教師不祥事列伝

淡々と記録していきます
日頃人権にうるさい市民活動家たちは、政治家や警察に自衛隊の動向ばかり監視せず、学校教師の言動も監視してください。
それができないのは、その活動がニセモノだからです。
2013/5/22追記
114.155.192.95からのコメント書き込みはブロックさせていただきます。 どうか新しいお仕事を見つけて下さい。

いじめ調査委、資料は「黒塗り60ページ」、遺族を裁判に駆り立てた「都の不誠実対応」

いじめ調査委、資料は「黒塗り60ページ」、遺族を裁判に駆り立てた「都の不誠実対応」弁護士ドットコム 2018年10月23日 09時20分

保育士による虐待疑惑、弁護士はICレコーダーの利用を推奨

保育士による虐待疑惑、弁護士はICレコーダーの利用を推奨
NEWS ポストセブン 2018/10/17(水) 16:00配信


 待機児童が大きな社会問題となっているが、どんどん保育所を増やしていくことで新たな問題が浮上するという指摘も。それは、子供の命を預かる保育所ならではのもの。虐待やわいせつ行為、重大事故を起こす保育所が相次いで明らかになっている。最悪の場合、死亡に至るケースも。

 保育園は通い始める前も、通ってからも、慎重に見極めていきたいものだ。

 わが子が保育士から虐待を受けているかもしれない…そんな疑いを持ったら、まずは証拠集めが必要だ。子供の口から被害を聞いただけでは「子供が言うことだから」と否定されかねないからだ。

 どのような対処が有効なのか? 弁護士の寺町東子さんに聞いた。

「障害者施設の事案ですが職員の虐待を疑った保護者が子供のかばんにICレコーダーを仕込み、殴ったり罵倒されたりする様子を録音。それが逮捕につながったケースもありました。子供が普段開けないポケットに録音機能をONにしたレコーダーを忍ばせ、園に入る前から出るまで録りっぱなしにするのも有効です。秘密録音となりますが、違法ではありません」

 また、保護者から証言を集めるのも有効だ。

「送迎の時に同じクラスの保護者と話し、同じような目に遭っている子がいれば、その保護者と一緒に動くのです」(寺町さん、以下「」内同)

◆証拠・証言が集まったら通報

 証拠を集めたら、保育所ではなく行政か警察へ通報を。

「保育所がクレームにきちんと対応してくれないのなら、虐待やわいせつ行為など犯罪行為については警察に通報するとよいでしょう。特に保育士によるわいせつ事件では、保育士が自分のスマホで動画を撮っているケースが多いので、警察が動くことでスマホから証拠を押収でき、立件につながったという事例も多々あります」

 警察には、「子供が死んでからでは遅い」と強く訴え、迅速な対応を求めることが大切だ。

※女性セブン2018年10月25日号

自殺した17歳息子の遺影を公開した父の思い

自殺した17歳息子の遺影を公開した父の思い
東洋経済オンライン 2018/10/22(月) 14:40配信


 「(息子の)遺書を読み上げたときは、複数の職員に涙を流しながら聞いていただいた。こちらの思いは受け止めてもらえたと感じています」

 17歳の息子を自殺で亡くした父親は、声を震わせながら話した。

 岩手県立不来方高校(紫波郡矢巾町)男子バレーボール部3年の新谷翼さん(当時17)が7月に自死した問題。父親の聡(さとる)さん(51)は10月19日、文部科学省を訪れ、文部科学大臣とスポーツ庁長官にあてた要請書を手渡した。

 内容は、暴力・暴言によるスポーツ指導が根絶されず、自殺などの重大事態が続く理由の解明と再発阻止に向けた具体策を講じてほしいというもの。暴力根絶に向けた取り組みの全国調査の実施も求めた。

過去記事(「岩手17歳バレー部員は「遺書」に何を書いたか」「17歳バレー部員が自死した高校の杜撰な対応」)でも報じたとおり、翼さんは「ミスをしたらいちばん怒られ、必要ない、使えないと言われました」などと、顧問から受けた暴言の詳細が記した遺書を残している。岩手県教育委員会が実施した調査でも、「おまえのせいで負けた」などとなじられていたことを一部生徒が証言している。

 これらの事実から、父親である聡さんは、顧問の男性教師(41)による間違った指導が自死の原因だと主張している。一方、学校側や問題の男性教師はそれを認めていない。遺族は、教師らを提訴する準備を進めている。

