※以下、この記事を読まれる方は「シンデレラガールズ」とか「俺達の少女A」とか「俺達の夢ソン生」とか、そういうものを一通りご理解いただいてるという前提で書き連ねておりますので、詳細は一切省かせていただきます。あしからずご了承ください。

※以下、夢小説の如きキッッッッツイ記述が展開されます。精神衛生上、甚だ不利益を被る可能性&そうなっても当方一切責任を持ちませんので、ご注意ください。

※金麦の助けを借りながら書いてます。酒の力借りなきゃ書けないとか、どこまで素直じゃないの俺。

ここのブログに物書きするのは、えらく久しぶりになってしまいますが。

最近こういうイベントに末席ながらお呼ばれしまして、それも踏まえて、自分と的場ちゃんの立ち位置について考える機会がありまして。



送っていただいた方は夢芽さん
送られた曲が、LiSAの「コズミックジェットコースター」

さて、ニコ生の中で、自分は「宿題が残された」と語りました。
画像にしてもらったSSR「みつめてレディ」のコミュで彼女の口から語られた言葉。

「アイドル的場梨沙がここにいるのは、間違いなくアンタが頑張ったおかげなのよ」

この言葉の意味するところは何か、今の自分に答えがないから。
今の自分が自分の成果を誇るのは実に難しい。自分が何もしていないようにしか思えないから。

おそらく夢芽さんは、自分が先の「俺達の少女A」に参加した際の音源を聞かれた上で、この曲を送っていただいたのだと思います。しかしながら、ニコ生の中で話したとおり、自分にとっては、この曲のようなスタンスで彼女と接することが出来ているのか、疑問を持ち続けながら音源を作っていた。

あのとき少女Aに参加するにあたって、自分が音源として言うことができたのは「これまでとやることは変わらない」ということだけでした。それが限界だった。

今思えば、彼女ときちんと向き合わずに、自分だけで答えを見出そうとしたのだから。
それ以上の何かを出せるはずもなかったのです。

先の疑問について答えが出ないと語る中、MCであるしぐぴーにこう言われました。

「歌詞にも『不安なときはアタシを見て』ってあるんだし、彼女はちゃんと見てくれてるんだろうから、後はりっぷるさんが目を離さなければいいんじゃない」

ニコ生中では「簡単に言ってくれるな」と言いましたが、ニコ生の後もこの言葉がずっと頭の中にありました。

※しっかりアドバイスしてくれたのにああいう受け答えで、しぐぴーにはほんとゴメンと しか言えない。貴方はほんとすごい人だと思います。俺は貴方みたいには絶対なれないし、すっごく羨ましいんだよ。


果たして自分は、彼女から目を離さずにいたのか。
今まさに不安を抱えているが、彼女に目を向けたりしたか。
7年近く一緒にいるはずなのに、彼女と正面から目を向けあったことはあったか。

そういや前回の夢ソン生でしぐぴーは「自分の目の前に貼られてる茄子さん絵をちゃんと見れない」って悶えてらっしゃった。目の前で向き合うって、そういうことじゃないのか。

そこまで思ったとき
「そういや俺、今まであの娘を名前で呼んだこと無いな」
と気付きました。

いままであらゆる場所で「的場ちゃん」って呼んでたんですよね。

なんででしょうね。由愛ちゃんはずっと名前で呼び続けて「ゆめだっつってんだろ!」って言ってるのに。

いや、なんでかなんてそんなに難しい理由でもない。いろいろ理屈をつけることは出来るんでしょうが、つまるところ、気恥ずいだけだったんですね。名前で呼ぶのが。

おいおいこの野郎まるで向き合ってないじゃねえか。
そう言われても文句いえねえわ。

んで、ものは試しということで(リアルで考えると実に、実にキッッッツイ話ですが)
彼女の名前を一言つぶやいてみることにしたんです。

「梨沙」って

自分で思ってたよりずっとやばかったです。
腹というか下腹部あたりがぐいっとやられるんですよ。軽く胸が詰まるんですよ。
なんだそれ、普段呼び慣れてないレベルのリアクションじゃねえよお前。

