May 19, 2005

嗚呼、亜米利加 其の四

 
 勤めている会社の部長に車を会社の前まで廻すように頼まれ、
 
 パーキングにとりにいって何気なくCDを聴こうと電源をつけたら
 
 
 
 
 
 ジュディマリの「散歩道」が流れてきました。
 
 (注:S部長→男)
 
 
 そのままどこか散歩に逝きたくなりました・・・。
 
 
 本気で転職を考えている駄メンで御座います。
 
 こんばんゎ。
 
 
 
 さてさて、毎度更新が遅れております当ブログ。
 
 昼間は監視の目がキツクてとても無理なのです。
 
 しかし、今宵は夜勤の私。
 
 キッチリ ”仕事”  させていただきます!
 
 
 
 やっとここまできました! 一部の間で大好評のシリーズ、
 
 嗚呼、亜米利加』!
 
 
 今回が感動(!?)のフィナーレとあいなります。。。
 
 最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
 様々な事が私の中を駆け抜け、色々と考えさせられたこの旅。
 
 気がつけばすでに帰国の日が迫っていた。
 
 
 その日もいつもの時間に起き、いつものシリアルを食べ、
 
 いつもの仲間と学校に向かった。
 
 
 
 ただ一つだけいつもと違ったことは、ホストマザーが私に
 
 
 「いい?いつ何があっても強く生きるのよ?いいわね?」
 
 
 と言ったことだ。 何だろう急に。
 
 
 言い忘れたがホストファミリーはみんなキリスト教の信者だ。
 
 食事の前には必ず神様に感謝の言葉を捧げるし、キリストの
 
 写真も飾ってある。 それに言葉の端々に「神様」と出てくる。
 
 
 いわゆる 「敬虔なクリスチャン」 ってヤツだ。
 
 
 そんなママがいきなりそんな事を言い出すものだから
 
 何か不安になったのを覚えている。
 
 
 
 確かに何気ない朝ではあった。
 
 
 学校に着き、その事実を知るまでは。
 
 
 
 
 ドアを開けるとクラスメートのみんながTVに見入っている。
 
 ディスプレイにはビルに飛行機が追突しているシーンが
 
 映し出されていた。
 
 
 
 私は
 
 
 「なぁんだ 朝からアクション映画なんか見ちゃって♪」
 
 
 「ダイハードか何かの新作かぃ?」 
 
 
 位にしか思ってなかった。
 
 
 
 「おっはよ〜!みんななぁに朝っぱらから映画なん・・・」
 
 
 みんな真剣な表情で私を睨みつける。
 
 中には涙を流しているコもいる。
 
 
 
 
 カンのいい方はもうおわかりだろう。
 
 そう、これがあの有名な
 
 
 9.11 アメリカ同時多発テロ
 
 
 である。
 
 
 
 教師のクリフが教室にやってきて、授業は中止だと言った。
 
 街中がピリピリしているから寄り道せずに帰れとも言った。
 
 
 このクリフのアドバイスは的中した。
 
 
 その次の日、サウジアラビアから来たカレドが
 
 手に包帯を巻いて学校に来たのだ。
 
 
 当然、私達はその手はどうしたのかと聞いた。
 
 内心、わかっていることではあったのだけれども。
 
 
 「なんでもないよ。ちょっと転んだだけさ」
 
 
 と強がる彼を見るのがとても辛かった。
 
 
 カレドは犯人とされる者たちと同じく髭をたくわえている。
 
 アラブ系の男性なのだからどうしようもないことだ。
 
 
 報復したいという気持ちは痛いほどわかるが、彼の
 
 ように、ただ犯人と似ているというだけで襲うのでは
 
 畜生と同じだと思う。
 
 人種は確かに違うが同じ人間として悲しかった。
 
 
 
 テロ事件が起きた当日、クリフのいう通りに寄り道をせず
 
 (言いつけを守ったのは実にレアなことだったが、、、。)
 
 家に帰ると、いつも出迎えてくれるママが見当たらない。
 
 
 リビングにもキッチンにも庭にもいない。
 
 
 
 変だなぁと思っていると、どこからか声が聞こえる。
 
 ママの寝室をのぞいてみるとママはさめざめと泣いていた。
 
 
 ビックリしてママのもとに駆け寄り、話を聞くと
 
 テロの起こったNYにママの兄弟が住んでいて
 
 いまだに連絡がとれないのだと言う。
 
 
 いつもは元気に大声で笑っているママだがこの日は違った。
 
 別人かと見間違うほど小さくなって震え、涙を流している。
 
 そんなママに私がしてあげられることは一つしかなかった。
 
 
 
 ぎゅっと強く抱きしめてあげること。
 
 
 ママがこのまま小さくなってチリのように消えてしまわないように。
 
 
 そして私はこう言った。
 
 
 「ママ 強く生きて。 ママがそう教えてくれたじゃないか」
 
 
 
 ママは一瞬ハッとした顔をしたが、すぐにニッコリ微笑んでくれた。
 
 そしてぎゅっと強く抱き返してくれた。
 
 とても暖かかった。
 
 
 
 それから何分もしないうちに家の電話がなった。
 
 
 ママの兄弟からだった!
 
