今日はやはりこのニュースを紹介しよう。

 

初のペイオフ発動へ=振興銀、破綻申請―債務超過1000億円超

中小企業向け融資などを手掛ける日本振興銀行(東京)が1000億円超の債務超過に陥り、経営破綻(はたん)する見通しであることが10日、明らかになった。これを受け、政府と預金保険機構は同日、預金保険法に基づき、預金の払い戻し保証額を元本1000万円とその利子までとする「ペイオフ」を発動する方針を固めた。振興銀は民事再生法の適用を申請する。
 ペイオフ発動は1971年の制度創設後初めて。払い戻し保証額を超える部分は支払いが一部カットされる可能性がある。該当するのは約3500人の100億円程度で、預金者全体の約3%にとどまる見通し。
 振興銀は日銀出身で金融庁顧問も務めた木村剛前会長が中心になって2004年に開業した。金融庁は振興銀に対し、09年5月から異例の約10カ月に及ぶ検査を実施。今年5月に銀行法違反(検査忌避)など重大な法令違反があったと認定し、大口融資などを約4カ月間禁じる一部業務停止命令を発動した。さらに、金融庁は6月、検査忌避容疑で同行と役職員を警視庁に刑事告発し、警視庁が本格捜査に乗り出した。
 7月には警視庁が木村前会長や西野達也前社長らを逮捕。社外取締役の小畠晴喜氏(作家名・江上剛)が急きょ社長に就いて業務体制を刷新し、資本増強も模索していた。しかし、9月中間決算で多額の貸倒引当金を積むことを迫られ、債務超過に陥る見通しとなった。」

以上時事通信より抜粋。

リンクはこちらhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100910-00000015-jij-bus_all

 

これで振興銀行の未後悔株は紙切れと化した。正確には、株券不発行に移行しているので紙切れにもならない状況ではある。

また通常では株主には残余財産の分配があるのだが、この債務状況や株主(特にTCGから買っている株主)には1銭も戻ってこない可能性が非常に高い。ちなみにまだTCGから買った株主には破綻の知らせが届いていないようである。

次の更新あたりに日本振興銀行のまとめを書いてみたいと思っている。