 面談に応じたのは、松木秀彰・児童生徒課生徒指導室長を含む文科省職員2人、スポーツ庁職員2人。「一般論ではあるが、スポーツや教育の現場でこのようなことはあってはならない」と言われたという。

■「翼くんが亡くなった案件は、第二の桜宮事件」

 高校などの部活指導者のパワーハラスメントにより、生徒が命を絶つ「部活指導死」――。2012年12月に大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将だった生徒(当時17)が顧問による暴力や理不尽な指導を苦に自死した事件を覚えている方もいるだろう。その後、スポーツ、教育界は2013年に体罰根絶を宣言している。

 遺族の代理人を務める草場裕之弁護士は会見でこう述べた。

 「新谷君が亡くなった案件は、第二の桜宮事件。ただ、体罰根絶の流れがあったにもかかわらず、この男性教師が暴力指導を継続していたこと、前任校の教え子に提訴され暴力行為があったと認定されたにもかかわらず指導を続けた。この2つの点において、桜宮以上に重大な事件だと考えています」

 翼さんを指導していた問題の男性教師は、いわくつきの人物だった。

 前任校である盛岡第一高等学校でバレー部の顧問をしていた際の教え子・バレー部員だった元生徒が、男性教諭から受けた暴力によりPTSDを発症。男性教師はこの元生徒に暴力行為を行っていたことを一部認め、昨年11月に盛岡地方裁判所一審判決で暴力を認定されていた。現在も元生徒側は控訴している。

 「昨年、盛岡一高裁判で、一部とはいえ暴力指導が認められた時点で、岩手県教委が男性教師を不来方高バレー部の顧問から外し再教育するなどの措置を講じていれば、翼君が命を落とすことはなかった」(草場弁護士)

 ひいては、この教師自身のためにもなったはずだ。2つ目の問題を起こすリスクから免れることができたかもしれないのだから。

 聡さんは会見で「冷たくなって紫色に変わってしまった息子と対面したときは、なぜこんなことをしたのかまったくわからなかった。数日経って、裁判で係争中だったことを初めて知り、そんな教師に自分の子どもを預けていたのかと愕然とした」と困惑した表情で話した。

■「部活ノート」廃止の不可解

 男性教諭が問題を起こした盛岡一高と不来方高校、実はこの両案件を結ぶ出来事がある。

 盛岡一高の元生徒が提訴した2016年は、翼さんは不来方高校の1年生。聡さんはちょうどその年、「1年生の途中で部活ノートが全員廃止になったと妻から聞いています」という。

 運動部活をする高校生や中学生が「バレーノート」「サッカーノート」と名付ける部活ノート。その日の練習内容や、良かった点、悪かった点などを記入し、顧問に提出するという慣習は多くの学校にある。特に全国大会を目指すような強豪校はノートを活用している。そのため、遺族は翼さんから「ノートが廃止になった」と聞いて驚いたことを記憶している。

 発端は、上級生部員が、教師に指導や態度をあらためてほしい旨を記して提出したからだったという。その記述内容に男性教師は腹を立てたようで、それ以来「ノートは書かなくていい」となった。

 男性教師が訴えられている盛岡一高のパワハラ裁判は、刑事は2013年に、民事は2015年から開始し現在も係争中。

 「あれ以上指摘した上級生とやり取りしてしまったら、自分のまずい指導の証拠にされると思ったのかもしれない」(聡さん)

 訴えられているのに、新たにまずい指導が発覚すれば裁判にも不利になる。部活ノート廃止は、自身の「2つ目のパワハラ」を隠す意味も含まれていたのではないか。翼さんらバレー部員に対し、自分がパワハラ行為をしている自覚があったのかもしれない。

 「2つ目のパワハラ」が発覚するケースは、ここ最近スポーツ界で続いている。

 今年9月、日本体育大学駅伝部監督(55)のパワハラ行為によって現役引退に追い込まれた元部員がこれを告発した。脚を蹴るなどの暴力とともに、故障した選手に「障害者じゃないか」となじったり、「大学辞めろ」と人格を否定するような言葉を投げつけたという。事態を重く見た大学側が監督を解任したが、その元監督は以前指導していた高校でも暴力問題を起こした人物だった。

■指導者サイドの「認識の甘さ」

 報道によると、元監督にまったく反省した様子はなく、暴力を用いた指導が間違っているとの認識もなかったそうだ。

 2012年に起きた桜宮高校バスケットボール部の生徒自死事件で懲戒免職になり、遺族が起こした民事裁判でも敗訴した顧問は、日体大の卒業生だ。そのこともあり、日体大は事件直後、いち早く暴力根絶宣言をしていた。

