2009年07月

2009年07月11日

第16回 ヴァリエーションの会のご案内

 7月30日木曜日 松山市総合コミュニティーセンター キャメリアホールにて 立脇紘子バレエ研究所行事 恒例のヴァリエーションの会が開催されます。17:30開場 18:00開演です。チケット等は不要、受付でプログラムをお配りしています。上演時間は1時間程度です。
 
 小さな会ですが、小学高学年クラス5、6年生を中心とした出演者が それぞれの個性を表現し、それぞれの衣装を着て一人ずつ踊ります。プログラムの最初には全員でお客様にご挨拶をする「プロローグ」、そして最後には「エピローグ」として再び全員で楽しく踊り、幕を閉じる。という構成になっております。毎年あっという間の1時間です。

 バレエは総合芸術といわれています。舞台装置などの幕美術、衣装美術、照明美術、音楽、振り付け、そして言葉の代わりに体と心で表現者となる踊り手、そして 観客、、、。そういった全ての事がそろって「バレエ」の舞台が作られています。そしてその踊り手も一人や少人数で踊るパート、群舞の美しさを魅せるパート、男性と女性で踊られるパート、女性のみ 男性のみで踊られるパートと、、、様々です。 
 ですから、この会も「バレエの楽しみ方のほんの一部分」なのですが、’舞台で一人で踊れる’ということが、保護者の方にも 子供たちにも魅力があるらしく 立脇バレエの行事の中でも人気の会です。5年生以上でJAクラスに在籍していれば 誰でも希望参加できます。

 この会で子供たちは 大変努力します。一人で踊るという責任感と緊張感から 自習が上手にできるようになり ”先生にやらされる練習”でなく”自分でしたいからする練習”の仕方に変わります。また、毎日一緒に練習する事で自然とお友達の良いところを認められるようになり、自分の得意な事、良い所も見つけられるようになります。一人一人が”人と競べる”という方法をとらずとも自分を正しく評価できるようになっていく事を願ってそのような方向で指導をしています。

 今年でこの会は16年目ですが 未だに子供の精神的、技術的、進歩の速さには驚かされます。会の開演前に ”3ヶ月前の最初のヴァリエーション振り付け日に、いかに子供たちが未熟だったか” ビデオでお見せしてから幕を開けたいくらいです。(笑)
 時には大笑いしたり泣いたりしながらも根気よく稽古に通う強い意志と忍耐力。それぞれの能力の範囲内で、心弾ませながら稽古に汗を流し、バレエを楽しんでいこうとする態度。自分の困難を克服していこうとする勇気ある姿。そんな子供たちに私はいつも心を打たれます。きっと今年もすばらしい、楽しい会になることでしょう。

  立脇バレエの子供たちには 発表会やおさらい会、このヴァリエーション会 そして毎日の地味なお稽古の日々をとうして バランスのとれたバレエ教育を体感してほしいといつも願っています。
 群舞で踊る素晴らしさや難しさ、一人で踊る喜びや厳しさ、お芝居をする楽しさ、、、。自分の体の個性を殺してクラシックバレエ用に体を作り直し改造していく窮屈さ、自分の自由な発想や自分の体の個性を生かして体で表現する面白さ、、、。また一人の先生だけでなく 日本各地からの先生 ロシアからの先生 ベルギーからの先生 などに指導していただくことで、人柄や教授法、雰囲気の違いにも触れる経験。国際色も豊かに多種多様の教材を体験してほしいと思っています。なぜならそこには これから大人になってゆく子供たちが経験する人生のすべてがあるように思うからです。
 
 8月から1ヶ月講習会にきてくださるルーシー先生も 毎年この会を楽しみにしてくださり「今年のヴァリエーションの会はいつ?』と問い合わせてくださって、この日にあわせて松山に来てくださいます。今回もきっと客席から誰よりも大きな拍手と応援をしてくださる事でしょう。

 「第16回 ヴァリエーションの会 ご案内」 のつもりが、なんだか横道に少しそれて長々となってしまいました。
 小さな内輪の会ですが 是非是非ご来場くださいませ。元気な子供たちの姿を見て夏の暑さの疲れをしばしお忘れになってくださいね!!
 