 
 みんな無事で元気に過ごしているそうだ。
 
 
 「ありがとうね。おまえが元気付けてくれたおかげだよ」
 
 「うぅん。きっとママが毎日神様にお祈りしているからさ」
 
 
 そして二人で神様に感謝のお祈りをした。
 
 
 
 それから数日後、ついに帰国の日がやってきてしまった。
 
 慣れ親しんだ家や庭、犬のポップコーンともお別れ。
 
 使っていたこの家のカギも返さなきゃ。
 
 
 ママにカギを返そうとすると笑顔でこう言った。
 
 
 
 「持って行きなさい。」
 
 
 「えっ だってそれじゃ・・・」
 
 
 
 「いいのよ。」
 
 
 
 
 「おまえは私たちの家族じゃない。いつでも帰ってきなさい。」
 
 
 
 思わず胸がいっぱいになりママに抱きついた。
 
 苦しがるママには構いもせずにきつく抱きしめた。
 
 
 この時、手に落ちた涙を見つめてしみじみと思った。
 
 
 
 
 心って液体なんだ、、、 溢れてくるもん  って。
 
 
 
 私は迎えの車の窓からちぎれんばかりに手を振った。
 
 
 
 ママの笑顔が見えなくなるまで・・・。
 
 
 GOD BLESS AMERICA
 
 
 
 
 いかがだったでしょうか? 初のシリーズ物!
 
 自分で書いてて思い出しては浸ってました(笑)
 
 信じられないでしょうが、
 
 
 
 すべて実話です
 
 これマヂ。
 
 
 今後も折を見てシリーズ物を書いていこうと思ってますwww
 
 お楽しみに♪
 
 
 お目汚し、失礼しました。
 
 でゎ 股☆
 
 
 
 


Posted by damen_goroku4_101 at 22:15│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
今回のは響きますね、心に。
ボクはニュースで知りました。TVで何度も何度も同じ映像が流れて、神について考えました。国、宗教、文化、慣習など人種によって様々な隔たりがあり、それはとても複雑でした。そもそも【人種】という言葉・・・この【人種】という区分けの言葉が嫌いになりました。歴史を紐解けば、そこにも複雑なウソと真実が絡み合い、一筋縄では解決できないものでした。人は争い、奪い合い、何かを勝ち得ていく・・・解決方法は?と問いただしたいと思うことばかり。
某雑誌の軽率な記事でデモがおこり、それを沈める為に発砲する。同じ国の人がです・・・。某雑誌のお偉いさんは『ケアレスミスです。自社の雑誌がこれはどの人々が講読しているとは・・・』悲劇です。
今回のシリーズ完結編、まさかこう来るとは・・・響きますね、心に。
Posted by ゲレーロ at May 20, 2005 19:41
こんばんわらび餅

あの時アメリカに居たんだ?大変だったでしょうね。
一部の偏った考えの人達が起こした事が、ごく普通に生活をしていた人達の命、家族、色んなモノを一瞬にして奪ってしまいました。
そして、アメリカで真面目に暮らしていたアラブの人達が、アラブ人だということだけで攻撃されたり・・・
国と国の意地の張り合い(?)で、これ以上悲しむ人、傷つく人を増やしてほしくないです。

駄メンさんは留学でとても色んな体験が出来たようですね。
あとアメリカのママとのやりとりで、気持ちの優しいいい子なんだろうな〜と伝わってきましたよ。
いやぁ、ホント心に染みたね。
Posted by Jun at May 20, 2005 22:00
最初に見た9.11の報道はハッキリと覚えています。
なかなか信じられない映像でした。

その時は「アメリカが可哀想だ」と思っていましたが、コレ見て「みんな可哀想だ」に変わりましたね。


愛が伝わってきます。
Posted by キノコ at May 22, 2005 19:01
 そうそう、仕事中、テレビをつけて何事か...と皆で見ていた記憶があります。

 大切な人(家族、愛する人、仲間,,,)。その存在の有り難さを改めて痛感いたしました。

 THE BLUE HEARTS の『 青空 』という曲の歌詞に、

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 生まれた所や皮膚や目の色で

 いったいこの僕の

 何がわかるというのだろう
 ------------------------

 こんな節があります。


 何もできない自分が何か哀しい。でも、何も...できない。

 なんか、泣けてきた。

Posted by 優樹♀ at June 06, 2005 20:54