 それにもかかわらず、桜宮後に発覚した部活顧問によるパワハラ問題では、この駅伝部問題以外でも、かかわった顧問が日本体育大学の卒業生だった案件は少なくない。

 そうした状況下、明らかに時代錯誤で間違った認識の指導者を、日体大は駅伝部監督に招聘している。対外的には暴力根絶と言いながら、本音は暴力容認であったと疑われても仕方がない。

 また、高校バレーにおけるパワハラ問題は、不来方高校だけではない。今月に入って別の男子バレー強豪校でも、「2つ目のパワハラ」が発覚している。松本国際高校(長野県松本市)の男子バレー部監督(62)が、部員への暴力を含めたパワハラを認め、解雇されたのだ。

 元監督は、男子バレー部の初代監督であり、2011〜2017年度は校長を、今年度は名誉校長を務めていた。本来、教職員の生徒へのパワハラを指導すべき立場にありながら、自らハラスメントを続けていた過失は重いと言わざるをえない。

 しかしながら、ここでも、指導者の「認識の甘さ」が許される環境が形成されている。

 報道によると、松本国際高校の元監督と体罰を受けた部員とその保護者の間では和解が成立し、部員サイドは再びその解雇された元監督に指導を受けたいと望んでいるという。教職は外されたため、外部コーチの肩書で招きたい旨を学校側に願い出ている。

 元監督は前任校で全国制覇の実績もあり、その指導手腕は高く評価されている。そのため、指導の場にパワハラがあろうとも、部員も保護者も指導を仰ぎたいのかもしれない。

 こうしてパワハラ認定教師たちは、部活動界を去ることなく、業界に居座り続ける。そして再びパワハラ指導を行うリスクは決して低くない。

■なぜ、暴力は場所を変えて繰り返されるか

 「パワハラ発覚→所属先(もしくは肩書)が変わって指導継続」が容認されているかぎり、場所を変えてパワハラが繰り返され、傷つく子どもを生むという連鎖は断ち切りにくい。

 不来方高校でも、実は男性教師の指導者としての復帰を望む声は根強い。スポーツ庁や文科省は、指導者の再教育や責任追及以上に、保護者や選手のパワハラに対する意識向上に取り組むことが急務かもしれない。

 さらに、不来方の案件では、岩手県教委のスポーツ指導におけるパワハラ意識の低さが露呈した。教育長は10日の県議会でこう発言している。

 「(不来方高校バレー部は)強豪校なので、そういう指導は生徒の能力を開花させるためには普通のことだというような評価をしている生徒もいるし、保護者から現在も、部活に復帰してほしいという信頼を得ている面もある。ただ、一方で、それが客観的に証明できるのはなかなか難しいということで、第三者委員会を設置するとした」

 これを聞いた草場弁護士は「能力を開花させるためにパワハラ指導が必要だということを証明するための第三者委ではない。パワハラ指導が原因で命が失われたかどうかを遺族は知りたいのでないか」と指摘する。

 教育長の発言以外に、第三者委員会のメンバーの選抜に遺族の意向が加味されないことに遺族は「大きなショックを受けた」(草場弁護士)。そこから実名報道に切り替え、文科省での会見では報道陣に翼さんの遺影も公開した。

 暴力根絶宣言から5年。

 いまだに、「どんな指導がパワハラになるかは、選手側の気持ちの問題だから周囲の人間では判断できない」との意見も根強い。だが、いわば主従関係の下に置かれている選手らに、その判断を委ねてしまうのはあまりに酷だ。

 多くは「ほかの選手は我慢しているのに」と自分の気持ちを押し殺す。翼さんのようにパワハラに抵抗感を抱いても「自分がダメな人間だからだ」と自己否定し、こころを壊す。そんなケースを筆者はたくさん見てきた。

 17歳の死は、宣言しただけでは人の意識は変わらないことを教示してくれている。


島沢 優子 :フリーライター

黒染め強要に下着の色チェック――驚くべき「ブラック校則」の理不尽な実態

黒染め強要に下着の色チェック――驚くべき「ブラック校則」の理不尽な実態
週プレNEWS 2018/10/20(土) 11:00配信


生まれつき髪の色が茶色い生徒が「黒染め」を強要される。「下着の色は白限定」で、違反したら没収される――。評論家、荻上チキ氏と名古屋大学大学院准教授、内田良氏の共編著『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』(東洋館出版社)には、驚くべき不条理な校則の実例が多数紹介されている。


