パワハラ
県立校男性教諭提訴 県相手取り /福井
毎日新聞2016年11月29日 地方版

 勤務先の県立嶺北特別支援学校で、いわれのない疑いを掛けられるパワーハラスメントを受けたなどとして、50代男性教諭が28日、県を相手取り慰謝料300万円を求める訴訟を福井地裁に起こした。代理人によると、男性は「学校は謝罪してほしい」と話している。

 訴状などによると、男性は今年2月、複数の生徒や他の教諭と飲食店を訪れた際、副担当を務める男子生徒1人が暴れ、十数回殴られた。男性は手で生徒のあごを上に向けて動きを制止する護身術を使った。

 しかし、学校から翌日、男性が生徒に馬乗りになって殴るなどの暴力を振るったことにされたという。校長に説明したが、「生徒に対し『護身』とは何事か」と叱責され、担当を外された。

 同5月には、酒気帯び運転を学校から疑われ、県教委から事情聴取を受けた。実際は他の教諭2人と福井市内で酒を飲んだ後、タクシーで帰宅したという。

 県学校振興課の担当者は「まだ訴状は見ていないが、訴訟となれば校長は適切に対応したと主張したい」と述べた。【立野将弘】