2015年03月

2015年03月04日

立脇紘子バレエ研究所が「軸」とするもの。〜別れと出会いを繰り返して思う事〜

 もう3月!!『2月っていう月あったの?』と思う位、まさに飛ぶように時が過ぎていってしまいました!
 モスクワバレエアカデミー教授イリーナスイロワ先生の講習会、毎日のコンクール指導、新学期のバスルート作り、次の日曜日に迫ったバレエ祭の準備、いつもの仕事ながら、毎回違う喜びや苦労があります。
 そして、今回もこの時期ならではの、別れと出会いがありました。
 今期が締めくくりとなった卒業生の旅立ち。いろいろな事情でバレエを続けられなくなった子供達の退所。胸踊らせ今日からレッスンを始める新しい子供達の入所。
 
 クラシックバレエと云うのは、とてもアカデミックにできているので、学校のお勉強やスポーツと似た所もたくさんあるのですが、一方で、芸術なので、100点満点と云う事は絶対になく、人間が生きていく上で必要な沢山の事がお勉強出来るとてもいい教材だと思っています。
 
 好きな気持ちだけでは進めない時、上手くいかない自分を受け入れられる子,上手くいかない自分が辛くて、人のせいにしたい気持ちを抑える子、それを発散させる子、優れている人を観てそれを認める事や応援する事で、自分の良さに気づいて、自分を立て直していく子、様々ですが、最後まで続けた子は、どの子も強くなり、バレエをとうして、多くを学んで卒業して行きます。
 
 今回の卒業回生もそうでした。年齢が上がるにつれて、学校や、大人や、社会からの脅しやプレッシャーとも戦いながら、部活や、塾や、家庭の事情や、人間関係、多くの苦難をコントロールして、練習や自分の役割に集中していく姿は、いつも私の心を打ち、尊敬の気持ちで一杯になります。これからも、こういう子供達と一緒に、自分が成長していける喜びを噛み締めながら、頑張っていきたいと思います。

1月のお話になりますが、Irina先生とゆっくりお話をする機会がありました。先生は、「芸術と云うのは観た時に、観た人に何か考えさせるものがないといけない。」とおっしゃいました。私は心から、「なるほどな〜。」と思いました。そして、日頃「見えないものこそ大事なんだ」と云う事を子供達と学んでいこうと思っている私には、それでいいと、肩推ししていただいたような軸になる言葉でした。
 
 12月の舞台でも、(今回に限らずいつもそうですが)出演者には関係のない、一般の方からも、アマチュアの子供達の舞台に、心を動かされたとお褒めの言葉をいただくのは、見えない皆の努力が、伝わったのだと,私は思います。
 当教室のお母様方が、自分の子供のことも差し置いて、子供達全体の為に、心を尽くして舞台裏をお手伝いしていただいた事、生徒一人一人の努力や、バレエに対する純粋な心,見えないものが集結した舞台をみて、沢山の方が、それぞれに何かを感じたのだと思います。
 
 バレエ教室、バレエ学校には様々な役割があります。イリーナ先生がお勤めのモスクワバレエアカデミーは、プロのダンサー、芸術家を育てる学校。バレエの歴史を背負って、ごまかしのないバレエと云う芸術を次の世代につたえる厳しい役割があります。
 そして、地方の小さなバレエ教室にもそれぞれの特徴や役割があると思います。
 私は、立脇バレエを『「見えないものが見える目」を養う学び舎」』という事を軸として、バレエをとうしてそれを子供達といつまでも追求していきたい。と思っています。


dancingbutterfly at 16:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)mixiチェック Clip to Evernote 雑記 | 生徒達の様子