そこまで厳しく生徒たちを管理する背景には、何があるのか? 荻上チキ氏と、日独ハーフのコラムニスト、サンドラ・ヘフェリン氏が語り合った――。

***

荻上 まず、本書が生まれた経緯を説明しますと、きっかけは2017年に大阪府の女子高校生が起こした訴訟でした。

サンドラ 生まれつき髪の色が茶色い女子生徒が「黒染め」を強要されて不登校になってしまい、精神的被害を受けたとして学校側を提訴した件ですね。

荻上 これと同じようなことはずっと繰り返されてきました。1980年代には「丸刈り裁判」といって、丸刈りを強要された男子やおかっぱを強要された女子が次々と学校を訴えていったんですが、ことごとく負けてしまった。今は社会通念がだいぶ変化して、司法は社会通念に大きく影響を受けることもあるので、この裁判の行方には注目しています。

この一件がメディアでも大きく取り上げられたとき、「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」が立ち上がり、私はスーパーバイザーとして参加しました。なぜ、このような理不尽な校則がいまだにまかり通っているのか、それを説明するデータがなかったので、量的・質的な実態調査を行なったんです。10代〜50代の男女2000人からアンケートを取るとともに、「#ブラック校則」などのハッシュタグを作り、具体的な事例を集めていきました。

調査開始当初には「まだこんな校則が残っているのか......」という程度の結果を予想していたのですが、「下着の色指定」「スカートの長さ指定」「眉手入れ禁止」など、むしろ校則の項目は多面化し、増加傾向にあることがわかり、正直、驚きました。

サンドラ 本当にびっくりするような酷い事例がたくさん掲載されていますね。最も衝撃的だったのは、愛知県の公立中学校に通っていた女性が寄せたエピソードです。3年生のとき、プールの授業があった日の放課後、男性教諭に呼び出され、「下着、青だったんでしょ? 白にしなきゃダメだよ」と言われたという。すごく気持ち悪いなと思って。いったい、この先生はどうやって調べたのでしょう?

荻上 他の生徒によるチクリでしょうね。校則を守っている生徒が、そこから逸脱した人をリークするという相互監視です。

サンドラ 校則は相互監視を助長し、いじめの一因になってしまう恐れもありますよね。そんな校則にどんな有用性があるのか、私にはまったく理解できないのですが、良い部分ってあるんですか?

荻上 良い部分があると先生たちが思いこんでいるのが実態です。先生たちにとっては、生徒がトラブルなく卒業することが重要なんです。昔なら「非行防止」という一定の合理性はあったかもしれませんが、いまや「茶髪=不良」ではありません。現在の学校側のロジックとしては、「オシャレ禁止」「平等原則」があります。「学生の本分は学業」だから、それ以外の部分に力を注いではいけない。そして、生徒たちを画一化することで平等が担保されるという理屈です。

サンドラ 「みんな同じ=平等」という考え方は危険だと思います。生まれつき髪が茶色い子供や天然パーマの子供に黒染めやストレートパーマを強要することで、本当に平等が実現するのでしょうか? 黒染めがうまくいかなかった子供がやり直しを命じられた事例や、くせ毛の前髪を手で引っ張られて「眉毛にかかっているからアウト」とされ、自宅ではなく理容室で切って領収書を提出しろと求められた事例も紹介されていますね。そこには精神的・肉体的苦痛だけではなく、少なからぬ経済的負担も伴います。

荻上 本来、公平性というのは多様性に対して開かれたものであるはずです。しかし、「みんな同じ」にすれば対立や嫉妬は生まれないという誤解が、ブラック校則の温床になっているんです。

サンドラ でも、実際は対立や嫉妬が生まれていますよね。チクる人がいるわけだから。

荻上 公平主義ではなく全体主義で、相互監視してルールから逸脱した人をリークして罰するというような状況が生まれている。これは教育としては非常に不健全です。本来なら、なぜ私は彼や彼女とは違うのか? なぜ規範を逸脱した子をズルイと思うのか? そもそも本当にそれはいけないことなのか?......授業でディベートのテーマになってもおかしくない問題です。先生はとても忙しいのでそういったことに時間を割けないという現実があるわけですが、「生活指導」の時間はしっかり取っていますよね。私はこれを「ソフトな管理主義化」と呼んでいますが、その教育的効果はまったく検証されていません。

