

ちなみにターメル・スレッジは、1999年のMLBドラフト8巡目でシアトルが指名し入団もしているプレーヤーなのだが、このことは日本のシアトルファンでも知らない人がいると思う。なにせ2000年9月にシアトルは、Long Beach State 49ersの歴史を作ったこのスラッガーを、トレードであっさりとモントリオールに放出してしまっているからだ。
Long Beach State Official Athletic Site Traditions


ちなみに、1998年のカレッジ・ワールドシリーズ準決勝で、現横浜のスレッジの所属するLong Beach State 49ersを破ったアリゾナ州立大学には、元シアトルのユーティリティで、現在はアリゾナ・ダイヤモンドバックスに在籍するウィリー・ブルームクイストが在籍していた(準優勝)。
ブルームクイストはもともとアリゾナ州立大学の出身だから、アリゾナの地は居心地がいいのかもしれない。
1998 College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia
アリゾナ州立大学といえば、カレッジ・ワールドシリーズ優勝5回の名門であり、バリー・ボンズレジー・ジャクソンアンドレ・イーシアー、元ヤクルトのボブ・ホーナーなどのスラッガーから、イアン・キンズラーダスティン・ペドロイアなどの攻守にたけた名手まで、多種多様なMLBプレーヤーを輩出しているが、数があまりにも多すぎるので紹介は省略。
Arizona State University Baseball Players | Baseball-Reference.com


ジェイソン・バルガスは最初からLong Beach State 49erの選手だったわけではなくて、最初は強豪ルイジアナ州立大学(LSU,Louisiana State University)に所属していた。(13試合登板 1勝1敗 防御率3.43。所属大学から他の大学に移るのは、アメリカではよくある)
ルイジアナ州立大学は、USCやアリゾナ、テキサス、マイアミなどと並ぶカレッジベースボールの名門校で、最近でこそ優勝はないが、90年代に長い黄金時代があり、カレッジ・ワールドシリーズにトータルで15回出場し、6回の優勝を果たしている。

ルイジアナ州立大学出身のプレーヤーといえば、ずっとコロラドでプレーしていた外野手のブラッド・ホープもいるが、なんといっても、トロントの二塁手アーロン・ヒルを真っ先に思い出す。
大学時代のアーロン・ヒルは、セカンドではなくショートを守っていて、通産打率 .335、23ホームラン、150打点を記録した。
Louisiana State University Baseball Players - Baseball-Reference.com

カレッジ・ワールドシリーズ優勝回数ランキング
USC 12回
ルイジアナ州立大学 6回
テキサス 6回
アリゾナ州立大学 5回 (アリゾナ大学とは別の学校)
マイアミ 4回
Cal State Fullerton 4回
College World Series - Wikipedia, the free encyclopedia








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  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
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  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。



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