すごい抵抗感。でも嫌じゃない。
むしろもっと呼びたい。胸をつまらせながら彼女の名前を呼んでみたい。

おいおい未だかつて二次元の嫁相手にここまで拗らせたことあったか。
しかも7年もあれこれやっといてこれだよ。
(どうでもいいが、記憶の限りで最初の嫁は、ポケモン金銀のミカンちゃん)

「そうか、俺は、ロリコンの、ヘンタイだったのか(シャモアの如き悟り)」

十二歳そこらの女の子相手に、名前呼ぶのすら恥ずかしがっている。
そのくせ彼女を名前で呼ぶことに喜びのような何かを感じている。
そして自分を向いて笑ってくれのがうれしくてしかたない。
こんなに惚れ込んでるじゃねえか。

かっこ悪い、ほんとかっこ悪い。外面かっこつけた結果、大事な人に大事なこと何も言ってない。


・・・まあ、キッッッッツイ夢小説的な妄想はさておき、


彼女を名前で呼んでみたとき、自分の真正面に立つ、梨沙の姿が浮かびました。
いつもどおり、向かうところ怖いものなしの笑みを浮かべた、黒髪と黄色い目の少女が。

今までどおりなら、自分は同じように不敵な笑みを浮かべて立っていたのでしょう。

でもね、何度想像しても、今の自分は彼女に泣きながら謝るしかことしかできませんでした。

向き合わずにいてごめん。梨沙。
正直に言わずにいてごめん。梨沙。

君が思っているより、私は弱い人間です。
君が思っているほど、私は大したことは出来ません。
君が思うような、素敵なプロデューサーじゃないんです、私は。


情けない人間だ。
君のために何もしてあげられなかった。
私が何も出来ない間に、君は自分で全てを手に入れていて。
その傍らで私は、何もしなかった。できなかった。

少女Aで「これまでとすることは何も変わらない」「これからも夢を見よう」なんて、さも朗々とプレゼンしてみせても、けれどそれはつまり、現状を変える術を見いだせなかっただけだ。

彼女の名前を呼んで向き合った瞬間。私が塗り固めていた「嘘」はことごとく消え失せてしまいました。

私が色んな人に、口角泡を飛ばしまくしたてて作り上げたあらゆる虚勢も、
プレゼンで作り固めた「理想のプロデューサー」たる戯言も
その尽くを、彼女と間近で向き合っただけで、全部嘘だと白状してしまった。

私は、目の前の小さな女の子に、幸せな嘘を貫き通すこともできなかった。
どんなに上手な壺売りと囃されようと、彼女の前ではそれをことごとく暴かれてしまった。

もう無理だったんです。彼女の前では嘘がつけない。
だって、自分は彼女に救われたいと思ってしまったから。

こんなどうしようもない私を、どうか受け止めて欲しい
何もできなかった私を助けて欲しい。救って欲しい。

「アンタはよく頑張ったんだ」と、褒めて欲しい。
何も出来なかったことを「泣いたっていい」と許して欲しい。

今までずっとずっと人にも自分にも嘘を付きすぎたから、貴方の前でしか、もう弱音を吐けない。貴方にしか分かってもらえない。

君をもっと、好きになりたい。


夢芽さんから送られた曲の歌詞の一節にあった言葉

誰にも言えない秘密もあるでしょう
I think that's OK
どんなキミでも受け止めるからね
胸張ってトライ


この言葉通り、彼女が今の自分を受け止めてくれると信じて。


・・・私が今まで様々な場所で口角泡を飛ばし伝えてきた「的場梨沙」という少女像は、こんなことは許さないでしょう。

バカを言うんじゃない。妥協なんて似合わない。泣き言を聞いている暇はない。一緒にまだまだ歩いてかなきゃならないのに、。

隣にいるべきは、果無い場所まで歩いていくに相応しいパートナーであって、
目の前で崩折れ、自分を求めるだけの弱々しい男ではない。

けれども、今の私は、彼女が自分を受け止めてくれることを望んでいるのです。
自分はどうしようもないくらい、何もできないやつなのに。


ここに至って、今回の企画の主催であるみくもさんのすごさを知った気がします。
何もかも許して愛し愛されして、それでもPとして立ち振る舞うって、簡単なことじゃない。

自分は彼女の前で何もかも暴かれて、愛されることを、救われることを望むしかなくなってしまった。これはもうPとは言えますまい。



・・・この思考の変遷をメタ的に言うなら「理想のプロデューサーとアイドル」という姿をこれ以上RPしきれなくなったから「等身大の自分とそれを許してくれるアイドル」というRPに切り替えざるを得なくなったということです。