サンドラ ヨーロッパの人に日本の校則の話をすると、笑いが起きるんです。「前髪は眉毛を越してはいけないんだよ」とか、「靴下の色が決まっているんだよ」と話すとみんな笑います。でも、この本を読んで校則の酷さを詳細に知ると、まったく笑えない。

ドイツの教育現場はもっとあっさりしていて、「学校は勉強だけをする場所」というのが一般的な認識です。だから先生は、生徒の服装や持ち物などにまったくタッチしません。勉強だけやって、あとは各々勝手にやってくださいという考え方で、そもそも「校則」という概念すらありません。日本では生活指導とか人格形成とか、勉強以外の測りきれない部分にまで手を出すから、ブラック校則のような弊害が生じるのではないでしょうか。立派な人間を育てるというもともとの志はいいと思いますが、今、いったんそこから離れたほうがいいのではないかと。

荻上 道徳の教科化を含め、表向きは人間教育を掲げていますが、ひとりひとりの権利を尊重し、みんなが生きやすいルールを作るための指導にはなっていないわけです。社会秩序から逸脱しないことを是としますが、どういう社会秩序が望ましいかという前提の議論はない。「日本人らしさとは」を饒舌に語りたがる人が増えている背景にもなっていると思います。

サンドラ 私は22歳までドイツで暮らしていましたが、日本の小学校に1年生のときに体験入学したことがあり、そのときの経験は強烈な記憶として残っています。クラスで一番背が高かったので、席順も、朝礼のときも常に後ろで、「え、自分で座る場所や立つ場所を選べないんだ......」と。日本にはドイツにはない文房具がたくさんあって、私はかわいいキャラクターの絵が入った筆箱を日本の思い出として集めていたんです。日替わりで違う筆箱を持っていったらクラスで騒がれてしまって、「筆箱は一個にしなきゃダメなんだよ」とか同級生から責められるわけです。なんで怒られているのか、まったくわからなかったのですが。

荻上 筆箱の色が指定されていたり、キャラクターの絵が入っている文房具は一切禁止という学校は多いですよ。

サンドラ そうなんですか。集団登校、集団下校という慣習も、ドイツの幼稚園を出たばかりだったので知らなくて、勝手に近道して帰ろうとして怒られたこともありました。ドイツに戻ったら、日本で経験したようなルールは一切なかったから、あれはいったいなんだったんだろうって子供ながらに思いました(笑)。

ブラック校則による健康被害の危険性もありますよね。冬の寒い時期でも「ダウンコートを着てはいけない」とか「女子生徒はスカートの下にタイツを穿いてはいけない」とか。日本には「冷え性」の女性が多いのに、なんだかなあ、と思いますよ。「子供は風の子」という言葉がありますが、寒いときはちゃんと暖かい服を着ようよって思います。余談ですが、日本人は「ドイツやロシアの人は寒さに強い」とよく言いますが、彼らは大人も子供も寒いときはみんな厚着や重ね着をして、かなり着込んでいますよ。

荻上 寒さに強い体を作るという大義名分があったとしても、そもそも酷寒に身を投げ出されるような状況はそうそうないですから(笑)。本来なら、適切な防寒方法を教えるべきですが、ここでも「平等原則」が顔を出すんです。

サンドラ え、例えばダウンコートをOKにしたとして、どういう不平等が生じるんですか?

荻上 人によって異なるダウンコートやマフラーを身に付けてもいいとなると、色やデザインで個性を出す生徒が出てきて、あの子はオシャレだとか派手だとか嫉妬が生まれるから、一切禁止にすればトラブルは起きないという発想です。服装に関して言うと、私は制服を廃止することが一番いいと思っているんですけど。

サンドラ 私もそう思います。ちなみにドイツの学校には原則「制服」はありません。

荻上 制服は「性のアイコン」になってしまっている一面もあるので、なくすことによって痴漢の被害に遭う可能性を減らすこともできますよね。学校の先生は、「スカートの丈が短いと痴漢に遭う」という理由で長さをチェックしますが、そんなデータはないですし、本当に生徒を痴漢から守りたいのであれば、まずはズボン着用を認めるべきでしょう。

サンドラ ドイツにも、女性は専業主婦で膝丈のスカートを穿いているのが好ましいという社会規範のようなものがありましたが、それは半世紀以上前の話です。今は女性もスカートではなくパンツ(ズボン)が多いですね。ところで、健康被害の話で言うと、「日焼け止め持ち込み禁止」も不合理です。