 

dancingbutterfly at 00:13|PermalinkComments(0)mixiチェック Clip to Evernote お知らせ | ヴァリエーションの会

2009年07月03日

ある力フェでのお話。

 このBlogを書いたり、振り付けを考えたり、事務的な仕事をするとき、私はよくあるCafeを使います。そこは自分のコンピューターを持ち込めて、なおかつ "Free spot"なので 長居をしてもせかされず、気に入っています。店の周りは騒がしく、いつもBGMがながれていて 人の出入りも頻繁なのですが、ここにくるととても仕事がはかどるのです。昨年の発表会の振り付けの6割もここで考えました。最近は 7月30日に開催される「第16回のバリエーションの会」(後日、ご案内のBlogを書く予定です!)のプロローグとエピローグの振り付けをここで仕上げました。
 
 前置きが長くなりましたが、このカフェ、偶然にも立脇バレエとのつながりがありました。そこでバイトで働いている女の子の一人が 以前の私の生徒で本当に嬉しい再会でした。(まさに 第4回バリエーションの会に出演経験のある生徒が働いているカフェで、私が 第16回のこの会の振り付けをしている。なんて、、、時の流れを感じます。)
 このカフェがきっかけで、彼女は土曜日のビギナーズクラスにまた来てくれるようになったり、彼女と一緒にランチに出かけたりしました。バレエを習っていた頃には 私には言えなかった悩みや楽しい思い出を語ってくれたり、これから挑戦したい事、すてきな夢を持って毎日がんばっている様子を聞かせてくれました。昔と変わらない愛らしい笑顔と性格の良さが伺える雰囲気や心使い、とても魅力的で すごく嬉しくなりました。以前「新しい関係」と題して Blogを書きましたが、また一つ、生徒と先生の関係から 数年を経て「新しい関係」が始まりました。

 さて、このつながり まだ続くのですが、その彼女の話によると、このカフェに 10年以上前に 立脇バレエのスクールバスの運転手を退職された”バスのおじさん”が 結構常連で来られているようなのです。このおじさんは 立脇バレエの最初のバスのおじさんといっても過言なく 長年たくさんの生徒を送迎してくださいました。立脇バレエを大変愛してくださり、何より子供が大好きで、発表会でもいつも「このバスコースのこの子がこの踊りを踊る」と全てを把握していらっしゃったのを覚えています。そしてそういえばコーヒーが大好きでした。あのころ、一人の男の子が おじさんにひとしお大事にしてもらっていました。今その子は19歳になって 大学でバレエを続けています。幼稚園の頃から大可賀という遠い方面から通い、お母様も働いていらっしゃったので、いまでもその子のお母様は「あのおじさんがいなかったら バレエを続けられなかった」と振り返っておられます。たくさんの女の子の中で一人男の子だったし、一番長い間バスに乗っているので 途中でおじさんに トイレのお世話をしてもらったり、おもちゃを買ってもらったり(昔ならではですが、、)したこともあったようです。
 そんなバスのおじさんが カフェの彼女に声をかけられて、ここにも再会があったようです。おじさんは 立脇バレエの今までの全ての発表会のパンフレットを カフェにもっていらして、成長して大人になった彼女の幼かった頃のプログラム写真をみて、バスコースも思い出されたようです。彼女が出演しているプログラムの一つを 彼女が持っていない事を知ると、『大切にしていたプログラムコレクションだったようなのに『あげる』といってくださったんです!』と彼女は言っていました。そして「あの頃が一番楽しかったなあ〜」とおっしゃっていたとか。私はその話を聞いて おじさんとの楽しい思い出や ご苦労を思いだし目頭が熱くなりました。彼女によると お体が悪くて 今年の立脇バレエの発表会は観に来れなかったとか。成長し立派に踊ってくれた’あの大可賀の男の子’を観ていただきたかったのに、、。『入院をされるかもしれない』とおっしゃっていた、とのこと。心配です、、、。
 おじさん、いつまでも立脇バレエを心に思ってくださってありがとうございます。どうぞ お体に気をつけて。いつまでもお元気で。

dancingbutterfly at 00:00|PermalinkComments(2)mixiチェック Clip to Evernote 独り言、創作中の様子。 | 生徒達の様子