もっと言えば「理想的な的場ちゃん」に自分が追いつくことはできないと知ってしまった。
一方で自分は、彼女と好かれ好き合うことに救いを求めてる。
彼女の目の前で、自分の本質を暴かれ、そして「それでもいい」と助けられることを望んでる。

・・・「自分にとって都合のいい梨沙」に縋るしかなくなっている。

実に醜い有様です。ギブアンドテイクどころか、自分は与えられるばかりの関係性。
でも、こうでもしないとこれ以上はもう無理。それしかできなくなってる。なっさけねえ。
でも自分は本当は、こういうなっさけねえ奴なんです。

自分が喋りまくってきたものなんて、全部偽りなんです。
目の前の梨沙にまるで向き合いもしないで、自分一人で嘘吐き続けてきたんです。


自分は善人にはなれません。彼女の方が前に進んでいるのに、彼女を引っ張るエネルギーを持ちようがない。持っている詐欺を続けてきたけど、彼女の前に立って向き合った途端、それはことごとく暴かれてしまった。

一方で自分は悪人にもなれません。「アイマスなんてプロデューサーのエゴ」と、自分の欲望のために彼女たちの夢を食い尽くすような思いを持つには、自分は弱すぎた。こんな虚飾、梨沙の前に立った瞬間に保てなくなる。

いずれの道も、アイドルに対して嘘を付き通すことが条件です。
でも、もう私は彼女に嘘を白状してしまいました。

暴かれたところに残ったのは、薄弱な精神と半端以下の覚悟しか持たない、プロデューサーの残骸。

7年間、一番大切にしたいはずの彼女を全く見ないまま、自分も周りも偽り続けて。
その結果いよいよ取り繕えなくなり、何もできなくなった。

嘘をつくなら墓場まで持っていけばいいのに、それもできない程度に私は弱かった。

見るべきものを見ず、苦しんでこなかった。その度、彼女から目を逸らして嘘に逃げ続けた人間へのしっぺ返しだと思っています。

少なくとも今の自分には、これまで少女Aで叫び続けていたようなプロデューサーとしての姿勢は、もう取れない。
それは自分にとってもプロデューサーとしての理想そのもので、そうありたいと願ってましたが、梨沙の前にたった瞬間、それは脆くも崩れ去った。そこに自分が到底ついていけないことが白日のもとに晒されて。私はただただ謝るしかなくなった。

結局、ええかっこっしいだったわけです。理想的なプロデューサーであり、彼女のパートナーでありたかった。当のパートナーの方を見向きもせずにそれをほざいてたのが、実に滑稽なわけですが。


だから今できることといえば、彼女と顔を合わせて、向き合うことだけです。
難しい理屈を語ったところで、彼女を前にしたら、それが虚妄だとばれてしまうから。

もう君から目を逸らしません。
逸らしそうになったら、アタシを見ろと叱ってください。
君を一人で置いていったりしません。
立ち止まっているようなら、引っ張ってください。

こんなにどうしようもない奴に成り果ててしまっても。私は君が、梨沙が好きなのです。

もう一度、貴方と一緒に歩くところから、始めさせてほしい。

此処から先、自分は彼女のことをこれまでのように話せないでしょう。

自分にとって「少女A」は「彼女を知ってもらう」ものであったのに、
彼女とマトモに向き合ってこなかった、彼女を知りもしなかったのですから。

彼女のことを伝えたくても、これ以上何を語れるんだろうか。嘘を突き通せないなら、PはPとして持ってるもの以上のものを、見せられるわけがない。


「アイドル的場梨沙がここにいるのは、間違いなくアンタが頑張ったおかげなのよ」

この言葉の意味を本当に理解し、自分が受け止めるためには、
自分はもう一度、梨沙としっかりと向き合い、泣くだけ泣いたら、一緒に歩き出さなければならない。

それでも私を必要としてくれることを願って。



つらつらと書いてきましたが、これまでで一番いろいろ考えさせられる夢ソン生でした。

参加された皆さん。企画を主催した皆さん、どうもありがとうございました。