荻上 日焼け止めクリームは家で塗ってくるのは認めるが、学校に持ち込んではいけないというルールですね。これも「オシャレ禁止」「平等原則」のロジックによるものです。しかし、夏の暑い日などは汗で流れてしまうので、二度塗りしたほうが効果的だというのは常識だし、WHO(世界保健機関)は、子供時代に紫外線を浴びることは後の人生においても健康リスクを高めるとして、学校で日焼け止めを積極的に使用することを推奨しているんですよ。

サンドラ ヨーロッパでは日焼けに関して無頓着な人が多いのですが、日本では化粧品メーカーのコマーシャルを見ると、「私は絶対焼かない!」とか「美白信仰」がありますよね。でも、学校では日焼け止めが禁止されているとなると、子供たちは混乱するのではないでしょうか。

荻上 「男はこうあるべし」「女はこうあるべし」というジェンダーコードがあるように、年齢によるコードがあるのでしょう。つまり、「中学生は日焼けしているのが健康的で好ましい」という。

「服装の乱れは心の乱れ」という言葉がありますが、「心の乱れ」とは何かというのは、社会規範が決めているんです。強固な社会規範は「同調圧力」となり、出る杭は打たれる。でも、その「乱れ」は誰に迷惑をかけているんですか? 私の髪の毛が茶色で、あなたの考える規範からは外れているかもしれないけれど、それでなにか迷惑かけましたか? ツーブロック禁止、カチューシャ禁止......それが何を乱すのかが検証されないまま、校則は生徒の自主性を奪い、権利意識を奪い、思考のチャンスを奪っているんです。

サンドラ 私が心配しているのは、不条理な校則に疑いを持たない子供が、画一的な価値観を持った大人へと成長していった場合に、例えば外国人やLGBTの人など、自分とは違う者を排斥したりしないかと。

テニスの大坂なおみ選手のように誰が見てもハーフだとわかる人もいますが、祖父母や曽祖父母が外国にルーツを持つ子供などは、それほど見た目が日本人と変わらないんですよ。ただ、髪がチリチリだったり赤毛だったりする。そのため学校から確認を求められ、怒っているお母さんもいます。

荻上 いわゆる「自毛証明」を求められるわけですね。

サンドラ 先生が「大変恐縮ですが、娘さんの髪はもともとの色ということでよろしいでしょうか?」と。黒染めを求めているわけではないのですが、外国にルーツを持つお母さんとしては、「確認されること」自体が不愉快。だって、「お子さんのホクロはいつからあるんですか?」とは確認しないでしょう。人の外見はすごくセンシティブなものです。先生の事情も理解できますが、言われたほうの気持ちも考えてほしいですよね。

荻上 その背景には、学校間の競争もあると思います。教育現場で非行やいじめをなくそうとさまざまな試みがされる中、地域や教育委員会から、あそこの学校の生徒たちは規範を守っているかと厳しくチェックされるんです。学校側も、少子化で生徒の取り合いになっている中で、「わが校の生徒たちは髪の色も黒で、制服もきちんと着て、みんないい子ですよ」とアピールしたい。そして、厳しい校則を肯定的に捉えている保護者が多いことも事実です。

サンドラ 面白い話があります。横浜に「ドイツ学園」という、幼稚園から高校までドイツ国内と同じ教育が受けられる学校があります。ここに通うのはドイツ人の子供やハーフの子供なのですが、近隣の日本の中学校から電話がかかってきたというんです。そこの中学生がコンビニの前で飲食をしていて、先生が注意すると、「ドイツ学園の子たちもみんなやっている」と反論したそうです。そこで「なんとかなりませんか」と電話がかかってきたのですが、ドイツ学園の返答は「何もできません」と(笑)。

荻上 なぜダメなのかを説明できない校則なんて廃止してしまえばいいのに。しかし、偏見が育ちそうですよね。日本では、「コンビニでたむろする=不良」のイメージがありますから、「不良外国人」というレッテルが貼られてしまうかもしれない。異なる行動様式のようなものにまで、過剰な意味づけをしてコードを強化するという方向に校則は機能してしまうので。

ブラック校則を野放しにしていれば、学校に行きにくい子供はますます増えていくと思います。外国にルーツを持つ子供、発達障害の子供、セクシャルマイノリティの子供......「みんな同じ」からハミ出した子供がそういう学校に通うということは、差別される可能性を自ら選択していることになってしまうので。道徳の授業じゃなくて、「権利の授業」を設けるべきだし、差別を是正するために違いをなくす社会ではなく、「違いを認め合う社会」にしなくてはいけません。そのためにも、ブラック校則はひとつずつ潰していくしかないですね。

サンドラ 本当にそう思います。私は結婚していますが子供はいないので、親として関わることはできないのですが、なにかできることってありますか?

荻上 「これはおかしい」と言い続けることじゃないですか。固定された空気に、「やっぱり変だよね」という異論を差し挟んでいくことです。今日の対談もひとつの機会ですし、こうやって校則の不条理さを学校側に投げかけていく。明らかに理不尽な校則については、国がコントロールすべきだと思います。だって、スカートをめくったり、シャツの第2ボタンを開けさせて下着の色をチェックしたりするなんて、どう考えたってセクハラだし、人権侵害でしょう。そんなことは止めさせるべきです。

■『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』荻上チキ・内田良 東洋館出版社 1500円+税

●荻上チキ評論家。「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー。著書に『日本の問題』『ネットいじめ』『いじめを生む教室』ほか多数。共著に『いじめの直し方』『夜の経済学』ほか多数。TBSラジオ「荻上チキ Session−22」メインパーソナリティ

●サンドラ・ヘフェリンコラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日独ハーフであることから「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。著書に『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』、共著に『男の価値は年収より「お尻」!? ドイツ人のびっくり恋愛事情』など多数


取材・構成/中込勇気 撮影/本田雄士

区教委の指導も無視。教師の「いじめ」で心を壊された児童たち

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25歳女子サッカー選手にDV 監督に566万円賠償命令 高1から交際、借金も

25歳女子サッカー選手にDV 監督に566万円賠償命令 高1から交際、借金も
沖縄タイムス 2018年10月21日 10:40

 沖縄県内のサッカークラブに所属していた女性(25)が、監督の男性(45)から約5年間にわたり継続して暴行や脅迫を加えられ、借金も強要されたとして、男性を相手に損害賠償請求訴訟を那覇地裁に起こし、勝訴していたことが分かった。男性側は「事実無根」として控訴、上告したが最高裁は6月に棄却。566万円の損害賠償額が確定した。識者は「監督と教え子は主従関係にあり、暴力に陥りやすい。スポーツ界の意識を変えなければ、また同じ問題が起きる」と警鐘を鳴らしている。

 裁判所が認定した事実によると、男性は日本サッカー協会のA級コーチの資格を持つ指導者で、女性は小学校6年のときに男性が代表を務めるサッカークラブに入団した。高校1年の時に交際が始まり、女性は男性宅に通うようになった。

 交際から約1カ月後、男性から「ご飯の炊き方が悪い」と玄関に突き飛ばされた。その後も「タオルを準備しておく」「メールの文章がおかしい」など日常生活を細かく注意され、気に入らないと暴力を振るわれた。口にタオルを詰めて顔面を殴られ、土下座するところを足で蹴り付けられた。逃げ出せないよう裸にされ、ベルトで全身を打たれたこともあった。

 アルバイトの給与は男性が管理した。20歳になってからは男性の指示で複数の金融機関から借金を重ね、男性に手渡した。

 男性は取材に対し「交際や暴行の事実は一切ない。あれば刑事事件になっている」と反論。「裁判所は原告の主張を一方的に判断しており、公平さを欠いた判決だ」と述べた。

 女性は現在、支援者の協力を得て県外で生活している。「暴力の後は優しくされ、自分が悪いと思い込んでいた」と当時を振り返り、「同じような被害を出さないためにも、男性のライセンスを停止してほしい」と訴えた。

 県サッカー協会は「日本サッカー協会と協議を進めており、対応を検討している」とした。

児童ポルノ所持などで仙南の2教諭を処分(宮城)

児童ポルノ所持などで仙南の2教諭を処分
産経新聞 2018/10/20(土) 7:55配信

 県教育委員会は19日、児童ポルノ所持で略式命令を受けた仙南地域の小学校の男性教諭(56)と、部活動で体罰を加えたとして同地域の高校女性教諭(43)を懲戒処分にしたと発表した。

 男性教諭はウェブサイトで購入した児童ポルノの動画データ5点を所持していたとして、角田署が書類送検。大河原簡易裁判所で今年4月、児童買春・児童ポルノ禁止法違反で罰金30万円の略式命令を受けた。

 県教委は19日付で停職3カ月とし男性教諭は同日付で自主退職した。家宅捜索が行われた昨年11月以降、休職しており、県教委には「以前からそうした性的嗜好(しこう)があり、違法性の認識はあった」と話したという。

 女性教諭は昨年10月ごろから3月にかけ、顧問の剣道部の部員8人に、指示通り動かなかったなどとして頬をたたくなど体罰を繰り返した。県教委は減給10分の1、9カ月とした。「体罰への認識が甘かった」と話しているという。

”強制わいせつ容疑”で逮捕 福岡市の公立中学校 教諭の逮捕相次ぐ

”強制わいせつ容疑”で逮捕 福岡市の公立中学校 教諭の逮捕相次ぐ
TNCテレビ西日本 2018/10/21(日) 12:10配信


エステ店で女性従業員の体を触った疑いなど、福岡市の公立中学校の教諭2人が、相次いで逮捕されました。

強制わいせつの現行犯で逮捕されたのは、福岡市博多区内の公立中学校の教諭、中村雄一郎容疑者(34)です。

警察によりますと中村容疑者は20日午後8時15分ごろ、客として訪れた福岡市中央区舞鶴のエステ店で、女性従業員に後ろから抱きついて、胸を無理やり触った疑いが持たれています。

中村容疑者はこの店を利用したことがあって、女性従業員と面識があり、20日は指名していたということです。

調べに対し中村容疑者は「女性の横から肩を寄せただけ」と容疑を否認しています。

また福岡市では20日、勤務先の公立中学校の女子トイレに、盗撮目的で入った教諭も逮捕されていて、福岡市教育委員会は「続けて逮捕されたことは痛恨の極み、事実関係を把握して厳正に対処したい」とコメントしています。

中学女子トイレに侵入=盗撮目的か、教諭逮捕―福岡県警

中学女子トイレに侵入=盗撮目的か、教諭逮捕―福岡県警
時事通信 2018/10/20(土) 21:49配信


 勤務先の中学校の女子トイレに侵入したとして、福岡県警早良署は20日、建造物侵入容疑で福岡市立中学校の教諭井上智徳容疑者(26)=同市中央区桜坂=を現行犯逮捕した。

 「盗撮するために入った」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は20日午後1時55分ごろ、同市早良区内の中学校体育館の女子トイレに侵入した疑い。

 同署によると、トイレを利用した女子生徒が足元の隙間から差し入れられたスマートフォンを発見。別の教諭が110番し、駆け付けた警察官が個室に隠れていた井上容疑者を逮捕した。 

小学生女児わいせつで免職 公判中の小学校教諭 千葉市教委

小学生女児わいせつで免職 公判中の小学校教諭 千葉市教委
千葉日報オンライン 2018/10/20(土) 11:58配信


 小学生女児にわいせつな行為をしたとして、千葉市教委は19日、同市立小学校教諭の男(34)=強制性交罪で公判中=を懲戒免職処分にしたと発表した。管理監督責任を問い、男の上司の男性校長(59)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。処分はいずれも18日付。

 市教委などによると、男は小学生女児にわいせつな行為をした疑いで8月1日、千葉南署に逮捕され、同月22日に起訴された。10月11日の初公判で起訴内容を認めた。初公判前の9月27日には、別の女児に対する強制わいせつの疑いで再逮捕されていた。

 懲戒処分については神崎広史教育次長らが19日、市役所で会見。市教委は8月、事実確認のため接見を複数回要請したが、男に「会いたくない」と拒否された。男が初公判で起訴内容を認めたことなどから、懲戒処分を決めたという。市教委は9月6日から男を起訴休職としていた。

 市教委は「被害児童を保護するため」として、男の氏名や所属を伏せて懲戒処分を発表した。

 再発防止策として、教職員からのセクハラ被害を相談できる市教委ホームページの窓口について保護者らへの周知を徹底。また、体罰・セクハラ調査を毎年行っているにもかかわらず事前に被害を把握できなかったことを重視し、調査の内容を改善する。セクハラ防止研修などを通じて教職員の意識啓発を図るとした。

 磯野和美教育長は千葉日報社の取材に対し「被害児童や家族に申し訳ない思いでいっぱい。生徒児童がセクハラ被害を相談しやすい体制を検討していきたい。綱紀粛正に取り組み再発防止に努める」と話した。


女児わいせつ小学教諭 初公判、起訴内容認める 千葉地裁 千葉日報オンライン 2018/10/12(金) 16:10配信
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